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ビル 後期型 - (2009/08/15 (土) 04:53:22) の1つ前との変更点
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**ビル 後期型 ~Bill~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(bill2nd00-01.jpg,blank,left)
|全長|250~300cm|
|重量|2.5~3.0kg|
|地域|ヨーロッパ|
|年代|13~18世紀|
ビルは農耕具から発展した長柄武器のひとつであり、中世期において最も多くその名が登場する武器でもある。
イギリスでは「武器を取って立ち上がれ!」と同意儀の言葉で「弓と矛(Bows and Bills)」と言い回していたと言う。
当初はイタリアでの別称で「ロンカ」や「ロンコーネ」と呼ばれていたとも言われている。
15~6世紀にかけてハルバードやギサルメの影響から上記CGのような形状と変化していった。
…のだが、銃器の発展と時代の流れにより、18世紀には姿を消している。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(bill2nd00-02.jpg,blank,left)
|1|穂先:スピアーヘッド(SpearHeads)|
|2|刺先:スパイク(Spike)|
|3|錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke)|
|4|刺端:ピーン(Peen)|
|5|斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade)|
|6|口金:ソケット(Socket)|
|7|柄:ポール(Pole)|
&bold(){時代背景}
----
#image(bill2nd00-03.jpg,blank,left)
13~16世紀中頃まではよく使われた武器だったが、銃器の発展とともに第一線では見られなくなった。
その為、徐々に使われなくなるが、実際は他の長柄武器の影響を受けてその形状を徐々に変化させていった。
軍隊よりも農民や市民に使われた武器だと言われているが、最終的にはフランスやピエデオンテの下級兵士が階級や所属部隊の紋章入りのものを18世紀中頃まで使ったとされる。
この当時は圧倒的に銃を持っていた歩兵が多かったため、その数は少なかったと言われている。
また、調べていって分かったことなのだが、「ギサルメ」=「ビル」であるという説もあるようなのである。
ギサルメもほぼ鎌のような形状のものと、複合長柄武器の形状のものと2つある(当サイトで紹介しているのは後者の形状)
この後者のギサルメ、正式な名称が「[[ビル・ギサルメ]]」と言うそうで、ビルとギサルメの両方の特徴を併せ持っている長柄武器なのである。
こちらのタイプは比較的、ビル・ギサルメに近い形状であると言えよう。
ビルは長い歴史の中、進化し、別の姿へと変えていった代表的な武器と言えるだろう。
&bold(){使用用途}
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#image(bill2nd00-04.jpg,blank,left)
先端の槍部分で付くことができるようになったのが、前期型と比べて最も変化した点である。
その他、餌鎌部分で斬ったり薙いだりするだけでなく、引っ掛けて引きずり落とすことと、突起で突き刺したり引き倒す用法は同様。
前期型と比べて比較的扱いが難しくなっているため、ある程度訓練されたものでないと扱うことはできないだろう。
&bold(){参考文献}
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・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
**ビル 後期型 ~Bill~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(bill2nd00-01.jpg,blank,left)
|全長|250~300cm|
|重量|2.5~3.0kg|
|地域|ヨーロッパ|
|年代|13~18世紀|
ビルは農耕具から発展した長柄武器のひとつであり、中世期において最も多くその名が登場する武器でもある。
イギリスでは「武器を取って立ち上がれ!」と同意儀の言葉で「弓と矛(Bows and Bills)」と言い回していたと言う。
当初はイタリアでの別称で「ロンカ」や「ロンコーネ」と呼ばれていたとも言われている。
15~6世紀にかけてハルバードやギサルメの影響から上記CGのような形状と変化していった。
…のだが、銃器の発展と時代の流れにより、18世紀には姿を消している。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(bill2nd00-02.jpg,blank,left)
|1|穂先:スピアーヘッド(SpearHeads)|
|2|刺先:スパイク(Spike)|
|3|錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke)|
|4|刺端:ピーン(Peen)|
|5|斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade)|
|6|口金:ソケット(Socket)|
|7|柄:ポール(Pole)|
&bold(){時代背景}
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#image(bill2nd00-03.jpg,blank,left)
13~16世紀中頃まではよく使われた武器だったが、銃器の発展とともに第一線では見られなくなった。
その為、徐々に使われなくなるが、実際は他の長柄武器の影響を受けてその形状を徐々に変化させていった。
軍隊よりも農民や市民に使われた武器だと言われているが、最終的にはフランスやピエデオンテの下級兵士が階級や所属部隊の紋章入りのものを18世紀中頃まで使ったとされる。
この当時は圧倒的に銃を持っていた歩兵が多かったため、その数は少なかったと言われている。
また、調べていって分かったことなのだが、「ギサルメ」=「ビル」であるという説もあるようなのである。
ギサルメもほぼ鎌のような形状のものと、複合長柄武器の形状のものと2つある(当サイトで紹介しているのは後者の形状)
この後者のギサルメ、正式な名称が「[[ビル・ギサルメ]]」と言うそうで、ビルとギサルメの両方の特徴を併せ持っている長柄武器なのである。
こちらのタイプは比較的、ビル・ギサルメに近い形状であると言えよう。
ビルは長い歴史の中、進化し、別の姿へと変えていった代表的な武器と言えるだろう。
&bold(){使用用途}
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#image(bill2nd00-04.jpg,blank,left)
先端の槍部分で付くことができるようになったのが、前期型と比べて最も変化した点である。
その他、餌鎌部分で斬ったり薙いだりするだけでなく、引っ掛けて引きずり落とすことと、突起で突き刺したり引き倒す用法は同様。
前期型と比べて比較的扱いが難しくなっているため、ある程度訓練されたものでないと扱うことはできないだろう。
2009年 5月12日更新
&bold(){参考文献}
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・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|