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029.逆毛と

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匿名ユーザー

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029.逆毛と

「wwwwww」

とりあえず、黙っていても嘶きの様な声が自然と漏れるのはどうにかして欲しい、と♂アコライトは思う。
恨めしくなって、上を見上げると→上を見ると・見上げると、今も逆毛は飽きることなく天を突いている。
その下は、というと頭上の逆毛に養分を吸い取られでもしたかの様に、萎れている。

いや、実際萎れているのかも。頭上の逆毛は宿り木のように、彼の体から、精気を抜き取っているのかもしれない。
吸い取る逆毛。成長する逆毛。やがて芽を出し、そのうち立派に成長して逆毛の樹に。
その瞬間、何故か少年の脳裏に変な光景が閃いていた。

このー木何の木逆毛の木ー、なんとも逆毛な木ですから、とっても逆毛なー、花ーが咲くでしょうー♪

そんな歌をバックに巨大な逆毛が地面から生えている。そして、その下には、完全に吸い尽くされたアコライト。
モロク特産の木乃伊とかいう干物みたいになって、地面の下に。
バック・トゥー・ザ・逆毛。逆毛に還るアコライト。
きゃーきゃーと逆毛の大樹の周りで遊ぶ子供達と、逆毛に吸われ切った干物。
逆毛・逆毛・逆毛と干物。逆毛と木乃伊のシュールな対比。

想像して…背筋が、ぞわっとした。

「うはwwwwマジwww寒勉wwww」

いや、まぁ妄想なのだけれど。
完全に腐って、気力が萎えているのは事実だけれど。

嗚呼、そういえば…なんとなく、あのホールで、見知った顔を見たような気がしていた。
けれど、♂アコライトは、既に逆毛の身の上。こんな頭で、こんな口調で一体何処にいけというのか。

膝を抱え、彼は遠くを見つめていた。とても、とても遠く…12万4000光年彼方あたりを。
嗚呼、光の国から我らの為に誰かさんがやってこないかなぁ、とか考えながら

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