人生アガリ - 文面ラップWIKI

概要

人生アガリは、高知県の文面ラッパーである。
昆虫食愛好家としても知られる。

独特のライフスタイルと過激なリリック、極端な金欠生活を背景にしたその存在感は、インターネットミームや地元高知のカルト的な人気を博している。

彼の代表的な特徴は、年中金欠であることと、夏になると公園でセミを捕食する行為であり、自身の言葉で、
「高タンパクなんです。このクソどもが」
と語ることで有名。

この発言は、彼の音楽活動や生活哲学を象徴するフレーズとして、ファンやメディアに引用されている。

来歴

人生アガリの生年月日は公開されておらず、本人も、
「カツオのタタキが食されたその日、俺も土佐の土で芽吹いた」
と曖昧にはぐらかすのみである。

一部情報によれば、高知市内の山間部集落で育ったとされるが、具体的な証拠は存在しない。

幼少期から音楽に興味を持ち、父親が所有していた古いカセットテープで90年代のヒップホップを聴きながら育ったという。
彼は「そう、2Pacとカツオが俺の魂を育てたんだ」とインタビューで述べており、この時期にヒップホップへの情熱が形成されたと考えられる。

学生時代は学業よりもラップバトルや即興フリースタイルに没頭し、クラスメイトを相手に「カレーは辛ぇ笑」と韻を踏むことで校内で一躍有名になった。

しかし、学業成績は振るわず、高校中退後に高知市内の繁華街で路上パフォーマンスを開始。
この時期から、人生アガリは文面ラッパーを名乗り始めた。

音楽活動

人生アガリの音楽スタイルは、伝統的なヒップホップに高知のローカル文化や方言を融合させた独自のものとして知られている。

歌詞は主に金欠生活、地方都市の閉塞感、そして自然との共存をテーマにしており、特にセミやカツオといった高知の風物をモチーフにしたリリックが特徴的である。

人生アガリの代表曲「セミ・クランチ・フロウ」では、「セミの羽音、リズムに乗せて/金欠でも腹は満たすぜ」と歌い、昆虫食をラップで讴歌する姿勢が話題を呼んだ。
この曲はYouTubeで公開され、2025年時点までで合計2回再生を記録している。

彼の音楽制作は極めて低予算であり、スマートフォンの無料アプリでビートを制作し、公園や路地裏で録音を行うことが多い。
機材は「100円ショップのマイクと魂ですぞォン♡!!」と本人が豪語しており、音質の粗さも彼のトレードマークとなっている。

ライブパフォーマンスは高知市内の帯屋町商店街や桂浜の観光地で行われることが多く、観客にカツオの藁焼きを模したパフォーマンスを披露しながらラップする姿が目撃されている。

なかには、
「カツオの煙がマイクに絡む、韻のタタキで今夜も美智子のオマンコを濡らす」
と彼が叫んだ記録が残っている。

金欠生活

人生アガリの最も注目される特徴は、夏になると高知県内の公園でセミを捕食する行為である。

彼はセミを「高タンパクなんです。このクソどもが」と評し、栄養価の高さと無料で手に入る点を強調する。

セミの捕獲方法は、朝早く公園の木に登り、羽化したばかりのセミを素手で捕まえるという原始的なもの。
調理法は主に素焼きや天ぷらだが、時には生のまま食べることもあるとされ、その様子をSNSに投稿することで話題を集めた。

2022年の夏には、セミを500匹食べながらラップする動画がXで拡散され、「高知の狂気」「タンパク質の戦士」といったコメントが寄せられた。

彼の金欠生活は、音楽活動の低収入と高知県の物価高に起因しているとされる。
アパートの家賃を滞納し、公園のベンチで寝泊まりすることも多いが、本人は「金がなくても土佐の空気が俺を養う」と楽観的である。

彼の食事はセミ以外にも、近所の漁師から譲り受けたカツオの端材や、山で採取した野草で賄われることが多く、完全な自給自足生活には至らないものの、ミニマリスト的な生き方として一部から支持されている。

集金に訪れたアパートの大家にはよく、
「金欠は心のダイヤモンド、セミのサクサクで未来をジャンプ」
と激怒してごまかしていたとされる。

社会的影響

人生アガリは、高知県のローカルカルチャーにおける異端児として、一部でカルト的な人気を誇る。

地元の若者からは「高知のリアルを体現している」と称賛される一方、保守的な住民からは「セミを食べるのは非常識」と批判されることもある。

彼の存在は、高知の観光資源としての可能性も指摘されており、2024年には彼の支援団体が「文面ラッパーとのセミ食ツアー」を企画したが、衛生上の問題から中止となった。

インターネット上では、彼の動画や発言がミーム化され、特に「高タンパクなんです。このクソどもが」はTシャツやステッカーとして販売されている。

Xでのフォロワー数は2025年時点で5人と決して多くはないが、熱心なファンが彼の生活を支援するためにクラウドファンディングを立ち上げたこともある。
しかし、集まった資金は「カツオのタタキを食うための旅費」に消えたとされ、賛否を呼んだ。

私生活

人生アガリの私生活は謎に包まれている。
交友関係は一義ズゴナムーブ(わんぎ)や地元の漁師やストリートミュージシャンに限られ、恋愛については、
「俺のチンポにとっても、セミだけが恋人」
と奇異な返答をするのみである。

彼の哲学は「金がなくてもリズムがあれば生きていける」というもので、物質的な豊かさよりも精神的な自由を重視する姿勢が垣間見える。

一方で、
「魂で包茎チンポをブン回せ、今夜もセミの羽で君をスクラッチ」
と叫ぶなど、何となく許しがたい発言も多く、これが彼の魅力の一端にもなっている。

ディスコグラフィー

• シングル

 - 「セミ・クランチ・フロウ」（2021年、自主制作）
 - 「カツオのタタキ・ライム」（2022年、YouTube限定公開）
 - 「金欠ビート、土佐の風」（2023年、ストリーミング未配信）

• アルバム

 - なし（「お金がないからアルバム作れないんですよ」と本人が釈明）

脚注

1. Xの投稿（2023年7月15日）より。
2. 椚北新聞「高知市のラッパー、セミを食す」（2022年8月10日）。