039.愛する人へ
「……やはり、乗っている奴が居るな」
当然といえば当然だが、と、♂ウィザードは溜息を吐いた。
放送で発表された死者は五人。早いうちに死ぬと予想していたハンターや商人、マジシャンが死んでいた。
そしてやはりプリーストやアサシン、騎士などは死んでいない。
放送で発表された死者は五人。早いうちに死ぬと予想していたハンターや商人、マジシャンが死んでいた。
そしてやはりプリーストやアサシン、騎士などは死んでいない。
♂ウィザードは数刻前に隠れ家になりそうな廃屋を見つけていたが、離れなくてはならなかった。
なぜならそこは、GM秋菜の放送で”禁止区域”→(『』に)と指定されたフェイヨンだったのだ。
折角街の中まで入ったというのについていない。
♂ウィザードは頭の中によく知った→中で・中によく知る『本当の世界』の地図を思い浮かべる。
南のアルベルタには逃げれない。
必然的に目的地はプロンテラの周辺になった。
東の森に逃げるという手もあったが、仮にその森に繋がる区域を禁止されてしまったら……閉じ込められて終わりだ。
なぜならそこは、GM秋菜の放送で”禁止区域”→(『』に)と指定されたフェイヨンだったのだ。
折角街の中まで入ったというのについていない。
♂ウィザードは頭の中によく知った→中で・中によく知る『本当の世界』の地図を思い浮かべる。
南のアルベルタには逃げれない。
必然的に目的地はプロンテラの周辺になった。
東の森に逃げるという手もあったが、仮にその森に繋がる区域を禁止されてしまったら……閉じ込められて終わりだ。
「……砂漠越えか」
見渡す限り身を隠せそうな物は何もない、砂漠を通る事は♂ウィザードにとって予定外だった。
しかし此処を越えなければ身を隠せそうな森には辿りつけない。
なるべく急いで♂ウィザードは砂漠を掛けていく。
その途中、声が聞こえた。
しかし此処を越えなければ身を隠せそうな森には辿りつけない。
なるべく急いで♂ウィザードは砂漠を掛けていく。
その途中、声が聞こえた。
「布団がふっとんだ!!」
あまりにも場違いなギャグに♂ウィザードは思わず脱力してしまった。
寒い、とても寒いが走っていた♂ウィザードにとってはちょうどいいくらいの冷却材だった。
寒い、とても寒いが走っていた♂ウィザードにとってはちょうどいいくらいの冷却材だった。
「ちょっとウィーズさーん!! 無視しないで!!」
♂ウィザードを追ってくるのはやはりバードだった。
一体どういうつもりで追っているのかはわからなかったが、♂ウィザードはそのまま逃げ続けた。
しかし元々の足の速さと体力の違いなのか、徐々に距離が縮まり、やがてバードは♂ウィザードに追いついた。
一体どういうつもりで追っているのかはわからなかったが、♂ウィザードはそのまま逃げ続けた。
しかし元々の足の速さと体力の違いなのか、徐々に距離が縮まり、やがてバードは♂ウィザードに追いついた。
その頃には既に砂漠も終わり、プロンテラの南にまで二人は近づいて→到達していた。
「ぜーぜーぜー、に、にげなくても……いいジャマイカ……」
「…………ぜーはー……ジョークは……やめろ…………」
「…………ぜーはー……ジョークは……やめろ…………」
♂ウィザードはバードを木の陰に呼ぶ。バードはすぐに納得したのか♂ウィザードと共に隠れた。
「……で、何で逃げるのさ。僕は見ての通り弓も楽器も持ってないよ」
「追ってこられたら逃げるのが普通だろう……、それに、短剣を持っていないという保障はあるのか?」
「…………やっぱ賢いね、ウィズって」
「追ってこられたら逃げるのが普通だろう……、それに、短剣を持っていないという保障はあるのか?」
「…………やっぱ賢いね、ウィズって」
バードが腰から短剣を抜いた。そして♂ウィザードの首筋にピタリとあてがう。
「…………」
「動くと刺すよ」
「動くと刺すよ」
♂ウィザードは木とバードの短剣に挟まれ身動きが取れなくなった。
「……このまま殺してもいいんだけど、ひとつ聞きたい事があってね」
「……何だ」
「ダンサー見なかった?」
「………………」
「どうなの?」
「見ていない。本当だ」
「そっか……じゃ、用はないからバイバイ」
「……何だ」
「ダンサー見なかった?」
「………………」
「どうなの?」
「見ていない。本当だ」
「そっか……じゃ、用はないからバイバイ」
バードが短剣を深く突き刺そうと振りかぶる。
鈍い音がして短剣が刺さった。
鈍い音がして短剣が刺さった。
「!?」
しかし、そこに♂ウィザードの姿はなかった。
あるのは深く深く短剣が突き刺さった木の幹のみ。
状況を把握できずにバードが辺りを見渡す。
あるのは深く深く短剣が突き刺さった木の幹のみ。
状況を把握できずにバードが辺りを見渡す。
「っ、何処だ……!?」
「此処だ」
「此処だ」
上から頭を鷲掴みにされ、バードは動きを止めた。
♂ウィザードは逃げていなかった。
♂ウィザードの服に取り付けられたクリップを見てバードは気づく。
♂ウィザードは逃げていなかった。
♂ウィザードの服に取り付けられたクリップを見てバードは気づく。
「ハイディング……!?」
「ファイヤーボルト」
「ファイヤーボルト」
ウィザードが手を振るとバードの頭上から炎の矢が降り注ぐ。
何本も、ウィザードが詠唱を続ける限り、バードが跡形もなくなるほど黒コゲになるまで。
何本も、ウィザードが詠唱を続ける限り、バードが跡形もなくなるほど黒コゲになるまで。
やがて数回のボルトでバードは完全な像→炭?と化した。もっと焼けば灰にすることもできたが、そこまでする必要もなかった。
「…………くそ、魔力も制御されてるのか?」
♂ウィザードの計算では一回、もしくはニ回のボルト詠唱でこうなる筈だった。
だが魔力が落ちている。目に見えて攻撃力が下がっている。
だが魔力が落ちている。目に見えて攻撃力が下がっている。
「……不味いな……」
魔法防御力がそこまで高い訳でもないバード相手にこれだけ苦戦してしまうとなると、接近戦はかなり辛い物になるだろう。
♂ウィザードは更に慎重に行動を取る事を決めると、木の幹から短剣を抜いた。
♂ウィザードにも扱う事のできる貴重な近接武器だ。
♂ウィザードは更に慎重に行動を取る事を決めると、木の幹から短剣を抜いた。
♂ウィザードにも扱う事のできる貴重な近接武器だ。
「マインゴーシュ……まあ、無いよりはマシか」
マインゴーシュを手に持つ。更にバードの荷物を探ると、彼がダンサーを探していた理由が少しだけ見えてきた。
しかし♂ウィザードには不要な物。否、持っていってもどうしようもない物。
「…………」
♂ウィザードはそれを黒い残骸と化したバードの左手の指にそっと嵌めてその場を立ち去った。
<バード死亡 所持品:銀の指輪 残り43名>
<♂ウィザード 所持品:バイブル[2]、ハイディング クリップ[1]、マインゴーシュ[3]、赤ポ、食料増加>
<♂ウィザード 所持品:バイブル[2]、ハイディング クリップ[1]、マインゴーシュ[3]、赤ポ、食料増加>
<残り43名>