SF百科図鑑
ed. Sheila Williams etc. "Intergalactic Mercineries"
最終更新:
匿名ユーザー
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November 30, 2005
ed. Sheila Williams etc. "Intergalactic Mercineries"
傭兵ものスペオペアンソロジー『銀河をまたにかける傭兵たち』
ディクスンのヒューゴー賞短編"Call
HimLord"とビジョルドの同賞受賞中編「迷宮」既読
読んだら随時、まとめサイトに翻訳予定。ただ読むのは飽きたから今後は翻訳と翻案をメインにする。
読んだら随時、まとめサイトに翻訳予定。ただ読むのは飽きたから今後は翻訳と翻案をメインにする。
silvering at 21:56 │Comments(10)│読書
この記事へのコメント
1. Posted by slg November 30,
200521:59
Edward Bryant "Pilots of
theTwilight"★★★ 男女傭兵がエイリアンの呪術の力を借りて、最強殺人機械をやっつける話。普通に面白いスペオペ。レムの愚作群を読んだ後だと5割り増しに面白く感じる。
2. Posted by slg November 30,
200523:31
Ben
Bova"Sepulcher" ★★1/2 人間の心を映し自己とのコミュニケーションを可能にするエイリアンの構造物が小惑星で発見され、それによって改心した凶悪な傭兵が敬虔な僧となってこれを守る。そこを買い取った富豪と彼に雇われた芸術家の女がここを訪れる&&かれらの見たものは? という話で、普通のアイデアストーリーだがレムより100倍まし。ただちょっと短すぎて物足りない。長編の一部ならいいんだが&&続きはないのかYO
3. Posted by slg November 30,
200523:47
Frederic Pohl
"TheHigh-Test" ★★★ 宇宙船操縦学校の教官になった若者がフォーマルハイト人の生徒を教える。生徒はテストにパスしそうになるが、ブラックホールを見つけ、教官の忠告を無視してロシュの限界を超え死亡する。このエピソードを教官が母親に送る手紙文のスタイルで描いた、短いがしゃれた作品。
4. Posted by slg December 01,
200502:07
Timothy Zahn "When Johnny Comes
MarchingHome" ★★★★ これは面白かった。エイリアンとの戦争のために強力な自衛戦闘装備を肉体に施された兵士が故郷に帰ってくる。だが、手の指にマシンガンが装備されたままだったり、脳の自動反撃回路がそのままだったりするため、街の住人にけむたがれ、恋人には逃げられ、仕事は見つからず、家族は差別を受ける。ある日、不良少年に襲撃され、自動反撃機能によって少年2人を殺してしまったことによって街の人々の恐怖はエスカレート。ビル火災で取り残された人を救出したことでヒーローになったが、人々の恐怖は去らない。
5. Posted by slg December 01,
200502:08
連邦政府の役人が偽装招集をかけ厄介払いしようとするが、男の弟のアイデアで、遠くの植民星を探し、開拓する部隊として派遣するという案が実現する。SFアイデアと非常に人間的、社会的な問題とが旨く融和しているし、人物描写も生き生きとしているし、ストーリーもよくできていて面白い。オチが若干甘いのだけが欠点。この作者、ヒューゴー賞受賞の「遷移点」もリーダブルな傑作だったし、エンターテイナーとしての力量は確かである。
6. Posted by slg December 01,
200502:10
ちなみに、既読のディクソン★★★1/2、ビジョルド★★★ぐらい。総合★★★。楽しめる1冊だった。
7. Posted by slg December 01,
200502:14
とりあえずディクスンを筆頭にいくつか訳して、まとめサイトに挙げてみる予定。
8. Posted by slg December 02,
200501:57
ゴードン・ディクスンの「王と呼ばれた少年」Call
HimLordの全訳をまとめサイトに掲載しました。疲れた。
薬のために再読してみて、もうちょっと面白いかと思ったけど、別に普通だなあ。アイデア自体は、周遊旅行の形を取った皇帝資格の試験というネタなんだけど。アイデアよりも人間ドラマに興味があるところがディクスンらしい。ドルセイシリーズとかもこんな感じですな。宇宙に進出した人類が様々な系統に分かれ、古い地球がオリジナルとして残っているというアイデアもドルセイと似ているかな?
薬のために再読してみて、もうちょっと面白いかと思ったけど、別に普通だなあ。アイデア自体は、周遊旅行の形を取った皇帝資格の試験というネタなんだけど。アイデアよりも人間ドラマに興味があるところがディクスンらしい。ドルセイシリーズとかもこんな感じですな。宇宙に進出した人類が様々な系統に分かれ、古い地球がオリジナルとして残っているというアイデアもドルセイと似ているかな?
9. Posted by slg December 02,
200511:33
"lord"を「卿」とするか「陛下」「閣下」とするかなど、いろいろ迷ったが「次期皇帝の自覚を持たせるための呼称」として指定されている点と、本来最も正しい訳語と目される「卿」が日本でなじみのない概念であり作品の主題が伝わりにくくなると思われる点から、当初使っていた「卿」を一括置換で「王」に変更した。「閣下」「陛下」ではMajestyとの違い、「主人である」というニュアンスがいまいち出ないし、かといって、「ご主人様」「主よ」ってのも奴隷みたいで変だし。そのあたりを含み置きくだされ。
10. Posted by slg December 02,
200511:35
まあ無理に訳すぐらいなら「ロード」のままでいいという気もするが、どっちみちプロ翻訳じゃなく翻案に近い代物だから、正確さよりも読みやすさ分かりやすさを重視したと言うことで。
*****
2001年日記
8/19
ゲリが止まらず外に出られない。参りました。2日安静にしていても止まらない。平日に持ち越しか? 何だか頭も痛いし。奇病?
ゲリが止まらず外に出られない。参りました。2日安静にしていても止まらない。平日に持ち越しか? 何だか頭も痛いし。奇病?
SFM6冊届く。
8/20
昨夜の薬で小康状態。このままほうっておけば自然治癒しないかな? 今んとこ空屁だけで液は出なくなったし。
昨夜の薬で小康状態。このままほうっておけば自然治癒しないかな? 今んとこ空屁だけで液は出なくなったし。
ディクスン「国王と呼べ」★★★★★
人類が銀河に散らばった未来、「博物館」と化した古き地球を、王に命じられて訪れ、3日間過ごすことになった第一王子&&彼の「ボディガード」となった地球人カイル・アーマンの真の役目とは? 種を明かすと、第一王子が「国王となる器かどうか」を計るテストだった、というのが答です。「憶病者」として失格の判定を受けた第一王子は、カイルの手で刺殺されます。この結末はそれほど意外ではないのですが、結末に至るまでの書き方や話の流れがうまく、面白く読めます。機械文明がどんなに進んでも失われてはならない古い地球からのものとは精神的なものであるという主張は、いかにも精神性とか人道性とかを兵士の生きざまを通じて書くディクスンらしいです。この人のものの考え方や感性には相性がよく、何を読んでもつい引き込まれてしまいます。この作品もネビュラ賞受賞作らしくそつのない、美しい逸品だと思います。ちなみに題名は、カイルが第一王子のことを「国王と呼ぶように」と命ぜられるところからとられており、この題名自体がアイデアの伏線になっております(国王の器を試す試験であるからこそ、被験者である第一王子に絶えず自分の地位を意識させる必要がある、との配慮がなされているわけです)。
この短編は、「銀河間の傭兵たち」という兵士ものアンソロジー収録作として読んだもの。他には、ブライアント、ボーヴァ、ポール、ザーンとビジョルド「迷宮」を収録していますが、「迷宮」は既読です。
人類が銀河に散らばった未来、「博物館」と化した古き地球を、王に命じられて訪れ、3日間過ごすことになった第一王子&&彼の「ボディガード」となった地球人カイル・アーマンの真の役目とは? 種を明かすと、第一王子が「国王となる器かどうか」を計るテストだった、というのが答です。「憶病者」として失格の判定を受けた第一王子は、カイルの手で刺殺されます。この結末はそれほど意外ではないのですが、結末に至るまでの書き方や話の流れがうまく、面白く読めます。機械文明がどんなに進んでも失われてはならない古い地球からのものとは精神的なものであるという主張は、いかにも精神性とか人道性とかを兵士の生きざまを通じて書くディクスンらしいです。この人のものの考え方や感性には相性がよく、何を読んでもつい引き込まれてしまいます。この作品もネビュラ賞受賞作らしくそつのない、美しい逸品だと思います。ちなみに題名は、カイルが第一王子のことを「国王と呼ぶように」と命ぜられるところからとられており、この題名自体がアイデアの伏線になっております(国王の器を試す試験であるからこそ、被験者である第一王子に絶えず自分の地位を意識させる必要がある、との配慮がなされているわけです)。
この短編は、「銀河間の傭兵たち」という兵士ものアンソロジー収録作として読んだもの。他には、ブライアント、ボーヴァ、ポール、ザーンとビジョルド「迷宮」を収録していますが、「迷宮」は既読です。