終点戦争 過去ログ

~とある荒野~


ワァァァァァァアアアアアーーーッッ!!!(槍や火縄銃、刀を持ったワドルディ軍団が火花を散らしながら互いとぶつかりあっている)


ワドルディ(西軍)「おぉぉりゃぁぁああ!!」
ワドルディ(東軍)「はぁぁぁああっ!!」


カキンッ、カキンッ! ダキューーンッ!! ズドンッ…!ズドンッ…!


ワドルディ(東軍)「武力で世界を支配するお前たち西軍なんかに、負けてたまるかぁぁああっ!!」
ワドルディ(西軍)「弱い奴等の溜まり処、そんな東軍に敗れる事はないっ!!」


曇天
辺りは壮絶な合戦の場となっていた…
その一方、高台の方では………









ハルシオン「………。」(険しい表情で佇んでいる)

シルヴィ「………。」(細い目でハルシオンを見つめている)

ハルシオン「…シルヴィ、力で世界を制するというのなら……パサ……(被っているフードをそっと脱ぎ降ろす)お前を倒し、絆の力で世を平和に導く…!!」

シルヴィ「………。」(表情一つ変えず、睨みつけるように見つめている)

ハルシオン「………。」(睨み返す)


ドォゥンッッッ………!!!(二人から放たれる気によって、土煙と共に周辺の岩石が吹き飛ぶ)


ハルシオン「……ギュッ」(拳を握る)

シルヴィ「……ギュッ」(こちらも同じように握る)



ハルシオン「はあああぁぁああーーっ!!!!」(殴りかかる)

シルヴィ「ムッヒャアアアァァアアーーッ!!!!」(こちらも殴りかかる)








ワドルディ軍団(東軍)「ワアアアアアァァッ!!」(武器を構え、敵軍に接近していく)


ジャキンッ……ズバァァッ!!!(突如、一瞬にしてワドルディ軍団が一閃された)


ワドルディ軍団(東軍)「ぐわあああぁぁぁ~~!!!」(吹っ飛ぶ)

イベール「……ジャキンッ!(刀を鞘にしまう)シルヴィ様の名の下に…っ!!」



ゴロロロ………ピシャァーーーン…ッッ!!!!!!(その時、曇天の空から一つの雷が高台に落ちる)


イベール「――――――はっ!」(何かを感じ取ったのか、兵を掻きわけて急いで高台へと駆け出す)





ハルシオン「……はぁ……はぁ……。くっ……。」(傷だらけの体で佇んでいる)

イベール「はっ、はっ、はっ、はっ…!(無我夢中に駆け出して高台を登りつめる)はぁ…はぁ…はぁ………!!」

シルヴィ「(ハルシオンの目の前でうつ伏せに倒れている)」

イベール「なっ―――――!!?」(倒れているシルヴィを見て唖然とし、まるで絶望にでも陥ったように眼のトーンがなくなる)

ハルシオン「………!い、イベール…!」

イベール「な……っ…。(次第に俯き、そして顔を上げた時には瞳の色が赤く変色していた)――――――ハルシオンッッッッ!!!!!」(ハルシオンに駆け出して斬りかかろうとする)

ハルシオン「くっ……!(手甲で防ぎ、離れる)イベール……っ!」

ワドルディ(東軍)「(一人のワドルディが高台に登ってくる)は、ハルシオン様!ここは一旦退きましょう…!西軍の戦力も減少化しています。これ以上、無益な争いは―――――」

ハルシオン「分かった…!それを…全軍に伝えるんだ!」

ワドルディ(東軍)「はっ!」(降りていく)


イベール「ぐぅ……ううぅ……っ…!!」

ハルシオン「イベール………許せ。」(高台から飛び降り、急いで走り去る)

イベール「待て、ハルシオ――――――――はっ…!」(急いでシルヴィの元へ駆け出す)……ぁ……あぁ………ああぁ……カランカラン(刀を握っていた手が緩み、自然と地面に落ちる)



ザザザァーーー……ッ…!!(大雨が降り始める)


イベール「ぅ…っ。うぅ……っ……!!」(倒れているシルヴィの手にそっと自分の手を添え)

ダークノア「………。」(遅れてやってくるが、ただただ、無言でイベールとシルヴィの二人を見つめている)

イベール「ううぅ……っ…!…………ハルシオン……ッ!ハルシオン…ッ!貴様を許さなぁぁぁああいっ!!!うわああああぁぁぁぁぁっ!!!!」(大雨に打たれながら、空に向かって泣き叫ぶ)

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最終更新:2011年07月14日 18:36