056.神の意志
「やはりゲームは続いている」
流れてきた放送は確実に殺人ゲームが続いていることを告げていた。
「殺さなければ殺される、か」
♂プリーストの手の中のチェインが、まるで血を吸わせろと呼んでいるようにさえ思える。
殺すしかないのだ。生き残るためには。
殺すしかないのだ。生き残るためには。
「あんまり気乗りのする話じゃないな」
しかし仕方が無い。それが自らが信じる神の意思なのだから。
聖職者が神に歯向かうことは、自らが今まで歩んできた道をも否定することになる。
例え狂っていたとしても……それは自らが信じた神なのだ。
聖職者が神に歯向かうことは、自らが今まで歩んできた道をも否定することになる。
例え狂っていたとしても……それは自らが信じた神なのだ。
「因果な職業だよ、聖職者は」
だが、自ら進んで相手を殺すのは聖職者としてではなく人として躊躇われた。
「だから……殺すのは襲ってきた相手だけにしよう」
それが、聖職者としてでなく人として彼が出来る神への最大の抵抗だった。
「ひとまず、ここから移動するか。このまま北に……アルデバランのほうにでも」