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702名前: ◆SPJ5GSENNs 投稿日: 2006/04/24(月) 23:21:36.52 ID:Xhmq3mMmO 「やぁ(´・ω・`)ようこそ、バーボンまみれの書斎へ」 「はぁ…あの…旦那さま、ご主人さまが呼んでますので手短に…」 「…このタルトはサービスだと言おうと思ったんだがな」 「あ…それは…」 「ふふ…まぁいい。そこにかけてくれ」 ここは三笠家のお屋敷にある書斎。向かい合っているのは家主の三笠暁弘と、メイドの石津早希。 …で、それを見てるのは私、早希と同じくメイドの遠山明日香。 早希が緊張しながらソファに座る。それを見て旦那様も笑いながら座る。 …まさか、早希と旦那様がやっちゃうのかしら…(・∀・)ニヤニヤ 708名前: ◆SPJ5GSENNs 投稿日: 2006/04/24(月) 23:38:09.55 ID:Xhmq3mMmO しかし何だろう、鍵穴から部屋の中を見るなんてアニメみたいだなぁとか思うのは私だけだろうか。 「さて…その話というのはだね」 おっと、集中集中… 「自衛隊の知り合いから聞いたんだが、5月の25日に隕石が降るそうだ」 「…え?」 「え?」 そりゃいつも冷静な早希だって驚くだろう。隕石って…どっかの漫画じゃないんだから… でも、ほんとなのかな… 812 名前: ◆SPJ5GSENNs 投稿日: 2006/04/25(火) 09:13:12.02 ID:rfgiFSjYO 「それでは、失礼いたします」 一礼して部屋を出る。と… 「さーきっ」 ぴょん、と私の前に明日香が飛び出してくる。 「わっ!…お、驚かせないでよ…」 「まあまあ、緊張をほぐしてあげただけよ」 …いつもの事だし、まぁいいか。 二人で使用人室に戻り、紅茶を入れようとすると突然明日香が呟いた。 「ねぇ、さっきのことなんだけどさ」 「…聞いてたのね」 「うん……」 816 名前: ◆SPJ5GSENNs 投稿日: 2006/04/25(火) 09:35:48.65 ID:rfgiFSjYO …さっきの記憶がよみがえる。 「隕石が衝突するかどうかは五分五分らしいが、世界は混乱するだろう」 「…はい」 「そこで、だ。この一ヵ月は息子を休学させる」 「え?」 「その一ヵ月は息子の好きなようにさせてやりたい。お前と明日香にはそのサポートや護衛を頼む」 「…かしこまりました。あの…なぜ…」 「明日香を呼ばなかったか、か?…実はもう一つ、頼み事がある」 …あの時旦那さまは苦い顔をして…絞りだすように呟いた。 「息子を…男にしてやってほしい」 「え…」 「あいつももう17、童貞のまま死なせたくはないんだ…無理を承知で、お願いできないだろうか…」 旦那さまが私に頭を下げる。そこまで、ご主人さまを思っているなんて… 「…かしこまりました」 「…すまない」 「…で、ご主人さまとするの?」 「うん…私も、ご主人さまのことは…好きだし」 そういうと、明日香は不満そうな顔をした。 「…やだ」 「…?」 「私だって、ご主人さまのこと好きなのに…よし!」 一人で納得して、明日香は私に人差し指を向ける。 「私と早希、どっちとしたいか、ご主人さまに決めてもらいましょう」
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