SF百科図鑑

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『愛はさだめ、さだめは死』

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2001年


9/17
ティプトリー。
「そしてわたしは失われた道をたどり、この場所を見い出した」★★★★
人類から疎外されて異星文明に入り込んいく男、このモチーフはティプトリー作品でうんざりするぐらい繰り返し強迫観念のごとく表れるが、この作品などその典型。
「エイン博士の最後の飛行」★★★
ほとんど記憶に残らない作品。内容を忘れた(笑)。
「アンバージャック」★★★1/2
妄想を小説化しただけの代物。これもまたティプトリーのコンプレックスの具象化?
「乙女に映しておぼろげに」★★★1/2
ありがちな内容。未来の少女が現代に現れて、未来社会をかいま見せるというコメディタッチの作品。
「恐竜の鼻は夜開く」★★★
凡作。恐竜が生きているように見せ掛けるため人間のうんこをばらまくとか、よくもまあこんな下らない話を&&と呆れ返る。
「男たちの知らない女」★★★★1/2
フェミニズム色が前面に出た作品。これって明らかに女でなければ書けない(というか、書こうと思わない)作品だ。今になって読むと、この自己完結した女、男/人間を必要としない女というネタは、ティプトリー作品で繰り返し強迫観念のように何度も現れるモチーフで、ティプトリーのコンプレックスがよくわかると言える。本作は、よくまとまっているがやや生硬な感じがする。
「断層」★★★
特にどうということはないアイデアストーリー。凡作。

この本、少し低レベルな感じがする。「接続された女」だけで持っている本? 前の本が面白かっただけに、少しがっかり。

9/18
「愛はさだめ、さだめは死」★★★★★
大傑作。カマキリを思わせるエイリアンの生態をエイリアンの観点から語った超絶傑作である。
「最後の午後に」★★★1/2
何が書きたいのか最後までよくわからなかった。
以上を総じて、2、3作を除くと総じて低レベルだったので、この本自体の評価は★★★1/2程度で十分ではないでしょうか。

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