ぐんじょうのきし
フェルゼン公国が保有する軍事組織のひとつであり、
同時に公国軍のなかでも選りすぐりの精鋭たちを呼び表す称号のこと。
澄み切った空のような青い隊服と甲冑がトレードマークの騎士団である。
峻険な山岳に築かれた同国は過酷な環境に加え、飛竜をはじめ強力な魔物が巣食っており、
そこで生きる人間たちにも相応の生存・戦闘能力が求められる。
こうした環境に適応した同国の民は、皆が頑強かつ精強な肉体を備えるに至った。
そんな生え抜きのフィジカルエリートたちの、さらに上澄みとも言える存在。
それが公国軍特殊選抜部隊「群青の騎士」である。
クリスタルなどの魔力資源に恵まれなかった同国においては
魔法の発達こそ諸外国に遅れをとったが、
代わりに身体能力を活かした
スキルが洗練されていった。
剣術、槍術、格闘術をはじめ、騎馬術や機動術、元は狩猟民族であることから弓術や追跡・偵察術にも優れる。
一度の跳躍で垂直に3メートル飛び上がり、木々の枝葉を伝って移動することすら可能。
獣の如き身軽さとは裏腹に、金属製の全身甲冑を装備して大剣を振り回す怪力も併せ持つ。
公国領に棲息する飛竜と殴り合いで真正面から打ち勝った逸話さえあるという。
乏しい資源の代わりに古くから国を挙げて傭兵稼業を営んできたフェルゼンにとって、
群青の騎士は国防の要であると同時に、極めて重要な輸出品目でもある。
実際、国外に派遣されて当地で名を挙げた騎士も多く、その伝説を各地に残している。
彼らはフェルゼン大公より爵位の叙勲を受けているが、領地の狭隘な同国は封建制に馴染まず、
騎士たちも諸侯として統治すべき土地を持たない。受け継ぐものがないため世襲もしない。
群青の騎士の称号は、事実上国外に対して「商品の品質」を保証する傭兵のブランド付けである。
その分実力に関してはお墨付きと言え、ひとたび戦場に出れば八面六臂のはたらきで勝利に貢献するだろう。
ゲーム上においては、
フェルゼン公国に入ってからのシナリオで何度か関わることになる。
公国と敵対するルートを選べば群青の騎士とも戦うことになり、純粋なステータスの暴力でタコ殴りにされる。
アルメリアを出たばかりのころに戦えば、まず間違いなく鼻っ柱を叩き折られることになるだろう。
また、十二階梯が一人
『詩学の』マリスエリスはフェルゼンの出身であり、かつて群青の騎士に所属していた過去がある。
この設定は彼女が死亡退場し、舞台がフェルゼンに移ってから明かされるものであり、
首都
ブラウヴァルトにある彼女の生家を訪ねることで言及される。
すっかりファミマの広報担当みたいになってしまったエリにゃんだが、純真真面目な騎士時代があったようだ。
選択肢次第では、プレイヤー自身が公国に召し抱えられ、群青の騎士になることも出来る。
かなり難易度の高い試練を突破する必要があるが、公国内で色々便宜をはかってもらえたり給料の支給を受けられるなどメリットも大きい。
何よりも、青を基調にエメラルドグリーンをあしらった群青の騎士の制服は見た目の完成度が非常に高く、
アバター用コスチュームとして根強い人気がある。
アルメリアの街中で何故か群青の騎士を見かけたら、そいつはきっと見せびらかしにきたファッション
ガチ勢であろう。
みんなで石を投げよう。
最終更新:2020年06月12日 04:30