ここから起こる話はある動物達の1つのお話。
街から離れた小さな小さな村で起こったお話。
「エンシャンテー?エンシャンテー?朝だぞー今日から学校だぞー?」
そんな小さな村の教会からいつものの様に神父様に起こされるエンシャンテと呼ばれるウサギさん。
エ「起きてるよー!今支度してるから待っててよー!」
父「やれやれ…神よ。今日から我が娘エンシャンテが新しい学校へと行きます。どうか娘に御慈悲を…」
エ「おっけー!支度完了!パパーいつでも学校行けるよー!」
父「おぉ…シャンテ。お前も祈っていきなさい。今日から新しい門出になるのだから神も微笑んでくれるであろう。」
エ「はーい!…ところでパパ。今日聖歌やるんだよね?私も出たいなぁー…学校抜け出して良い?」
父「こらこら…学校はキチンと勉学に励んで友達を作り楽しく過ごしなさい。抜け出すなんて言うと御付者をつけるぞ?」
エ「げ!それはヤだー!じゃ抜け出さないから学校ちゃんと行ってきまーす!」
父「うむ。気をつけるのだぞ?いってらっしゃい。」
と、元気に教会を後にし学校へ向かうエンシャント。
エ「わほほー今日から大学ー♪うぷぷー今日から新入生ー♪なははー…うん?」
妙な歌を口ずさみながら学校へ向かっていると近くの公園からボンボンっと低い音がやたら耳に入ってくるのが聞こえた。
エ「なんだろ?ちょっと時間もあるし見て行こっと…」
そこには一匹の猫がベンチに楽器を預け本を片手に見ていた。
エ「おぉ…?ウッドベースとか渋ーぃ…同じ歳くらいっぽいなぁ…ちょっと話かけてみよ!」
そう言い、近づいていくと
猫「…」
猫はこちらを見るや否やベースをしまい肩に掛けその場を後にしてしまった。
エ「えー…何?何か近づくなオーラ出てたけど…まぁいっか…学校向かおうーっと」
その時
「おっはろーシャンテー!公園何て来てどったのだ?」
一匹の白鳩が飛んできた。
エ「おっはろー!アレーさーさっきココでウッドベース弾いてた猫さん居たんだよー!」
ア「ウッド?渋いなぁ!そうそうシャンテちゃん!大学生活を充実ライフにしたくないかい?」
エ「充実ライフしたいから恋人になって付き合えって?冗談きっついねえ(笑)」
そう言ってるとベンチに座りアレーはキリっとした表情で
ア「やらないか?」
エ「やりません。」
ア「冗談だってー。真面目な話、バンドやらないかえ?」
エ「バンド?私楽器とか全然出来ないよ?」
ア「うん。承知の上で聞いたでござる。1からやって行くの面白いと思うんだけどどうかな?」
エ「うーん…音楽好きだからやってみたいけど…いっか!やろうやろう!」
ア「おお!流石はシャンテ!流石は僕のお嫁さん!」
エ「お嫁さんはどうでもいいけど、どんな曲やるの?アレーはピアノ出来るからどんなのやるのか分からないんだけど…」
ア「ふふふのふ…バンド音楽の原点。ジャズ!」
エ「ジャズ!あ、私サックスとかやってみたいなぁ…夕日に向かってプオーって!」
ア「サックスも良いけど僕とセ
エ「言わせねえよ?!ほら!話こんでると遅刻しちゃうよ!急ごう!」
このまま話し込んでたら遅刻は確定。急いで学校へ向かう事にした。
ア「セーフ!」
エ「ギリギリだねぇ…あ!アレー!あの猫さん!」
猫「…」
先ほど公園で見かけた猫はイヤホンで音楽を聴きながら席に座っていた。
ア「2連ピアスに表情硬い…近づきにくいでござるな…」
エ「けどウッドやってるって事はジャズとか詳しそうじゃない?ここは1つ仲良くなっておくと良いかもよ?」
ア「よし…ここは任せたでござる!」
ポンっとエンシャンテの肩を叩いて笑顔でグーサインを出すアレーであった。
エ「だらしないなぁ…まぁ見てなさい!…おっはよー!私エンシャンテって言うんだけど…」
猫「…」
チラっと目は合ったが全く相手にしてない様子。
エ「ねーねー何聴いてるの?私も音楽好きでさーちょっと気になってるんだよねー」
猫「…」
それでも全く相手にしない猫さん。
エ「そういえば!さっき公園でウッドベース弾いてたよね!ウッドって珍しいからちょっとこっそり見てたんだー!」
猫「…」
猫さんは一呼吸すると荷物を持って部屋を出てしまった。
ア「あちゃー…やっぱ難しいタイプなんだ…シャンテーあの猫さんは諦めよーよ」
エ「…ここで退いたら負けだと思う!私ちょっと追いかけてみる!」
ア「いやいやソレ迷惑ー…って行っちゃったよ…」
出て行った猫さんを追いかけるエンシャンテ。
エ「流石は猫さん…どこ行ったか全く分からない…ふ…エンシャンテ様を甘くみないでもらいたいわね!ああいうタイプは120%屋上に行くタイプ!」
いざ屋上へ!
エ「…居ない…まさかこの私の推測が外れるなんて…!仕方ない…何かお日様暖かいし少し日向ぼっこしよっと…」
そう言い横たわって空見ていると
ガチャっとドアが開いた
エ「うん?」
そこには
猫「…」
ガッカリした顔の先ほどから探し続けた猫さんが居た
エ「勝った!流石は私!うんうん。やっぱ私の推測は外れてなかった!猫さんも一緒にどお?お日様気持ち良いよー!」
猫さんは溜息1つついてエンシャンテとは正反対の方へ行ってしまった。
エ「猫さーん!さっきから付きまとってごめんねー!けどー猫さん寂しそうに見えたからー話かけたのー!」
聞こえてるか分からないが言い続けた。
エ「もしー私の勘違いだったらーごめんねー!ただー音楽好きそうだからー友達になりたいなーって思ったのー!」
エ「猫さんのー名前だけでもー教えてくれるとー嬉しいなー!」
そう言ってると、猫さんはこちらへ歩いて来て上から覘いて来たのだ。
猫「…」
エ「よっと!来てくれてるのに寝転がってたら失礼だもんね!改めて…私はエンシャンテ。シャンテって呼んでね!」
猫「…お前ちょっとシツコイぞ?」
エ「うん。ごめん。その事は本気で謝る!ごめんなさい。」
猫「…名前はサリューだ」
エ「サリューって名前なんだー!じゃこれからよろしくねサリュー!」
と、握手を求めて手を差し伸べた時
ガチャっと再びドアが開いた。
ア「あー!居た!屋上に居るなら言ってよー!マジ全部見回ったじゃんかー…って…お…取り込み中…?」
エ「あ、この白鳩はアレーっていうの!ねねーアレー!猫さんサリューって名前なの!」
サ「…」
ア「おおー!サリュー!今日から僕ら兄弟だじぇー!何かあったらこのアレーに何でも言ってくれたまえよ?!」
そう言いもはや強制的に握手してアレーであった。
その時サリューの脇から一冊の本が落ちた。
エ「うん?本落ちたよー?」
ア「何読んでるんだい兄弟!」
エ「バディリッチ特集…?」
サ「…」
ア「
バディリッチって…ビックバンドとかスウィングジャズドラムの神様的なあの?」
サ「…バディは俺と俺の相棒の神だからな」
エ「ほえー…けどドラム…?サリュー公園でベースやってなかった?」
サ「何もバディが好きでも楽器まで一緒って事は無い」
ア「ま、そりゃそうだ。あ!兄弟!もうどっかバンド組んでるのかい?」
サ「…いや?」
エ「バンド!」
ア「やらないか?」
サ「…断る」
エ「ええええ…何で何でー?」
サ「面倒だからな。もしやる場合は連絡くらいは最低でもしてやる。じゃ俺はこれくらいで失礼する」
サリューは本を返してもらい屋上を後にした。
エ「アレー…絶対サリュー入れようよー」
ア「だねぇ。けど強制は出来ないしサリューの答え聞くまで待とう!」
エ「おぅいぇーい!」
その頃。
サ「なぁ相棒。相棒はバンドやってた時どうだったんだ?めんどくせーめんどくせーって言ってたけど、楽しかったのか?」
サ「今日な、バンドやろう!って誘われたんだ。けどお前さんの事思い出してどうも断ったんだがどうすればいい?」
サ「俺も面倒なのは嫌いなのは知ってるだろ?…他人干渉するもの苦手だしな。それでもやっていけるか?」
サ「けど…お前さんの夢俺が継いでやる約束だったな。ぶつぶつ言ってる時間あったら行ってこい?OKOK…まぁ見ててくれよ」
サ「じゃ…また来る」
そう言いその場を離れるサリューであった。
街へ戻り学校へ向かってると流しだろうか?街の雑音の中にギターの音色と歌声が聞こえてくる。
学校
エ「アレー…もしメンバー集まらなかったらどうするのー?」
ア「その時はその時でござる。マイナスに物事は考えてないよー。そういえばシャンテちゃんサックスやりたいんだよね?」
エ「うんーけど楽器が無いよー…」
ア「ちょっと待っててねー聞いてみるから!」
と、携帯を取り出して電話し始めるアレー。
ア「あ、爺や?防音室にサックスってあったっけー?」
ア「うんうん…おお?ある?了解ー!爺やありがとー!」
ア「シャンテーサックスあった!やったじゃん!」
エ「さ、流石はお金持ちっ子…けど私が使ってもいいの?」
ア「うんー大丈夫!家にある楽器は自由に使って構わないって父さん言ってたし!」
エ「じゃ…お言葉に甘えて不束者でございますが!お使いさせていただきますっ!」
ア「よいよい!ってアレ?おー兄弟!お帰りー!」
エ「う?あら!サリューお帰りー!」
サ「…バンドの件だが。やらせてもらいたい」
エ「きたー!あぁ神よ…ありがとうございます…」
ア「僕は絶対やると信じてたけどねー!兄弟だしお見通し☆」
サ「他にメンバーは居るのか?あんたらの担当は?」
エ「私サックスー!」
ア「僕はピアノ兼シンセで、メンバーはまだ兄弟入れて3だ!」
サ「…サックスにシンセにベースか…歴は長いのか?」
ア「僕は2歳からやってるけど…シャンテは…」
エ「楽器の[が]の字にすら触れた事ないでーす!」
サ「…(相棒よ…本当にやっていけるか不安になってきたぞ…)」
続く。
最終更新:2010年02月17日 00:57