第3場 - (2006/12/15 (金) 00:01:09) の最新版との変更点
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<strong><u>第3場<br></u></strong>60年代。ヒルトン・ホテル・香港</p>
<br>
<p>♪WALTZING MATILDA(中国語バージョン)♪</p>
<br>
<p>
歌いながらグランドピアノを弾いているピーター、ギターを弾いているクリスが下手から登場。<br>
上手から正装した男女が何組もワルツを踊りながら登場。下手からもパートナーがいない男女が登場。<br>
その中に、ジュディ・ガーランドとその夫もマーク・ヘロンも登場。(ジュディは他の女性のようなドレスではなく、上下とも赤い服、スカートはタイトスカート姿)</p>
<br>
<p>
ジュディ、かなり酔った様子でワルツの列から離れる。<br>
ジュディ「中国の歌じゃないじゃない」<br>
マーク「みたいね」<br>
ジュディ「WALTZING MATILDAよ」<br>
マーク「みたいね」<br>
ジュディ「オーストラリア、オーストラリアの歌よ」<br>
マーク「みたいね」<br>
クリス、ジュディに気付いてピーターに合図を送る。ピーターも気付いて驚く。<br>
ジュディ「あの国に追い出されたことがあるのよ。どこ行ってもブーイングの嵐。何て言ったっけ?あのクソ町」<br>
マーク「メルボルン」<br>
ジュディ「あー!何で思い出させんのよ!あんな国、カンガルーのケツの穴に突っ込めってんだ!」<br>
ジュディの台詞の途中でピーター、バンドに合図して音を止め、マイクを掴む。<br>
ピーター「さすがジュディ・ガーランド!見事な退場!」<br>
ジュディ「Shit!」<br>
ピーター、マイクを持ってピアノの前から立ち上がって横に移動。<br>
ピーター「皆さん!ガーランドさんに一曲歌っていただきましょう!」<br>
ジュディ「(ピーターに向かって)あんた、頭おかしいんじゃないの?」<br>
ピーター「世界一の歌手でいらっしゃる」<br>
ジュディ「それがどうした」<br>
ピーター「僕、大ファンなんです」<br>
ジュディ「安っぽいこと言うんじゃないわよ」<br>
ジュディ、その場から去ろうと上手の方に移動。<br>
ピーター「あ、ちなみにそのドアはトイレに通じてます」<br>
あら、とジュディ、ノブを回(すフリを)しかけた手を引っ込めて、ピーターに向き直る。<br>
ジュディ「大スターだって、おしっこぐらいするわよ。失礼」<br>
再び去ろうとするジュディ。<br>
ピーター「お願いです、一曲だけ」<br>
ジュディ「あのね、私は病院で15時間も意識不明だったのよ」<br>
ピーター「それは何よりの骨休め」<br>
ジュディ「気休めにだってならなかたわよ!よく言うわ、歌えだなんて」<br>
ピーター「歌わしたいのは僕じゃない」<br>
ジュディ「誰よ」<br>
ピーター「ファンの皆さんです」<br>
ピーター周囲に拍手を求める。周りの客拍手。<br>
ジュディ「ファンが私に何をしてくれたって言うのよ!意識不明で死にかけてたのよ!」<br>
静まる客たちにジュディ気まずくなって。<br>
ジュディ「・・・でも、今の私を支えてくれるのはファンだけ。ま、いいか、今更失うものなんて何にもないし」<br>
客たち再び拍手。<br>
ジュディ、クリスからマイクを受け取りピーターのピアノの元へ。<br>
ジュディ「『夢だけでいい』って知ってる?」<br>
ピーター「勿論!」<br>
ピーター感激してピアノの前にスタンバイ。ジュディ、ピーターの隣に座ってマイクを構え、ピーターの演奏に合わせて歌い始める。</p>
<p><br>
♪夢だけでいい(ALL I WANTED WAS THE DREAM)♪</p>
<p><br>
歌い始めてすぐ、歌詞を忘れつまったジュディに、ピーター「忘れやしない」と耳打ち。ジュディ再び歌い始める。<br>
ノッて来たジュディ、マイクを持って立ち上がり、舞台中央へ。<br>
見事に歌い上げ、客から喝采を受ける。<br>
感激した客に囲まれるジュディの横で、その夫マークはマイクを受け取るとピーターの元へ。<br>
マーク「また会ったな」<br>
ピーター「まさか、ジュディ・ガーランドと釣るんでたとはね」<br>
マーク「俺達は一夜限りの関係だ。知らせてる暇はなかったんだよ、な」<br>
とマーク、ピーターの手を取ろうとするが、ピーターするりと身をかわし二人の間を指差して<br>
ピーター「この線見える?」<br>
マーク「どれ?」<br>
ピーター「俺が今引いた線。一線を越えるつもりはないね」<br>
と言い置いて、舞台中央のジュディの元へ。<br>
ジュディ「感謝するわ」<br>
ピーター「何を?」<br>
ジュディ「キーを合わせてくれた」<br>
ピーター「ああ、そっちが合わせてくれたんだ。・・・最後の音だけだけど」<br>
ジュディ「あははは」<br>
ピーター「はっはは」</p>
<p><br>
舞台暗転。<br>
ピーター、ナレーターに戻り客席に向かって<br>
ピーター「自分が虹の向こうに行こうとしてたなんて、知る由もなかったですね、当時は。それも、山あり谷ありだった訳ですけど。俺の人生にとって、大きな波を遥かに超える、最高の波がやって来ていたんです」<br>
</p>
<p><b><u>第3場<br></u></b>60年代。ヒルトン・ホテル・香港</p>
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(上手オーケストラを仕切った紗のカーテンに「希街頓酒店」のプレート)<br>
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<p>♪WALTZING MATILDA(中国語バージョン)♪</p>
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歌いながらグランドピアノを弾いているピーター、ギターを弾いているクリスが下手から登場。<br>
上手から正装した男女が何組もワルツを踊りながら登場。下手からもパートナーがいない男女が登場。<br>
その中に、ジュディ・ガーランド、夫のマーク・ヘロンと手を取り合い踊りながら登場。(ジュディは他の女性のようなドレスではなく、上下とも赤い服、スカートはタイトスカート姿)</p>
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ジュディ、かなり酔った様子でワルツの列から離れる。<br>
ジュディ「中国の歌じゃないじゃない」<br>
マーク「みたいね」<br>
ジュディ「WALTZING MATILDAよ」<br>
マーク「みたいね」<br>
ジュディ「オーストラリア、オーストラリアの歌よ」<br>
マーク「みたいね」<br>
クリス、ジュディに気付いてピーターに合図を送る。ピーターも気付いて驚く。<br>
ジュディ「あの国に追い出されたことがあるのよ。どこ行ってもブーイングの嵐。何て言ったっけ?あのクソ町」<br>
マーク「メルボルン」<br>
ジュディ「あー!何で思い出させんのよ!あんな国、カンガルーのケツの穴に突っ込めってんだ!」<br>
ジュディの台詞の途中でピーター、バンドに合図して音を止め、マイクを掴む。<br>
ピーター「さすがジュディ・ガーランド!見事な退場!」<br>
ジュディ「Shit!」<br>
ピーター、マイクを持ってピアノの前から立ち上がって横に移動。<br>
ピーター「皆さん!ガーランドさんに一曲歌っていただきましょう!」<br>
ジュディ「(ピーターに向かって)あんた、頭おかしいんじゃないの?」<br>
ピーター「世界一の歌手でいらっしゃる」<br>
ジュディ「それがどうした」<br>
ピーター「僕、大ファンなんです」<br>
ジュディ「安っぽいこと言うんじゃないわよ」<br>
ジュディ、その場から去ろうと上手の方に移動。<br>
ピーター「あ、ちなみにそのドアはトイレに通じてます」<br>
あら、とジュディ、ノブを回(すフリを)しかけた手を引っ込めて、ピーターに向き直る。<br>
ジュディ「大スターだって、おしっこぐらいするわよ。失礼」<br>
再び去ろうとするジュディ。<br>
ピーター「お願いです、一曲だけ」<br>
ジュディ「あのね、私は病院で15時間も意識不明だったのよ」<br>
ピーター「それは何よりの骨休め」<br>
ジュディ「気休めにだってならなかたわよ!よく言うわ、歌えだなんて」<br>
ピーター「歌わしたいのは僕じゃない」<br>
ジュディ「誰よ」<br>
ピーター「ファンの皆さんです」<br>
ピーター周囲に拍手を求める。周りの客拍手。<br>
ジュディ「ファンが私に何をしてくれたって言うのよ!意識不明で死にかけてたのよ!」<br>
静まる客たちにジュディ気まずくなって。<br>
ジュディ「・・・でも、今の私を支えてくれるのはファンだけ。ま、いいか、今更失うものなんて何にもないし」<br>
客たち再び拍手。<br>
ジュディ、クリスからマイクを受け取りピーターのピアノの元へ。<br>
ジュディ「『夢だけでいい』って知ってる?」<br>
ピーター「勿論!」<br>
ピーター感激してピアノの前にスタンバイ。ジュディ、ピーターの隣に座ってマイクを構え、ピーターの演奏に合わせて歌い始める。</p>
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♪夢だけでいい(ALL I WANTED WAS THE DREAM)♪</p>
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歌い始めてすぐ、歌詞を忘れつまったジュディに、ピーター「忘れやしない」と耳打ち。ジュディ再び歌い始める。<br>
ノッて来たジュディ、マイクを持って立ち上がり、舞台中央へ。<br>
見事に歌い上げ、客から喝采を受ける。</p>
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感激した客に囲まれるジュディの横で、その夫マークはマイクを受け取るとピーターの元へ。<br>
マーク「また会ったな」<br>
ピーター「まさか、ジュディ・ガーランドと釣るんでたとはね」<br>
マーク「俺達は一夜限りの関係だ。知らせてる暇はなかったんだよ、な」<br>
とマーク、ピーターの手を取ろうとするが、ピーターするりと身をかわし二人の間を指差して<br>
ピーター「この線見える?」<br>
マーク「どれ?」<br>
ピーター「俺が今引いた線。一線を越えるつもりはないね」<br>
と言い置いて、舞台中央のジュディの元へ。<br>
ジュディ「感謝するわ」<br>
ピーター「何を?」<br>
ジュディ「キーを合わせてくれた」<br>
ピーター「ああ、そっちが合わせてくれたんだ。・・・最後の音だけだけど」<br>
ジュディ「あははは」<br>
ピーター「はっはは」</p>
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舞台暗転。<br>
ピーター、ナレーターに戻り客席に向かって<br>
ピーター「自分が虹の向こうに行こうとしてたなんて、知る由もなかったですね、当時は。それも、山あり谷ありだった訳ですけど。俺の人生にとって、大きな波を遥かに超える、最高の波がやって来ていたんです」<br>
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