キャンペーン藤城学園総選挙‐2014‐想いよ届け!カレの元へ > 総選挙2014特別シナリオ(鷺坂柊)


カレらと紡ぐ、キスより先の物語…!?(特別シナリオ)

(公開期間2014/〜2014/11/30 23:59)

1位-鷺坂柊 『いつもと違う日常』

第1話

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(今日は鷺坂くんのお家に遊びに行く日、かぁ)
(お家に行くのは初めてじゃないけど、やっぱり緊張するな……)
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「――[名前]、お疲れ。そろそろ出られそうか?」
「あ、鷺坂くん!うん。帰る準備なら、もうできてるよ。でも、待ち合わせの場所って校門前じゃなかったっけ?」
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「そうだけど、おまえに早く会いたくて迎えに来た。迷惑だったか?」
「う、ううん。そんなことないよ。来てくれて、うれしい」
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「……そうか、良かった。それじゃあ、行くか」
「うん!って、わっ――さ、鷺坂くん……!?」
(鷺坂くんに、手を取られちゃった……!)
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「あ、あの、鷺坂くん、学校の中で手を繋いで歩くのはちょっと……」
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「駄目か?」
「だ、駄目っていうわけじゃないんだけど、その、皆見てるし……」
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「俺は別に、誰に見られても構わないけど……。俺たちは付き合ってるんだし、手を繋ぐのだって、普通だろ」
「そ、それはそうなんだけど……」
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「俺、今まで周りに注目されるのって好きじゃなかったけど、おまえといて注目されるのは、悪くないかもしれない。おまえが俺の彼女なんだって、周り中に自慢したい気分だ」
(う……そんな笑顔向けられたら、何も言えなくなっちゃうよ)


第2話

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「――それじゃあその日は、寝不足のまま撮影に行ったの?」
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「ああ。明け方まで流星群を見てたから、寝る時間、なくて。けど撮影中もウトウトしてたら、カメラマンに怒られた」
「そ、そっか……それは災難だったね」
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「寝不足の日のバイトは、仮眠を取って行ったほうがいいかもな」
(あ……今日の鷺坂くん、なんだかいつもより――)
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「?どうしたんだ、[名前]。俺の顔、じっと見て」
「あ、うん。鷺坂くんが、いつもより楽しそうに見えたから……」
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「ああ、楽しい。今日はめんどくさいバイトもないし、夜までずっと、おまえと一緒にいられるから」
「鷺坂くん……」
(こういうこと、はっきり言われるとちょっと照れるけど……。やっぱり、すごくうれしいな……)
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「付き合う前も、[名前]といる時間は楽しかったけど――今はあの頃よりも、もっと楽しい気がする。おまえの気持も、俺と同じだって知ってるからかもな。」
「うん……私も鷺坂くんといられて、毎日すごく楽しいよ」
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「そうか。おまえもそう感じてくれてるなら、うれしい。――これから、こうしておまえと一緒にいる時間が、どんどん増えていくんだよな。そう思うと、なんかワクワクする」


第3話

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(鷺坂くんのお部屋、いつ来てもドキドキしちゃうな……あれ?)
「なんだか今日は、いつもより静かだね。お家の人、いないの?」
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「ああ。両親は結婚記念旅行とかで、今日は帰って来ない。話しておいたつもりでいたけど……言ってなかったか?」
「き、聞いてないと思う……!」
(それじゃあ、もしかして今日は鷺坂くんとふたりきり……!?)
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「しばらくしたら、姉が帰ってくると思うけど」
「あ、そ、そっか……鷺坂くんには、お姉さんがいるんだもんね」
(勘違いして慌てるなんて、恥ずかしいな……)
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「あ、メール……姉からだ。――今日は友達の家に泊まるから、夕飯は自分で作るなり外で食べるなり、好きにしてくれって」
「ええっ……!?」
(じ、じゃあ、今日は本当に鷺坂くんとふたりきりに……!?)
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「飲み物、アイスティーで良いか?ペットボトルで悪いけど」
「あ、ありがとう。いただくね」
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「?[名前]、もしかして緊張してるのか……?」
「だ、だって、お家でふたりきりなんて、初めてだし……」
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「そういえば、そうだな。けど、そんなに緊張することないと思う。別に知らない奴とじゃなくて、俺とふたりなんだし」
(さ、鷺坂くんだから緊張しちゃうんだけどな……)


第4話

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「――あ、そうだ、[名前]。DVD、観ないか?おまえが観たいって言ってた映画のDVD、借りておいたんだ」
「わぁ、本当?ありがとう。ぜひ観たいな」
(ずっと気になってた作品だから、うれしいな。……それに、映画を観てたらきっと、緊張も紛れるよね)
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(あれ?鷺坂くん、映画が始まってから、少し不満そう。何かあったのかな……?あ、もしかして――)
「あの……鷺坂くんにはこの映画、面白くなかったかな?」
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「?別に、そんなことないけど、どうしてだ?」
「気のせいかもしれないんだけど、鷺坂くん――ちょっとつまらなそうな顔してるように見えたから……」
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「ああ、それなら映画が面白くないからじゃない。っていうか、まだ観始めたばかりだから、面白いかわからないし。そうじゃなくて、[名前]との距離が、少し遠いなと思って」
「そ、そうかな?そんなことはないと思うんだけど……鷺坂くん?」
(急に私の後ろに移動して、どうしたんだろう……わっ!う、後ろから、抱き締められた……!?)
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「うん。恋人同士なんだし、これくらい近いほうが自然だと思う」
「し、自然って、鷺坂くん……!」
(こんな状態じゃ、落ち着いてDVDなんて観られないよ……!)


第5話

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(ドキドキして、結局お話には全然集中できなかったな……)
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「映画、結構面白かったな。あ……もうこんな時間か」
「え?あ、本当だ。もう7時だね。私、そろそろ帰らなくちゃ。これから夕ご飯の準備もしないといけないし――」
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「夕飯の準備……?今日はおまえが食事当番なのか?」
「ううん、そうじゃないんだけど、実は今日両親がね、親戚の結婚式に出るために、泊りがけで出掛けてるんだ。私は学校があるから、行かなかったんだけど……。
だから今夜は、ご飯の準備も自分でやらないといけないの」
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「そうか……じゃあおまえも、今日は家にひとりなんだな。それなら夕飯、俺の家で食べて行かないか?」
「え、鷺坂くんのお家で?」
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「ああ。ひとりより、ふたりで食べたほうが楽しいと思う」
「それもそうだね。じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな」
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「そうしてくれ。あ……けど夕飯、どうするか考えてなかった。家にも材料あると思うけど、俺、料理はほとんどしないし……」
「そっか……それじゃあ、どこかお店に食べに行く?」
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「そうだな。せっかくおまえとふたりきりでいたから、残念だけど――」
(鷺坂くん、ちょっとさびしそう……?何か、外に出なくても良い方法はないかな……あ、そうだ!)


第6話

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「はい、どうぞ、鷺坂くん。お口に合うかどうかわからないけど……」
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「このオムライス……おまえが作ったんだよな?すごいな。崩すのがもったいないくらい、綺麗にできてる」
(ふふ、こんなに喜んでもらえるなんて、作ったかいがあったな)
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「そうだ。よかったら[名前]が食べさせてくれないか?」
「わ、私が?でも、どうして……?」
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「俺はこのオムライス、崩せそうにないし……駄目か?」
(こ、こんな顔でお願いされたら断れないよ……)
「うん……わかった。それじゃあ、最初のひと口だけね……?」
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「――うん、美味いな。……ん?[名前]の顔、真っ赤だ。恥ずかしがってるおまえも、かわいいな」
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(ご飯も食べたし、そろそろ本当に帰らなくちゃ。鷺坂くんとのデートが終わっちゃうのは名残惜しいけど……あ)
「鷺坂くん、見て!窓の外、星が出てるよ。綺麗……」
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「本当だな。フォーマルハウトがはっきり見える。わかるか?」
「うん。このあいだ、鷺坂くんが教えてくれたもの。確か近くに秋の四辺形も……あ、木が目隠しになって見えないね」
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「そうだな……。[名前]、俺の部屋に戻らないか?あそこの窓からのほうが、ここより星、綺麗に見えると思う」
「そうなの?それじゃあ……少しだけ、寄らせてもらおうかな」


第7話

+ ...
「わぁ、すごく綺麗な星空……!あ、あれが秋の四辺形だよね!」
「ああ。今日は雲がないから、特に綺麗な四辺形に見えるな……」
(子供の頃も、よくこの窓からひとりで星を見てたけど――今はひとりじゃなくて、おまえが隣にいてくれる。
なんか、こういうのって不思議だな……。10年後も20年後も、おまえが俺の隣にいてくれたら……)
「……あっ!今の見た?鷺坂くん。流れ星だよ!」
「ん?ああ……俺は見逃した。ラッキーだったな、[名前]」
「うん。でもすぐ消えちゃったから、願いごと、言えなかったよ……」
「願いごと……?何か、叶えたいことがあるのか?」
「え?えっと、それはその、なんて言うか……鷺坂くんとね、ずっと一緒にいられたらなって――わっ……さ、鷺坂くん?んっ――……」
(不思議だな……こうして[名前]を抱き寄せて唇に触れてると――身体だけじゃなくて、気持ちも温かくなる気がする……)
「――俺も、[名前]とずっと一緒にいたいと思ってた。おまえも、同じこと考えてくれてたんだな。……なんか、今日はおまえのこと帰したくなくなった」
「え、ええっ……!?そ、それって――」
「嫌だったら、そう言ってくれ。[名前]……――」


第8話

+ ...
(ん……陽の光が眩しいな……。もう朝……?鷺坂くんの寝顔、綺麗だな。睫毛、すごく長い……。
――って、え!?私、服……そ、そっか、昨日――)
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「う……ん、[名前]、起きてたのか……。おはよう」
「あ、お、おはよう、鷺坂く……んっ――」
(いい、今唇に、鷺坂くんの唇が――)
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「悪い。近くで見る[名前]の顔、かわいくて我慢できなかった」
「か、かわいくてって、もう……あ、そ、そうだ!今、何時――。え、もう10時過ぎ……!?どうしよう、学校――わっ!」
(お、お布団ごと抱き締められちゃった……)
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「慌てなくても大丈夫だ。今日は祝日だろ――?」
「え……?あ……そういえば、そうだったかも……」
(昨日のいろいろですっかり忘れてた……なんだか恥ずかしいな)
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「――だから、今日は朝からずっとおまえといられる。1日中こうやって抱き合ってるのも、いいかもしれないな」
「そそ、それはちょっと、心臓が持たないかも……!それに、お姉さんだって帰ってくるかもしれないし……!」
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「そうか?……じゃあ、それは諦める。けど、おまえと一緒に過ごすのは、諦めなくていいよな?[名前]と一緒にしたいこと……まだたくさんあるんだ」



+ 編集用テンプレ
通常
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最終更新:2018年03月11日 02:47