第11話「七夜の星巡り」
アトランティス、ハイスークル図書室
アンリス「七夜巡りってなんですか?」
賢人「毎年七回、中央都市ラグーンで開かれる祭りさ、えーとこの本かな?」七夜巡りについての本を手渡す
アンリス「わぁ、綺麗ですね」
リーファ「あの二人ちょっといい感じね、花ちゃん?」
花「なっ、別に!私には関係ないし」
リーファ「本当に?関係、ないの?」
花「何が言いたいのよ?」
リーファ「好きなんでしょ?賢ちゃんが」
花「なななな何言ってるのよ!!」
リーファ「毎度わかりやすい反応ありがとう、所で今日は何の日?」
花「七夜巡りだけと…」
リーファ「なら今日言わないとね」
花「なっ何を?」
リーファ「こ・く・は・く」ドッシーンッ!派手にずっこける花
花「はぁ~」
リーファ「あらら、本当に花ちゃんってわかりやすい…」
アンリス「これは何ですか?」
賢人「こいつは空想上の生き物ウンディーネ、230年前の大災厄を七夜目にして鎮めたといわれているんだ。だから毎年七回ウンディーネを祀る為に七夜巡りが行われている」
アンリス「ロマンチックですね」
賢人「そうでもないよ…」
アンリス「え?」
賢人「他にもう一つ理由があるんだ、それは大災厄で死んでいった御先祖様の魂を鎮める為に七夜巡りをするとも言われている」
アンリス「知らなかったとはいえ不謹慎な事言ってごめんなさい」
賢人「うんん、謝る必要はないよ。ただこの事を少しでも心の隅に留めて欲しい」
アンリス「はい」
賢人「まっ、そんな湿っぽい事は置いといてさ今夜は祭りなんだから楽しもうぜ」
アンリス「はいっ!」
中央都市ラグーン、七夜巡り
アンリス「ここがラグーンですね?」
賢人「あぁ」
花「ラグーンはね、行政区と軍事区の半分に分かれていてね。規模は小さいけど商業区もあるの、そして商業区であるここで七夜巡りが行われているのよ。って知らないの?」
賢人「まっ、まぁいいじゃないか別にそんな事」
アンリス「あれは何ですか?」
賢人「夜店さ、色んな店が立ち並んでるんだ。祭りならでわの風物詩ってやつだな」
重蔵「じゃあ賢人、ワシは行ってくるぞ。二人共楽しんでってな」
賢人「あぁ、わかったよ」重蔵が立ち去る
花「お祖父様どこに行ったの?」
賢人「ちょっとな」
ユーガ「あっ賢ちゃん、花ちゃん、アンリスちゃん!みんなー、こっちこっち!!」ゾロゾロ、クラスメートが揃う
賢人「よっ!みんな」
アンリス「みなさん、こんばんは」
ギア「これでみんなそろったね」
ウイナ「今年は一人増えてなんかいつもと違う感じだね」
アンリス「うふふ、よろしくお願いします」
ユーガ「あっ、その…。なんとゆうかとても浴衣似合ってるね」
ギア「あぁ、似合ってるねアンリスちゃん」
アンリス「ありがとうございます」
花「私の貸してあげたの、サイズが合ってよかったわ」
ユーガ「花ちゃんナイス!っていうか花ちゃんもいつにも増して綺麗だなぁ」
リーファ「ボソッ…なんてったって今日は勝負の日だもんね」花の顔が真っ赤になる
賢人「どうした花、顔真っ赤っかだぞ、熱でもあるのか?」
花「なんでもないわよ、(も~、リ~ファ~)」
軍事区、特別本部室
海洋連邦軍参謀長官グランデーニ「諸君!まずは今日という日に集まってくれたことを感謝する!」それぞれの街を防衛している小隊の艦長の姿がそこにあった
第01小隊艦長マルチノ「……」
第02小隊艦長スフィア「……」
第03小隊艦長デク「………」
第04小隊艦長バクウ「………」
グランデーニ「諸君に集まってもらったのは他でもない、今後の方針についてだ。諸君らの情報を元に、ある決断に至った。各小隊による合同作戦を決行してもらう」
スフィア「合同作戦…?」
グランデーニ「そうだ、扉を開ける時がきた」
一同「……!」
グランデーニ「我々から攻め込もうではないか、奴らのねじろに」
バクウ「ほほう、それは腕がなりますな」
マルチノ「しかし参謀長官、我々が居ない間街は蛻の空となります」
グランデーニ「うぬ、それについては心配しなくていい。新開発されたいた防衛兵器が完成した、それぞれの街に設置する、抜かりはない」
スフィア「しかし開くでしょうか?扉が…」
グランデーニ「問題はそこだ、扉は一方通行でこちらから開かなければあちら側には行けん」
マルチノ「我々の情報によればあの機体が鍵を握っているということですが…」
グランデーニ「その事なんだが、例の機体の事を以後トワイライトオブゲートと呼称する事にした」
デク「鍵はトワイライトオブゲートの方ではなくパイロットの方にあるんではないでしょうか?」
マルチノ「私の情報が間違っていると言うのですか?」
デク「そうはいっとらんでしょう」
グランデーニ「そこまでだマーカス艦長、ガンブレイ艦長。兎に角これは決定事項だ諸君らにはなんとしても扉の向こうに行ってもらう、以上!」
特別本部室前
マルチノ「何を考えているんだ参謀長官は、我々にどうすれば良いというのだ」
バクウ「しかし参謀長官の言う事には一理ある、こちらも守ってばかりでは何も始まらん。攻めに転じないとな」
マルチノ「しかし鍵が無いのでは意味がないのですよウェールマン艦長」
デク「我々には戦う心構えが必要なのだ、確固たる意志を持って」
マルチノ「そしてまた一つ艦を落とすと言うのですか?」
デク「……」
マルチノ「私はこう言ってるんですよ、あなたのせいでチョウ艦長は死んだ」
デク「……」
商業区
ディング「おーい賢人じゃないか」
沙弥「あら、来てたのねまっ当たり前か」
賢人「(まずぃ、なんであの人たち来てるんだ!)」サヴァイブシフトのクルーが合流
花「知り合い?」
賢人「あ~、えーとそうじっちゃんの知り合い」
ディング「何水くさい事言ってんだよ、なぁー少年」賢人がクルーを集める
賢人「コソコソ…、俺軍人じゃないことになってんの、あいつらの前じゃ普通の少年なの、そこんとこヨロシク」
マスタ「なーにめんどくさい事言ってんだよ、いっそのこと今言っちまえ」
賢人「無理、絶対無理!」
シャオリン「なんで内緒にしてるんですか?」
賢人「それは…、あいつらに心配かけたくないから…」
ディング「いつ帰れなくなるかわからない仕事してるのに、何も教えずにある日突然お前がいなくなった時のほうが心配するんじゃないか?」
賢人「縁起の悪いこと言わないでくれよ」
花「何コソコソ話ししてるのよ?」
賢人「わわ!」
マージュ「こいつがねぇみんなに言いたいことあるんだ…、むぐむぐ」
賢人「言うなー!」マージュの口を抑える賢人
ギア「怪しい…」
ウイナ「それにどこかで見たことあると思ったらこの人達、軍の人だよ」
賢人「関係ない、何にも俺は関係ない」
シャオリン「ひどいです賢人サン…」
賢人「あー、あー何にも聞こえない!俺は何にも聞こえないぞ!!」
アンリス「あっ、あれなんですか皆さん!?」その場にいる皆が同じ方向を向く
アンリス「今のうちです賢人さん」賢人の手を取って走り出す
賢人「アッ、アンリス!?」
花「あっ賢人、アンリス…」
神社
アンリス「はぁはぁ、ここまでくれば大丈夫でしょう」
賢人「はぁはぁ、アンリスって結構思い切った事するんだな…」
アンリス「うふふ、私も自分がこんな事するなんて驚いています。賢人さんのせいですよ」
賢人「え?」
アンリス「私、賢人さんと出会って変わった気がします、賢人さんに出会うまでは自分では何一つ考えないで何一つできないつまらない人間でした」
賢人「そんなこと無いって、アンリスは普通の女の子だよ。俺だってアンリスのおかげで変わったぜ、早起きするようになったし、普段行きもしない図書館に行くようになったし」
アンリス「賢人さんは凄い人です、それに…」
賢人「それに?」
アンリス「うふっ、なんでもないです」
夜店前
ギア「賢ちゃんが軍人だったなんて…」
ウイナ「正直驚いたな…」
ユーガ「でも皆!賢ちゃんは僕達の知らないところで街を守ってくれてたんだよ、あのロボットに乗って」
ディング「君の言うとおりだ、賢人は俺が来るまで一人で戦っていた。BVBに乗って戦うのも並大抵じゃない、賢人の事をわかってやってほしい」
ギア「……」
ウイナ「……」
花「(あの時も、あの時も賢人は一人で…)」
リーファ「花ちゃん、あなたはやる事があるんじゃない?」
花「リーファ…」
リーファ「なにも自分の気持ちを伝えなくていいの、ただ今までありがとうって言うだけでいいのよ」
花「うん!」花が神社の方に走る
リーファ「頑張れ花ちゃん」
神社
花「賢人!」
賢人「…!、花」
アンリス「花さん」
花「なんで今まで黙ってたのよ、なんで言ってくれなかったのよ」
賢人「花…、そうか聞いたんだな?」
花「あんたが私に内緒にしてた事なんてどうでもいい。あんたがそんな重いもの一人で背負っていた事の方が重要なの」
賢人「……」
花「せめて私にもその重荷をわけて欲しい、賢人が楽になるなら私はなんでもするよ」
賢人「花…」
花「だって、賢人はいつも無茶するんだもん。今までありがとう賢人、私はあなたのことが…」ドカァッ!!ゲートロム侵入、そして花をさらう
賢人「花!花ー!!」
アンリス「花さんー!!」
花「いやー!賢人ー!!」
続く
最終更新:2010年01月15日 08:12