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第四話



 エイテルフォースの基地に、突如現れた敵ロボット。その外部スピーカーから聞こえてきた声は、
ひゅうがの聞き覚えのある声であった。
「エイテルフォース総指揮官、大沢 榊に話がある。これに応じぬならば、実力行使に出る!」……
なんと、ロボットに乗っていたのは、姿を見せなくなった高美であった。
じつは高美は、亡くなったひゅうがの母の実妹であった。だからこそ二人は、互いを「他人とは
思えない」と感じていたのである。彼女は、以前の「名乗り口上」によって初めてひゅうがの正体と
エイテルフォースの存在を知り、この機会をうかがって着々と準備を進めていたのだ。
 ひゅうがの両親、そして高美は、三人とも「栄輝騎士団」のメンバーだった。この組織は各大学の
有識者の学生たちから構成された革命団体であり、日本のみならず、世界、いや、「この世」を
覆すという目的を持ち活動していた。彼らは「次元に干渉して無限のエネルギーを取り出す」という
技術を編み出しており、それを実用化すれば、この世のあらゆる「秩序」を思いのままに操ることも
出来たという。メンバーの大多数は、この力を平和のために使おうとしていたが、ひゅうがの父・榊が
そのことを政府に密告してしまったため、栄輝騎士団は警察に介入され解散。榊はこの功績を認められ
政治家への道を進み、その後、現在の地位を手にしたのであった。
 「私たちは、あなたに一言謝ってほしかったのよ。だから、みんなこの場所を探していたのよ。
本当はやりたくないのに、無理やり戦わされた仲間だっていたのよ!」……高美の叫びに、
「君は誤解をしている。私が栄輝騎士団のことを話したのは、あの力がいかに危険かということに
気づいたからだ。だからこそ、あの力を使って造りあげたエイテルオンで、私や君の過去を完全に
消し去るべきだと考えたのだ」……榊はこう返したが、
「嘘よ!あなたのような人が、そんな崇高な理念を持っているはずなんか無い!それに気づいてさえ
いれば、姉さんだってもっと幸せになれたのに!」……彼女は聞く耳を持たなかった。
 自分は、父の「都合の悪い過去」をもみ消すための手伝いをさせられていたのか?……ひゅうがは
絶望し、戦いを放棄しようとした。すると突如として、海外で改修作業を受けていると聞かされていた
エイテルオン二号が現れ、彼を制止しにかかった。そのパイロットは、なんとあおばであった。
彼女は榊の命令によりやって来た、いわばスパイであり、ひゅうがの行動を監視し、場合によっては
彼を抹殺することが任務だったのだ。
エイテルオン二号の武装は、一号よりも遥かに多い。が、ひゅうがは怖気づいたりはしない。
「あおば、ぼくと戦うならそんなの捨てろ。おまえにエイテルオンパンチが使えるのか?ぼくと同じ
技が使えるのか!?出来ないだろ!おまえは、ただ武器に頼ってるだけだ!」
その言葉に激昂するあおば。彼女とひゅうがの戦いの火蓋が、いま、切って落とされた!

つづく


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最終更新:2010年01月15日 07:33