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ビル・ギサルメ - (2009/06/13 (土) 22:38:32) の1つ前との変更点
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**ビル・ギサルメ ~Bill-Guisarume~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(guisarme01-01.jpg,blank,left)
|全長|250~300cm|
|重量|2.5~3.0kg|
|地域|ヨーロッパ|
|年代|11~15世紀|
ビル・ギサルメはイギリスで古くから使われた槍鉾類である。
イギリスの武器なのに、語源はどういうわけか古高ドイツ語の草を意味する「ゲダン(gatan)」と鉄を意味する「イサーム(isarn)」。
更にそれがフランス語の「ギュサーム(guisarme)」となり、13世紀中頃の英語文献に「ギシャルメ(gisharme)」として紹介される。
だが、この形状の武器は更に2世紀前の11世紀には存在したと言われている。
一般的な武器として普及しており、長い時代を経て大変よく使用された。
ビルより以前に存在したものは「ギサルメ」と言う、鎌とL字型の突起のみのシンプルな穂先のものである。
ビルの発展型と言える上記のタイプは、ビルとの特性を併せ持つため、「ビル・ギサルメ」と呼ばれている。
詳しいことを書いた文献はないものの、「二つの斧と一つの剣を持ったもの」であると紹介されている。
二つの斧と言われている部分は、斧頭のような部分と鎌のような部分のことで、一つの剣というのは、槍のような穂先の事を指すのではないかと思う。
形状を考えると、ひょっとしたら、「[[スコーピオン]]」はギサルメが発展・進化した武器と言う可能性も有り得るかもしれない。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(guisarme01-02.jpg,blank,left)
|1|穂先:スピアーヘッド(SpearHeads)|
|2|刺先:スパイク(Spike)|
|3|錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke)|
|4|斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade)|
|5|刺端:ピーン(Peen)|
|6|突端:ラグ(Lugs)|
|7|口金:ソケット(Socket)|
|8|柄:ポール(Pole)|
&bold(){時代背景}
----
#image(guisarme01-03.jpg,blank,left)
当初は農民の反乱で多く使われたと言われている。
そのときの形状が鎌と針のような突起のものだったと思われ、鎌のように薙ぎ、針で突くだけの武器なので、農民でも扱いやすかったのだろう。
この鎌状の穂先に針のような突起が付いた形状のものは「ギサルメ」と呼ばれていた。
この突起がやがて槍の穂先のようになり、鎌の刃元部分が斧のようになって行き、一つの穂先に複合した機能をつけた武器へと進化する。
この結果生まれたのが「ビル・ギサルメ」である。
&bold(){使用用途}
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穂先で突き、鎌部分で斬ったり薙いだりして、斧部分で断ち切る。
また、突起で突き刺したり引き倒すと、攻撃方法は多岐に渡る。
かなり多くの機能を持っているが、長く使われた武器だけあって、その性能はお墨付きだろう。
&bold(){参考文献}
----
・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|
**ビル・ギサルメ ~Bill-Guisarume~
&bold(){基本スペックと定義}
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#image(billguisa01-01.jpg,blank,left)
|全長|250~300cm|
|重量|2.5~3.0kg|
|地域|ヨーロッパ|
|年代|11~15世紀|
ビル・ギサルメはイギリスで古くから使われた槍鉾類である。
イギリスの武器なのに、語源はどういうわけか古高ドイツ語の草を意味する「ゲダン(gatan)」と鉄を意味する「イサーム(isarn)」。
更にそれがフランス語の「ギュサーム(guisarme)」となり、13世紀中頃の英語文献に「ギシャルメ(gisharme)」として紹介される。
だが、この形状の武器は更に2世紀前の11世紀には存在したと言われている。
一般的な武器として普及しており、長い時代を経て大変よく使用された。
ビルより以前に存在したものは「ギサルメ」と言う、鎌とL字型の突起のみのシンプルな穂先のものである。
ビルの発展型と言える上記のタイプは、ビルとの特性を併せ持つため、「ビル・ギサルメ」と呼ばれている。
詳しいことを書いた文献はないものの、「二つの斧と一つの剣を持ったもの」であると紹介されている。
二つの斧と言われている部分は、斧頭のような部分と鎌のような部分のことで、一つの剣というのは、槍のような穂先の事を指すのではないかと思う。
形状を考えると、ひょっとしたら、「[[スコーピオン]]」はギサルメが発展・進化した武器と言う可能性も有り得るかもしれない。
&bold(){部位別の呼称}
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#image(billguisa01-02.jpg,blank,left)
|1|穂先:スピアーヘッド(SpearHeads)|
|2|刺先:スパイク(Spike)|
|3|錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke)|
|4|斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade)|
|5|刺端:ピーン(Peen)|
|6|突端:ラグ(Lugs)|
|7|口金:ソケット(Socket)|
|8|柄:ポール(Pole)|
&bold(){時代背景}
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#image(billguisa01-03.jpg,blank,left)
当初は農民の反乱で多く使われたと言われている。
そのときの形状が鎌と針のような突起のものだったと思われ、鎌のように薙ぎ、針で突くだけの武器なので、農民でも扱いやすかったのだろう。
この鎌状の穂先に針のような突起が付いた形状のものは「ギサルメ」と呼ばれていた。
この突起がやがて槍の穂先のようになり、鎌の刃元部分が斧のようになって行き、一つの穂先に複合した機能をつけた武器へと進化する。
この結果生まれたのが「ビル・ギサルメ」である。
&bold(){使用用途}
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#image(billguisa01-04.jpg,blank,left)
穂先で突き、鎌部分で斬ったり薙いだりして、斧部分で断ち切る。
また、突起で突き刺したり引き倒すと、攻撃方法は多岐に渡る。
かなり多くの機能を持っているが、長く使われた武器だけあって、その性能はお墨付きだろう。
&bold(){参考文献}
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・文献
|新紀元社 ||武器事典 ||市川定春 著|
|新紀元社 ||武器と防具 西洋編 ||市川定春 著|
|ダイヤグラム・グループ||武器―歴史、形、用法、威力||田島優 北村孝一 著|