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021.神の思惑

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021.神の思惑

母さん。父さん。兄さんに妹。お元気ですか? 僕は、今、少し落ち込んでいます。
何故って? はは…理由は、言えません。オサッシクダサイッ!!→全角
でも、何時ものことです。ガンバッテマスッ!!→全角
首都(プロンテラ)では、桜も早々と散ってしまった今日この頃。
でも、時々寒い日もあります。
皆さん、お体には気を付けて、お元気で居てください。
愚息より。かしこ。

…→◇◇◇

僕が渡された大きな箱は、とても重い物でした。
僕は、とてもわくわくしていました。いったい中に何がはいっているんだろう?
想像していたのです。空想といっていいのかもしれません。

僕は、一度もこの箱を開けた事が空けたなかったのです。
勿論、噂程度には聞き及んでおりましたが。

懸命に勉強を重ね、薬の秘術を識り、世界の根幹をなす知識を学び、諸物の変化の理論を実践して、夢でもあった職業に、漸く付いて→就いて
毎日が夢に満ちて充実はしていたけれど、その代わりに貧しかった僕には、そんなものを買う余裕はなかったのです。

手をかけました。大きな青い箱の掛け金に。
ドキドキとする胸を必死で押さえつけて、ゆっくりと上蓋を持ち上げます。

青箱一個、開ける。

ぱさり。山盛りになっていた葉が、一枚落ちました。
そこには、大量のハーブが突っ込まれていました。

赤、白、緑、青、黄色。
箱を逆さまにし、振ってみると色とりどりのハーブが地面を染め上げていきます。

そして、最後に、一枚の紙切れ。
『オサッシクダサイッ!! ガンバッテマス!!』→全角

びりびりと、その紙切れを破り棄て、もう一個の箱に手を掛けます。

青箱。一個空ける。

その中には、頑丈そうな、乳鉢とすりこが一つづつ。
そして、やっぱり最後には、一枚の紙切れ。

『ガンバッテクダサイッ!!』→全角

…気が付くと、僕は大地にひざを着き、『orz』(うお…どうしようorz←これ…)となっていました。
こんなもので、一体何が出来るというのでしょうか?

ねるねるねるねを練る様に、気合を込めて、ハーブを摩り下ろせとでも言うのでしょうか?
『ネルネルネルネルネルネェェェェェッ!!』劇画調になった僕が、脳裏で叫びながら、すりこぎで、ハーブをすりつぶしています。
そして、それを一口パクリ。『ウマーーイ』→全角ぱらぱぱっぱぱーん♪背景がぴかぴかと光輝きます。

少し、いいかもしれません。

あるいは、このすりこ木で、襲い来る連中を迎撃するのでしょう。
ヘッドロックをかまし、すりこ木でその頭を…
『URYYYYYYYY!!』(ぽこぽこぽこぽこぽこぽこ…)

少し、かっこいいかもしれません。

ですが、所詮は妄想です。
僕は、現実に戻ると散らばったハーブをかき集め、自分の袋に詰め込んだのでした。

とても、重たいものです。
足とか、体とか、あと、荷物とかが。


<♂アルケミスト ハーブ類青・白×50 それ以外100ヶ すり鉢一個獲得(注:落としたりしない限り、割れません)>

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