メカ【機械関係のこと】
世の女性は、男性全般がメカに強いと思いがちだが、それは大間違いなのだ。男性でもメカに弱い輩はたくさんいる。いちばん身近なところではCHAGEとASKAがそうである。車からコンピューターまで、「メカはようわからん」となんのてらいもなくきっぱり言い切ってしまう。そもそも彼らの周りには、車に強い奴、音響セットの複雑な配線に強い奴、コンピューターに強い奴など、メカに詳しい奴が山のようにいる。依頼心は向上心につながらない。彼らの周りからメカに強い奴がいなくならない限り、CHAGEとASKAはずっとメカに弱いままだろう。
目隠し【無邪気とバカの境界線】
CHAGEは先日、なにをとち狂ったのか、東芝EMIの男性スタッフを後ろから目隠しして「だーれだっ!」ってやっていた。「CHAGEさんだー」って嬉しそうに答えた東芝EMIもどうかしていたと思うが。周りにいた数名のスタッフは、この恐ろしい光景を記憶から抹消させた。
目薬【財布忘れてもこれだけは】
2.0と抜群の視力をもつASKAだが、視力とは裏腹に目が異常に乾きやすい。そのため、目薬はASKAにとって欠かせないアイテムになっている。ステージの前、撮影の前、テレビ出演の前など、ASKAが目薬をさしているシーンは、スタッフにとってはお馴染みの光景。ただ、さした目薬はジャケットのポケットにしまいこむのがクセになっていて、衣装の場合はそのまま返却されてしまうことが多い。「ポケットの中にこんなん入ってました」とスタイリストのくにちゃんから返してもらった目薬は、数えきれないほどである。
ところで目薬一滴でもありあまると言われているCHAGEのつぶらな目は、目薬なんか全然必要としない。CHAGEは爆笑すると目が涙でいっぱいになる。1日のうちに何度も爆笑しているCHAGEだから、目はいつもウエット感にあふれているのだった。
目尻【冬はとくに乾きに注意】
「女の人って、目尻のシワをやたらときにしてるでしょう? 高い化粧品使ってみたり、笑うとシワが出るから笑い方に気をつけたりとかさ、ものすごく苦労をしているよね。あっ、ここにもシワが、なんてコマーシャル見るとさ、女の人って本当にかわいそうだと思うもん。本人が気にしているほど男は気にしてないんだから、恥ずかしがるのやめたほうがいいと思うなあ」と懐の深さを感じさせてくれるCHAGEの発言。しかし、そう言っているわりに、ある女性スタッフの目尻を見ては「泣くと涙が横に流れるだろ」とか「顔全部がシワだよな」とか言っちゃって、シワには敏感は反応を示す。ちなみにCHAGEは目が目尻です。
メソポタミア文明【中学以来】
「メソポタミア文明…」とポツリと呟いたあと、「こんな言葉を口にしたのはひさしぶりだなあ」と言って、ASKAは小さく笑った。
メルモちゃん【やだ見てた?】
『鉄人28号』とか『鉄腕アトム』とか『ジャングル大帝』とか、いろんなアニメで育ったCHAGEとASKA。子供は成長とともにアニメとも縁遠くなるもんだが、ちょうどふたりのアニメ離れが始まる頃にスタートしたのが手塚治虫さんの『不思議の国のメルモ』だった。性教育の一貫として作られていたこのアニメは、『鉄腕アトム』程のメジャー感はなかったが、当時かなりの話題にはなっていた。キャンディーを食べると大人になったり子供になったりするメルモちゃん。大人になったメルモちゃんの色っぽさは、子供にとってはゾクゾクするほど刺激的だった。もう、アニメなんか見ねえよ、なんて大人ぶっていた柴田少年、宮崎少年も、これだけは横目使いでもしっかりと見ていた。
大人になった今、かわいい女性を前にして「メルモちゃんみたい」なんて発言をしてみるが、意外とその場にいる人たちが受けたりするもんだから、なんだみんな見てたのかなんて思ってしまうふたりだった。
メロドラマ【音楽業界御用達】
主婦向けに作られているお昼のメロドラマ。その昔は「奥さん……」「だめ、いけませんわ」なんていう、主婦をワクワクさせるいわゆる"そればっか"がメインだったが、現在は主婦だけじゃなく、わりに広い層も見ることができるドラマ作りがされているように思う。
さて、午後1時半から始まるこのメロドラマ系番組。実はCHAGEもASKAもなぜか見ていたりする。CHAGEやASKAだけじゃなく、深夜の仕事をして、昼くらいにのそのそ起き出す業界の人間は、寝起き番組として見ていたりするもんである。調査したわけじゃないが、業界内視聴率のパーセンテージは高いはずだ。
そしてCHAGEとASKAが今でも忘れられないメロドラマのNo.1が『華の嵐』。高木美保さん主演の華族ドラマだったが、無理な上流階級の言葉遣い、役者のムキになった演技、謎のシチュエーションなど、ストーリー以外のものがとかく話題に上げられていた。このドラマは自分しか見ていないと思っていたCHAGEとASKAだったが、ひょんなきっかけで周りもみんな見ていることを知り、仕事現場でも『華の嵐』の話題を堂々と出していたものだった。
最近は忙しく、メロドラマを見る時間すらもなくなってしまったが、いつか『華の嵐』に変わる話題のドラマが登場したら、きっとふたりは夢中になって見ることだろう。
面倒くさい【ため息がつきもの】
人間関係、トラブルなど、仕事にはとかく面倒くさいことがつきものであり、せめて日常には面倒くさいことがないようにしたいが、CHAGEやASKAにとって、日常的にも面倒くさいことは多々ある。例えばCHAGEは部屋の片付けが面倒くさくてたまらない。面倒くささを悟られないよう、散らかった部屋こそが自分の宇宙だと言い張るが、なあにバレバレである。
一方ASKAにとっていちばんの面倒は、朝の新聞とり。起きてポストに新聞をとりに行くという行為にものすごい面倒くささを感じる。牛乳がないからちょっとコンビニまで買物にってことも面倒くさい。面倒くさい基準は人によって様々だが、ASKAの場合は人の面倒ベクトルに値しないことだったりするのが興味深い。
綿棒【ひと部屋に一個】
みなさんはなんのために綿棒を使っているだろう。まずは耳そうじでしょ、女性だったらアイラインのぼかしでしょ、はみ出したマニキュアの修正でしょ、えーと、あとはなにかしらと考えてみると、綿棒の使用目的は案外限られている。しかし、ミュージシャンのとっての綿棒はそれだけにとどまらないのである。例えばスタジオや、ギターヘッドのほこり取り、カセットデッキのクリーニングなど、体に使う以外の目的で綿棒は重宝されている。CHAGEとASKAもしかりで、スタジオには必ず綿棒がある。
機材用に用意していた綿棒を、耳の中に入れたりすることはあるにしても、ふたりにとっての綿棒目的は耳そうじではなく、あくまでも仕事用なのだった。
最終更新:2025年06月23日 22:41