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第2話「晴れ後曇り」



サヴァイブシフト医務室 
賢人「(人が海で暮らすようになって230年、じっちゃんのじっちゃんつまりひいひいじっちゃんの代から海の中で住むようになったらしい。俺は4世にあたる。 
移住当初争いが絶えなかった、当然の話だ。いきなり違う国同士の人達が同じ所で住むってんだから、違う文化や思想、宗教や政治。 
それでも海の中で争っても醜いだけだってんで意志統一法ってのが制定された。文字どうり世界は一つになった。過去の文化も宗教も今はない、みんな平等だ。今じゃ当たり前なことなのに昔の人は何でこんな簡単な事に気づかなかったんだろうか)」 

「それはね、愚か故の過ちってやつよ。その結果が今、人は一度痛い目みないと目が覚めないのよ」 
賢人「うわーっ!あんた心の声が聞こえんのかよ」 
ジュリア「うふふ、何となくそんな事考えてるんじゃないかってね。でも元気になってくれて良かったわ」 
賢人「心なしかはずかしーぜ」 
ギュスト「元気になってなにりよりだな」 
賢人「いやーお陰様で」ガチャ銃口を向けられる賢人 

ギュスト「貴様のしたことは重罪だ、あまつさえ無断で軍の立ち入り禁止施設に入ったあげく。機密レベルSランクで軍の重要秘密機材に触れた罪は軽くないと思え」 
賢人「くっ」 
デク「そんな物騒な物はおろせギュスト、もっともお前が引き金を引かない事はわかっているがな」 
ギュスト「艦長に免じて見逃してやる、命拾いしたな。アトランティスを救ってくれて感謝する、お前の行動は敬意に値する」 
賢人「あっ、いやっそれほどでも」 
デク「それほどの事をしたんだ誇りたまえ、君はアトランティスを救ってくれた英雄だ。我々は危うく帰る家を失うところだった」 
賢人「英雄だなんて…」 
「ここ?」ゾロゾロ 
シャオリン「あら可愛い」 
沙弥「パイロットは子供だったのね、でも全然ストライクゾーン」 
賢人「なっ!あんたらだって年あんまり変わんねーじゃねーか」 
「ここか」「どんなツラしてんのか拝んどかねーとな」ゾロゾロ 
マスタ「おっまだ子供じゃねーか」 
アレハンド「よう大将、よく家のじゃじゃ馬を無傷で返してくれたな」 
デク「君は機体の操縦をしたことがあるのか?」 
賢人「サルベージコンテナのアルバイトした事があって…」 
マージュ「それにしたってすげーな」 

ジュリア「あんたたちここはパーティー会場じゃないわよ、野次馬はでていきなさい」 
デク「堅いこと言うなジュリア」 
ジュリア「また奥さんにいいつけるわよ」 
デク「そっそれだけは勘弁してくれ」 
沙弥「離婚も秒読みですね艦長」 
デク「笑えないジョークだな…」 
賢人「(なんだこの騒がしい連中は、あっそうだ)聞くの忘れてたけどあんたら一体なんなんだ?」全員静まる 
デク「ゴホンッ!我々は海洋連邦軍所属第03小隊だ!!」全員がさっきまでは嘘のような精悍な顔立ちで敬礼をする、圧倒された賢人も敬礼する 
シャオリン「マーキス隊と呼んでください、またの名を軍のお荷物部隊デスネ」 
デク「せっかくかっちょよく決めたんだから、それはいわないでくれシャオリン」 
賢人「おっお荷物?」 
マスタ「あながち間違ってないな、ここにいる連中はそれぞれが専門のスペシャリスト揃いだ、だか他の分野はからっきしなごろつきの集まりさ。そんな俺達をを拾ってくれたのが艦長さ。俺は索敵担当のマスタ=エンディア小尉だよろしくな」 
賢人「どうも」 
シャオリン「私はオペレーターのチョウ=シャオリン伍長デス」 
賢人「あの時の人か助かったぜ」 
シャオリン「あの時まさか君みたいな子供だと思ってなくて緊張しました」 

沙弥「同じくオペレーターの水無月沙弥曹長でーす、同じ旧日本人同士なかよくしてね」 
賢人「おっおうよ!」 
アレハンド「俺はメカニックの整備班、班長のアレハンド=ムファタだ」 
マージュ「んで俺はアレハンドの旦那の一番弟子、マージュ=コペルニクス」 
ギュスト「私は繰舵手のギュスト=オールストラ大尉だ、艦長の右腕を務めさせてもらっている」 
賢人「オールストラ…、オールストラってまさかあんたあのギュスト=オールストラか?」 
ギュスト「なんだ私はお前とは初対面だぞ」 
賢人「いや…気のせいだ」 
ギュスト「…?」 
デク「最後に、俺はこいつらのボス、デク=マーキス階級は大佐だ」 
賢人「あんときゃ世話になったぜ艦長さん(あの堅物を説得してくれて)」 
デク「ん?気にするな俺は懐のデカイ男だからな」 
マスタ「ちげーねぇ、懐が小さかったら俺らみたいな厄介者引き取ってくれねーぜ」医務室に笑いが響く 
重蔵「なんじゃ騒がしいのう」 
シャオリン「あっ副キャプテンのご登場ですね」 
賢人「副?……あぁぁぁぁぁー!!!!!!!」 
重蔵「お、おぉぉぉぉぉー!!!!!!!!!」 
賢人「じっちゃん!!!」 
重蔵「賢人!!!なんでお前がサヴァイブシフトにおるんじゃ!」 

マスタ「副艦長の孫…」 
沙弥「あの鬼の少佐の孫…」 
シャオリン「じっちゃん…」 
重蔵「なっ、んん。賢人!最早問答無用じゃ!神妙にお縄を頂戴せい!!」 
賢人「じっちゃん、なんか勘違いしてるぜ」 
重蔵「えぇーい見苦しいぞ賢人!!ワシが骨の髄まで鍛えなおしてやるわ!!!」 

10分後 
重蔵「なんじゃ、てっきりワシは賢人がなんかの罪でしょっぴかれた物とばかり」 
賢人「はぁはぁ、なんかの罪でしょっぴかれてもこんなとここねーよ普通」 
重蔵「血は争えんということか…」 
デク「ではやはり宗谷殿の…」 
賢人「おっちゃん、親父の事知ってんのか?」 
重蔵「これ賢人、艦長になんて口の効き方じゃ」 
デク「知っているとも、宗谷殿は俺の憧れの上官だった」 
賢人「……にしてもじっちゃんが軍のお偉いさんだったなんて驚いたぜ」 
重蔵「当たり前じゃワシを誰だと思っとる」グッ、親指を突き立てる二人 
デク「賢人君、折り入って話があるんだが」 
賢人「なんだい?」 
デク「君にBVBの正式なパイロットになってほしい」 
賢人「俺に?」 
デク「君以外に考えられない」 
重蔵「そうじゃな、奴の血を引いたお前なら。いやお前しかできん」 
賢人「…考えさせてくれ」 

翌日、アトランティスハイスクール 
花「ちょっと!賢人!昨日大事件があったから心配してあなたのケータイに電話したのになんででないのよ、元気もなかったし何かあったの?」 
賢人「そりゃ肉親の衝撃的な事実を知りゃへこむっつうーの」 
花「なによそれ、あなたのお祖父様がどうかしたっていうの?」 
賢人「お前には関係ない」 
花「なによ!私はあなたにとってなんなの?てゆーかなんでもないに決まってるじゃない、そうよ何でもないんだからね!」 
賢人「ごちゃごちゃうるせーやつだなー」 
ユーガ「やぁけんちゃん昨日の試合は最高だったぜ」 
賢人「そりゃ良かったな」 
ウイナ「けんちゃんが元気ない、熱でもあるんじゃないの?」 
ギア「明日はシースノウかも」 
ユーガ「でたっ!海ジョーク」 
賢人「俺が元気ないのがそんなに珍しい事かよ!」 
花「本当に大丈夫なの?」 
賢人「なんでもねーよ、そんなに俺が気になんのか?」 
花「ばっばっかじゃなーい!」 
賢人「顔真っ赤だぜ!あははは!!」 
花「もう知らない!」 

青羽家 
重蔵「賢人や、答えは決まったか?」 
賢人「その前に親父の事を聞かせてくれ」 
重蔵「…秘密にしてて悪かったのう、時期がくればお前に話すつもりじゃった」 
賢人「別にいいよ、隠し事は誰にでもあるさ。じっちゃんの秘蔵コレクションの内の一つをわったのが俺だってこともな」 
重蔵「なんじゃと、…これをお前に渡す。お前の親父の片見じゃ」青い高価な宝石のネックレスを渡す重蔵 
賢人「これは?」 
重蔵「オーシャンハーツ、大海の心じゃ。昨日お前に話したことは覚えているな?」 
賢人「あぁ覚えているさ、いやでもな…」 

昨日 
賢人「話ってなんだい?じっちゃん」 
重蔵「実はお前に大事な話があるんじゃ」 
賢人「なんだい?あらたまってさ」 
重蔵「よく聞け賢人、お前には特殊な力がやどっておる、ブルーナンバーズとしてのな!」 
賢人「ブル、ブルー何?」 
重蔵「ブルーナンバーズ、それは限られた者のみに発現出来る力、潮の流れを自在に操る事ができる」 
賢人「へーそいつはすげーや、その力でウォーターサーフィンでもしろってか?」 
重蔵「ふぅー、心して聞け賢人よ。ブルーナンバーズのみに許された力、タイダルウェーブによってかつて地上は消しとばされた。230年前の大災厄は人為的に引き起こされた物なんじゃ」 


続く


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最終更新:2010年01月15日 07:57