レア【生肉】
大きく分けて、肉の焼き方にはレア、ミディアム、ウェルダムの3種類があります。レアを好んで食べるのがチャゲ。レアなんてとんでもないとばかりに、かたくなにウェルダム、許せてミディアムウェルダムを頼むのが飛鳥。とても両極端な2人。
それが如実に表れるのが焼肉屋。特に大勢で食べに行くとき、ウサギさんチーム、ブタさんチームのふたつのチームに分かれます。ブタさんチームはチャゲ率いるレア派。かたやウサギさんチームは飛鳥率いるウェルダム派と、おもしろいようにC&Aチームはまっぷたつに分かれるのです。
ちなみにウサギさんチームは酒飲みがそろっているのも特徴で、生肉を頬ばりながら大騒ぎ。一方ブタさんチームは地味に肉がじゅうじゅうとよーく焼けるのをじっと待って、そりゃあ静かなもんなんです。
礼【日本のとてもいい習慣】
ロンドンでレコーディング中のC&A。それぞれレンタカーを借りて(【レンタカー】の欄参照)スタジオに通っている。
異国の地で車を運転していて、ふとチャゲは自分が日本人であることを認識する。例えば優先道路。堂々と行っていいのに、つい待っててくれる車におじぎをしてしまう。「礼」。ああ情けねぇと思いつつも、「礼に始まり、礼に終わる」という日本の美しい習慣は改めて素晴らしいと思ったりする。
ところで、嘘って英語でなんつったっけ?と人に聞かれ、「レイだよ、レイ」と自信満々に答えて「礼!」とやっていたチャゲ。礼のよさを認識したのに、自らぶっこわしていた。
冷蔵庫【外国のはフリーザーがでかいんだぜー】
今や冷蔵庫は珍しくもなんともないものだが、C&Aの子ども時代は家庭にやっと浸透しはじめた頃。まだまだ日本人が冷蔵庫の便利さを楽しんでるって時代だった。宮崎少年もその一人で、外から帰ってきちゃあ、まず冷蔵庫を開け、意味なく中をながめて満足してからじゃないと、次の行動に移れなかったもんだった。今でもその癖は抜けておらず、外から帰ってくると、やはり意味なく冷蔵庫を開けている。
チャゲの場合は、今住んでいるフラットの冷蔵庫の中身の充実さに酔いしれている毎日だ。暇があるとスーパーへ行き、水だ、ビールだ、つまみだといろいろ買い込んでは、せっせせっせと冷蔵庫に収納している。まるで冷蔵庫がスカスカになるのを恐れているようにも見えるが。
そしてこのフラットの冷蔵庫がまたよく冷える。もうビールなんてキンキンに冷えちゃってうまいのなんの。仕事を終えて帰宅して、まず冷蔵庫を開けビールを取り出す。同居人の中野マネージャーと向かい合い、グビッとひと口。喉を通って、胃に滲み渡るまでの15秒間の無言の後、2人同時の「プハーッ!!」。これがたまらない。「おれはこの瞬間のために生きている」なんて本気で思っちゃったりするのだった。
レオナルド・ダ・ビンチ【芸術家でもあり、科学者でもあった超有名人】
中学時代の宮崎少年。当時ブームだった深夜放送を御他聞に洩れずよく聞いていた。ある夜『オールナイトニッポン』を聞いていると、なんだか忘れてしまったけれど、とにかく自分の欲しいものが視聴者プレゼントに出ていた。さっそく応募しようと、番組の応募要領に耳を傾ける。名前、住所、学年はもちろんだが、中に「好きなアーティスト名を1人書け」という項目があった。アーティストという言葉は今ほどポピュラーではなく、この耳慣れない言葉を宮崎少年は辞書で調べてみる。そこには"芸術家"という文字が。「芸術家かぁー」とぶつぶつ思いながら、今度は美術の本をめくり、アーティストの項目に書いた名前がレオナルド・ダ・ビンチその人だった。
余談だが、レオナルド・ダ・ビンチと聞くと飛鳥のこのおバカな話を思い出し、勝ち誇ったように笑うチャゲであった。
レーズン【干しぶどう】
【レア】の欄でもあったように、C&Aは好き嫌いがハッキリ分かれている。レーズンもそのひとつで、例えば飛鳥はレーズンパンが大好物だが、チャゲはレーズンパンを出されると片っ端からレーズンを取り除いてしまう。チャゲが取ったレーズンを飛鳥が食べるとは言わないが、きっと食べたいと思っているに違いないと思われる。
レーメン【焼肉の主食】
焼肉屋へ行くとチャゲが必ず食べるのがレーメン。焼肉はどの店もさして味に変わりはないが、レーメンのおいしい店ともなると数は限られてくると思っている。だけど、どんなにおいしいレーメンであろうとも、今だに納得できないのがレーメンにのっているリンゴやミカンやサクランボなどの果物類。なぜ、レーメンに果物が必要なのか…。チャゲはレーメンは残さず食べるけれど、果物は絶対に残してしまう。残すのはイヤだけれど、合わないものをのっけているほうが悪いと思っている。
レゲエ【ジャマイカの音楽】
足が軽くなり、体が自然と横に揺れてしまうゴキゲンなレゲエのリズム。このレゲエのリズムをこよなく愛しているのはチャゲ。アルバムの中の1曲はレゲエのエッセンスを取り入れるようにしている。ただ、レゲエそのままのリズムだと曲そのものがバタ臭くなりがち。自分流にアレンジして、チャゲのレゲエを作り出していっている。
MULTI MAXの『KIGENGAWARUINO』やC&Aの『赤いベット』などを聞いて、チャゲのレゲエに体ごと浸ってみては?
レコーディング【ロンドンで進行中】
「みなさんは音楽を録る作業だと思っていると思いますが、C&Aからしてみればレコーディングってのは記録であると。どんな状況であろうと、その日の記録として録音されるわけで、常にその時期の状態を大切に記録していこうとする作業であります。その日の歌い方や精神状態を1曲の中に投影していくわけです。だから、みんなが聞いてくれてる僕らの歌は、ある1日のチャゲ、飛鳥の歌なのであります」(飛鳥)
レノンのミスキャスト【アルバム『RHAPSODY』収録曲】
愛すべきジョン・レノンの命日と恋人たちの永い春を絡ませて綴った、チャゲの秀作。初めて村上啓介と組んだ曲でもあり、チャゲにとって思いで深い曲のひとつ。
レンタカー【英語ではレント ア カーという】
ロンドンは車が必需品。車がないと自由に買い物すら行けない。チャゲと飛鳥はそれぞれレンタカーを借りている。飛鳥は安全性を第一に考え、ベンツの230を。チャゲは飛鳥と大きく差をつけて、中古の日本車を。この中古車がすごい。日本では絶対お目にかかれないと思われるほどのオンボロ車で、1日に1回は必ず止まる。チャゲがハンドル操作をして中野氏が押すというのはすっかりお馴染みの光景となっている。最初は不便だと思っていたが、だんだん愛着も湧いてきた。これは車の原点であるとも思える。今の車はコンピューターが入っていて、人間が車に動かされているといった感じだが、この車はおれたちがいないと動かない。かわいい奴といえるだろうと。中野氏が日本からの持ってきたテレサ・テンのテープをガンガンにかけながら、今日も2人はロンドンの街を走る。車もいつのまにかテレサ号という名前がついた。はい、それではみなさん御一緒に♪時の流れに身をまかせー(ま~かせー)。
レンタルレコード【ミュージシャンの敵】
レンタルレコードが世に出た頃から、本気で敵意をむきだしていたC&A。今でもその気持ちに変わりなく、過酷な中でのレコーディングを経て完成させたアルバムが、たったなん百円かで借りられるたりすると思うと、腹が立つのを抑えられない。他のミュージシャンの気持ちも考え、もちろん彼らはレンタルレコードを1度もしたことがない。
「そんじゃあ、【レンタルビデオ】は?」との問いかけには「ウーム…」と黙ってしまった飛鳥。チャゲは「やっぱりアクションものをよく借りるね。あと、法廷ものも好きかな」とケロッと答える。
「映画だってレコードと同じように過酷な中で作られているのに、なん百円かでよく借りられるよね」とつっこんだら、「映画は作ったことないからわからん」と飛鳥はわからずやのオヤジみたいに憮然。一方チャゲは「『白と黒のナイフ』って知ってる?あれ、おもしろかったぜー。新作はいつも借りられてるから、旧作からおもしろいのを見つけるようにしてるんだ」と、最後までこの矛盾に向き合おうとしなかった。
連絡【なんとかならんのか】
最近スタッフの数が増えたリアルキャスト。それはいいのだが、同時に連絡ミスが目立ってきたのが困りものだと飛鳥は思っている。連絡をしてくるときは、いろんなスタッフがかわるがわる、しつこいくらいにしてくる。逆にないときは全然なくて、「聞いてない」と訴えることもしばしば。なんとかしてほしいと、苦笑いの日々である。
最終更新:2025年06月23日 22:07