しんだいいぶつ(アーティ・マグナ)
ブレイブ&モンスターズ!における最上級のオブジェクト、あるいはレアアイテム群のこと。
創世神話に描かれる世界開闢の時代に創られた、いわゆる「伝説の〇〇」の中でも特に強力なものを指す。
聖剣や聖杖、神槍に神盾といった武具類だけでなく、「方舟」や「万象樹」などの巨大構造物も該当する。
似た立ち位置に
古代遺物(アーティ・ファクト)があるが、希少価値や秘めた力には大きく差がある。
古代遺物が基本的に人工物や自然物であるのに対し、神代遺物は『神が創りしモノ』である。
例外はあれどほとんどが『神』、『聖』、『天』、『祝』といった神性に属する文字を名称に冠していることも特長。
神が扱うに相応しい権能を持ち、世界を構成する一要素を具象化したものであったり、
世界の維持に関わる文字通りの「支柱」であったりと、影響を及ぼす範囲がとてつもなく大きい。
例えば神代遺物のひとつ
聖杖アレフガルドは世界を満たす光の半分を具象化したものであり、
武器として用いれば四方千里を灼き尽くす神威の炎となって万象一切を灰塵に帰する。
神の掘削具であった
神槍リムルダールは突き立てれば一振りで岩山を消し飛ばす。
海上に聳える巨木
万象樹ユグドラエアは太祖神が始原の海をかき回すための杖だったとされ、
生命播種と食物連鎖を司り無尽蔵の糧を果実として地上にもたらす権能を有する。
世界の機能維持を役割とするものもあるため、万が一にも失われれば最悪の場合世界が均衡を損なって崩壊しかねない。
ニヴルヘイムにアレフガルドが奪われた際は、世界から半日分の光が失われて夜が生まれた。
アイテムや構造物のかたちをとってはいるが、ありようとしては『概念』と言ったほうが正しい。
神代遺物を手に入れることは、世界の一端を手中に収めるのと同義である。
また、
アルフヘイムと
ニヴルヘイムがまだ分かたれる前の神々の時代から存在しているため、
悠久の年月を世界と共に重ねてきた歴史を有している。
古くから遺っているということはそれだけの永い時間、形を保ち続けられるほどの力があるということであり、
神の力の強大さを歴史が証明している。
古代遺物にも言えることだが、乱暴な表現をしてしまえば『遺物は古ければ古いほど強い』。
神代遺物はその原則の最たるところと言えるだろう。
アルフヘイム全土においても数える程度にしか存在が確認されておらず、
当然その強大さと希少価値から出土した国では例外なく国宝として厳粛に扱われている。
サルベージなどでそこそこ発見され、高額ではあるが市場で流通する古代遺物とはここにも差が出る。
各国の王宮や行政府の宝物庫に封印され、一般市民の目に触れることはまずない。
こうした背景から、神代遺物は国家間のパワーバランスを左右するほどの影響力を持つ。
国土が広ければ広い国ほど、獲得に割ける軍隊の数が多い国ほど神代遺物を多く保有しているということであり、
必然的に国際間における発言力の強い大国であるということである。
現在大陸で最も多く神代遺物を保有しているのは
アルメリア王国。
大陸髄一の領土を持ち、事実上アルフヘイムの覇権を握る大国である。
国家の趨勢を決定づけるほどの力を持つ神代遺物であるが、それ自体が戦争の火種となることは殆どない。
大規模な軍勢をも覆す神の威光は、たったひとつ解き放たれるだけでも敵対国を容易に滅ぼし得る。
そしてそんな力を、少なくとも大陸諸国は一国につきひとつ以上保有している。
どこかの国が神代遺物を用いた攻撃を行えば、当然報復にも神代遺物を使用されるだろう。
いかな大国の大軍であろうとも、国土そのものを消し飛ばせる遺物の前には無力。
しかるに神代遺物の威力は、戦争に使うには『強すぎる』。
アルフヘイムの国々は、お互いの喉元に刃を突きつけ合いながら全面戦争を抑止しているのである。
現在発見済みの神代遺物のうち、公開されている限りでは『神槍リムルダール』に加え、
『
弔鐘ネクロゴンド』、『
天戟アークボルト』、『
祝笛ルプガナ』の計4種をアルメリアが保有している。
また霊仙楔は特定の国に帰属するものではないが、大陸代表としてアルメリアの管理下にある。
国家ではないが
霊銀結社も『
神鏡ノアニール』を秘密裏に確保しており、
大達人(アデプト・メジャー)クラスのみ接触可能な最重要機密として神代の技術を解析・再現せんと研究を行っている。
このほか、所在が明らかになっていない神代遺物も複数存在しており、
『
天弓レーベ』や聖杖アレフガルドもそのひとつだった。
〇
ゲーム内では、一部の神代遺物が唯一無二のユニークレアアイテムとして実装されている。
入手自体の難易度の高さに加え、入手クエストを解禁するまでに気の遠くなるような手順が必要だが、
武器、防具ともに各属性・各職種の最終装備となり得る性能を誇っている。
特にプレイヤーの印象に残るのは、やはりメインクエスト終盤で確定入手できる聖杖アレフガルドだろう。
いくつもお使いをこなしてシナリオを進め、大人気キャラ
『聖灰の』マルグリットと決着を付け、
満を持して手に入れた最初の神代遺物の性能の凄まじさに感慨と感動を覚えるはずである。
ゲームバランスのガバっぷりに定評のある本作において、
入手難度と性能が釣り合っている稀有なケースと言える。
アレフガルド以外の神代遺物は基本的に長編サブクエストの最終報酬に設定されている。
ただし各国の国宝であるためか特定の国に所属して評価を最高まで高めなければ入手クエストが解禁されず、
ルート選択によってはメインクエスト中に手に入らなくなってしまうものも多い。
自分の
ビルドやパーティ構成と相談して所属する国を決めるのもひとつの手である。
とはいえシナリオクリア後は他の国の評価を上げることも可能になるので、アイテムコンプに支障はない。
ラスボス戦の難易度がちょっと上がる程度と割り切って好きな国・好きな組織を選ぶのもよいだろう。
どうせバロールを倒すだけなら聖杖があれば大体どうにかなる。
課金至上主義の本作には珍しく、神代遺物に関してはマネーイズパワーの原則がはたらかない。
完全無課金でもこつこつサブクエを進めれば入手できる一方、その過程を課金でスキップできない。
プレイヤー間で取引できないので
RMTの対象にもならない。
現金ではなくかけた時間だけがものを言うのである。
とにかく入手に時間と労力が必要であり、一品もので使いまわしが利かないことから、
神代遺物を運用しようとするとそれありきのビルドや編成に固定されがちになる。
そのため敢えて神代遺物を起用せずに多様性を重視したスタイルでプレイする者も少なくない。
魔剣ロンダルキアをはじめ神代遺物でなくても最強クラスの武器は手に入るし、
限定ガチャ排出のキャラには神代遺物と同等の火力を持った者もいる。
そもそも工夫次第でいくらでも戦力差を埋められるゲームバランスなので、
あくまで編成幅を広げる選択肢のひとつ程度に考えておくのが精神衛生にもよいだろう。
こちらはガチャ排出であり、ゴリゴリの廃課金コンテンツである。
最終更新:2020年10月13日 18:52