秘密部隊夜鷹 第2話 「秘密部隊」
「そして、ウシウグのことについてです。」「えっ…」
鶯は言葉を失った
「ではついて来てください。」
そう言うと目の前の人は歩きだした。
「何をしているのです、早くついて来てください。」
呆気に取られた鶯であったが、自分も色々知りたかったので、ついて行くことにした。 歩きながら鶯は質問をしてみた。
「あの…ちょっといいですか?」
「はい?何でしょうか」
「貴方は誰なんですか?どうして昨日のことを知っているんですか?どうしてウシウグのことを知っているんでか?」
「いっぺんに質問をしないでください。とりあえず私の名前は瀬戸不如帰(せと ほととぎす)、それ以外の質問はこの部屋で…」
「ここって…校長室?」
「はい、ここです。では…」
不如帰は扉を開いた。「二年C組瀬戸不如帰です。雅鶯を連れて来ました。」
不如帰が言い終わると、校長室の中から女の人の声が聞こえてきた。「ご苦労様。では二人とも中へ。」
鶯は緊張しながらも不如帰に続いてはいって行った。
「貴方が雅鶯さんですね。色々説明する前に移動しましょうか。」ガコン、校長が言い終わると同時に校長室が下に動き出した。
「なっなんですかこれっ」
鶯は驚いていた。
「この校長室はエレベーターになっているの、秘密部隊「夜鷹」の基地への。」
「秘密…部隊?それに基地…?」
鶯は戸惑っていたが、今は知りたいことが山程あるので黙って聞くことにした。
ゴォン
「基地についたようね。とりあえず、私たちについて説明しましょう。私たちは秘密部隊「夜鷹」、機動兵器「弐式可変鳥機」通称「弐鳥機」を保有し、昨日貴女が戦った敵…百舌(もず)と戦うために造られた組織です。」
鶯は信じられない気持ちだったが昨日のことを思い出すと信じない訳にはいかなかった。
今いるここは学校の真下の秘密部隊の基地です。 あと私は校長の他に夜鷹の隊長もやっています。」
「次に敵について説明するわ。敵の名前は百舌。目的は分からないけど、機械をつかって生け贄と称して人を襲っている謎の組織よ。私達のもつ弐鳥機ででしか倒せないの」
「ちょっとまってください。秘密部隊についてはわかりましたが、校長先生に聞きたいことがあります。」
「答えられる範囲なら。どうぞ。」
「では、先生たちはあの敵と戦っているんですよね。では何で昨日は助けてくれなかったんですか。」
「それは…私のせいです。」
口を開いたのはさっきから黙っていた不如帰だった。
「私が、前の戦闘で機体を壊していなかったら、弐鳥機で出撃出来たのですが…」
「貴女のせいでは無いわ。」
郭公はフォローをするように言った。
「鶯さん、実はね…昨日は本来なら敵は出ないはずなの。」
「え…それってどう言うことですか…」
「百舌はね…今までは満月と新月の夜にしか出なかったの。だけど、昨日は違った。それで対応が遅れてしまったの…ごめんなさい…」
「あと、ウシウグって何なのですか、機械なのに意思をもっているようでしかも、いきなり私の前に現れたりして」
鶯が質問をすると、郭公の顔つきが変わった。
「それが貴女をここに呼んだ一番の理由です。…ウシウグ、「壱式可変鳥機」は本来今はもう存在しないはずの機体なの。」
「存在しない…?」
「話は二年前に逆上るわ。当時私達は壱式可変鳥機「ウシウグ」を基礎とした弐式可変鳥機を製作してたの。そして、弐式が完成してみんなは喜んだわ。
そして次の日にね、試運転を兼ねて壱式と一緒に偵察にだしたの。
そしてその時、謎の爆発事故が起こった。それも突然。幸いにも可変鳥機はAIをつかって試運転していたから怪我人は出なかったけど、可変鳥機は弐式だけ戻って来た、壱式は戻らなかったの。
…壱式はその時に爆発し、壊れたと思われていたのよ。昨日までは なぜ今頃…それも貴女の前に姿を表したかは分からないけど。」
「最後に、ウシウグが落として行ったんですが、これってなんですか?」
鶯が取り出したのは昨晩拾った鉄の羽根だった。」
「それは!…そう、貴女は選ばれたのね…」「話が見えないんですが… これは何なんですか。」
「それはウシウグの戦闘モードの機動キー。貴女はウシウグに選ばれたのよ。操縦者に。」
「あたしが…操縦者…?ということはあたしはまた戦うってことですか…?」
「こうなった以上、それを決めるのは貴方よ。私達と一緒に戦う気があるなら夜鷹に入ってください。戦いたくないなら機動キーを私に預けて下さい。」
「ちょっとまってください、1日…1日考える時間をください。」
「いいわ、一日ですよ。…最後にこれだけは覚えていてください、奴等は…百舌は私達にしか倒せないこと、今出撃出来るのは貴女ウシウグしかいないことを… では、今日はもう解散しましょう。放課後ですし。」
えっと思い鶯が腕時計を見るとすでに午後12時を回っていた。
「でも、午後の授業は…っあ」
鶯は今日が土曜日なのを思い出した。
「それでは、さようなら。いい答えを期待しているわ。」
「はい…ではこれで…」
鶯はいつの間にか上に戻っていた校長室を後にした。
「彼女…夜鷹に入りますかね。」
「どうでしょうね、それは彼女が決めることだから…」
秘密部隊…か…)
鶯は帰路につきながら考えていた。自分はどうするべきか
(あたしは戦いは好きじゃない。昨日は仕方なかった。…でも、今、あいつらと戦えるのは私だけしかいない…でも、う~ん…)
…と、考えているうちに鶯は家についた。 「鶯、どうしたのそんな暗い顔して。何かあったの。」
話かけて来たのは母親の雀(すずめ)だった。「お母さん…ううん、何でもないの。大丈夫だよ。」
「何言ってんの、お母さんにはわかるんだからね。あんたが悩んでいるくらいお見通しなんだから。」
鶯は大丈夫そうに言ったが、母親には分かっていた。
鶯は観念して話し出した。
「実はね、昨日の夜学校に宿題を取りに行ったときにちょっと色々あってね、それを先生に見られたの…それでね、先生に危険があるかもしれないけどあたしにしかできない事があるって言われたの。…それを引き受けるかどうかで迷って…あたしどうすればいいんだろう…」
「貴女はどうしたいの?」
「えっ…?」
「大切なのはどうするかじゃないのよ、貴女が、鶯自身がどうしたいのかよ。」
「あたしは…」
「あとは鶯の問題よ。 じゃあお母さん買い物に行って来るから。今日は鶯の好きなカレーにするから、カレー食べてゆっくり考えなさい。」
そう言うと雀は出かけて行った。
「あたしがどうしたいか…あたしは…」
~次の日~
校長室
「答えは決まりましたか?」
「はい…あたしは戦いが好きではありません。…でも、あたしは人が傷付くのは嫌なんです。だから、入る事にします!」
「貴女ならそう言ってくれると思っていました鶯さん。ようこそ、秘密部隊「夜鷹」へ」
秘密部隊夜鷹第2話「秘密部隊」~END~
最終更新:2010年01月15日 21:59