『儚き者達の楽園』とは、
神代遺物である。
神話の時代、世界にはスライムよりも更にか弱い存在がいた。
日没と共に生まれ、夜明けと共に死にゆくだけの儚き者達がいた。
その儚さを哀れんだ工作の神が、彼らが生きていられる楽園を創った。
楽園が決して滅びてしまわぬよう、神は楽園を至るところに創った。
木漏れ日の注ぐ大樹の下、干し草の山の中、古びた本の表紙の上、乙女の柔らかな膝の上。
楽園の、そして儚き者達の名は――夢という。
要するに、
神代遺物『儚き者達の楽園』とはあらゆる知性ある存在が見る夢。
及びに知性ある存在の夢を繋げ、一つの世界として紡ぐ為の、肉眼では見えないほど極小のタリスマンの事を指す。
タリスマンは知的存在の間に発生する意思の伝達に乗じて自己複製と伝染を繰り返す為、これが世界から除かれる事はない。
夢は世界が滅ぶその時まで、全ての知性と共にある。
かつての儚き者達、種族としての夢――今日では夢魔と呼ばれる存在は、
『儚き者達の楽園』によってもたらされる夢の世界を渡り歩く事でその存在を維持出来る。
そうして安全な楽園の中で、夢の外でも存在を保てる力を得るまで成長するのだ。
奇妙な運がある者、夢魔に魅入られた者、或いは逆に夢魔を魅了してしまった者は、
時にこの『儚き者達の楽園』に迷い込む事もある。
作中では
バルディア自治領内の公園で、前第四開発室長ライブオルドから
サブクエスト『破れた約束に』を受注、進行する事で『儚き者達の楽園(エリア)』にアクセス出来るようになる。
夢の世界はあらゆる知性の想像力が交差する場所である為、
時に空想の産物を装備やアイテムとして入手出来る。
何故か夢の世界の外にも持ち帰る事が出来る。
また夢の世界で受けられるサブクエスト『夢のまた夢』を最後までクリアすると
工作の神がかつて夢の中で思いつき、試作した最初の『儚き者達の楽園』をアクセサリとして入手出来る。
装備品としての『儚き者達の楽園』については、『儚き者達の楽園(装備品)』を参照のこと。
最終更新:2022年10月24日 04:08