044.勇者的行動
「マズいな、ここが禁止エリアになる」
定時放送が聞こえてきたのは、アルベルタの邸宅を家捜ししている時だった。
次々読み上げられる死者。やはりこのゲームに乗っている人間がいる、それも恐らく複数。
殺し会う→合うにしろ抵抗するにしろ、武器が鈍器とも呼べない杖一本なのは不安だったのだが……。
次々読み上げられる死者。やはりこのゲームに乗っている人間がいる、それも恐らく複数。
殺し会う→合うにしろ抵抗するにしろ、武器が鈍器とも呼べない杖一本なのは不安だったのだが……。
「くそ、ロクなものがないな……」
いくら探しても出てくるのは使えもしないガラクタばかり。
タンスを開け、タルを探り、ツボを覗き込むが、武器としては使用出来そうに無いものばかり。
タンスを開け、タルを探り、ツボを覗き込むが、武器としては使用出来そうに無いものばかり。
「そっちはどうだ、何かあったか?」
大きなツボの中身から心なしばかり→少しばかりのハーブを見つけて、後ろで同じように探し物をしているはずの♂騎士に話しかけるが
「ローアングル騎士子たん(*´Д`)ハァハァ」
……こいつときたらハァハァ言いながらしゃがみこんで私の尻をじーーーっと見学していたらしい。
ドゴッ!!
不届き者の頭に蹴り一閃、吹き飛ぶ♂騎士。
「見るなこの阿呆っ!! ちゃんと探せ!」
「きき騎士子たんの蹴り~! もっと蹴って(*´Д`)ハァハァ」
「きき騎士子たんの蹴り~! もっと蹴って(*´Д`)ハァハァ」
いかん、この阿呆に関わっていたら貴重な時間が無駄に過ぎていく。
「生き残れたなら尻でも胸でも好きなだけ見せてやる! だから今は武器になりそうな物を探せっ!!」
焦りの余り、思わずそんな言葉が出てきてしまった。
それを聞いた♂騎士は、ぽかん、と暫く呆然とした後。
それを聞いた♂騎士は、ぽかん、と暫く呆然とした後。
「お……」
「お?」
「おおおおおおおおおおお!!!」
「お?」
「おおおおおおおおおおお!!!」
まるで悪いものでも憑いたかのように物凄い雄たけびを上げて走り去っていった。
……いかん、少し早まったことを口にしたかもしれない。
……いかん、少し早まったことを口にしたかもしれない。
暫くして、♂騎士が何も持たずに帰ってきた。
「騎士子たんのおっぱい……ふともも……」
相当しょげているのか珍しく言葉に勢いが無い。
だがもう時間ギリギリ、街を出なければ死んでしまう。
町の出口まで移動し、一応禁止エリアから抜けたところでふと思い当たった。
そうだ、そういえばこの男も箱を支給されているハズだ。その中身はなんだったのだろうか?
だがもう時間ギリギリ、街を出なければ死んでしまう。
町の出口まで移動し、一応禁止エリアから抜けたところでふと思い当たった。
そうだ、そういえばこの男も箱を支給されているハズだ。その中身はなんだったのだろうか?
「なあ、お前の箱の中身は……」
そう、聞きかけた時だった。
ひゅん!
目の前を飛び過ぎ→通り過ぎ、近くの木に一本の矢が突き刺さった。
「!?」
何の宣言も無く遠距離からの狙撃、恐らくこのゲームに乗った参加者……しかも弓使い!
武器を調達できないままの狩人との遭遇、最も恐れていた事態が起こってしまった。
ともかく、こうなればとにかく逃げるしかない!
武器を調達できないままの狩人との遭遇、最も恐れていた事態が起こってしまった。
ともかく、こうなればとにかく逃げるしかない!
「木を盾にしろ! 北へ逃げるぞ!」
断続的に飛び来る矢の中、私と♂騎士は全速力で駆け出していた。
<♀騎士 所持品:ロッド、ブリーフ、赤ハーブ3個>
<♂騎士 所持品:大小青箱>
<♂騎士 所持品:大小青箱>