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歯【大口】

子供の頃から歯がじょうぶだったCHAGE。小学生のときは歯の健康優良児に選ばれるなど、歯のじょうぶさと美しさは彼の誇れるところだった。虫歯で苦しむこともなくスクスクと成長したのだが、最近CHAGEの歯に異変が生じている。昔の治療の後遺症で、あっちこっちの歯に新たな治療をほどこさなくてはならなくなっているのだ。みなさんご存じのとおり、歯の治療は時間がかかる。時間もなく、ちょこちょこ歯医者に通えないCHAGEは、知り合いの歯医者に短期間コースの治療を頼んでいるのだが、短期間だけに1回の治療が実にヘビー。なんと1日6時間も口を開けっぱなしにして治療を受けなければならない。ピンクの白衣を着た看護婦さんに安らぎを求めながら、CHAGEは歯自慢の自分に戻るためにがんばっているのだった。
一方ASKA。生まれついてのカルシウム不足体質のため、子供の頃から磨いても磨いても虫歯と縁が切れることがなかった。歯医者に行かない期間が、2年以上空いたことがなく、今現在も歯医者のお世話になっている。
「芸能人は歯が命」なんてことをコマーシャルは盛んに言っているが、もちろんアーティストだって歯は命。ご慈愛のほど、よろしくお願い致します。

蝿男の恐怖【モノクロの勝利】

デビューしてすぐの頃、ASKAは『蝿男の恐怖』という年代物の映画を観た。人間がハエになっちゃうという奇想天外なお話で、モノクロ映画ならではのグロテスクさは、ASKAに強い衝撃を与えた。『蝿男の恐怖』は後にデビッド・クローネンバーグ監督によって『ザ・フライ』というタイトルでリメイクされた。あの恐怖をもう一度とばかりにASKAは『ザ・フライ』を鑑賞してみた。特殊撮影による映像効果などで『蝿男の恐怖』以上のできになってはいたが、やはりあのとき受けた衝撃には及ばず、モノクロ映像がかもしだすレトロな生っぽさには敵わない、と思っているのだった。

好吃了【通なお言葉】

最近、なにかと中国語づいているASKA。言語の中でももっとも難しいとされる中国語なだけに、一朝一夕で会話を習得でいるとは思っていないから、せめて簡単な言葉を覚えてコミュニケーションの糸口にしようと思っている。なかでもASKAが今もっとも口にする言葉が「好吃了」(ハオチーラ)。中国語で「おいしかったです」の意。中国は食事に招待することが最高のおもてなしになっているが、招待されたことを感謝する意味も込めて、食べおわった後に「好吃了」と言うのが礼儀になっている。中国では何度も食事に招待されるCHAGE&ASKA。「シェシェ」(ありがとう)、「ピョリアン」(きれいですね)、「ティントンマ?」(わかりますか?)の少ないボキャブラリーを意味なく繰り返す相棒をフォローする意味でも、ASKAは「好吃了」が自然に口から出てくるように、日頃から訓練をしているのであった。

博多【イメージ】

ご存じCHAGE&ASKAの故郷は福岡県。デビュー当時、出身地を聞かれるたびに「福岡です」と答えていたが、東京では「福岡」と答えるよりも「博多」と答えたほうがインパクトがあることを知った。博多は福岡市にある街の名前だが、先輩ミュージシャン諸氏が「博多」という名前を強調したせいか、まるで独立した地名のように認識されていたのである。「博多出身のミュージシャンはすごい」という定説もあり、博多と答えたほうがイメージもよさそうなので、CHAGEもASKAも先輩諸氏同様に出身地・博多を強調していた。しかし、博多を強調することにどこか抵抗を感じ続けてきたことも確かである。媚びているような気がするし、気恥ずかしさもある。だから最近は出身地を聞かれるたびに「博多」とは答えず、「福岡です」と答えるようにしているのだった。
ところで、リンゴをかじったときにものすごい「歯型」をつける奴が、とりあえず周辺にひとりいる。

歯グキ【きれいなピンクが好ましい】

みなさんは『歯グキ叩き』という健康法をご存じだろうか。口を結んだとき、歯グキはちょうど鼻の下に位置する。鼻と唇の間。そこを中指とひとさし指を使ってトントンと叩くと、健康になれるというのである。この事をテレビで知ったASKAは、さっそくその『歯グキ叩き健康法』を開始した。叩く回数は20回から30回。ASKAはこれを2~3週間続けていたのだが、叩いているうちに歯グキが肥大して上唇がどんどん突き出てくるような気がして、思いなおしてやめた。
しかし、この「歯グキ叩き健康法」を実践しているのではないかと思われるような、歯グキが肥大している奴が、とりあえず周辺にひとりいる。

裸足【弱点】

CHAGEは裸足が苦手である。だからなんなんだって気もしますが、とにかく裸足が苦手なんである。足の裏が敏感で、冷たさを感じた途端に全身鳥肌が立ってしまう。だから裸足で廊下を歩けない、裸足で部屋の中を歩けない。いつだって靴下を履いていないとダメ。お風呂に入ったときなどは、タイルが足の裏に触った瞬間、「チュ~ッ!」と足の親指が縮まってしまう。「寝るときと風呂に入るとき以外は、ずっと靴下を履いていないとだめなんだ」。CHAGEは悲しい目をしてそう訴える。人より長時間靴下を履いているせいか、CHAGEの靴下はいつだってボロボロ。とてもアーティストが履いている靴下とは思えないのであった。
CHAGEとは逆に、裸足が大得意だったのがASKA。剣道のおかげで足の裏が鍛えられていたからである。なんたって奉納試合のときなどは、お寺の境内の砂利道を裸足で歩かされる。固い石の上を歩こうと、小石が足の裏に刺さろうと、そんなことはおかまいなしで平気で走ることもできた。でも、剣道をやめた今は、コンクリートの上でさえも、裸足で歩こうものなら「イテテテテ」となってしまう。筋肉と一緒で、鍛えるのをやめると、足の裏だって弱くなってしまうものなんですね。

働く【けなげな労働者】

会う人ごとに「よく働くね」と言われるCHAGEとASKA。それは何も今に始まったことではなく、デビュー当時から彼らはよく働いていた。ヤマハのアーティスト仲間からは「ヤマハでいちばん働くアーティスト」と言われ続け、現在も労働記録を更新し続けている。ときには忙しすぎて切れることもあるが、これでいいと思っている。のんびりすることに不慣れなせいか、休みが与えられたとしても、気ばかり焦って心からのんびりできそうもない。だったらこのまま働き続けたほうがいいってなもんである。
今年は5月、6月に長期の休みが与えられる予定だが、きっと彼らは曲を作ったり音楽の勉強なんかをしたりして、休みでも働き続けるのでしょう。

話せば長いんですが【聞く耳もたず】

人の話を聞くのは、ときとして疲れるもんである。特にものすごく疲労しているときに「話せば長いんですが」を切り出されたときは、「手短に頼む」とお願いしたくなってしまう。それでもASKAは辛抱強く、笑顔で話を聞いてあげることができるが、CHAGEは「話せば長いんですが」の「話せば……」の時点で席を立ってしまう。正直な奴である。

伴【電信柱とちゃぶ台と】

今回のステージでは、CHAGEのワンマンショーになっていたコーナーがある。例の「伴!」「飛雄馬よ!」ってなシーンである。「あれはいったいどういう意味ですか?」なんていう、世代の違うファンの方からの質問も相次いだようだが、知りたい人はマンガの『巨人の星』をとくとご覧ください。

パンツ【後悔するぞ】

今回のツアー中、楽屋での最大のアトラクションは、CHAGEのパンツであった。ステージ衣装に着替えるとき、私服に着替えるとき、CHAGEは惜しげもなくパンツ姿を披露する。大阪では蛍光色の入ったグリーンのパンツを披露し、ASKAやスタッフを絶句させたが、本番中にそれを思い出したASKAは、笑いが止まらなくなるというアクシデントにまで発展してしまった。あんまりウケるもんだから、CHAGEのパンツ選びもだんだんエスカレートしてきて、赤、ピンク、ド紫、果てはからし色と、普通の人がとても着かないようなカラーを連発。しかし、調子に乗ってそんなことばかりしていると、いつか後悔する日が必ずくるぞ。

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百科 1996年
最終更新:2025年06月23日 22:22