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カレらと紡ぐ、キスより先の物語…!?(特別シナリオ)
(公開期間2014/〜2014/11/30 23:59)
2位-鷹司正臣 『ハプニングのその先…』
第1話
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(最近、雨が続いてから心配だったけど、晴れて良かった。今日の日帰り旅行、ずっと前から予定立ててたから、すごく楽しみにしてたんだよね!それに……)「……?[名前]、どうした。そんな風に俺の顔をじっと見て。何か気になることでもあるのか?
ああ、それとも……少し移動時間が長かったし、疲れてしまったかな。すまない、気づかなくて……。気が利かないな、俺は」
「あ、平気です!バスは座ってただけですし、元気です!その……移動中もたくさんお話できて楽しかったですし」
(一緒にいれてうれしいって思ってたなんて……い、言えない)
「そうか、なら安心した。君はたまに無理をするときがあるから。もし疲れを感じたときは、遠慮せずに言ってほしい。
今日は学校行事とは違って、時間に融通が利くからね。なんたって、俺と[名前]……ふたりきりでの旅行だから。
君とは、今までたくさんデートをしてきたけれど……普段よりも遠出したからか、更に新鮮に感じるよ」
(ふたりきりで旅行なんて、少し緊張しちゃうな。でも)
「あの……今日は先輩に楽しんでもらえるように頑張りますね!」
「ふふ、ありがとう。でも君はそのままで構わないよ。[名前]が隣にいてくれるだけで、俺はとても楽しいから」
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第2話
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「あ、鷹司先輩こっちです!次は、あそこの……」
「[名前]、待ってくれ。楽しんでいるときにこんなことを言ったら水を差すようで、心苦しいのだけれど……もう時間だ。
そろそろ出ないと、帰りのバスに間に合わなくなってしまう」
「帰りって……えっ!も、もうこんな時間なんですか?」
(すごく楽しくて、あっという間に時間が過ぎちゃった……。もう帰るなんて寂し――……え?先輩の手が、頬に)
「[名前]、そんな顔をしないでくれ。……俺も、名残惜しい。できるものなら、もっと君と共にいたい。
だが……どんなときも時間は有限で、そういうわけにはいかないから。……ああ、そうだ。せっかくだから、次は泊まりで来ようか」
「え……泊まりですか?わぁ、その案、素敵だと思います!泊まりだったら、もっとたくさんの場所に行けますもんね」
「……君のそういう無邪気なところも堪らなく愛おしいけど彼氏として、その警戒心のなさは少し気がかりだな。
それとも……まさか、俺のことを試しているのだろうか?俺は君との夜を平常心で過ごせるほど、無粋な男ではないよ」
「?どういう意、味……、っ!え……あ、ち、違うんです!」
「違うのか、それは残念だ。君に試されるのも悪くないな――っと。話している場合ではなかったな。時間が迫っている、行こう」
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第3話
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「え!?あの、バスが来ないってどういうことですか?」
「今、そこにいたバス会社の人に聞いてきた話なんだが、ほら……ここ数日、各地で大雨が続いていただろう?
その影響で、途中の道路で土砂崩れが起きたらしい。そのせいで乗る予定のバスがこちらに来れないとのことだ。ちなみに、道路の復旧は早くても明日になると……」
「明日……。そ、それじゃあ……」
「帰れなくなってしまった、な……」
(ま、まだ帰りたくないなって思ったけど……。まさか本当に帰れなくなっちゃうなんて……どうしよう)
「参ったな……。さすがにこの事態は想定していなかった。ここからだと電車は通っていないし、だからと言ってこの距離をうちの者に迎えてきてもらうわけにも……」「ご、ごめんなさい!私がバスでの旅行なんて提案し……きゃ!」
(……え?せ、先輩に抱き締められちゃった……!)
「[名前]、落ち着いて。俺がいる……君はひとりではないから」
(先輩、温かい……なんだか、落ち着いてきたかも)
「まずは、どこかに泊まる場所の確保を……そうだ。[名前]、少し待っていてくれ。どうにかなるかもしれない」
(あ……鷹司先輩、どこかに電話をかけてる……)
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第4話
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「[名前]、親御さんには連絡がついたかな?」
「はい。先輩によろしく伝えてほしいと言っていました。でも……本当にいいんですか?その……」
(こんな立派な旅館に泊まらせてもらえるなんて……)
「構わないよ。ここは父の友人が経営している旅館でね。俺も幼いときから何かと良くしてもらっているんだ。
にしても、ここがあの場所の近くにあって助かったよ。部屋にキャンセルが出たことも不幸中の幸いだったな」
「あ、そうだ。先輩、宿泊代のことなんですけど……」
「この部屋は、宿泊客が当日キャンセルしたらしい。だから、お金のことは気にしなくていいそうだ。……ただ」
「ただ……?あ、何かお手伝いとかする必要があるなら……」
「今日、この旅館で空きがあるのはこの部屋だけなんだ。だから今夜は、俺と一緒の部屋で寝てもらうことになる」
(!た、鷹司先輩と一緒の部屋で!?それって……)
「もし君に嫌だと言われた場合のことを考えていたんだがその反応を見る限り、嫌ではないと……思っていいのかな」
「!え、えっと……あの……」
(先輩とたくさん一緒にいられるのはうれしい、けど)
「このタイミングで頬を赤らめられると、堪らない気持ちになるな」
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第5話
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(ん……夕食を済ませたら、眠たくなってきちゃった。昨日、楽しみであまり眠れなかったせい、かな……)
「……[名前]?静かだと思ったら、ふふ……眠そうだな。もし寝るのなら、仲居さんに頼んで布団を敷いてもらおうか」
「あ……でも、まだ……お風呂、に……」
「だが……そうは言っても、眠いまま入浴するのは危険だ。ああ、そうだ。
もし、君がどうしても入りたいと言うのなら……ここの旅館には混浴があるから、俺が入れてあげようか?」
「先輩が……って、え!?い、入れるって……あの……!」
「ははっ、その様子だと、どうやら目が覚めたみたいだな」
「……!も、もう……からかわないでください……!」
「からかってなんかないよ」
(!た、鷹司先輩が、急に、顔を近づけて――……)
「俺は……一緒に入っても構わないと思っている。[名前]さえ、望んでくれるのなら……の話だけれど」
(っ……み、耳元に囁く声と吐息がかかって……!)
「これだけで、こんなに顔を赤くするなんて……君はかわいいな。もし目が覚めたのなら、今のうちに大浴場のほうへ行こう。
今の時間ならあまり混んでいないらしい。確か、浴衣が……」
(……ど、どうしよう。心臓のドキドキが治まらない……)
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第6話
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「はぁ……。お風呂、すごく広くて気持ち良かった……」
(それにしても、さっきの先輩……って、また思い出しちゃった。やだな、私ってば。意識しすぎだよね。きっと冗談……だよね)
(先輩、もう先に部屋に戻ってるかな。……えっ!?ふ、布団が……ふたつ並べて敷いて、ある……)
「[名前]、戻ってきていてのか。入口に立ったままでどうしたんだ?」
「あ……あ、あの……戻ってきたら、布団が……」
「布団?いったい、何が――……あ、これ、は……。その、なんというか。仲居さんが気を利かせてくれたのかな。
…………。ここに立っていても、仕方ないだろう。とりあえず、中に入ろう。ほら……[名前]、こっちにおいで」
「は、はい……。……きゃ!?」
(変に緊張してたせいで、足がもつれ――……あれ?)
「[名前]、大丈夫か?急に転ぶから、少し驚いた。咄嗟に抱き寄せてしまったが、どこかにぶつけたりはしてないか?」
「だ、大丈夫です……あの、ごめんなさい!すぐに離れ……」
「君の髪、いつもと違う香りがする」
「あ……これは、その……旅館のシャンプーを借りたので……」
「いつもの香りも好きだけれど……この香りも、悪くないな。君の甘い香りと混ざって、とてもいい香りがする」
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第7話
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「……君の鼓動、とても早くなっている。君がドキドキしているのは、俺が抱きしめているからかな?」
「……っ!きょ、今日の先輩……少し意地悪、です」
「意地悪な俺は嫌いか?……いや、すまない。その、君を困らせたいわけじゃないんだ。ただ、こうして君といられる時間が増えたことが……うれしくて。
そんなときに、湯上りの君を抱きしめてしまったから……どうしても自分を律することができなくなっている……らしい」
(鷹司先輩……なんだか、余裕のなさそうな顔。初めて見る)
「君にキスしたい。それから……触れることを許してほしい」
(そ、そんな顔で見つめられたら……ダメなんて、言えないよ)
「――[名前]。ん……ああ、そんなにぎゅっと唇を閉じないで……。そう、上手……ん、っ。……君はずいぶんとかわいい反応をする。
参った、な。君を好きだという感情が溢れて……溺れそうだ」
(……!ん……あ、どう、しよう……もう、立ってられな……)
「――っと、大丈夫か?ああ、こういうキスは初めてだったかな?」
「っ……そ、そんなこと聞くなんて、やっぱり意地悪、です……」
「[名前]……俺は、君を大切にしたいと思う。それなのに……。大切にしたい気持ちと同じくらい、君を欲しいと思ってしまう。
もっと深くまで君を知りたい。そして……俺を、知ってほしい」
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第8話
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(ん…………眩しい。もう、朝なのか……。……そうだった。俺としたことが、昨日はあのまま……。
[名前]は……ああ、よく眠っているな。幸せそうな寝顔だ。こんなにも愛らしい君が、俺の隣で寝ているなんて……)
「…………ん……あれ……あ、さ……?」
(ふふ……まだ目がとろんとしている。寝ぼけているようだな)
「[名前]、おはよう。眠たいのなら、まだ寝ていて構わないよ」
「あ、れ……鷹司、先輩?私……どうして腕枕なん、……!っ……ご、ごめんなさい!すぐに……きゃっ!?」
「そのままでいい。……もうしばらく、俺の腕の中にいてくれ」
「で、でも……あの…………恥ずかしい……です」
「恥ずかしがる君もかわいいな。……もっと離せなくなってしまう。好きだよ、君が。
月並みな言葉だが……君を愛しいと思う。それから……俺を好きになってくれてありがとう」
(この気持ちは、君がいてくれなかったらきっと知らなかった。俺は、君がいつでも笑っていられるよう、努力するから――)
「…………それは、私の台詞です」
「……!そうか、君にそう言ってもらえるなんて光栄だな。[名前]。こんな俺だが……これからもよろしく頼む」
(幸せを噛みしめながら、俺は[名前]の柔らかな唇にキスをした)
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編集用テンプレ
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通常
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笑
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悲
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驚
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怒
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最終更新:2018年03月11日 02:46