112.生きるものができること
♀騎士の負った傷は幸いに致命傷こそなかったが、血止めはしないと危険だった。
♂アコライトから多少のヒールをもらったものの、それだけでは不十分だったのだ。
♂アコライトから多少のヒールをもらったものの、それだけでは不十分だったのだ。
「はぁ……はぁ…………ぐっ…………」
♀騎士は剣を杖代わりによろよろと歩き、荷物の確認をする。
大部分が吹き飛ばされていたが、中には無事そうな荷物もあった。
治療に使えそうなものをかき集め、暫く時間をかけ赤ハーブと無事だった赤ポーションでなんとか応急処置を済ませる。
所々に多少痛みや張りが残っているがなんとか動ける程度には回復できたようだった。
それを確認した後、爆発で出来た穴の真ん中に♂騎士の遺体を安置して簡単に埋葬する。
時々休みながらだったので随分と時間が過ぎ、終わった時には夕刻が間近に迫っていた。
大部分が吹き飛ばされていたが、中には無事そうな荷物もあった。
治療に使えそうなものをかき集め、暫く時間をかけ赤ハーブと無事だった赤ポーションでなんとか応急処置を済ませる。
所々に多少痛みや張りが残っているがなんとか動ける程度には回復できたようだった。
それを確認した後、爆発で出来た穴の真ん中に♂騎士の遺体を安置して簡単に埋葬する。
時々休みながらだったので随分と時間が過ぎ、終わった時には夕刻が間近に迫っていた。
「あとの問題は、服だな……」
爆風に巻き込まれた♀騎士の服は、所々裂け破れなんともみすぼらしい状態になっていた。
と、そこで♂騎士の持っていたらしいもう一つの箱が地面に転がっているのが目に付いた。
爆発の中でも奇跡的に無事だった大きな箱は、開けろ開けろと催促しているようだった。
まるで、♂騎士の執念がそこに宿っているように。
と、そこで♂騎士の持っていたらしいもう一つの箱が地面に転がっているのが目に付いた。
爆発の中でも奇跡的に無事だった大きな箱は、開けろ開けろと催促しているようだった。
まるで、♂騎士の執念がそこに宿っているように。
「…………何か、着る物が出てくれるといいんだけど」
異様な気に嫌な予感を感じながらも、箱を開ける。
箱の中には何か布状のものが折りたたまれて詰まっていた。
取り出してみると、ノービス時代に来た懐かしい服……コットンシャツが出てきた。
箱の中には何か布状のものが折りたたまれて詰まっていた。
取り出してみると、ノービス時代に来た懐かしい服……コットンシャツが出てきた。
「お前は…………死んでまでこういうことをするのか?」
苦笑しながらも、形見となったコットンシャツに袖を通す。
少し大きめのサイズだったが、ぼろきれのような服よりはマシだと思ったのだ。
暫くして、だぶだぶのコットンシャツを着た♀騎士が完成した。
もし生きている♂騎士がみたら鼻血でも吹きながら転がりまわるのではないだろうか。
少し大きめのサイズだったが、ぼろきれのような服よりはマシだと思ったのだ。
暫くして、だぶだぶのコットンシャツを着た♀騎士が完成した。
もし生きている♂騎士がみたら鼻血でも吹きながら転がりまわるのではないだろうか。
(一応念のため言うと、ちゃんと具足と篭手は付けてるぞ?)
それでもギャップ萌えーとか言い出すに違いないだろうな、と再び苦笑
「けど…………お前には本当に、感謝している」
♂騎士はバカだった。事あるごとに萌えーだのハァハァだの言ってきた。
しかし、確実に恐怖に震えていた♀騎士を救い、この場で生きる力を与えた。
最後には、罠に気づかなかった彼女をかばい、爆発の中倒れた。
最後の最後に見せた極上の笑顔を思い出し、♀騎士はこぼれそうになった涙を慌てて拭い去った。
しかし、確実に恐怖に震えていた♀騎士を救い、この場で生きる力を与えた。
最後には、罠に気づかなかった彼女をかばい、爆発の中倒れた。
最後の最後に見せた極上の笑顔を思い出し、♀騎士はこぼれそうになった涙を慌てて拭い去った。
「まったく、死んでまで…………お前は私を困らせる」
やがて太陽の無い夕焼けの中聞こえてきた放送は、♂騎士の確実な死とこれ以上ここに留まれない事を伝えてきた。
「今度はここが禁止エリアか……ごめん、もう少し傍に居てやりたかったんだけど」
♂騎士の埋まっている地面をひと撫ですると、♀騎士は立ち上がり痛む体を押して駆け出し始めた。
その頭の中にあるのは、ほんの数時間だけ一緒だった相棒の、復讐。
その頭の中にあるのは、ほんの数時間だけ一緒だった相棒の、復讐。
(あの女…………絶対に見つけ出してやる)
手の中の無形剣を握り締め、♀騎士は森の中へ消えていった。
<♀騎士 コットンシャツ一個獲得、赤ハーブ3個ポーション全部使う>
<♀騎士、♂騎士の敵討ちのため♀ハンターを探す>
<♀騎士、♂騎士の敵討ちのため♀ハンターを探す>
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