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宰領四膳 ◆SML3PQlrOg氏

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
327名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 17:22:45.05 ID:O1Ggjp940
 >>326
ふむw有り難うございます。じゃあ・・・・・


パシーン!と竹刀の音が響き渡る・・・ココは俺の家の剣道場・・小さいが一派を持ってる俺の家はその家元だ。

「何て情けない奴だ・・・直樹よ・・・お前それでも俺の息子か!」

耳障りな声を出しやがるのは俺の親父・・・修一だ。

「しょうがないだろ!俺、剣道なんかに興味ないし・・・そもそも俺の夢はゲームクリエイターなんだから!」

そしてそれに反論する俺は親父が言ったとおりの名で・・直樹だ。

「この空け者!お前は将来この家を継ぐものなんだよ!だから今から鍛えてやっておるのだ!」

「何だよ!俺は剣道なんか絶対受け入れないぞ!・・・親父のいう事聞いてると碌な事が無いしな!」


329名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 17:30:50.13 ID:O1Ggjp940
腹が立ち竹刀を投げ捨てて自分の部屋に戻ると俺はPCの電源をつける・・・勿論目的は2chだ。

ブィーン・・・ピッ・・・

カチカチッ・・・

「おいしょ・・・ゲハ板は今日も荒れてるな~・・・正直こういう争いって醜いからな・・・。まぁ、VIP行くか」

VIPのタブボタンを押すとスレッド一覧が画面に現れる・・。

1:暇なやつちょっといらして下さいませ
2:ジョジョの奇妙な童貞
3:ライブチャットヲチおもすれぇwwwwwwっす!!!www
4: 数を1兆まで数えるスレ part00000000000000000000000000226
5:隕石衝突ってマジ?
6:子供できない体になった\(^O^)/人生オワタ!

ん?と、思いスレ番5をクリックする。


330名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 17:38:36.10 ID:O1Ggjp940
そこには

隕石が5/25に地球へ衝突すると言う内容とそれに対する様々な議論がなされていた。

306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。New! 2006/04/23(日) 13:28:46.09 ID:hAghowe
エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?コレマジネt?

307 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。New! 2006/04/23(日) 13:28:46.09 ID:0ewfgiw0
 >>306
マジ。

306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。New! 2006/04/23(日) 13:28:46.09 ID:wsrf4880
ねーよwwwwwwwwバーローwwwww



「何だコレ?本当かどうかも疑わしい会話だな・・・」

そう、俺は甘く見てた。だって釣られる事でVIPなんてあると個人の主観で思っていたんだから。

でも・・・>>1に示されていたソースを良く見ていなかった俺は釣りと決め付け

306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。New! 2006/04/23(日) 13:28:46.09 ID:Aewep00

釣り乙


とだけ書き込んだ・・・それっきりこのスレのことは記憶の彼方に忘れ去られようとしていた・・・しかし・・・


331名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 17:47:33.96 ID:O1Ggjp940
次の日のニュースで俺は驚愕した。

無機質なアナウンサーの声が何時もより焦っていて最初の第一声が

『おはようございます・・・7:00のNHKニュースです・・え、日本政府の発表したところによりますと
5/25の午後6時ごろに巨大な隕石が地球に接近するとのコメントを出しました・・・。』

「はぁ~!??・・・・えっえっ・・・まさか・・・」

「おぅ、直樹・・起きたか・・大変だぜ。これは。」

「んな事は解かっているよ!それよりも・・かーさん!」

「どうかしました?何やら朝から騒々しいわね・・・」

台所からヒョコと顔を出した女性は僕の母・・・慶子だ・・見た目物凄く若くて20代と言っても通じる容姿は40代と思えないくらいだった。

「このニュース見てみろって!隕石だよ!俺、実は2chのVIPで昨日から知っていたんだ!」

「なぁ?!おい、直樹!剣道をサボって自分の部屋に戻ったと思ったらそんな事をして遊んでいたのか!」


332名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 17:58:06.65 ID:O1Ggjp940
しかしその時の俺と母親は聞いていなかった・・・何せアナウンサーの続いた言葉が

『続いてこの隕石が地球に衝突する可能性も十分にあると見てG8での協議の結果
 軍備を協力して備え・・念の為破壊するとの結果を出しました・・・』


「は、破壊するのか・・・良かった~・・・」

安心して椅子に座り込む俺・・・・・でも・・・本当に破壊できるのだろうか?もし許容範囲内を超えていたら・・・

「しかしよぅ・・・この隕石の大きさがどの位か・・までは言わなかったな!」

同感だ・・・大きさによっては地球が破滅するかもしれない。実際直径4キロの隕石でかの時代を謳歌した恐竜が滅んだと聞いたんだから。

「・・・あ、ほら!直樹、学校に遅れるわよ!」

かーさんの一言で俺はわれに帰りあわててパンを咥え「行って来ます」の一言を言い玄関から飛び出した。


333名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 18:13:39.66 ID:O1Ggjp940
庭を犠牲にして2台分入る駐車場から自転車を引っ張り出し俺は駅へと急ぐ。

途中で一緒に通学する幼馴染も居るからおいそれとゆっくりと走っていられない。

駅の脇の駐輪場に中学時代から使う自転車から降りて隣接するバス停を通り過ぎ改札へ急ぐとそこに幼馴染は居た。

「遅かったね・・何していたの?電車一本見逃したんだから!」

大人しそうな顔をして結構きつい言葉を投げかけてくるこいつは俺の幼馴染・・・名前は春宮美理と言う。

「悪い悪い・・・ちょっと気になるニュースがあったもんで・・・」

「ニュースって?直樹がニュース見るって事はよっぽど重要な事かゲーム関連しかないでしょ?」

う・・・こいつかなり傷つく事言ってくるな・・確かに当たっているが・・。

「残念ながら前者だ・・・あのな隕石が・・・・・・・・・・」

朝あったニュースを詳しく説明する。一言言うたびに段々険しい顔になっていく・・。


335名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 18:17:27.76 ID:O1Ggjp940
「え・・・それ本当なの・・・?本当だったら私たち・・・死んじゃうの?」

「あのな・・・最後まで話を聞けよ。政府が連合軍なんかで破壊するから心配ないってさ」

「あ、そうなの?良かったぁ~・・・」

途端顔が緩み安堵の表情を見せる美理。よかないよ・・・本当に破壊できるかどうかも解からないんだから・・

他の通勤・通学の客もニュースを聞いた人が居るのか落ち着いた雰囲気ではなかった。


336名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/04/23(日) 18:23:41.41 ID:O1Ggjp940
そして電車が2番線ホームに入り集団はどっと箱詰め状態になるが俺達は最後尾の車両の運転室の傍の角を占領した。

「でさ・・昨日ね、陽ちゃんからメールが来てさ・・それが酷いメールだったの・・直樹と私が出来てるとかって言うのよ~!」

一瞬ドキリとする・・おいおい・・・・あいつめ、着いたら締め上げてくれる。

「で、で・・・どんな返事したの?」

「えっ・・・・すぐに否定したけど」

 ・・・・・orz


341 名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg [トリつけてみました・・・如何ですか?w] 投稿日: 2006/04/23(日) 18:34:18.32 ID:O1Ggjp940
ちょいと落ち込み気味になりながら俺とやけに明るい美理は電車を降りる・・・。

俺達の学校は愛知県に位置している。住んでいる所は岐阜県だが県境に近いためこの高校が一番良いと思った。何より活気がある。

そしてココからまた自転車に乗る。近くの自転車屋が経営する駐輪場から自転車を引っ張り出し跨る。

「今日の担任はどんな珍発言をしてくれるのか・・・楽しみだな!」

「卓郎先生の事あんまりおちょくっちゃ駄目よ・・・あの人怒りやすいんだから・・それに成績下がるわよ?」

うっ・・・凄く困るところ突かれた・・・確かに俺の科学と生活態度の成績は芳しくない・・・。


343名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 18:48:40.41 ID:O1Ggjp940
 >>342
へぇww偶然w

「し・・しかし!それはあいつが俺を目の敵にしてるからだぞ?!いつもいつもペナルティーにしてきやがる!」

「そりゃ掃除箒で野球していたらそんな風になるわよ!」

あ・・・・そうだった・・・こいつにはあんまり逆らえない・・・昔からそうだが。

「と、とにかく・・早くしないと遅刻して・・・あ、ちょうど新しい道路が出来ているじゃんかwwラッキー!おい、美理!こっち行くぞ!」

「えぇ!・・そっち工事中よ!ほら重機とかあって危ない・・」

話を最後まで聞かず俺は工事中の道路に自転車を傾けた。新道路の方向はどうみても俺の高校の方向・・。

「待ってよ~!私、直樹みたいに扱ぐの早くないんだから~・・」

後ろから情けない声が聞こえてくる。当然だ、俺は中学の頃は自転車の鬼とまで言われたスピード狂なんだから。


351 名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg [俺の本名も直樹だからさ・・・] 投稿日: 2006/04/23(日) 19:38:55.84 ID:7YEMkMSC0
 >>345
うはwwwwww偶然にしてはスゴスwwwwww
今後ともよろしくww

続き↓

それで何でそれに美理が付いて来れるかと言うと美理はバリバリの陸上部員。因みに副キャプテンを負かされるほどの実力。
おまけに容姿端麗、成績上々・・おまけに性格までも良いと来て告白された数は数えられない。

それに付いて来れないと言っておきながら付いてこれる足はかなり優秀だ。
それに比べたら俺はパソコン部で運動不足。成績は中の下。おまけに髪の毛ボーボーの眼鏡と来た。
流石に太ってはいないしそこまで終わった人間じゃない、親父に剣道を無理やりやらされていて鍛錬も欠かさないし。

とか考えていると美理が追いついて来た。うわっw汗出すぎで制服のブラウスが透け・・・ブフォォ!

「はぁ・・・はぁ・・早いよ~、直樹!・・・・・あれ?どうしたの?」

絶対顔赤いし・・・俺。

「な、何でもないです・・・」


353 名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg [みたいだねww] 投稿日: 2006/04/23(日) 19:56:03.84 ID:7YEMkMSC0
そして校門をくぐると・・・・・あれ?人が気のせいか少ないな。

おや?早川先生・・・近寄ってくるけど

「お、直樹君か。今日なんかあったのか?早く来過ぎて職員が誰一人状態を把握してないんだ」

どれだけ頼りないんだ・・・と、心の底で思いつつも。

「さぁ?俺が知っているという事といえば隕石がこの地球に接近している事でしょうかねぇ?」

一瞬の間の後に、早川先生の顔が慌てだす・・おいおい、本気で知らなかったみたいだな。

「何ぃ!・・・教育委員会から何も連絡来てないぞ・・・どうなってるんだ?・・あ、ありがとう・・・おーい!児波先生!・・」

お礼だけ言うと先生は全速力で向こうのほうで見回りをしている先生に走っていった。


359名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 20:14:24.47 ID:7YEMkMSC0
「良く俺の言う事信じてくれたな・・・」

我ながら呆れる。

「悪い事はするけど嘘はつかないから信じてくれたんじゃない?」

美理はあっさりと答える。

そこへ友達の健太・康太兄弟が来た。彼らは姿がそっくりで俺以外の人には見分けが付かない。
彼らを見分けるコツは声なのだが普通の人じゃ気付かない。

「よぅ、直樹」「よう、大佐」
二人の音程は微妙に違う。俺は剣道のほかに合唱もやっている。耳が良いからこそ聞き分けられるのだろうか?

俺のあだ名は何故か大佐とか某魔法使いとか色々言われているがやはり普通の名前で言われるほうが良い。

「あ、彼女の美理さんもご一緒でしたか・・これは失礼」

今喋ったのは康太のほうだ。

「みたいだな・・・弟よ」

今のが健太。まぁ、文章じゃ全然解からないだろうけど。


361名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 20:22:06.67 ID:7YEMkMSC0
「ちょ・・・彼女ってどういう事よ!なんで・・よ、よりによってな、直樹となのよ!」

「まぁまぁ、落ち着いてください。美理さん・・可愛い顔が台無しですよ?」
「そうだよな、兄貴・・ほらほら余計怒らない!」

言うだけ言って双子は逃げていった・・何しに来たんだ?


364名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 20:27:33.86 ID:7YEMkMSC0
「本当失礼よね~!なんで直樹なんかと・・・直樹も嫌だったでしょ?!」

プリプリ怒る顔もまたその黒髪も映える。

「いや、俺は案外うれs・・・」

「だよねー!!!嫌だよね~・・・私なんか」

最後まで話させてください・・・orz


367名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 20:34:40.99 ID:7YEMkMSC0
3階の教室に入るとやはり誰も居ない。廊下にも疎らで知り合い同士集まっているようだ。

「ねぇ・・美理?今日どうなるのかな?」

「解からないけど多分・・・中止じゃない?」

「うはwwラッキー!・・・じゃないか」

「そうよ!部活まで中止になったら元も子もないわ」

「っと・・・あれ?後藤先生だ」

後藤先生は女の先生で俺の良き理解者。元々は俺は演劇部だったのだがその時の顧問が後藤先生だ。

「あら?直樹君・・・と美理さん・・・さっき会議を行ったのだけど今日は学校中止になるわ・・残念でしょ?」

まぁ、少し嬉しいような駄目なような・・・。

「そうですね・・・先生・・・私、部活とか無理でしょうかね?」

「駄目ね・・集まりが悪すぎるわ・・・そもそも貴方一人じゃ無理でしょ?」


368名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 20:37:04.60 ID:7YEMkMSC0
「え?もしかして・・・今日、陸上部員で来てるの私だけですか?」

「そうね、貴方以外は1年生まで来てないわね・・・・これも隕石の影響で親が休ませているのかしら?さっきから電話しても繋がらないのよ・・」

やはり・・・隕石か。これだけ大きなニュースだったんだ。


378名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 21:11:45.91 ID:QtSafnSC0
「で、先生・・・俺達今日は帰らなきゃ駄目?」

「当然・・・残っていくのなら別よ?色々手伝わせるけど」

いや、それは勘弁して欲しい。

「じゃ、じゃあ帰ります!おい、美理!帰るぞ!」

「え?・・うん。解った・・・じゃあ後藤先生・・・」


380名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 21:18:12.36 ID:QtSafnSC0
帰りの駐輪場にて・・・おや?またあの双子だ。

「よぉ、早く帰れてラッキーだったな」

「そうだな、弟よ。早く帰ってバイオ4でもやるかね?兄貴よ」

「お前ら良くこんな状況にゲーム出来るな・・・・つーか早く返せよ。バイオ4」

「あっー!また直樹ったらあんな残酷なゲームしてるの!?駄目だよ!あんな血のいっぱい出るの!」

「べ、別に良いだろ~!減るもんじゃ無し!」

まぁ、何時もこんな感じに口論が始まる・・・


385名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 21:53:10.38 ID:QtSafnSC0
あー・・・・・怒っているよ・・・・怒っていても可愛いから良いんだけどさw

「信じられない!・・・何であんな残酷なゲームが男の子は好きなのかしら!」

「わ、悪かったよ!・・・今度から自粛する」

「ホント?・・・・・嬉しいわwだから直樹の事好きよ!」

 ・・・・・・・・・・?・・・・今何気に凄い事言わなかったか?てか朝俺との関係を否定していたよな?

「あ、そうだ。直樹?駅着いたらコンビニ行こうか?w」

「え・・あ・・良いよ。うん。」

「良ーし!駅まで競争ww」

急にスピードを上げだす美理・・・俺に勝てるとでもww?

「鬼神の俺を舐めてもらっちゃ困るのよね~・・・・」

ガッ・・・・良し・・・・・加速度最強・・・。


 >>384
あ、ありがとうですw

後皆も絵とか褒めてくれて嬉しいですwありがとうですw
386名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 22:04:24.51 ID:QtSafnSC0
「俺・・ダッシュ!」

そう、今俺は・・・風だ・・・。

「えっ?・・・あー!直樹!前!前!!!!!!」

ん?・・・前?

ヒューゥーン・・・ドッカァン!

あれれ~?目の前が真っ白だよ~?


396名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 22:32:49.41 ID:QtSafnSC0
念願 の 直樹 を うpしたぞ!
http://www.imgup.org/iup196245.jpg


「・・っと・・お樹・・直樹!」

あれ・・・ココ・・何処ですか~ぁ?

「直樹!大丈夫?・・・・・良かった・・・生きてた」

「当たり前・・・ガッ・・・痛い・・・・」


401名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 22:55:37.83 ID:QtSafnSC0
「びっくりしたよー!いきなり電信柱に激突するんだもん!」

あれ?俺ぶつかったのか・・カッコ悪いな・・・・・・。

「そうなんだ・・・・・あいててて・・・って血が出てらぁ・・・」

「ふぇっ?だだだだだだ・・本当に大丈夫?」

ん・・・体を動かしてみる・・・問題無い様だ・・・。

「大丈夫だけど・・・俺の自転車ボコボコだな・・・・・また修理しなきゃいけないのかよ・・・俺料金滞納してるんだよな・・・」

「!またなの?!直樹って前にも料金滞納して自転車屋のおじさん困らせていたでしょ?!ハンドルの所に督促状だってくっついていたじゃ無い!」

う・・そういえばそれはそうだった・・・これ以上滞納したら・・・。

「解った・・これと前のパンクの料金はちゃんと払うよ・・・」

「そうよー!お金の事情は拗らせると大変なのよ!」

前も・・・あったか、こういう事。


406名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:08:23.85 ID:QtSafnSC0
「とりあえず自転車は取りに来てもらったほうが良いわ。」

む・・・確かに・・・

「そうだな・・・じゃあ携帯で場所を自転車屋さんに教えておこう・・」

鍵に付いている紐に描いているナンバーをダイヤルする。

「あ、もしもし?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい・・・・はい、お願いします」

「来てくれるって?」

「うん・・・悪いな・・・迷惑かけて・・・・・」

前もそうだった・・美理がいじめっ子に襲われていたとき・・小学校の2階から飛び降りて助けようとしたんだけど失敗して気絶して・・・

気が付いたらこいつに膝枕されていたっけなぁ・・・へへ・・・今考えるとかなり俺ってフラグ来そうなのにな・・w・・・・来ないんだよな・・・orz
407名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:11:27.20 ID:QtSafnSC0
「ねぇ・・・隕石って本当に来るのかしら?・・・・どうも信じられないわ~・・・」

昼下がりの空を見上げながら自分の自転車を引く美理。

「どーだろな?・・・落ちるんならもっと早く言っていて欲しかったかも・・まだ時間はあるけど」

自転車を放置して歩くかばんを持った俺。
408名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:15:06.68 ID:QtSafnSC0
朝通った工事中の道路を通りながら二人で喋る。

昔からあったこの光景。

それが来月の25日に消えてしまうのは・・・考えられないから・・・。


411名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:22:53.34 ID:QtSafnSC0
「ねーぇ?直樹・・・・明日から貴方の家に泊まりに行っても良い?」

 ・・・・AHA?

「はぁ?何を言ってるんだ君は。女の子が一人で男の家に泊まるなぞ言語道断。渇・・・・・・・・と」

親父の口癖だ。渇なんてますます俺の親父みたいだ。

「え~・・でもお父さんいるんでしょ?大丈夫よ~・・・それに・・・・・やっぱり何でも無い。行っても良いでしょ?」

う~ん・・・こんな事親父が知ったらどんな顔しやがるか・・・。


416名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:29:58.83 ID:QtSafnSC0
「待って・・・電話してみる・・・・・・・・・・あ、おじさま?・・・・・・・・」

フフ・・俺の母親が了解しても親父は絶対に・・・・・・・。

「え?あ、ありがとうございます・・はい、荷物纏めて行きます・・・えぇ、すみません」

ナ、ナンダッテーーーーーーー!!!!了解しちゃったよ・・・・やばくない?

418名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:34:32.65 ID:QtSafnSC0
そして二つ折りの携帯を畳むと美理はこっちを向きいたずらっぽく笑うと

「何かね・・部屋があんまり無いみたいだから直樹の部屋貸して貰いなさいだってw」

 ・・・・ファ?何か言いました?俺の部屋を借りろと?

「・・・・・・俺の寝る場所は?」

「・・・・・・・・一緒に寝る?」

 ・・・・・・・・ 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工!

こりゃまたダイレクトなアタックフォーメーションですか?!これは詐欺?いや・・・夢か?


420名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:37:43.06 ID:QtSafnSC0
その顔でその台詞を普通言いますかっての!

「ば、馬鹿なこと言うなっての・・・!大体・・・その・・・俺達もう・・・」

「え・・・?・・・・・やだぁ!まさか・・・・朝の事本気にしていた?」

はぁ?朝の事って俺にまったく気が無いってあれ?

「どういうことか詳しく・・・・・説明しろ」

「・・・・・・・まぁ・・もうちょっと後で言うわwほら、もうすぐ駅だよ~」


421名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/23(日) 23:42:53.20 ID:QtSafnSC0
良く考えてみよう・・・・・・駄目だ。

美理は俺のことをタダの幼馴染でしか思っていない筈。

だからそんな事が言えるんだしそもそも同じ枕で寝るのは小学生までだし大人だとしても心許されし夫婦の仲だろう・・・。

「ちょっと・・・・・直樹?コンビニ行くよ?」

「あ・・え・・あぁ、解った。」

こいつは何でこんなに暢気で居られるんだろう?


665名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/24(月) 21:23:36.01 ID:9XAU312k0
 ---------- 再開 -----------

独特のコンビニ入店音を横流しに聞き店内の物色を始める俺と美理・・俺は夜食のラーメンとかを購入。

美理はというと・・・あれ?文房具と牛乳しか買ってないや・・。

「ちょうどシャープペンシルの芯と消しゴムが切れていたの・・・あ、後・・修正液」

うーむ・・・勉強熱心だけあるな。俺も見習いたい買い物だ。

「・・・俺の買い物って何なんだと思わせる・・・」

ちょっぴり悲しい・・・。


678名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/24(月) 22:14:36.67 ID:9XAU312k0
ありがとうございましたー!との声が響く店内を後にし俺達は駅の構内に入る。

いつもと違い何故か大荷物を持った人たちがホームには溢れていた・・・どこに行くのだろう?

名古屋方面に行くほうが多いようだが犬山方面に行く人も多いようだ。

小さな女の子が未だに理解出来ない声で親に問いただしている。

親はそれを納める様に「遠くへ逃げるのよ・・」とだけ言った。

俺と美理はそれを横目で見ながら電車を待っていた。


683名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/24(月) 22:25:32.26 ID:9XAU312k0
「電車の中・・・ぎゅうぎゅう・・・だな・・」

「そ、そうね・・・」

電車に乗り込んだは良いが押し競饅頭状態だ。

で、逃げる人達の荷物が美理に当たらないように俺と壁で挟む形でカバーしてやっている。

ちょっと危なげなスタイルだがこの際は言及してくれないでくれ。

「でさ・・直樹はどう思うの?隕石・・・」

「ん・・・ぶつからないだろ・・・とは言い切れないが可能性は低いと思う」

「それだと良いけど・・・確信までとはやはりいかないよね・・・」

「・・・・・・・」

その後は黙り込んで俺達の降りる駅まで静かにしていた・・何せ周りの空気が暗すぎる・・・・・・・・・。


686名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/24(月) 22:34:45.85 ID:9XAU312k0
停めてあった自転車に跨り美理と俺は一旦別れた・・・あいつは俺の家を知ってるから後から来るんだろう。

「じゃあ、後でね・・・そうだ!今日夜更かししようか?どうせ明日は休みになるわ・・」

「あ、あぁ・・・夜更かし・・・すんの?」

夜更かしか・・・俺はVIPPERだけど夜更かしはニガテな方だからな・・・。


690名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/24(月) 22:49:23.35 ID:9XAU312k0
「ただいま~・・・」

 ・・・親父は居ない様だ・・・かーさんも居ないのか?

「おーい!ただいま?!」

 ・・・静か過ぎて俺の声が響き渡る・・・・おかしいな・・親父はともかくかーさんまで・・?

「おかしいな・・・・・おーい?」

居間に入ると・・・やはり居ない・・・・・おや?書置きがあるようだ。

「直樹へ、お父さんと私はお父さんの仕事の理由で今日は帰れません。
 ご飯はカレーが用意してあります。温めて食べてください。
 重大な用件なので帰れたとしても今日中には着かないかも知れないです。
 貴方はもう大人です・・あ、そうそう・・美理ちゃんには私の部屋を使わせてあげなさい。
 決して変な気を起こさないように・・・・・・ね?  
                                 By.母

 追伸
 もしも何かがあった時は何時もの場所にお金があります。
 ・・・・・解るはずよね?                                        」


ココで手紙は終わってい・・・・・っておーい!若い二人を置いて良く行けるな!

男女の不正な交際は怒るくせにこういう物には鈍感としか思えない・・・・・・。


895名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 19:54:28.85 ID:e4GykqKc0
---------- 再開 -----------

幼馴染とは言え女の子が来る事に慌てて家を片付ける・・・。

ふむ・・・両親は出掛ける時に少しは片付けてくれたようだ・・助かる。

剣道場は・・・まぁ、あそこには用は無いだろう・・・。

俺の部屋も完璧。机の上を片付けて床に散らばるゲーム雑誌を戸棚に放り込みポスターを片付けMDコンポを起動させお洒落な・・・・

って一番俺に似合わない事をさせる美理の魅力って・・・毎日来てくれたら俺の部屋はいつも綺麗だろうな。


934名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 21:12:23.52 ID:e4GykqKc0
さてと・・・・綺麗になった。後は御飯の用意だ。今日は差し当たりかーさんが用意してくれた料理と俺の得意なオニオンガーリックサーモンでも作るか。

香ばしいオニオンと大蒜の匂いがあたりを包む。うん、上出来。

後は美理を待つだけだ・・・・。


949名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 21:28:24.59 ID:e4GykqKc0
ピンポーン・・・

チャイムが鳴り響くと俺は自分の身なりを確認する・・・・焦るな・・・。

ガチャ・・・

「こんばんは・・・直樹!」

息を呑んだ・・・・制服でも時々まじまじと見つめて黙る時だってあるのに・・・世に言うおめかしをした美理は俺の心を独占するのに時間はかからなかった。

「あ・・・いらっしゃい・・・」

「えへへ・・・どう?」

可愛いに決まっているだろ!・・・とは言えないが一応返事は返さないと・・・。


39名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 22:22:39.89 ID:e4GykqKc0
変に思われない返事といえばやはりこれだろ。

「ん・・・良いと思うよ」

よーし・・無難だぞ、無難だ俺よ。

「・・・・ふーん」

あれ?もしかして怒った・・?ヤバイな・・。

「いや、うん、その、可愛い!CUTE!」

これでも駄目なら困るんだけど・・・俺の発言文才はこのくらい・・・。

「え・・・・・あ、ありがとうw」

おーw笑った・・・嬉しいな・・・やはり美理は笑ってくれなきゃ!


42名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 22:35:49.28 ID:e4GykqKc0
「んじゃ上がらせてもらうよ~?」

靴をきちんと屈んで揃える美理・・・偉いな~。

「御飯は出来てるよ・・・あ、でも・・今日親が居ないんだ・・・」

「ん、了解」

え?・・・・・・あっさりと了解したな。

「おい・・親が居ないんだぞ」

「解ったってば!別に問題ないじゃん?」

      • 予想外の展開・・不安じゃないのかよ・・それとも俺ってそんな目じゃ見られてない・・・?orz
43名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 22:41:49.74 ID:e4GykqKc0
「おーい、どうしたの?早く御飯食べよーよ?」

おっと・・・忘れていた・・・サーモンは冷めると不味いからな。

「おk、今行くよ」

待たしては流石に男の味もまずくなるからな。
44名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 22:46:47.62 ID:e4GykqKc0
食卓の上は中国料理とかフランス料理まで・・・2人で食べきれるか解らないくらいの料理で埋め尽くされていた。

        • しまった・・これならサーモンなんて作らなきゃ良かった。


47名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 22:53:19.79 ID:e4GykqKc0
作った後で気付く俺のかーさんの料理好きとその腕前。

上手いと一言聞くたびに品目とそのバリエーションは増えてしまいには東洋から西洋まで幅広く習得してしまった。


あれだ・・・美理が来るから気を使ったんだろうがこれじゃ・・・・・・・・意味無いですからーーーー!(エコー)

48名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 22:57:46.40 ID:e4GykqKc0
「あぁ・・・かーさんの馬鹿・・・・今まで気付かない俺もだけどさ・・・・」

涙がツッーと頬を一筋流れる。

美理の奴・・・・引いてるだろうな・・・。


「え・・・」

ほら・・・あの驚いた声・・・絶対・・

「すごーい!コレ全部食べて良いの?!」

      • はぁ?全部・・・?・・・・・・・・・まっさかねぇーーーー!?そんな事無いやろ~
49名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 23:02:51.46 ID:e4GykqKc0
                    • はい。直樹です。心の中の読者さんへコンバンハ。

      • え、見えないですね。でもね・・・・彼女全て平らげました。

えぇ、全てです。食卓の端から端まで綺麗に残さず。



えっとブラックホールですか?貴方なら隕石くらいも食べそうな気がするんですが。

しかもその幸せそうな顔はなんですか。僕を萌殺すおつもりですか。

何にしても・・・・お粗末さまでス。


59名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 23:24:07.72 ID:e4GykqKc0
「う~・・寝るまで時間あるし・・・ゲームしよっか?」

お、美理からゲームに誘うなんて珍しい。こいつは弱いからなぁ・・まぁ、手加減してやるんだけどw

「ほらっ!早く準備しなさいよ!」

「いや、ちょっと片づけしてから・・」

「良いから早くスマブラ用意して!」

しまった・・・こいつスマブラだとカービィのキックの鬼になる・・・・・・・・。

「それとも・・・・私に負けるとでも思っているのかしら?w」

久々にブチキレター!!(AA割愛)


67名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 23:30:54.16 ID:e4GykqKc0
数時間後・・・・

その時俺は何十の緑の勇者の残骸を踏んできたのだろう・・・既に俺の勇者の変えは底を尽こうとしている。

ちくしょー・・・・・・何でこんなにコイツはス マ ブ ラ だ け強いんだよ~!


68名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/25(火) 23:37:33.30 ID:e4GykqKc0
こいつはゲーム機を持っていない。

そもそもゲームだってあんまりやらない。

それなのにこれだけは勝てると見てよく誘ってくる。

俺は誘いに乗っていつも勇者の悲鳴を連続で聞く羽目になる。

「・・・・・・・・・・あ!そろそろ寝るか!明日も学校はある筈だし。」

「まだまだ~!今日は寝かさないって言ったでしょ~?!」


えぇ・・・コイツのキャラ変わってます。えぇ、本気です。

255名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:01:01.20 ID:VNHMCw5s0
---------- 再開 -----------

 ・・・・そもそも幼馴染とは言え女の子とこんな遅くまでしかも二人きりで居るのは倫理的にどうかと思う。

俺の友達とか付き合ってる奴にとっては当たり前の既に済ましたような話かもしれないが・・・

俺は・・・一部の期待と一部の自虐感で心をグチャグチャにしていた。
256名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:17:57.07 ID:VNHMCw5s0
 ・・・・・なんでコイツはこんなに落ち着いていられるのだ。

俺が襲ってくるとかそういう感情は抱かないのか?・・・・よし、さりげなーく聞いてみるか。

「なぁ、美理?・・・お前さ、俺と二人きりで不安とか無いの?」

「んー?何で?・・・・ほら、早くステージ選んでよ」

「あ、あぁ・・・・」

まったく状況を把握して無いのな・・・・俺も一応男だ。親が居ない時などは特に性欲を持て余す。時々妄想の中で美理も・・・。

その恐怖ってのをまったく解っていないのだ。困ったものだ。・・・・・・・・・てか何故に俺の家に今日に限って泊まりに来たのだ?

これはフラグか何かか?・・・・・ちょうど俺の最後の勇者が消されたところだ。聞いてみるか。
257名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:28:21.75 ID:VNHMCw5s0
「なぁ、何で今日俺の家なんかに泊まるって事にしたんだ?」

「えー?・・・・・・・・いけないの?」

「もう来ちゃったからいけないとは言えないしそもそもそうだとしても美理の頼みをみすみす断れない」

「なら良いじゃない?・・・・・でも何で理由なんか聞くの?」

「いや、突然だし・・・・・・しかも男の家で二人きりって・・」

「・・・・そうね・・・不自然よね・・・あのね・・・・・その・・・・・」

むむ・・・・・これはマジでフラグキタコレ?
258名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:37:13.09 ID:VNHMCw5s0
照れてるよな・・・・この姿は・・・顔赤いし・・・・。

「も、もしかして・・・・」

独りでに声が漏れ出す俺・・・。

「あ、あのね・・・・・私・・・・・・」

う・・・ヤバイ・・・ドキがむねむねしてきた・・・じゃねーよwwこの心の中までVIPPERの俺乙。

「その・・・・・・・・・・・・・今日私の家も親が居なくてその・・・・・一人じゃ眠れない性質なの!・・・・・は、恥ずかしい・・・」

はぁ・・・一人じゃ眠れない・・・?

「だ、だから・・・・その・・・・・・・・一緒に寝て?直樹と見て頼んでるの!お願い!」

 ・・・・・・・・・・・・・ふぇ?!
259名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:41:11.68 ID:VNHMCw5s0
そ、それは・・・美理さん・・・もしかして同じベッドで誰かと居ないと寝れない奴って事ですか?・・・・・・

 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /   イヤッッホォォォオオォオウ!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        この心は1000を超えました。
     〈_} )   |                                恋も…VIPクオリティ!!
        /    ! +    。     +    +     *
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――
260名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:43:41.16 ID:VNHMCw5s0
「ちょ・・・・直樹?!急に立ち上がって・・・・まさか・・」

ちょっと美理が怖い声になってきょどる俺。

「あ、いや、別に、変な、事は、考えて、居ませんとも!」

むぅ・・・これで誤魔化せるか?
261名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:47:05.77 ID:VNHMCw5s0
「直樹・・・・もしかして・・・・私で変な妄想してた・・?」

俺の頭の中で銅鑼が鳴り響く。

ジャーン!ジャーン!ジャーン!

( 「げぇっ!美理」 )

「・・・っと聞いてるの?!」

おやおや・・・美理がいつもより頑張って目を吊り上げて怒っています・・これは助からないかもしれんね。



262 名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg [誰も居ない悪寒!] 投稿日: 2006/04/26(水) 18:49:40.78 ID:VNHMCw5s0
「ぁ・・・・・・その・・・・・・・・申し訳ない・・・」

美理に言い訳は禁物・・・少しでもすると逆鱗に触れてしまうのだ。

美理は3分間は黙っていた・・・その間スマブラのメニュー画面の音楽が鳴り続ける・・・すげぇ怖い沈黙・・・。
263名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 18:56:51.60 ID:VNHMCw5s0
下を見ていた・・・・気まずい・・・・でも何か声をかけなければ・・・。

「あ、あのさ・・・美理・・」

顔を上げると何故かニコニコしながら立っている美理・・・・・・・ぇぇ?

そして笑顔を満載で吹き出す彼女・・・・・・・何なんだよ。

「はははは・・・・・w 顔真っ赤にしちゃってw でも嬉しいよ!美理の事、ちゃんと女の子だって思ってくれて・・・」

えーっと・・・・・・・・これなんてエロゲ?

266名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 19:05:53.14 ID:VNHMCw5s0
こいつ大人しそうな顔の癖にいう事はさばさばしてるから困る・・・しかも笑顔で・・・。

「ねぇ・・・私の事どう思っているの・・・?」

ん・・・何か・・・顔が近づいて来ている気がするんですが・・・・。


て言うか・・・近い近い!

「ちょ・・・STOOOOOOOP!」


274名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 20:08:33.68 ID:/VB/mN4n0
ご馳走様・・・さて
---------- 再開 -----------

「あははww顔真っ赤だよ~?」

ちょ・・・体まで摺り寄せてきて今までに無いぐらい近いって!!

こ、こいつってこんなにダイレクトだったか?

「お、おい!」

ビクッとして美理の顔が固まる・・・・ヤベェ・・・。


277名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 20:21:37.51 ID:/VB/mN4n0
 >>276
おはようございます。

続き---------- 再開 -----------

「・・・・・直樹は私の事どう思っているの・・・?」

    • 予想通りの修羅場だ。うわ・・・どうったって・・・・・・。

「と、友達としては!・・・その好きだ」

「と、も、だ、ち?・・・・・・私みたいなのは異性として眼中にないと?」

ゲッ・・益々機嫌悪くなった。

279名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 20:36:12.64 ID:/VB/mN4n0
何か動揺して関西弁になってた・・・・。
                 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「ねぇ・・・直樹・・・・それとも私の方から言ったほうが良いのかしら・・・?」

 ・・・ 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工!美理が・・・・あのどのイケメンに告白されてもOKしなかった美理が・・・近い上に・・・本音を俺だけに言おうと・・・

誰か助けれ。てかもう隕石落ちてきて良い・・・・・。


280名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 20:44:56.13 ID:/VB/mN4n0
「美理の方からって・・・ナ、ナ、何を・・・」

「私の直樹に対する・・・気持ちを・・・」

あぁ、俺もう死んで良いや。こんなまったく女の子に対して縁が無かった俺にも・・・・・。

「私、貴方の事が好きなの・・・・小さい頃から助けて貰って・・凄く大好きよ」

凛と言い放った割りにそれだけ言うと急に美理は顔を真っ赤にして俯いた・・・後から恥ずかしさが来たんだろうか・・?


281名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 20:52:27.73 ID:/VB/mN4n0
こ、これって・・・・・返事を返さないとまずい?

助けて!エロい人!

「・・・あの直樹・・は・・その・・・どう思っているの?」


282名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/26(水) 20:58:21.14 ID:/VB/mN4n0
「ちょ・・ちょっと待ってて!」

ドタドタと2階の自分の部屋へ駆け上がる。

不思議そうに階下から見上げる美理。

「こーいう時のVIPだ!」

パソコンを何時もの手順で起動させる。

さて・・・どうする?

スレッドを建てるか・・。


847名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 18:51:31.94 ID:dXMJdSu/0
空気読めない俺がココで投下。

 ---------- 再開 -----------
っと・・・・・・これはまたとないチャンスだ。男を上げろ俺。

「俺だって・・・・美理の事は大好きだ・・」

おいおい・・・何とも緊張感の無い告白だよ・・。

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

嫌な沈黙だ・・・空気読めない俺よ・・・己を呪うが良い・・・。


854名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:18:39.79 ID:dXMJdSu/0
むぅ・・・何か納得いかないこの進み方・・・書いててイライラしてくる・・自分の小説なのに。
まぁ、じゃあ続けて書かさせていただきます。すみません。

 ---------- 再開 -----------

「・・・・・本当?」

幼い少女のような目で俺をじっと見つめてくる美理。

その姿はさながら公園で震える子犬のような潤んだ瞳で顔は泣きそうになりながら・・・・

 ・・・見とれていた。まるで魔法でもかけられてたかの様に・・・。


「・・あぁ・・・本当だよ・・・・・昔から美理のことは気にかけていた・・・他の女の子に惹かれたときも何時も気にかけていた・・・おかげで連続で告白に失敗した」

正直な気持ちを伝える・・・・悲しいが本当の話だ。

「私・・・直樹が告白してる時・・不安で仕方が無かった・・・それで悪い話だけど・・失敗してくれてよかったと何時も胸を撫で下ろしていた・・・」

美理からも本音が聞こえてくる・・・頭が殴られたような衝撃を受けた。俺の事を友達としか見てなかったと思っていたからだ。


856名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:29:49.91 ID:dXMJdSu/0
「え・・・・・・・」

うーむ・・・生き恥を晒すとはこの事なのかな?

「・・・・・」

美理は再び俯く・・・何を考えているんだろう・・・・。

「・・・・・・でも俺なんかで良いのか?もっと古宮先輩とか刈谷とかカッコよくて頭も良くてスポーツ万能の人達が・・・・」

「でも・・・!私は・・・・・・・貴方が良い・・」

 ・・・・・・・胸が苦しかった。
857名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:34:33.02 ID:dXMJdSu/0
(今・・・俺の心の中でFateのテーマ曲が流れている・・・・正に今の気持ちに当てはまるからか・・・)

「・・・・・・」

「・・・・・・」

気が付いていたら抱きしめあっていた・・・・彼女の涙が俺の頬につく・・・。

こんなに思われていたのなら・・・・早く気付くべきだった・・・・・。
858名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:40:04.47 ID:dXMJdSu/0
夜が更けていく・・・流石にまだ変な事はしなかった・・・キスはされたが・・・。

「じゃあ・・・寝ようか?」

「あぁ・・・そうだな・・・」






忘れていた!・・・・・一緒のベッドに寝かされる事をすっかりと・・・。


860名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:44:25.78 ID:dXMJdSu/0
おもわず自身の頭をパカっと叩く・・・しまった・・・・嬉しい事は嬉しいが・・・緊張して寝られないじゃないか・・・。

しかし・・・・・あれ?

「なぁ・・・美理よ・・・風呂は?」

「あ・・・・忘れてた・・・御飯の片付けも・・・」


しまった・・・・そういえばこの汚れた皿を全て洗いきるのは流石に大変だ・・・長らく使わなかった食器洗浄器を使うか・・・。


862名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:52:14.06 ID:dXMJdSu/0
「じゃあ私は食器やるからお風呂の準備お願い!」

「お・・おう・・悪いな」

「・・・・・・良いのよ?w」

さっきの涙が嘘の様にまた俺を萌えさせる笑顔を見せる美理・・・・・反則ですよぉ・・。

「さて・・・・風呂・・・と」

ボイラーのスイッチを入れると外からボォーッと排気口から蒸気が吹き出る。

そして温度の表示が上がって良い温度へと移る。

「よしっと・・・じゃあ汚水を流して洗浄するか・・・」
863名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 19:57:56.83 ID:dXMJdSu/0
ザァッーザァザァ・・・・

シャワー独特の噴出音と両面の質が違うスポンジと椰子エキスの洗剤を巧みに使い俺は風呂を磨き上げる。

「ごしごしっと・・・」

よし・・これで文句の無い綺麗さになった。後は蓋とか拭いて終了。



「洗ったぞー?そっちの方はまだだろ?」

「ううん、もうこっちも終わったからお湯入れてきて?」

げぇっ!早い・・・・将来良い奥さんになるな・・・。


884名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 21:08:26.00 ID:dXMJdSu/0
っと・・・そんな事してる間にお風呂が沸いたようだ・・・。

「美理・・先に入るか?」

「・・・・・・・・あ、あのさ・・」


「や、やっぱり・・・何でもないよ・・・・」

??
885名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 21:12:15.86 ID:dXMJdSu/0
「じゃ、じゃあ私先に入るね・・・」

何故か顔が赤くなって逃げるように美理は風呂場に走っていった。


「なんなんだ?何か言いかけたみたいだけど・・・・」


その頃の風呂場では美理が一人愚痴ていた。
886名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/27(木) 21:20:18.54 ID:dXMJdSu/0
チャポン・・・

「・・・・・・恥ずかしい・・・・・ハッキリとさっき本音言ったんだよね・・・私・・・・・」

好き。

それはとても重い言葉・・・相手にダイレクトに伝わるスペル・・・。


378 名前: 宰領四膳 ◆SML3PQlrOg 投稿日: 2006/04/28(金) 17:23:23.66 ID:2+9jsgcS0
とりあえずエロい事は解った!俺は高3だから刺激が強いな。

---------- 再開 -----------

顔を半分だけ沈めて口でぶくぶくと泡を吐く・・・。

私って・・・こんなに積極的だったっけ?

さっきも変な感情だったし。

      • でも本心なのよね・・・・。

「どうしたものかな・・・」



「やっぱり女の子はお風呂が長いな・・・・・それとも美理だからか?」

ドキドキして・・そして少しだけ頭を垂れる・・・そんな感情が温泉のように湧いていた。

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