卵巣癌再発治療 - (2007/05/28 (月) 23:39:00) の編集履歴(バックアップ)
卵巣がん再発の発見 このページは個人が集めた情報です、参考程度に。皆で完成させよう。工事中 |
卵巣癌の治療の初回にプラチナ製剤(シスプラチン、カルボプラチン等)、タキサン系(タキソール、タキソテール)をベースとする化学療法が奏功した人でも、多くの人が14~28ヶ月以内に卵巣癌を再発している。 Ⅲ、Ⅳ期の進行がんの場合は、 1年以内 20%、 2年以内 50% 3年以内 60%が再発している。 [1] フォローアップ・・・フォローアップには定説がないが 受診間隔 治療後 ~1年 1~2ヶ月毎 ~2年 2~3ヶ月毎 ~3年 3~4ヶ月毎 ~4年 4~6ヶ月毎 ~5年 6~12ヶ月毎 2年間は厳格に毎月受診することを勧める医者もいる。 [2] 診察・検査項目 (1)特にマーカーの変化には注目したい。 非粘液性上皮卵巣がんの場合はCA125が最も感度が高く有用である。 ★カットオフ値・・・CA125は閉経後のカットオフは35U/mlではなくて、15U/mlを推奨している。 卵巣を摘出した場合も同じと考えることを勧めている。 ★経時変化・・・を見ることにより再発の早期発見を試みもある。 月にマーカーが25以上上がったり 2回連続して上がったときは、再発を疑う。 グラフを書いて監視すると良い。 良く反応する主たるマーカーを決定すると共に、他にも複数のマーカーをとる事が良い。 (2)内診・超音波断層法(エコー) 3~6ヶ月毎 内診とともに経腟超音波断層法で骨盤内再発腫瘤の有無や腹水の貯留を検索する。経腟超音波は CA125よりも早くから検出できることがある。しかし、老医者は使いこなせないとか、設備すらない病 院があることに注意。 経腹超音波断層法は外来で簡単に出来るので診察で所見ある場合は実施したい。 (3)血液検査 毎月 全身状態の把握と貧血の亢進や血沈の上昇,肝機能障害等が再発・転移を知る手がかりとなること があるのでフォローアップ時にもおこなう。 (4)画像検査 6ヶ月毎 適切な腫瘍マーカーが選択されている場合には早くから転移/再発を知らせるので、CT あるいは MRIで確認する。 CT あるいは MRI で確認できない時はPETにより撮影して、より精細にはCT あるいは MRI で行う。 更に定期的に画像検査をすることが必要である。 Gaシンチグラム、骨シンチグラム、IVPも適宜することが好ましい。 |
卵巣がん再発での選択肢 Ⅰ |
不幸にして再発した場合は、卵巣がん治療を受けてからの期間が長いほど、同じ抗癌剤に反応する可能性は高くなる。したがって、セコンドライン(2番目に行う)の卵巣がん化学療法の多くは一般的化学療法で奏功する。 |
未承認 卵巣がん再発での選択肢Ⅱ 保険診療は出来ない |
★トポテカン topotecan/ ハイカムチンhycamtin Platinolに抵抗した患者にタキソールと同じくらいの効果あると報告されている。 卵巣がん再発用に欧米標準として広く評価され70カ国で認可されている、日本では まだ未認定である。 トポテカン(ハイカムチン)は再発上皮性卵巣癌に用いて、客観的奏効率が13~16.3% であることが報告されている。 しかし、著明な骨髄抑制を来す。ほかにも、悪心、嘔吐、脱毛をはじめとする毒作用があり プラチナ製剤をベースとする初期治療に反応せず、これまでにパクリタキセル(タキソール) またはトポテカンを投与されたことがない患者には客観的全奏効率は20.5%であった。副作 用は骨髄抑制および消化器毒性がみられたという報告がある。 ☆トポテカン+タキソール 追加 Hycamtinのタキソール/Paraplatinへの追加は、進行した卵巣がんで利益を提供しないと 卵巣がんニュースで報じています。5/18/2005 |
未承認 難治性卵巣癌の最新療法 保険診療は出来ない |
☆ Doxil トポテカンよりも奏効率が高く副作用も少ない優れもの 白金製剤(シスプラチン、カルボプラチン)&タキサン系(タキソール、タキソテール) に抵抗性 (効かなくなった)場合でも30-40%程度の有効性を示す。 1.Doxil+GEM 全身状態があまり良くない場合も、副作用が少ない点から1を推奨する。 2.Doxil+Hycamtin 過去にイリノテカン/カンプトを投与したことがある場合は1を推奨する。 3.Doxil + Abraxane 最後の切り札の1つ (投与方法) Doxil : 20mg day1.15 GEM : 800mg day1.15 △Doxil ドキソルビシン封入ステルスリボソーム製剤 米国でDoxilの商品名で1999 に認可。日本では未承認 20~30万 △GEMゲムシタビン 1999に認可されるが卵巣がんには保険外 3万 △Hycamtinトポテカン 2003に認可されるが、卵巣癌には保険外 1万 △Abraxane アルブミン吸着製剤をつけたタキソール。副作用が軽減され 毒性が低い。今まで投与不能な全身状態不良患者や高齢者 患者でも使用可能。米国でヤット2005に認可される。 まだ入手困難と思われる? |
その他効果がある治療法 |
☆ドキソルビシン(アドリアシン)(1975~)を21~28日毎に一回静注した第II相試験では、プラチナ 製剤またはパクリタキセルに不応性の患者35人のうち、完全奏効が1人に、部分奏効が8人 にみられた一般に、ドキソルビシンは耐用性が高い。副作用のうち最もよくみられるものは好 中球減少症、口内炎および手足症候群などである。口内および皮膚に現れた毒作用は投薬 後5週間以内に完全に消失する。悪心は軽微であり、脱毛もほ とんどみられない 1. ドキソルビシン+シスプラチン 2. ドキソルビシン+シクロホスファミド 3. ドキソルビシン+イホスファミド |
☆エトポシド(ベプシド,ラステット )(1987~)の経口低用量療法による奏効率は6~26%である。 ガンがPlatinolに抵抗した25%以上の患者は、エトポシドでの治療の後で、鎮静を経験しました。 毒作用はほかの多くの救済治療と比較すれば軽い |
☆シクロホスファミドcyclophosphamide/エンドキサンEndoxan 1.シクロホスファミド+ドキソルビシン 2.シクロホスファミド+シスプラチン 3.シクロホスファミド+シスプラチン+ドキソルビシン |
☆Gemzar は、タキサンとプラチナ化学療法に抵抗する患者で、重要な制癌性の活動を示しました。 GemzarはDoxilとHycamtinに類似した制癌性の活動をするように見えるが、より少しの副作 用を伴うかもしれません。その上、GemzarとPlatinolの組合せは、単独で与えられる各々の 薬より多くのガン細胞を殺すように見えます。医者は、組合せが69%の患者でガンの部分 的であるか完全な消滅を生じたと報告しました。 Gemzar+Platinol |
海外で有効性の認められている治療法、今後定型的治療となる可能性が高い第3相臨床試験レジメンなどです NationalCancerInstitute 他の海外治療法 |
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エンドキサン |
☆Abraxane アルブミン吸着製剤させたパクリタキセル Abraxane(アブラキサン)は溶剤を含まないためパクリタキセル(タキソールに)に比べて神経毒性 の副作用が軽減され、毒性が低い。 今まで投与不能な全身状態不良患者や高齢者患者でも使用可能。2005年米国で認可 ま だ輸入は困難かも 使用例 Doxil + Abraxane (最後の切り札の1つ) |
☆Xyotax ジオタックス ポリグルタミン酸を付けたタキソールです。 これはもともと非小細胞性肺がんや卵巣がんに対して開発、認可が進んだ薬。 タキソールに耐性の卵巣がんにもDDS製剤の特徴「腫瘍内血液濃度が高くなり、 正常組織には抗がん剤が行きにくいため毒性が少ない」ことから効果がある。 2005年の夏には米国で認可されそう |
☆イホスファミド(イホマイド)(1985~)がわずかではあるが効果があることがわかっている。 これまでシスプラチンまたはカルボプラチンが著明に奏効した人は、この薬剤のうちいずれかを 用いた治療に反応しうるが、最後に治療を受けてからの期間が長いほど、反応する可能性は高 くなる。 |
☆フルオロウラシル(5-FU)およびロイコボリン プラチナ製剤耐性再発癌では、5-FUおよびロイコボリ ンの客観的奏効率は10~17%であると報告されている |
☆エトポシド(ベプシド,ラステット )(1987~)の経口低用量療法による奏効率は6~26%である。 効果を確かめるためさらに試験を実施する必要があるが、毒作用はほかの多くの救済治療 と比較すれば軽い |
☆タモキシフェン:タオスミン(2x20mg/day)(1990~)に反応する患者もいる(18%) |
☆ヘキサメチルメラミン(HMM)。シスプラチンをベースとする併用レジメンが失敗したのち救済化学療 法として用いたHMMの経口投与に関して励みになる報告がいくつかある。奏効率は12~14%で ある。また、末梢神経障害をはじめとする軽度から中度の毒作用が観察されているが、重篤なも のはない。 |
ASCO 第3相臨床試験終了のレジメンなど |
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欧米のニュース |
手術は、再発する卵巣がん(4/20/2005)で、一部の女性のためになるかもしれません |
カルボプラチンとGemzarが再発するプラチナ敏感に卵巣のガン(3/28/2005)のために効果的であるという更なる証拠 |
年齢は、卵巣がん(2/22/2005)で、女性の生存と関係しています |
再発卵巣がんに効果ある、NolvadexとZoladex。10/23/2005 イギリスからの研究者は、再発する卵巣がん50%の患者がNolvadex(タモキシフェン)とZoladex(ゴセレリン)で処置の後の6ヵ月以上の間病気支配をしたと報告しました。 |
未承認薬の使用 |
混合診療とは、保険診療と自由診療(保険診療で認められていない薬品や治療法を利用すること) 併用することをいう。 現在は混合診療は「禁止」とされているため、保険診療にごくわずかな自由診療を併用しただけで全ての 診療が自由診療の扱いとなり(保険対象部分まで)、医療費の全額が患者の負担となる。 ☆実際に未承認薬を使うには 1.1つの医療機関で投与を受ける。※今まで保険が適用された部分も全額自費診療となります。 2.患者自身(あるいは患者家族)が医師のアドバイスを受けながら投与を受ける。 ☆卵巣がんの場合は少ないが、経口の薬は簡単。 3.保険内診療を行う医療機関と保険外診療(自由診療)を行う医療機関を分ける。 主治医の許可がないとできない。 4.医療機関が患者側に治療費を請求しないで投与を受ける。 ☆臨床試験はこのやり方です 5. 患者持ち込み方式・・未承認薬と承認薬を組み合わせて使うことは混合診療と考 えられています。しかし患者側が病院に薬を持ち込んで、病院側がその薬での 治療代を保険請求しなければ混合診療になりません。患者側は薬代のみが自 費となり、負担額は混合診療が認可されているものと同じです ☆未承認薬の入手法 1.医者に他の医療機関、または部所から手配していただく。 2.自分で代行輸入等で輸入して病院に持ち込む。 癌未承認薬 病院リスト 輸入・使用して貰える可能性がある病院リスト100 |