朝の時間だ。外からは小鳥のさえずりが聞こえてくる。居住区廊下の廊下を克哉が歩いていた。
克哉「どうも寝不足だな。朝風呂にでも入って目を覚ますか。」
居住区には大浴場がある。しかし予算を回せず一つしかない。つまり混浴だ。どうしても一人で入りたい時は貸切の札を出せばいい。
克哉は服を脱ぐと腰にタオルを巻き浴場の戸を開けた。しかし克哉はすぐに戻ってきてしまった。思わぬ先客であった。
克哉「あ・・・明日美かよ・・・。あいつこんな朝早くに風呂入ってるのか?」
先客とは明日美であった。貸切の札を出し忘れてしまったらしい。克哉と目が合うと顔を赤くして動揺していた。
克哉も顔を真っ赤にしながら服を着て足早に脱衣所を後にした。
克哉「なってこった・・・。それにしても・・・おっぱい・・・でかかったなぁ・・・むふふ・・・っつ!いてぇ!」
天罰である。足の小指を柱にぶつけるの刑。
英雄兵器ヴァーンサイク 第6話「非情!大帝国町を襲う!」
ピィーピィーピィーピィーピィー・・・
突然サイレンが鳴る!研究所は朝早くも慌しい空気に包まれる!
見羅国「チッ!奇襲か!チームヴァーンサイク発進!」
ヴァーザス「克哉どうした?足を引きずって?顔色も悪いな。」
克哉「聞かないでくれ・・・みじめすぎる・・・言うならばいいことといやなことが同時に起こった気分だ・・・敵にぶつけてやる・・・。」
チェイン「フッ。敵さんも大変なこった。」
克哉「るせぇ!チームヴァーンサイク!ファイターGO!」
ヴァーザス「フライヤーGO!」
チェイン「フォートレスGO!」
バシュン!バシュン!バシュン!ゴォォォォォォォォォ・・・!
大帝国の機怪獣による強襲作戦。しかし基地は思わぬ事態に混迷していた。
兵士「ザック様は最新鋭の機怪獣を持って数機の量産型機怪獣と共に出撃した模様です!」
ユギオン「ザックめ。失敗続きで手柄を立てられないのを焦ったな。機怪獣部隊を持っていかれたのは痛いが・・・いい!放っておけ!そのかわり奴が不利な時支援は出さん!」
兵士「な!?ザック様を切り捨てるおつもりで・・・!?」
ユギオン「奴はいい友人であった。だがこちらの貴重な戦力を浪費させる者は邪魔でしかないのだよ。」
ヴァーンサイクナイトは多数の機怪獣に囲まれていた。
ヴァーザス「敵は・・・5機もいる。」
チェイン「数で攻めようというわけか。さながら戦争だな。」
克哉「んだが敵は隊長機以外は倒したことある奴ばかりだ。容易だぜ!」
ジャークフォークの量産型2機が特攻をかけてきた!すばやくかわすナイト!そして振り向きざまに・・・
克哉「後ろがガラ開きだぜ!ショットブレェェェド!キャノン!」
ジジジ・・・キュゥン・・・ズババァン!
ジャークフォーク1機が直撃を受け墜落していく!着地するナイトにカマギラスの量産型が切りかかる!しかしナイトはカマギラスの斬撃を軽くいなしキックをかます!
バランスを崩したところに・・・
克哉「ショットブレード・・・ブレイッ!」
ズバァン!
轟音を上げ崩れ落ちるカマギラス!そこにゴゥップをしっかりつかみジャークフォークが特攻をかけてくる!ドリルが回っている!
克哉「あ・・・卑怯だぞ!こんにゃろう!ドッキングオッフ!」
分離するヴァーンサイク!そしてゴゥップのドリルを避ける!
チェイン「ドッキィング!サァイク!」
フォートレスを先頭に合体する3機!
チェイン「オゥプゥンブル!ヴァーンサァイク!」
3機は変形した!ヴァーンサイクブルの登場だ!
ジャークフォークがブルめがけてゴゥップを落としてくる!
チェイン「上空か・・・ムン!ハァァァァァァッ・・・!」
どんどん速度を上げて降下してくるゴゥップ!ブルの頭部は静かに上を見据える!そして・・・
チェイン「ヘビィィィィィィィィ・・・クラァァァッシュ・・・パァァァァァァンチ!!」
バッキィィィィィィィィンッ・・・!
初登場!ブルの必殺パワー、ヘビィクラッシュパンチの直撃を受けたゴゥップは少し上空に跳ね上がるとハンマーで割られた鈍器のごとく崩壊した!
チェイン「スゥ・・・。ハァ・・・あとは3機・・・。ヴァーザス!任せた。ドッキングオゥフ!」
ヴァーザス「任せろ!ドッキングオフ!」
フライヤーを先頭に合体する3機!
ヴァーザス「オープンケルベロス!ヴァーンサイク!」
3機は変形した!ヴァーンサイクケルベロスの登場だ!
ヴァーザス「1機逃げた?いや!町へ行くつもりだ!」
ケルベロスは目の前のジャークフォークとあと1機を無視すると存在を感じ取った町を向かう何かへと速度を上げる!
克哉「馬鹿な?レーダーには反応はない・・・まさかレーダーをかく乱しているのか?」
チェイン「ってことはレーダーを狂わせ存在を勘付かせない。そして俺達を雑魚で陽動する・・・大した作戦だ。」
ヴァーザス「で、俺達はまんまと乗せられちまったってわけか。残った2機が気になるが大帝国が近くにいるのを知らない下の住民が奴を見たらパニックになるぞ。」
ケルベロスは坂を一気に飛び上がった!すると森の中を駆け抜ける巨大な物体が肉眼で確認できた!
サイ型の機怪獣サイターンだ
克哉「ちくしょう!エンターキー押しちまった!」チェイン「馬鹿!やり直せ!」
サイ型機怪獣のサイターンだ!ものすごい速度で町へ向かっている!
ヴァーザス「ああ・・・もう!いや・・・待てよ・・・俺達の注意が町に回っている隙に研究所を潰す気じゃ・・・?」
克哉「ややこしいこと考えんな!町がやられたら大変なことになる!田舎に迅速な避難体制がしけるとは思えん!」
チェイン「ん・・・?フッ。そのまさかだな・・・よぉく聞いてみろ。」
克哉「は?ん?町のアナウンスか?」
アナウンス『住民の地下シュルターへの避難は無事完了しました。チームヴァーンサイクの皆様、心置きなく戦ってください。』
克哉「え・・・ええええ!?なんと・・・。まぁいい!これで先に上の雑魚を蹴散らせる!ヴァーザス!上がれ!」
ヴァーザス「あ、ああ!」
急展開に困惑する2人であったが研究所防衛のため上に上がるケルベロス!
見羅国「これで町は安心だな・・・。しかし残りの2機がここに来るな・・・。」
明日美「父さん・・・。」
見羅国「ああ、無理しない程度にな。」
パイロットスーツを着た明日美は司令部を後にする。
研究員「博士・・・。本当にお嬢さんをあれで出すんですか?あれは試作機で・・・。」
見羅国「・・・仕方あるまい。それに自信がないメカに自分の娘を乗せて出す者がいるものか。」
ヴァーンメカの発射口のすぐ下のハッチが開いていく。そしてランチャーみたいなものに飛行機が合体したようなメカが現れた。
明日美「ランチャーバード・・・行きます・・・。」
ギュゥゥゥゥゥゥゥゥン!
量産型フォックテクスはランチャーバードを発見した!
明日美「・・・当たれ!」
明日美はいつもの無口さが嘘のように叫ぶとランチャーを発射した!頭部に直撃するフォックテクス!目を失いフラフラとうろつきまわる!
明日美「・・・今度こそ・・・堕ちろ!」
続けざまに撃たれたランチャーにより轟音を上げ爆発するフォックテクス!
明日美は爆発していくフォックテクスを冷たく睨むと次はジャークフォークに標準を向けた!
明日美「ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!」
明日美の激しい叫びと同時に高出力のランチャーとミサイル3発が発射された!ミサイルが翼に命中し墜落していくジャークフォーク!
しかしまだジャークフォークは撃墜できていない!まるで瀕死の生き物のように翼を散らしながらのたうちまわるジャークフォーク!
そこにランチャーバードが急降下しミサイルを発射する!
明日美「・・・いい加減くたばれよ。」
ヴァーザス「な・・・何の爆発だ?通信?」
研究員「機怪獣2機は破壊された!ヴァーンサイクは下の奴を倒してくれ!」
ヴァーザス「破壊って・・・そんな戦力あるはずが・・・まぁいい、仕上げだ!」
ザック「むぅ・・・4機は破壊されたか・・・。支援を頼まなければ・・・基地応答してくれ。こちらザックだ。」
ザックは基地への通信を何度も呼びかけた。
ザック「おい!応答しろと言っている!こちらザック!応答を!ん?・・・な!?」
上空から突如ヴァーンサイクケルベロスが急降下してきた!
ヴァーザス「ボーっとしてんな!ヴァーンサイク!ドリルブレイク!」
ギュィィィィィィィィィィィン!ガガガガガガガガガガ・・・
ザック「ぐおおおおおお!死ねん!ここでは・・・死ねん!」
ヴァーザス「んなろぉ!はなせぇ!あ!そうだ!ドッキングオフ!」
サイターンの腕を軽く抜けると3機のヴァーンメカは飛び去っていった。
ザック「このようなところで・・・覚えていろぉ!ヴァーンサイク!そして・・・ユギオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」
ドッゴオオオオオオオオオオオン!!
戦いを終え帰還するチームヴァーンサイク。
克哉「ふぅ・・・終わったな・・・ああ明日美!さっきはごめ・・・!?」
恐ろしい目で克哉を睨みつけ去っていく明日美。さっきまでの清純さはひとかけらもない。
克哉「な・・・なんだよ・・・おっぱい見られたのそんなにキレてんのかよ・・・。」
ヴァーザス「克哉よぉ・・・今なんて言った?」
チェイン「おっぱいみたとか・・・言ってたな?」
克哉「そ・・・それはその・・・。」
その後の克哉の顔はしばらく腫れていたとか・・・
英雄兵器ヴァーンサイク 第6話完 次回に続く!
最終更新:2010年01月14日 08:44