ヴァンパイアパラディン


【NPC名】名称不明(ヴァンパイアパラディン)
【所属】混成妖魔軍団
【体格】175cm程度
【年齢】???才(100才前後)
【性別】女性
【種族】ヴァンパイア
【登場】『西半月の位に謳われて』


「我々妖魔は、人間をその力で潰し、蹂躙し、支配し、欲望を撒き散らす。それこそが手段であり、目的です」
「…一体、どのような扉を、開いてしまったのでしょうね…」

【設定とか背景】
ヴァンフーリエン軍団の一味として、魔族来寇の時代から動いていた妖魔。
かつてはアコライトとして、ヴァンパイアナイトのそばにつき、彼を慕って常に動き続けていた。
過去に本物のラシールの戦いぶりを実際に見た妖魔の1人である。

長年の間に身につけた変身能力と飛行能力、ありとあらゆる知識と技を用い、ラシールの隠し部屋を探し当てた。
そこで手に入れたラシールの弓に、かつて敵として見た彼の謳われを込めるが、予想以上に憎悪の念が大きく、暴走する。
その際に穿たれた左目は欠損し、また『妖魔殺し』の謳われのせいで部位として復活させることが不可能だった。

しかし、謳われの技術に、強い感情を込めれば、それが独りでに動き出すことをそこで確信。
込める憎悪の感情を高めるために、クロムクルーの力を呼び寄せるルーンを設置。
ラシールの弓が暴走したことを実験の一歩として位置づけ、それが沈静化するのを待って奪取。
もう一度謳われをかけ直し、制御も可能であることを確認した彼女は、ヴァンフーリエンの双斧に強大な感情を集めるためにNHKに最後の戦いを挑む。

ラシールの弓が暴走することで抑圧されていた混成妖魔軍団に、即座にサウスグラーフが手薄になったことを伝え、けしかけるも、ガーシュとダニエルが事前に冒険者達を動けるようにしていたことで、余計な被害が防がれる。
本人も憎しみが限界まで高まる最前線に戦場を移し、精鋭と共にNHKに挑むが、完敗する。

だが、妖魔軍団の敗北も、NHKに対する敗北も、全て織り込み済みとし、仲間と自らの無念全てをヴァンフーリエンの双斧に結集させ、謳われの道具としての彼を復活させることに成功。
何かの目的があるのか、その斧にサウスグラーフを襲わせるのではなく、即座に「貴方の夢が眠る、あの城に」転移させた。

彼女は最後に、夢で見たウェストグラーフ城の中庭で拾った、現実に存在するはずのないヴァンパイアナイトの剣の切っ先に熱く接吻し、灰となって消えた。
「夢の中で折れた剣」が「現実の世界の庭に刺さり落ちていた」。
そこに何か確信を得て、彼女が動き出していたことを、今では誰も知る由はない…が。
「一体、この世界の、どのような『扉』を開いてしまったのか」。
彼女の動いた理由と、言葉の真意は、「夢の中で折れた剣」を「現実に薬で禊ぎ、弔う」運命を経た、ロブルフのみが予感することである。
最終更新:2013年11月28日 03:27