4.護衛任務・前編
翌日の早朝、シェオールの正門。
いよいよ任務開始です。
ちなみに「ゲヘナ」の舞台となる世界は一国丸ごと地獄の底に落とされており、空には邪霊の王イブリスが蓋をしているので爽やかな朝日は昇りません。
アフ:これから未知の旅路へ向かうのね!
GM:サイードとラヒムはすでに出発の準備を済ませている様です。
サイードのキャラバンはドルフ(ラクダと馬を掛け合わせた獣)に荷車を牽かせています。
バリア:では、その辺の砂を黒沙に変えて【悪意は影から掴む】を2つ成形します。
黒沙術は普通の砂を、「黒沙」と呼ばれる悪意や瘴気を吸った黒い砂に変え、それを媒介として術を使います。
戦闘中では気力の代わりに黒沙の量をリソースとして管理する必要があります。
ちなみに術に使用した黒沙は回収して何回でも使用できるので、黒沙術士は長期戦に強いです。
アフ:少年少女から怖がられるという事だね。
バリア:そうですね、残念ですが。
黒沙術には戦闘前に成形して、条件を満たした時に作動させる類の術があります。
これを準備しておくと、黒沙が自分の回りを漂うので《交渉術》《枕事》にペナルティーを受けます。
悪意や瘴気を吸った黒い砂を身にまとっているのですから無理も無いですね。
GM:「うわぁ」と、初めてみた黒沙術にビビリます。
バリア:少々怖いかもしれませんが、護衛のためなので我慢してくれますかな?
GM:「ははあ、私は構いませんがあまり近寄らないで貰えますかな?」とサイード。
アフ:ではウフが「大丈夫だよ~、ははは」と、黒沙に触って「うわぁ、僕の手がぁ!」と死んだふりをして封印具の中に戻る(一同笑)
妖霊使いと契約した妖霊は「封印具」と呼ばれる物の中に住んでいます。
まあ、ランプとかのアレです。
GM:回りが益々ビビリますよ(笑)
ヘサーム:ひでぇ……(笑)
バリア:不安を益々煽るとは……(笑)
ヘサーム:大丈夫なのか?!と、PCは普通に心配していよう。
アフ:「大丈夫だよ、嘘だもん」と出てくる。
ヘサーム:ぶっ、このクソガキ!からかってんのかコラァ(笑)
バリア:まあそういう事ですので、私は少々離れて行くとしましょうか。
GM:(間髪いれずに)何m離れる?!(一同笑)
TRPG経験者なら、パーティーから一人離れていたがために大変な事になった経験がある人も多いと思います。
バリア:では後ろに5mで。
GM:他の人たちはキャラバンと同じ場所でいいかな?
アフ:ちなみに前に出るのはアリ?
GM:いいですよ。
ホルシード:前に出ても構わんのだろう?
GM:それ死にフラグや(笑)
結局、近接系のヘサームが5m先行し、遊撃手の
アフーフトと支援役のホルシードがキャラバンと同じ場所、最後にバリアが殿を務める形になりました。
ちなみにこのセッションでは敵味方の位置は一直線上に5m刻みで表し、横にそれたり2,3mのみ移動するといった処理は無しで行っています。
隊列も決まった所で、キャラバンと共にファーユを目指します。
1日目:朝・移動(S→①)
アフ:普通に進むしか無いね。
ホルシード:ここで休むとかあり得ませんからね(笑)
GM:いきなり休むのはね(笑)
アフ:ひゃっはー、休憩だー!
バリア:①に着きました!
GM:おっと、無事に着くかどうかはランダムイベントチャートを振ってもらおう。1d6です。
バリア:では(コロコロ)3。
GM:えーでは……。
シェオールを出立してまだ幾ばくも立っていない。
付近は多少整備された街道であるが、だんだん通常の交易ルートからは外れていく。
未知の世界にキャラバンの子供たちの顔にはハッキリと不安が浮かび始める。
ヘサーム:だよなぁ、当たり前だ。
アフ:大丈夫よ、きっと楽しい事がたくさん待ってるさ~♪
GM:では早速楽しい事が(笑)
足元の砂がズルズルと流れ出す。
どうやら流砂に巻き込まれてしまった様だ。
アフ:流砂だ、楽しい~♪
ヘサーム:飛びます!
GM:君は飛べば大丈夫だろうが、他の人はそうはいかない。
ヘサーム:問題はキャラバンだよな……。
GM:そうゆうこと。キャラバンは大所帯なので、どうしたって流砂を逃れる事は不可能です。
が、逆にこの流砂を利用すれば時間の短縮になるかも知れない。
全員《土地勘》で判定してもらおうか。
最低でも2は無いと時間をロスするよ。
アフ:(コロコロ)1成功(知力1)
ヘサーム:(コロコロ)0成功(知力1)
ホルシード:では頭いい人が(コロコロ)……1成功(一同笑)
バリア:砂関係だから黒沙術でボーナスが来たりしませんかね?
GM:ないよ。君が黒沙の船を作る術でも覚えてれば話は別だけどね。
バリア:では(コロコロ)……ふう、2成功はしたか。
GM:流砂に流されるんですが、最悪の事態は回避できた感じですね。
バリア:きっと後ろに居るから全員に的確な指示が出来たんでしょう。
GM:なるほど。ちなみにラヒムは無視を決め込んで流砂に流されるままにしていました(一同笑)
ホルシード:……ラヒム兄さん(笑)
ヘサーム:ラヒムよぅ、それはどうかと……(笑)
バリア:とにかく①に着いた!
GM:①はこれ以外特に何も起こりません。
アフ:滑り台みたいで楽しかったね!
ホルシード:アフーフトちゃんは、なんというか肝が据わってるのね。
アフ:ホル姉ちゃんは楽しく無かったの?
ホルシード:楽しいというよりは、怖かったわね。
アフ:「怖かったらヘサームちゃんに抱きついちゃえばいいんだよ」「それだ!」
ヘサーム:ぶふっ?!
ホルシード:(じー、とヘサームを見る)
ヘサーム:げほっげほっ!とむせる(笑)
アフ:「ヘタレね」「ヘタレだね」
ヘサーム:こいつら……(笑)
ホルシード:フラグは立ちきらん様だ(笑)
1日目:昼・移動(①→②)
GM:まずはランダムイベントから。
アフ:(コロコロ)3。
バリア:また流砂やん?!
GM:流砂からは逃れられないようだ(笑)
アフ:きゃー楽しー!と2人で流されていこう(笑)
ホルシード:今度こそ(コロコロ)4成功!
一同:おお!
ホルシード:先ほどの流れから考えると、きっとこっち側に進めば!
GM:先ほどの経験を活かしで、銀糸の民特有の明晰な頭脳で進むべき方向を導きだしたと。
時間経過が無しになります。
一同:おお!!
ヘサーム:それはすげぇ。
バリア:大分余裕ができた、好き哉好き哉。
GM:②に辿り着いた訳ですが……。
辺りはごつごつとした岩山の多い岩砂漠である。
キャラバンは岩山の谷の間を縫うように進んでいく。
GM:そんな所で皆《危険予知》目標値2の判定を。
このPC達は「感覚」に関わる判定はあまり得意ではありません。
比較的得意なアフーフトやホルシードが失敗していく中……。
バリア:(コロコロ、2d6の出目が4ゾロ)2成功!
アフ:というか「幸運の助け」だね。
ジャハンナムには「運は無能者を助ける」という諺があります。
判定のダイス目が全て同じかつ成功していれば、特別に達成数が倍になります。(判定数2・基準値4の判定なら4,5,6のゾロ目)
この特別ルールを「幸運の助け」と呼びます。
判定数が2の時に主にお世話になるでしょう。
アフ:僕はほっこりしてたんだよ。流砂楽しかった!
ホルシード:そんなにぼーっとしてたら危ないわよ……きゃあ?!
アフ:ああ、襲われた的な(笑)
GM:岩陰に野盗らしき連中の気配がある。
君たちを包囲しようとしていた所で、気付かれてしまったようだ。
ヘサーム:刀を抜きつつ「野盗がいるぞ、気を付けろ!」と叫ぶ。
アフ:「まあ野盗?!どこどこ?」「野盗だって、サインもらわなきゃ」
ヘサーム:では、居る方向に指をさす。
GM:では、ぱっと見何も無い様な岩山なんですが、そこから野盗共がぞろぞろと出てきます。
どうやってこんなに隠れてたんだ、てくらい(笑)
GM:「ほほう、思ったより鋭いヤツがいるじゃねえか」
ヘサーム:ふん、ばればれなんだよ。……まあ、約2名気付かなかったわけだが(一同笑)
バリア:たまたま気付いたからっていい気になってやがるー?!(笑)
GM:「まあ、それくらいじゃないと面白くねぇ」
野盗は全員目が赤く爛々と光っていて、口から泡を吹いてる感じ。さびかけたジャンビーヤ(短剣)を振りかざしているよ。
バリア:相手は人間ですか?
GM:うん。……見た感じは。
アフ:もはや人間から一歩踏み外してる気もする(笑)
GM:原型は留めてるよ(笑)「ひゃっはー、獲物だー!」と皆ハイテンションです。
アフ:こっちもハイテンションになるぜ!「ひゃっはー、野盗だー!」「すごいすごーい!」(一同笑)
ヘサーム:おおい!野盗狩りかよ(笑)
バリア:こちらもお仕事なので護衛の任務を開始しましょうかね。
GM:そんな野盗達なんですが、その中で一人頭領らしき男がいて特に異様な格好をしているよ。
体中切り傷だらけの痩せぎすの男だ。手に仕込んだ暗器で自分の体を薄く切りつけながら恍惚とした表情を浮かべる。
ヘサーム:うわぁ……。
アフ:あの人暗殺術を使うのね。
ホルシード:アフちゃんもあんな事するのかしら(笑)
アフ:そんな事しないよー、と暗器をぺろっと舐めよう(笑)
GM:頭領は興奮した様子で「ひひひ、砂漠を貴様らの血で赤く彩ってやる。特に若くて新鮮な血がいいなぁ」とキャラバンの方へ目を向けます。
バリア:そうはさせんぞう!
ヘサーム:へっ、その前にお前の血で真っ赤に染めてやるよ!戦うのは好きだからな。
GM:では戦闘になります。
ちなみにラヒムは腕組みをしたまま君たちの方をみてます。
ヘサーム:うわー、ラヒムよう(笑)
バリア:そりゃそうでしょうねぇ(笑)
GM:初期配置はこんな感じだね。包囲される前に気付いたので全員10m先から襲ってきますよ。
アフ:ウフは特に宣言が無ければ同じエンゲージに居るという事で。
(バリア)-5m-(アフ(ウフ)・ホル)-5m-(ヘサ)-10m-(野盗*4・頭領)
さて、いよいよ初戦闘です。
最初なので戦闘の流れを細かく書いて行く事にします。
GM:先ずは《先制》判定でイニシアチブを決定しましょう。
戦闘がはじまると、最初に《先制》判定を行い、成功数分イニシアチブを上昇させる事が出来ます。
このゲームは故意に行動順を遅らせる方法がきわめて少ないので、以降は算出した行動値順で行動します。
PCと敵が同値の場合はPCが優先、PC同士で同値の場合は最初にどちらが先か決めて以降は変更できません。
アフ:(コロコロ)おお、無駄に全成功した。5成功でイニシアチブ19。
ヘサーム:(コロコロ)3成功で15。
ホルシード:「敏捷」なんて1しかない(コロコロ)1成功で7。
バリア:(コロコロ)1成功で7。
行動値
19:アフ
15:ヘサーム・頭領
10:野盗
7:バリア・ホルシード
GM:アフは初めての戦闘でやる気が漲っておりますな(笑)
アフ:そうそう。あぁ、興奮しちゃうわ、みたいな(笑)
GM:興奮度なら頭領も負けて無いですよ!「血だー!」と言いながら大ハッスル。
ヘサーム:うぇ~(笑)
アフ:では、5m前進して野盗Aを死の戦輪で攻撃!
アフの装備している「死の戦輪」は暗殺士のみが使える「暗器」と呼ばれる武器で、小型のチャクラムの様な武器です。
投擲攻撃は射程が10mなので5m前進しました。
アフ:牽制で(コロコロ)6命中。
GM:もちろん命中。
アフ:ダメージは3点。
GM:鎧の表面を軽く傷つけただけだね。
武器攻撃は最初に攻撃段階を選択します。
牽制・通常・渾身の3種類があり、一般的な武器なら基準値がそれぞれ3・4・5になっていて順に命中しにくくダメージが高くなっています。
成功したダイスの数が命中値となり、失敗したダイスはダメージに追加されます。
敵のデータは全て固定値なのでGMはダイスを振りません。
そして、攻撃が命中したらこのゲームのキモである連撃が始まります。
アフの場合は2連続で攻撃する事が出来、2撃目以降は「連撃増加値」の分だけ判定数が増え、命中やダメージが増える事になります。
アフ:じゃあ渾身!(コロコロ)3命中。
GM:それは回避。
アフ:チャクラムを飛ばして「見て!どう、上手いでしょ?」「わーすごーい!」とほのぼのとした光景が(笑)
GM:頭領は血が流れなかったのでご不満の様子。「血だ、血がたりねぇ!」
アフ:「あんな事いってるよ?」「そうね、じゃあ次はちゃんとやりましょ」《魔薬》的な意味で(笑)
闘技チットを1枚貰って終了。
連撃が終了すると、命中値に応じた「闘技チット」を獲得できます。
これを消費して必殺技である「闘技」を使用する事が出来ます。
アフの最初の攻撃は小手調べといったところでしょうか。
ヘサーム:こっちの番か。接敵して同じ奴に牽制。(コロコロ)5に+1して6命中!
ヘサームは堕天使の飛行能力を活かした「機動戦闘」という特殊能力を持っており、上空が開けた場所なら攻撃の命中値が1点上昇します。
刀術の安定した強さとかみ合って、これが強力なんですよね……。
GM:命中。
ヘサーム:ダメージは8点。連撃増加値が3なので次は10dか……。通常で(コロコロ)8命中、11点。
最後は11d、渾身で!(コロコロ)出目が良い、8命中、16点!
GM:うほっ!目にも止まらぬ3連撃でズタズタに切り裂かれたが、かろうじて生きてますよ。
「刀術」を使うヘサームはまさに連撃の申し子です。
初期作成時点で3連撃出来る上に、連撃増加値も他に比べて1多く、「銘刀」の攻撃力・機動戦闘の命中上昇と相まってかなりの攻撃力を持っています。
バリア:すげぇ、辺りは血だらけでしょうな。
GM:頭領は大喜びです。「ひゃっはー、血だー!」
ヘサーム:うーん、気持ち悪いぞ(笑)
バリア:それでは、頭領と野盗*4の番ですな。
ヘサーム:ふるぼっこの予感(笑)
GM:まず頭領から。彼はグッと体を沈めると……。
ヘサーム:うん?
GM:後ろに向かって走ります(一同笑)
ヘサーム:あぁん?!(笑)
GM:離脱判定するよ(コロコロ)6成功!
アフ:ぶっ、無理だな(笑)
ヘサーム:おいぃ?!「敏捷」判定か……。(コロコロ)3成功。
GM:離脱成功ですね。頭領はヘサームの意表をついてまんまとエンゲージから逃れる事に成功したよ。
ヘサーム:な、早い?!
GM:10m後退してアフーフトに攻撃します。同じ暗殺士として力量を試してみよう。
彼は低い姿勢で地面を這うようにシャカシャカと移動しながら、手首をひねると折りたたみ式の弓を取り出す。
通常で6命中。
アフ:(コロコロ)回避失敗。
GM:ダメージは7点。間髪いれずに二の矢が飛んできて通常の7!
アフ:(コロコロ)ダメ~。
GM:ダメージは8点だが、《暗撃》を使って装甲値を-6だ。
アフ:装甲値なんてもともと2点しかない(笑)
GM:なんか損した気分だなぁ(笑)
最後は渾身の5!急所を狙って思いっきり矢を放つ。
アフ:死んじゃうかも(笑)その場合は【かの鎧は砕けず】をお願いするわ。
ウフに1d補助してもらって(コロコロ)無理だった。
「暗殺術」の他に「妖霊使役」を取得しているアフは、妖霊のウフに判定を支援させる事が出来ます。
1dだけですが、それが生死を分けることも……。
GM:ダメージは15点!
アフ:あ、ぴったり0になる。
ホルシード:危ない、アフーフトちゃん!
アフ:痛いわ~、と恍惚の表情で(笑)
ホルシード:【かの鎧は砕けず】(コロコロ)3成功なのでダメージ5点軽減。
ホルシードが使う「神語術」は神の強大な力を扱う術技です。
効果は強力なのですが、人の身で神の力を完全に扱うのは難しく強制力(魔術判定の成功数)によって効果が変わります。
魔術一つ一つに強制力毎のチャートが用意されている贅沢な魔術です(笑)
GM:ここで強制力が2だったらなぁ……。
ヘサーム:2だったらどうなるの?
ホルシード:魔術の対象が私になります(笑)
ヘサーム:うっ……。
ホルシード:「危ない!」と叫んだ声が、聖なる力を以て矢の勢いを削ぐ感じですね。
アフ:ふう、傷から血が流れまくってます。気持ちよくなってきたわぁ(笑)
ヘサーム:あれぇ~?!
ホルシード:ぶふっ?!
GM:頭領も流血が見れて気持ち良くなってます(笑)
「それだ!その死にかけの時の血が一番美しい、ひっひ」
アフ:なかなか良い趣味してるわね~。
ホルシード:この子、ちゃんと守らないと……(笑)
GM:といった所で、矢に毒が塗られていたんだな。
耐えられるかどうか《肉体抵抗》で判定してもらおう。目標値は2。
アフ:なんだと?!……肉体抵抗ですか~。(ダイスを振らずに)失敗したよ。
GM:(判定数1じゃなぁ)
では気分が高揚してきて、命中判定の達成値+1、回避判定に-1。
アフ:もうすでに興奮している!あー、何か本当に気持ち良くなってきた。これが恋?!(一同笑)
GM:ち、ちが……?!
バリア:誰に恋しとるんじゃ?!
ホルシード:目の前に居るのは……。
アフ:頭領(笑)「きっと恋だよ、アフちゃん!」「そうね!」
バリア:アホや!アフちゃんやなくてアホちゃんや!
ホルシード:駄目、アフーフトちゃん戻ってきてぇ?!
GM:毒の効果で他人の話も耳に入らないんだよ(笑)
ちなみに妖霊の補助も出来なくなるよ。効果時間は10分。
バリア:つまりこの戦闘中だと考えてよろしい?
GM:よろしい。
次は野盗達だが、目の前に居るのが……。
ヘサーム:はーい。
GM:だけかぁ。しょうがない、ひたすらヘサームを攻撃しよう。
目を爛々と光らせながら、錆びついたジャンビーヤで切りつける。
ボロボロの奴から、牽制の4。
ヘサーム:牽制の4?……カウンターするかな。
さっそく出ました、「カウンター」。
ゲヘナでは、近接攻撃に対し防御の代わりにカウンターを宣言する事が出来ます。
この場合、攻撃側と同じ攻撃方法で判定を行い、相手の命中値を「上回る」とカウンターが成功となり相手と自分の攻撃ダメージをまとめて相手に与える事が出来ます。
(今回の場合は、ヘサームが牽制で5命中出せばカウンター成功。ただし、機動戦闘等は効果がありません)
ただし、失敗した時は防御側がそのダメージを受けます。
ハイリスクハイリターンな行動で、連撃と並んでゲヘナの戦闘の華でしょう。
ヘサーム:いくぜ!(コロコロ)5成功!(一同喝采)
GM:おおっ?!
ヘサーム:ダメージは8点。
GM:こちらの6点を足して14点。相手の勢いを利用した返し技でコイツは倒れます。
ヘサーム:ふう……。
GM:一息ついた所で残りの3人がね(笑)
ヘサーム:ですよねぇ?!
とは言ったものの、ヘサームは回避も優秀なので格下の野盗からはかすり傷しか貰いませんでした。
GM:4人からの同時攻撃を、カウンターもしながら切り抜けた訳だ。
ヘサーム:確かに、享受者の力ってのは凄いもんだな。
GM:ちょっと前の君なら、囲まれてボコボコだったと思うよ(笑)
ヘサーム:確実に死んでるな(笑)
ホルシード:ヘサームちゃん大丈夫?!
ヘサーム:任せとけ。ダイス目も良かったな。
ホルシード:私はアフーフトに対して【癒し暖める炎】を2ランクで。(コロコロ)12点回復。
アフ:ありがとうございます。
バリア:10m前進して【黒い弾丸は胸を穿つ】。雑魚一人とボスに撃つか。
走りながら、手に持った壺から出てきた黒沙が一瞬で弾の形になり一直線に2人の方に撃ち出される!
GM:ボスじゃないよ(笑)
アフ:確かに(笑)この戦闘のボスという事で。
バリア:くらえーい!(コロコロ)2成功しかしてない……。
GM:両方抵抗したよ。
バリア:そりゃそうだ……。抵抗されると半減なので11点の半分、6点。
GM:魔術には装甲は効かないのでそのまま承った。
頭領は片手で弾を握りつぶし、「手がひりひりずるぜぇ?!だがコイツは血がでねぇ、駄目だぁ!」と。
ヘサーム:そこなのか(笑)
バリア:初めて使う術なので、弾道が直線的過ぎたという事で。慣れないと難しいモノですね。
GM:さて、1R目が終了です。2R目に行きましょう。
(ホル)-5m-(アフ(ウフ)・バリ)-10m-(ヘサ・野盗*3)-10m-(頭領)
アフ:【魔薬・閃】を使用。ヘサームと同じ所に移動して、頭領に攻撃。
暗殺士は、【魔薬】と呼ばれる特殊な薬物で自身の能力を強化する事が出来ます。
【魔薬・閃】は敏捷力を2点上昇させる闘技で、攻撃も回避も強化される強力な魔薬です。
さて、強化されたアフーフトの攻撃の結果は……。
アフ:牽制(コロコロ)8命中!渾身(コロコロ)2命中……(一同笑)
GM:極端な(笑)力み過ぎて変な方向に投げてしまいましたね。
アフ:ああ、なんで避けるの。私の思いが届かないの?!
ヘサーム:俺か。【黒い弾丸は胸を穿つ】を食らった奴を攻撃だ。
牽制(コロコロ)4命中のところを、【瞬閃】で6。
GM:もちろん命中(笑)
ヘサーム:そのまま通常、渾身!
上空から降下しながら1撃目、飛び上がりながら2撃目、さらに3撃目を切り下ろす!
GM:ぴったり倒された。
キミの見事な3連撃で倒された野盗の体から、ひょいっと小さな妖精の様なものが出てきてキミに潜りこもうとします。
ヘサーム:げぇ?!
GM:【邪精の呟き】を使用。《自我》必要達成数3で判定をどうぞ。
ヘサーム:これ失敗すると……?
アフ:大変なとこになる(笑)
GM:いや、そこまででは(笑)
ヘサーム:うおー、(コロコロ)成功した!
ちなみに、最初に倒された野盗の時は【邪精の呟き】を使うのを忘れてました(笑)
TRPGでは良くある事だと思います。
GM:頭領は対象をランダムで決めて(コロコロ)アフーフトか。
バリア:またかー!
GM:「くっくっく、血というのはただドバドバながせばいいというモノでは無い!」と、小さな錐のような暗器を取り出して投げつけます。
牽制の6!
アフ:(コロコロ)回避は5、毒が無ければ……。
GM:小さな錐が突き刺さると、そこから血が少しづつ止まらずに流れ続けます。
アフ:これは……。私の心があふれ出しているのね!
GM:「美しい、やはり血というものは美しい……」頭領大満足。
ヘサーム:ダメだ、変態が2人居る(笑)
アフ:「やっぱりあの人はアフちゃんとベストマッチなんじゃないかな!」
GM:行動が回ってくるたびに4点の生命力を失います。
「砂漠には、赤が良く似合う」と詩人な事を言ってます。
アフ:クルクル回って喜びを表現するぜ!「これが戦いというモノなのね!」
ホルシード:暗殺士ってこういう人たちがなるのかしら?(笑)
GM:そして野盗達。
野盗達はそれぞれアフーフトとヘサームに攻撃します。
アフーフトに避けられ、ヘサームに少々のダメージを与えました。
ホルシード:アフーフトを回復しましょう。アフちゃん、少し正気に戻って(笑)
アフ:毒の効果に「他人の言葉が耳に入らない」と書いてある(笑)
ホルシード:(コロコロ)9点回復。
アフ:回復しすぎて鼻血が出た、ぷー。このあふれる思いが鼻からも?!
ホルシード:しまったぁ?!(笑)
バリア:こいつら……(笑)私は前進しながら頭領と野盗に【黒い弾丸は胸を穿つ】。
GM:抵抗して半分づつね。2R目終了。
(ホル)-15m-(ヘサ・アフ(ウフ)・バリ・野盗*2)-10m-(頭領)
アフ:私の番ね。
GM:はい、まずは4点分の血液が流れ出します。
アフ:ぴゅー。「ああ綺麗、私の血ってこんな色だったのね。これが生命の輝き!」
GM:「その通り!」と頭領は太鼓判を押します。
ヘサーム:なんで敵キャラとこんなに意気投合してるの?!(笑)
バリア:知らーん!(笑)
ホルシード:駄目だ、このアフーフト。早く何とかしないと……(笑)
アフ:今度は【魔薬・漲】で筋力を上げて牽制、渾身!
GM:渾身は回避、ちょっとダメージが通ったな。
「ほほう、俺の体に俺以外で傷を付けるヤツが居るとはな。……俺の血も美しい」
ヘサーム:目の前の野盗を攻撃。牽制、通常。
ホルシード:通常の攻撃に【貫き焦す炎】でダメージ2点上昇。
「纏え、黒炎!」刀身が炎に包まれます。
ヘサーム:最後は渾身かなぁ。……確実に当てる、通常。
GM:もちろん当たるが倒れはしないよ(笑)
ヘサーム:【瞬閃】用のチットが余ってた。渾身すればよかった。
GM:頭領の番です。(とりあえず頭領の戦闘力はアピール出来たから十分か……)
「そろそろ手下共がへばってきたか。潮時だな」
戦闘から退却します。俊足で岩山の影へ消えていきます。
ヘサーム:はぁ?!
アフ:ああ、どこへ行ってしまうの?!
GM:残された野盗は、状況も分からず狂ったように切りかかります。
野盗はヘサームに軽傷を与えます。
ホルシードは少し近づいて様子見。
バリアは野盗に【黒い弾丸は胸を穿つ】。いまさら出目が良く瀕死の方を倒しました。
GM:例によって邪精がにゅるっと耳から入りこもうとしますよ。
バリア:(コロコロ)失敗。
GM:邪精が「汝がなしたい事をなすが良い……」と囁きます。
心の奥底で抑制している欲望をかなえる為に、本能的に行動してしまいます。
バリア:何だろう……?
バリアはしばし黙考しています。
アフ:私の場合は普段から抑制してない様な気がする(笑)
GM:確かに(笑)
アフ:あ、一応TPOをわきまえてる積もりだから、所構わずあんな感じになるのかな(笑)
GM:ううむ(笑)
バリア:よし、お前らの様な悪人は皆殺しじゃー!(笑)
普段は正義のために行動しているが、その怒りが溢れ出してしまう。
GM:普段は温厚そうなバリアの豹変ぶりに、キャラバンの子供たちは怯えますね。荒れ狂う巨像。
バリア:黒沙も纏ってるし。
ヘサーム:怖ぇー?!PCの絵面が約2名程酷い事になっている(笑)
アフーフトは錐を抜いて、ヘサームは難なく野盗を斬り伏せました。
GM:真っ二つに頭頂部が割られた所からしゅるっと邪精が現れて鼻から入り込みます。
ヘサーム:鼻なんだ(笑)……(コロコロ)失敗した。
「闘争に肯定的」なんだよな。敵はもういないんだが……。
アフ:動いてるのが周りにたくさんいるじゃん(笑)
ヘサーム:敵を倒し終わった所で、衝動的に近くのアフーフトを斬りつけようとしてしまう。
ホルシード:そのへんで引っ叩こう。孤児院に居たころからすぐ衝動的に行動するんだから!
ヘサーム:ぐはぁ、正座で2人に謝ろう。
ホルシード:この面子、常識人が居ない……?(笑)
これにて、新米享受者達の最初の戦闘が終わりました。
PC達はエリクサーやテリアカで回復を済ませます。
アフ:体の芯が熱くなるような刺激的な体験だったわ~。
GM:さて、戦闘を終えたキミ達へ傍観していたラヒムが声を掛けます。
ヘサーム:おお?
ホルシード:ラヒム兄さん……。
GM:「最小限、身を守るくらいは出来るようだな」
ヘサーム:今ので最低限か。つくづく享受者ってのは凄いもんだな。……と、まだ少し自分の力に酔ってる感じ(一同笑)
GM:「……あの赤華団の頭領、かなりの使い手だな」
ヘサーム:最後まで戦っていたら、どうなっていたかな……。
バリア:引き際も心得ていた様です。
アフ:そうね、あんなに興奮させてくれるとは思わなかったわ!
ホルシード:約1名ちょっと違う感想を持っている(笑)
GM:うーむとラヒムは少し考え込んだ後、キミ達に背を向けてキャラバンの方へ戻っていきます。
アフ:さて、2回移動したし休憩かな?
バリア:いや、流砂を利用したおかげで時間が経過しなかった。進みましょう。
アフ:そうだった。③へ向かおう。
まだまだ護衛の旅は始まったばかりです。
最終更新:2013年05月20日 22:56