昼休み、とある学園の教室の一角。
人だかり、その中心ではカードゲームに興じる二人。
どこにでもありそうな日常的な光景。
唯一特殊だとしたら、これが立派な授業の一環だという事だろう。
専門学校の一種、といえば良い例えだ。
今の世界は、歴史上類を見ないほど「カードゲーム」の産業が活発になっている。
人気の職業でも2位を大きく離しての断トツの1位であり、世界各地で大会が開かれたりもしている程のブームとなっている。
そんな中でも今最も流行っているのが、この「card XYZ」
最初は数人程度の小規模な団体が開発していたらしいが、今では人気トップクラスのカード企業だ。
入社に求められるのは学力とかそんな物ではなく「カードゲームの腕前」
要するに「card XYZ」が強いプレイヤーは学力関係なしに大人気のカード制作会社に入れる訳である。
そういった背景を理解しておくと、こういったカードゲームの専門学校の存在も頷けるだろうか。
この淡々と、クールな口調で勝負を進めるのは同じクラスの“バート”
王道カードで固めたオールマイティーデッキの使い手で、クラスでも上位のプレイヤーだ。
教科書通りのプレイングを素で行えるのが彼の強さの秘密だろう。
「俺のターン! 援軍で
朱鷺戸沙耶をサーチ! 召喚してスペルカード扱いでプレイヤーを狙撃!」
こちらのテンション高く、熱い勝負をしているのが“エド”
ガンナーデッキの使い手で、プレイヤーのライフを削る戦法を得意としている。
ただ、熱くなりすぎてしまうのが欠点で判断ミスが多くなり、それで勝利を逃す事が多々ある。
冷静なバートとの相性は最悪だ。
「ならば俺のターン。疾風の狙撃者に狙撃。妖夢を召喚しアタック、疾風の狙撃者を撃破。
更に隼の剣士で朱鷺戸沙耶を撃破。ダイレクトアタックでゲームセット」
あっさりと勝負は決してしまっていた。
流石はバート、危なげない完璧な勝利だ。
そもそもダメージ重視のガンナーデッキに対して終了時のライフが16で済むというのが驚異的だ。
「ふむ、流石はバート君だ。
エド君はそうだな……ガンナーだけでは戦闘がきついだろう。APが高いカードを数枚忍ばせると良いかもしれん」
教師はエドにアドバイスの言葉を掛けると「今日の演習はここまで」と教室を出て行ってしまった。
この学校の教師もやはりカードゲームに対してはプロフェッショナルだ。
殆ど全ての教師がなんらかの大会で上位の成績を収めており、元XYZ社員も何人かいるらしい。
「いやー負けた負けた、流石はバートだよな! それなら今度の大会も良いとこまで行けそうだな」
「気持ちは嬉しいが、上位には凄い奴が居るからな。相手によっては何も出来ずに終わってしまうかもしれない」
試合後の二人は談笑していた。
エドの言うように、俺たちの学校は今週末に大会を控えており当然のように俺も参加表明している。
というか、この学校で参加表明をしない奴なんて殆ど居る訳が無く、ほぼ全員参加と考えて間違いじゃない。
周囲もその大会を意識した雰囲気になっていて、教室内では勝負のアドバイス、情報交換、演習が主として行われている。
さて、自己紹介が遅れた。
俺の名前はソルフォ、デッキタイプは補助重視型の
オーソドックス。
実力は高い方だと自負していて、バートとの戦績は5分5分程度。
前回の大会では予選終盤まで生き残ったけど本戦出場を目の前にして敗北してしまった。
それだけに今回の大会には内心かなり燃えていたりする。
勿論、要注意人物も何人か調べ上げマークしている。
バートも勿論入っている、どんな些細な事で勝敗が揺れかねないからだ。
ただ、バートのセリフ通りにそれよりも圧倒的に強い連中というのも学園内に存在する。
前大会で俺を下した奴も当然参加してくるだろう。
後、存在が分かっているのは生徒会長辺りか。
この学校の生徒会長はカード大会の優勝者がなるケースが圧倒的に多い。
今の生徒会長もそんな例に漏れない人物であり、前大会にて驚異的な強さで優勝を飾った人物である。
準決勝では3
ターンで勝利するという離れ業で観戦者を驚かせた。
そんな連中も相手にしなければならないので当然皆本気になる。
何しろ、本戦に残るだけでも相当な評価がされるのだ、皆必死だ。
「一通り授業は終わったが、どうするソルフォ?」
声を掛けてきたのはバート。その隣にはエドもいる。
実は俺たちはこの学園に入る前からの付き合いで、この学園内でもグループとして行動する事が多い。
去年も3人共同で要注意人物リストを作り上げ、デッキの傾向まで調べたが結局負けてしまった。
「大会近いからなぁ、情報収集でもしたいんだけど……テラスでも行く?」
「よし!じゃあ決定な。テラスなら有益な情報も要注意人物も転がってるだろ」
テラスとはこの学校の有名な
バトルスポットである。
机と椅子が大量に準備されている上に、学園中の生徒が集まる為、勝負を起こす場としては最高なのである。
去年もここで他クラスの連中のバトルを観戦したり会話したりで情報を収集してきた。
因みにこの学園には学年、という概念が無い。
本人の意思、そしてカードの実力、実績を総合的に加味して卒業という形になる。
更に入学の年齢も定まっていない為、年齢の開きが有ったりもする。
入学試験があるので稀だが、10歳位の少年が入学し、12歳で卒業という前例もあったらしい。
単刀直入にいうと天才である。
そいつは今XYZでも地位の高い所で仕事をしているとか。
「おー! やってるやってる」
「うむ、パッと見ただけで強そうな奴が多いな」
テラスは既に沢山の人で埋まっていた。
あちこちで「アタック!」やら「ターンエンド!」と叫ばれている。
同じクラスの奴も数人、ゲームを行っている。
「それじゃ、各自で適当に回って情報収集を」
「やぁ、ソルフォ君じゃないか。情報収集かい?」
解散してから数分で声を掛けられる。同じクラスのアッシュだった。
対戦者待ちなのか、一人で椅子に腰かけ何故か新聞を開いている。
「そんな君に素敵な情報を、XYZ社内大会の決勝はナイトメア氏の勝利で決定だそうだ。
自分と同名のデッキを使う人ってのは大抵強いよね。アッシュデッキとか作れないかな?」
「無理じゃないかな。流石に」
「そういえば、今年入園した生徒に
吸血鬼デッキを使う奴が居るって噂は知ってるかな?
完成度は分からないけど、あのデッキは気を付けないと押し切られてしまうから対策を考慮した方が良いかもね。
僕は戦わないように避けるだろうけど」
「良い情報をありがと」
「ははは、僕としてもソルフォ君が強者を一人潰してくれるならありがたい限りだよ。
まぁ、ソルフォ君も十分に強者だけどね」
「
疾風の戦闘者の効果で1枚ドロー。 更にスリープにしてターンエンド」
「俺のターン、ドロー! 魔理沙でアタック!」
俺はアッシュと別れた後、一つのテーブルの試合を観戦していた。
理由は、なんとなく興味が有ったから。
というのも、一方の男が特に何かを仕掛けるのでもなく大量にドローを繰り返しているからである。
幸福の提供者のノード供給をフル活用し、次々とドロー系カードを使用する男。
見る見る内に手札が回る、コンボ系デッキだろうか?
「
ワールドカード「C」「H」「A」「O」「S] この効果で私の勝利ですね?」
予想が大きく外れていた。
あの男の狙いは特殊勝利、それも速攻型の。
しかもドロー系カードに全ての特殊勝利ワールドカード。
パッと見ただけでもレアカードの投入率が尋常じゃない。
「良いゲームでした。私の名前はミル。大会で出会った際には宜しくお願いしますね」
俺と同様に観戦していた奴らもその戦い方に唖然としていた。
文句なしの要注意人物。
当たった所で勝てる保証なんてどこにもない。
特殊勝利対策……考えておく必要がありそうだ。
そして時は流れ1時間。
俺たちは互いに持ち寄った情報を公開し合っていた。
「その辺の試合を見回ってみたんだけどよ、今年はちょっとばかりレベルが高そうな大会になりそうだぜ」
「え、どういうこと?」
エドの報告に思わず訊き返してしまう。
バートは黙って耳を傾けているが、恐らくエドの報告を実感しているのだろう。
「去年に比べてデッキの傾向が強くなってる気がすんだよ。中途半端なデッキは少なくなってそうだ」
中途半端なデッキが少ない。
簡単に言えばそれぞれがコンボやデッキコンセプトを重視してきたという所か。
要するにしっかりとした対策無しで挑むと、主導権を握られ何も出来なくなる可能性が有ると言う訳だ。
「後は新入生のマークだな。うちのクラスには新入生ゼロだったけど、他のクラスには何人か強いのが居るらしい。俺からは以上だ」
「ありがと、エド」
確かに新入生はデータが殆ど無いので警戒が必要だ。
稀にとんでもなく強いのがいるので、対策が出来ていない状況で戦うのはリスキーすぎる。
出来れば何試合か観察して、デッキの傾向が分かった上で戦いたい。
「続いては俺だな。そこで聞いた話だが、会長は去年と同じようなデッキを使うらしい」
「あー、あの化け物じみたコンボデッキか。去年は酷い目にあったぜ……」
そういえば去年はエドが生徒会長と当たってリタイアしてしまったんだっけ。
優勝を狙うつもりなら絶対に避けられない存在だけど、どうしたら突き崩せるだろうか。
「うむ。確かにあのデッキはアタック勝負に行ったらまず勝ち目が無い。かと言ってここにマジックカードデッキの使い手が居ないのも事実」
「でも、あの生徒会長って去年の準決勝で
魔法使いデッキを瞬殺してなかったっけ?」
「対戦相手、何が起こったか分からんって表情だったな。実際、見てた俺も分からなかったし」
「だが、俺達以外の誰かが既に会長対策を進めている可能性は十二分にある。若しかしたら戦わずに進めるかもしれない」
確かに、2年連続で同じデッキな上にマークされる存在となれば対策を練る奴も多いに違いない。
俺もバートも去年とは少しだがデッキ内容に変化を加えた。
そこは生徒会長も理解しているのだろうが、どうなのだろうか?
「後はエドの言っていた通りにレベルが高そうだ。鴉乃さんが使うような実際に見た事のないようなデッキの使い手もいるそうだ」
「あの人は勝つデッキってよりも遊ぶデッキを使う人だろ、別に怖くないだろ……」
「確かに今回出場するのが鴉乃さんならば遊ぶデッキだろうが、仮にも大会で優勝を狙う奴のデッキだ。勝利だけを狙ってくるだろう」
先程から出ている「鴉乃さん」というのはこの学園では知らない者が居ない……それこそ生徒会長以上に有名な人だ。
何しろ、このcardXYZを販売している「XYZカンパニー」の管理者(リーダー)なのだから。
ホントに様々なデッキを考案する人だが、エドが言ったように「勝つというよりも遊ぶデッキ」が多い。
テレビなどで試合を見る機会もあるのだが、変な勝利の拘りを持っている為か、変な負け方をする事も多い。
「じゃあ最後は俺だね」
俺は取りあえず、吸血鬼デッキの事。そしてミルと名乗った特殊勝利の男の事を話した。
後はちらほら見かけた要注意人物の情報。
「ふむ、吸血鬼デッキは俺たちのようなオーソドックスでは少々厳しいかもしれないな」
「そうだね、
フィールドに1体でも出されるとバトルしにくいよね。でも、ライフを削るタイプのエドなら行けるんじゃない?」
「確かにお前らよりは相性は良いかもしれねえけどよ、それでもあのデッキ相手じゃ苦戦するぜ」
「フランドールだったか、確かにあのカードの戦闘能力は強力だな。出来る限り避けた方が良い相手かもしれん」
現時点で明確な対策は無し。
そう言えば、鴉乃さんとナイトメアさんが吸血鬼デッキVSオーソドックスで勝負していたのを見た事がある。
……あれ、鴉乃さんが使ってたのって別のコンセプトのデッキだったっけ? よく覚えてない。
俺もナイトメアさん位に強くなれれば良いのに……。
「後はミルという男か。特殊勝利型のデッキを使う奴は今までで見た事がないな」
「だってレアカード多すぎだろ……情報は知ってるけど5枚のうち実物は1枚も見た事ねえぞ」
俺も勿論、さっきの観戦が初めての目撃だ。
それだけ貴重なカード。
組めるとしたらXYZカンパニーでも鴉乃さんレベルの4人5人程度だと思っていた。
まさか身の回りに構成する人間がいるだなんて……。
「ワールドカード破壊系のカードを検討しないと駄目そうだね。それか、揃っちゃう前に一気に倒すか……かな?」
「一気に倒せるデッキ使いはこの中には居ないな。最高に回ったとしたらエドだが」
「おいおい、俺のデッキが最高に回る状況なんてよっぽどの奇跡かイカサマしかねえぜ」
ガンナーデッキは回りにくさがネック。
エドのは見事に構成してあって大体そこそこは回るのだが、やはり爆発的な回り方は稀だ。
因みに最高に回った時のエドのデッキには、俺もバートも歯が立たない。
1ターンに10以上のダメージを軽く受け、対策も出来ないままに2ターン目3ターン目でライフが尽きてしまう。
あの状態が続くとしたら恐らく、準優勝……若しくは優勝までしてしまうかもしれない。
「むぅ……それではこれも対策出来ないから出来るだけ避ける相手になる訳か」
「とりあえず、破壊系のカードは用意するべきだね」
「今年の大会大丈夫かよ……。 今週末とか言って誤魔化してるけど、明後日だろ?」
そうだ。
何かと週末とか言っているけど、大会は明後日だ。
故にテラスはこんなに賑わっており、俺たちのように作戦を遂行に移している輩も居ると言う訳だ。
パッと見ただけで、先程からあちこちを観戦して回ってるのが数人、集まって話し合いをしているグループが幾つか。
そういえば大会を共に闘う仲間を探していた奴も見かけた。
1戦限りのカードゲームはプレイング、情報量、この二つが物を言う事が極めて多い。
しかし、何度も戦う「大会」となると戦略、知略と言った面が強く求められる。
さて、言い忘れていたかもしれないが大会はトーナメント式では無くサバイバル式だ。
当然だ、トーナメント式に「避ける相手」も何も有ったもんじゃない。
正確には、予選がサバイバル式。本戦になって初めてトーナメント式になる。
予選の日は校舎内のあらゆる場所、挙句校庭にまでゲーム専用のテーブルが設置される。
いつでもどこでも戦えるように、という配慮だ。
去年は職員室、そして食堂にまで設置されていた。
食堂は兎も角として、流石に職員室で勝負が始まる事は無かったらしいが。
そして本戦は体育館で行われる。
本戦の様子は全校放送……各教室に設置されたテレビで放映される。
が、それを見るのは一部の生徒。大体の生徒は試合の様子を体育館の巨大なスクリーンで観戦する。
体育館の中心の特設ステージ、それを取り囲み観戦する生徒達の様子はある種の名物である。
無論、取り囲んでは居る物のステージ上のフィールドは全然見えないので結局スクリーンを見る事になるのだが。
とりあえず、俺達の最初の目標は予選突破。
ベストは三人全員が本戦出場だが、それはかなりハードだ。
一人でも出場できれば上出来と言えるだろう。
「ちょっと不安だけど……今日はここらで解散しようか。あんまり情報収集しすぎて逆に警戒されたら元も子も無いし」
「嬉しい事に、俺たちは全員寮住まいだしな。なんか有ったらすぐ連絡出来るもんな」
「うむ、今日はデッキの調整でもするとするか。何か有ったら出向くとしよう」
「決まりだね。じゃあ、帰ろうか」
寮に帰ると、真っ先にデッキを取りだした。
念入りにシャッフルし、上から5枚をドローする。
所謂トレーディングカードゲームを遊んだことの有る者なら誰もがやるであろうこの行為。
キャラクターはしっかりと3枚、安定した手札。
「ふぅ……」
このデッキと付き合うようになってから何度も繰り返したその行為。
お陰さまで今は殆ど手札事故とは無関係のデッキに仕上がってくれた。
隼の騎士……手に入り易いカードだけど相当な利便性を誇るカード。
デッキの中身を次々と確認する。
取りあえず、改良の余地が見えない。
俺自身が考えに考え抜いた組み合わせなのだから俺が改良出来ないのは当然といえば当然なのだが。
しかし大会となるとそんなのは通用しない。
自分ではベストと思ったデッキをも容赦なく叩き潰してくるプレイヤーが現れる。
やっぱり勝利を濃くするにはサブデッキか。
サブデッキとは、連戦が続く大会等に用いられる2つ目のデッキの事だ。
デッキとは名ばかりで上限が20枚まで故にこれで勝負が出来ると言う訳でもない。
使い方は、メインデッキとの交換。
要するに試合中で無い限り、メインデッキ内のカードとサブデッキ内のカードは自由に入れ替える事が出来る。
対戦相手に応じて、なんとか対策を立てる事が出来るのだ。
そう言えばフィールド上のカード破壊系のカードを入れないといけないんだったっけな。
メジャーなので言ったらなんだろう?
カウンターカードで「
破壊の壺」辺りが最高だろうか?
サポートの「爆破」だと相手ターンに発動出来ない為、一気に展開する戦法に何も出来ない。
あのワールドカードは1枚でも破壊してしまえばそれで潰すことが出来る。
確か公式のルールでは、デッキに1枚ずつしか入れられない制限カードに指定されていたハズだ。
セメタリーから回収するにしても時間が掛かる筈……ならば行ける。
最悪なのは相手の手札に全て揃ってしまっている時に自分が「破壊の壺」をセット出来ていない時。
そうなったら確実に敗北だ。
となるとやっぱり最低でも2枚は欲しい……。
そして吸血鬼デッキ。
強化用のカードを数枚……いや、いっそ吸血鬼は放っておいてプレイヤーに
バーン攻撃を仕掛けるか?
俺が持ってる中で最強のレアカード「
黒騎士」
これと「クロスボウ」辺りを組み合わせれば運が良ければ一方的にダメージを与えられるかもしれない。
「フランドール・スカーレット」の攻撃力が5……「黒騎士」ならヒットしてもなんとか生き延びる事が出来る。
少しギャンブルな戦法だが、当たるかも分からない相手への対策ならこれが精一杯だ。
最後はやはり生徒会長デッキ。
優勝を狙うとしたらきっと最後の壁になるであろう相手。
逆に言えば、あのデッキを破らない限り優勝はかなり薄い。
きっと決勝、準決勝辺りまで勝ち上がってくるに違いない。
対策なんて考えようも無い。
一時期はノードを破壊してしまう戦法も考えたが、カウンターでノード補給をされてしまう。
バーンで押し切る作戦を使ったプレイヤーも、結局は回復されて負けていた。
戦闘面での勝利は俺には見えない。
相手も
アビリティを使ってくるだけに攻撃力対決となると元の数値でこっちが不利だ。
……考えても無駄か?
明日エドとバートに相談して、なんとか解決策を見つけなければ……。
デッキをシャッフルして上から5枚。
キャラクター3枚の安定した手札。
やっぱりバランスは取れているハズだ。
最終更新:2011年07月19日 04:46