朝の時間だ。今日も翔は学校に通う時間だ。克哉と明日美が見送っている。
翔「いってきまぁす!」
克哉「おう!気をつけろよ!」
明日美「・・・いってらっしゃい。」
克哉「ふぅ・・・朝飯でも食うか。」
明日美「・・・。」
前以来、克哉と明日美の間には大きな溝ができてしまったようだ。
英雄兵器ヴァーンサイク 第8話「無口の真実、悲劇は繰り返させない」
克哉「ふぅ・・・ごちそうさん。ん?博士何してんだろ?」
見羅国はFAX機の前で試行錯誤を繰り返している。エネルギー学の権威でも機械音痴はいるようだ。
克哉「何してんすか?博士。」
見羅国「ああ克哉君か。ちょっとな送りたい資料があるんだが送れなくてな。」
克哉「へぇ大変そうっすね。じゃ。」
見羅国「下の町に住んでるんだがね。ショットブレードを始めいろんな兵器の開発を手伝ってくれたんだ。」
克哉「へぇそうなんすか。すごいっすね。じゃ。」
見羅国「まぁ待て。でなとても気さくな人で美人なんだ。」
克哉「へぇ。なるほど。じゃ。」
見羅国「これだけ言っても分からんのか?」
克哉「はいはい!届けてくりゃぁいんでしょ!?分かった分かった行って来ますよ!チクショウ!」
克哉「ふぅ・・・(全く御遣いかよ俺は・・・しかも・・・)」
明日美「・・・。」
克哉「はぁ・・・。(なんでこいつと一緒なんだ・・・)」
バイクで坂を下りていくとエメラルドグリーンの田園風景が見えてきた。農業用ロボットを使用して耕す農家もいれば昔ながらの方法で田畑をたがやす農家もいる。
克哉「田舎だなぁ・・・。まぁこれもいいかな・・・。本当・・・ちょっと前までは戦争やってたんだよな・・・。」
田園風景にミスマッチな豪邸が見えてきた。わざと狙って建てたんじゃないかという疑問すらでてくる佇まいだ。
エレガントなワンピースを着た女性がこちらに手を振っている。田舎にミスマッチなお嬢様って感じの女性だ。こちらもわざと狙って住んでるんじゃないかという疑問がでる。
みどり「待ってたわ。あなたがかっちゃんね?」
克哉「か・・・かっちゃぁん!?笑うな明日美!」
みどり「さぁ上がって。ほら明日美ちゃんも。」
克哉「は・・・はい・・・。おじゃまします。(無視かよ・・・とんでもねぇことになってきやがった・・・)」
ユギオン「研究所の人員が少ない?」
兵士「ハッ!研究所からの外出を確認しました。」
ユギオン「うむ。ザック殺害の疑いがかけられている今少しでも戦果を上げねばな。機怪獣を発進させい!」
豪華な外見とは裏腹に豪邸の中には兵器の設計図や武器の写真などギャップを覚えるのに十分な空間であった。
みどり「ふぅん。これがみったんの資料ね。」
克哉「は・・・はい(み・・・みったぁん!?博士のことか・・・)」
明日美「・・・コーヒー上がりました・・・。」
みどり「ありがとぉ。明日美ちゃん。ほらかっちゃんも。」
克哉「いや・・・俺コーヒー苦手なんで・・・。」
みどり「あらそう。残念ね。」
明日美はそれを聞きながらも強い力で克哉の前にコーヒーを置いていってしまった。
克哉「・・・いただきます。」
ガムザン「とうとう大帝国機動隊の出番だ!機怪獣などただの足手まといだ!我々の力でヴァーンサイクを倒すぞ!」
兵士「おー!」
ガムザン「はぁ・・・やっぱり部下一人しかいないのね・・・。まぁいい行くぞ!」
チェイン「ブッ!」
ヴァーザス「うわ!きたねぇ!水吐くなよ!」
チェイン「ああ、ついな・・・スマン。」
ヴァーザス「ちぇ・・・克哉の野郎今ごろ明日美ちゃんと美人の技術士さんと茶でもしてんのかなぁ・・・。」
戦闘の鬼の二人も敵が来ないとふぬけの若者であった。
克哉「ブワックシュン!誰か俺のこと噂したかな・・・?」
明日美は外で知り合いのおばさんが野菜をおすそ分けしてくれるというのでいただきにいった。克哉とみどり、執事が1名、メイドが1名家に残った。
克哉「う・・・にげぇ・・・。」
みどり「あらコーヒーが苦いのね。砂糖を入れたらどうかしら。」
ザザァー
克哉「ちょ・・・入れすぎ・・・まぁいい飲むか。」
ゴクッ
克哉「ブッ!あっま!」
メイドがすぐに駆けつけ克哉の服とイス、近くの掃除を始める。
克哉「す・・・すいません。」
メイド「いえ。お気にされないでください。」
メイドに頭を下げる克哉であった。
ガムザン「突入!」
兵士「へい!」
ガムザン「・・・。」
克哉「聞きたいことがあります。」
みどり「何?」
克哉「戦闘が終わり帰還したあと明日美にすごく睨まれて・・・確かに不可抗力で風呂入ってる覗いちまったのは悪いと思ってるんですよ。でもそんな恨まれるいわれないし・・・。」
みどり「・・・あまり言いたくなかったんだけどね・・・あんた明日美ちゃんのお兄さんに似てるのよ。」
克哉「へ?」
みどり「実はかっちゃんたちがパイロットとしてくる前にプロトタイプの実験があってね・・・。」
―1ヶ月前・・・
森の奥深く。見羅国やみどり、無口じゃない明日美、見慣れないヴァーンサイクが起動テストを行っていた。
明日美「お兄さん気をつけてね!」
秀樹「おお。絶対帰ってくるよ。」
見羅国「ヴァーンサイクの出力・・・上がっている!秀樹飛べ!」
秀樹「よぉし!行けるぜ!ヴァァンスカイウィンンンングッ!!」
ギュイイイイイイイン!
秀樹「マスィィィィィィィィィンッブレェェェェェェェェェェェド!」
ズバァァァァァァァァンッ!!
みどり「たいした性能よ。プロトタイプだけど。」
秀樹「みどりさぁん!そろいっちまったらおしめぇよぉ!」
ギュィィィィィィィィィィィィィン!!
機怪獣「ん?なんだあれはぁ?ロボット?骨慣らしにはちょうどいい!」
秀樹「ん?あれは・・・敵ロボット?やってやるよ!」
見羅国「秀樹どうした秀樹ぃ?」
機怪獣「そんなやわな攻撃ぃ!」
ズバァァァァァァァン!
秀樹「ぐわああああああああ!な?ヴァーンサイクの装甲が・・・馬鹿なぁ!」
バキ!バキ!
みどり「ヴァーンサイクが・・・やられて・・・」
見羅国「秀樹ぃ!逃げろぉ!」
秀樹「逃げられっか・・・逃げられるもんか・・・チックショウ!」
機怪獣「無駄よぉ!死ねぇ!」
ズバァァァァァァァァァァン!
秀樹「う・・・嘘だろ・・・俺とヴァーンサイクが負け・・・うわ!チクショウ!あきらめるものか絶対てめぇを・・・倒す!」
研究員「博士!プロトヴァーンサイクの出力が・・・あ!お嬢さん!」
明日美「兄さん!逃げてぇ!」
秀樹「だめなんだ・・・明日美。じゃぁな。親父と翔を頼んだぜ・・・うっ・・・うらああああああああああああああああああああああああああっ!!」
研究員「出力限界!だめです!爆発します!」
見羅国「秀樹ぃ!やめろおおおおおおおお!」
明日美「兄さん!兄さん!やめて・・・お母さんのところに行かないで!」
機怪獣「こいつ!こいつ!何をする気だ!やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
秀樹「くっ・・・意識が遠のいてきやがらぁ・・・死ぬのか俺・・・あれ・・・何だ・・・ヴァーンサイク?赤いぞ・・・?幻か?いやちげぇ。とりあえず・・・がんばれよ・・・後輩・・・!」
英雄兵器ヴァーンサイク 第8話完 次回へ続く!
最終更新:2010年01月14日 08:46