2023/8/14
お題:「和風ファンタジー」
レギュレーション:スタンダード
title:『逢魔の国は匣の中』(はしみつ)
異門界ってなに?(出題:ずむ)
⇒逢魔が時のさらにその先、鬼灯斑猫に導かれ。
辿る細道、果ての果て。
匣庭幕府の治めるその地。
行きはよいよい、帰りは怖い。怖いながらも通りゃんせ通りゃんせ。(ほうじ茶)
「奇夏」ってなに?(出題:ほうじ茶)
⇒「くしげ」
匣庭幕府は門前町の最南に構える蕎麦屋の店名であり、そこで飼われている狸の名。奇夏の名物は幕府の外から持ち込まれる変わった果物の天ぷらで、衣を剥がすと黄色や赤や墨のような黒など一見食べ物とは思えない色の果肉が見える。愛想の良いお客さんの皿にはくしげが天かすをかけてくれる。(ずむ)
「透り詩」ってなに?(出題:果穂ちゃん)
⇒あんたマレビトだろう?
きっとこっちに来るときに透り詩をきいたはずさ。
『行きはよいよい、帰りは……』、まぁ人によって違う。
怖い? ああ、怖いってか。そりゃなんというか……。
ま、気を落とすなよ。(TZ)
ひゆってなに?(出題:TZ)
⇒火湯、あるいは火油。晦日の晩にその年一番熱い湯に入り、汗と一緒に一年の汚れを落とすという匣庭幕府の習俗。冬の寒さ厳しい匣庭でも、晦日くらいは贅沢に薪を使って熱い湯に入りたいという気分から生まれたもの。一方、晦日以外の日、幕府の中でこの言葉が使われる場合は別の意味を指すことになる。(ずむ)
奉行ってなに?(出題:BIGTAKA)
⇒呼んで名の如く匣庭ほどの幕府に置いては日々起こる揉め事も大した量ではなく、結果一人の奉行が総合判断を行って物事の善悪を定めている。しかし量の多寡が善悪の多寡ではないため、その判断を下すものは絶対の基準を持っていなければならない。――幕府で唯一の「奉行」になるとはそういうことである。(はしみつ)
「匣庭幕府の外」ってなに?(出題:はしみつ)
⇒西暦2018年。平成最後の年、日光に存在する江戸村に代わり突如として生まれた特別自治区が生まれた。
発足理由も存在理由も不明。
その日、世界の総人口の1割が匣庭幕府へ移住した。本来なら面積的にも入りきる筈がないのだが……。
正門にはでかでかと『おいでませ、匣庭幕府』とだけ書かれてある。(果歩ちゃん)
最終更新:2023年08月15日 00:44