LaSt wAr【光明】編 第二章 第5話 過去ログ

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画家サン=ベルナール「彼女がまた戻ってくることを願うよ・・・(手を合わせたあとどこかへ歩き去る) 」
ピカチュウの中の人「彼女はまた死んだ・・・というべきか。(立ち上がる) 」
奏「………どうして……あんなこと。(平然と立ち上がり) 」
ピカチュウの中の人「!?(消えたまりるを見て膝をつく) 」
画家サン=ベルナール「Est-ce que vous n'étiez pas capable de le sauver...?(だめだったのか・・・?)(まりるを見て) 」
奏「………そんな……(小さく呟いた。傷は自己的に徐々に修復されていき、やがて傷跡すらも跡形なくなっていく) 」
奏「……。……?……!…!(仰向けのまま、砂となり消えてしまったまりるを見て…) 」

―――――サアアァァァァ………(まりるの遺体は風に吹かれると灰色の砂となっていき、やがてすべて何処かへ吹かれて消滅した)

画家サン=ベルナール「よし、頼んだ。救急車が来るまでの辛抱だ・・・ 」
バンスロー「多分まだ死んでないよ!?(中の人に) 」
ピカチュウの中の人「うーむ、蘇生はしたことがないが・・・やってみよう。(20) 」
奏「………。……!……(戦いがおさまるとハンドソニックは解除され、まりるの下敷きになるように倒され、その状態でまりるをやや軽く抱いてるような感じになった) 」
画家サン=ベルナール「おい、ピカ中!傷が深すぎる、どうにかなんないのか? 」
まりる「ズブ…ッ……! …トサ…(刺されると同時にチェーンソーが停止し、手放す)…………ぁ…… ……【ありがとう】……。(口には出さなかったが、倒れ行くその間際にそう言ったように唇が動き、そして…奏の方へと倒れる) 」

ズブッ!! ジュ、ジュグルルッ……ジャキイィィィンッ(ちなみに相打ちの音声)

画家サン=ベルナール「な、なんてこった・・・(奏とまりるに駆け寄る) 」
ピカチュウの中の人「(奏とまりるの間に割って入ろうとするも時すでに遅し) 」
奏「…!………!(振り下ろされそうになり咄嗟にハンドソニック(薄刃長剣)でまりるの腹(心臓部に近い)を貫いてしまい、されど同時にチェーンソーで斬られ、相打ち) 」
画家サン=ベルナール「受け身をとっておいてよかった・・・ 」
まりる「……ガキィンッ!!!(鍔迫り合いによる押し合いで勝ち、奏を軽く吹き飛ばす)……ぁ……ぁぁ……あああぁぁぁーーーッ!!!!(それと同時に、チェーンソーを大きく振りかぶり、降り下ろそうとする) 」
画家サン=ベルナール「待て、刀で斬っても爆発しないわけではn(バズーカの爆発にまきこまれる) 」
奏「………!え……今……何……… っ(鍔迫り合いしつつ) 」
ピカチュウの中の人「ぐっ!(切った爆風によって壁に叩きつけられる 」
ピカチュウの中の人「まて!(鍔迫り合いをみてバズーカの弾を日本刀できる) 」
まりる「ギャリギャリギャリィッ!!!(鍔迫り合いになる)…………ぁ…ぅ… ……こ、ころ…… ――――――殺して。(虚ろな目でも、奏の耳元で囁く) 」
画家サン=ベルナール「か・・・硬っ!ウソだろ、強力接着剤・・・? 」
バンスロー「(奏とまりるの間の土にバズーカ発射) 」
奏「………(チェーンソーで斬りかかってきたところをハンドソニック(薄刃長剣)で片腕ひとつで受け止めるように防ぎ、鍔迫り合い) 」
まりる「(取り上げられるどころかチェーンソーを握った手が鉄の様にピクリとも動かない)………ザッ…(そのまま押しのけて、奏をチェーンソーで斬りかかろうとする) 」
奏「……hand sonic、Ver2…(Ver2とは薄刃長剣であり、歩み寄りながらハンドソニックのバージョンを手甲剣から薄刃長剣に変形) 」
画家サン=ベルナール「おっかないものを!Ça va!(まりるの片手のチェーンソーを取り上げようとする) 」
ピカチュウの中の人「そうだ、確かあの子は一回死んだ・・・ 」
まりる「……。(ひょいとゴミ箱の中から飛び出す。彼女の細い片手には、チェーンソーがあり、起動している) 」
ピカチュウの中の人「う・・・(心中:まりる博士!あなたは殺されたんです!誰かと戦って瓦礫にうもれて、今のあなたは人間ロボットなんだ!・・・じゃねえ!) 」
アーマン(カメラマン)「!あの子もしかして「一度死んだ」って言ってた子・・・?何を・・・?(まりるを見て) 」
奏「………hand sonic。……(ハンドソニック(手甲剣)を起動し、身動きの取れないまりるに歩み寄っていく) 」
画家サン=ベルナール「おいピカ中どうした? 」
まりる「―――――!(しがみ付かれ身動きが取れなくなる) 」
奏「………(コーラを飲みながら、まりるをちょん避け(読み:ちょんざけ)。なめプ…などではないが) 」

その時、ピカチュウの中の人の脳内でまりるとの会話がフラッシュバックされる―――――――――「私…死んだのはちゃんと覚えてる。洞窟で、誰かと戦って…死んで、瓦礫に埋もれて。」

ピカチュウの中の人「やめるんだ!(ゴミ箱にしがみつく) 」
まりる「……。(ピカ中から奏に視線を変えると、再び跳躍して押しつぶそうとする) 」
ピカチュウの中の人「うぐ・・・ど、どうしたんだまりるちゃん!(押しつぶされながら) 」
奏「(……!)………(押しのけられる必要もなく自力でバックステップ) 」
まりる「ギリ…グリ…ィ…(奏を庇ったピカ中を押しつぶす)……。(冷たく虚ろな目で、押しつぶされたピカ中を見下している) 」
ピカチュウの中の人「危ないっ!(奏を押しのけ、代わりに押しつぶされる) 」
まりる「……ダンッ…! (突然跳躍し、奏を押しつぶそうとする) 」
奏「……ぅ、うん…ちょっと、驚いただけ。でも…いいかも。(ピカ中に) ……!……?(ゴミ箱(まりる)を見て) 」
ピカチュウの中の人「・・き、君まりるちゃんだよな・・・(まりるに) 」
まりる「――――――――ダ゙ン…(ゴミ箱に入った状態で奏とピカ中の前に現れる)………。(大会会場であった時に比べ、非常に無口になり、また目に光が無く生気がまるで感じられない) 」

ピカチュウの中の人「刺激的過ぎたかな・・・大丈夫?(奏に) 」
奏「…!……喉、しびれる。 」
奏「…ぁ……そう。…いただくわ(コーラを飲んでみる) 」
ピカチュウの中の人「あ、いや、何か疲れてそうだったから・・・(奏に) 」
奏「………?…なに…?(コーラを渡されて) 」
ピカチュウの中の人「・・・(奏にコーラを渡す) 」

カズネ「気のせい…かな」
木の背後にくっ付く影「(いつの間にかその存在は完全な闇に溶け、消え失せていた) 」
カズネ「…? 何かの 視線…ある かな 」
木の背後にくっ付く影「………………。(真っ暗な夜の中の為影の存在は気づかれない、だが、カズネとオイスターの二人をずっと観察していたかのようだった) 」

カズネ「うん 楽しみにしてる…(オイスターを見送る) 」
オイスター「…カズネ、ありがとう。 ………そ、それじゃ…また今度。今度も、美味しい物、持ってくる。ばいばい、カズネ。(前回スキップで去っていったのに対し、今回は小走りで何処となく焦っているかのように去っていった) 」
カズネ「うん… 例え 家族でも 聞けないこと… ある そう聞いた だから… 無理に 言わなくても 良い 」
オイスター「………カズネ、友達。けど、友達に言えない事…ある。オイラ、これだけは、何も言わない…。 」
カズネ「どうしたの 慌てて…隠して 」
オイスター「カズネ、それ嬉しい―――――――!(ふと下を覗いてフォークの裏側の"それ"に目が行った途端、慌てて表へひっくり返してフォークを掴んだ右手ごと背後へ引っ込める)………。 」
カズネ「今のは 太陽…? オイスター 食べる事 すきそうな 顔 している…かも 」
オイスター「ううん、オイラは友達と、仲良くしていたいから。 ううん、これ…残り物を貰ってきただけ。オイラ、料理は苦手。けど、食べるのは大好き♪ 」


キラ…(ハンバーグで隠れていたフォークの裏側に、メタリックレッドのラインで描かれた『太陽』を模した紋章が再びカズネの目に入った)

カズネ「うん ご馳走様 でした とても 美味しい料理 どうもありがとう(お辞儀) 」
オイスター「カズネ、オイラの友達。だからあげる。(ひょいと大きめのハンバーグを摘まんで一口食べる)…うん、美味しい♪ 」
カズネ「うん… 私も 今 悩んでた 所  わぁ… 本当に 良いの(少しにこやかな顔で) 」
オイスター「魔法…まほう……オイラ、難しい。(目が×になる)カズネ、遅れてごめん。今日も、美味しい物、持ってきた。…一緒に食べよう♪(二人の間にフォークを降ろす) 」
カズネ「あ あぅ オイスター こんばんは… こ これは… 魔法が 書いてある 本…なの(フォークに おいしそうな物 刺さってる) 」

オイスター「カズネ、オイラで驚いた。びっくりした?ね、ね、ね、それ何?(今日は、大きなフォークの先端にはデミグラソースのかかったハンバーグが突き刺さっていた) 」
カズネ「此処で 光弾 じゃない 隕石 全然違う えっと… きゃっ…!?(オイスターに驚く) 」
オイスター「カズネカズネ!何読んでる?(ひょこっと現れる) 」
カズネ「これで… えっと 後は 何の… 光 いや 爆発…(一人で魔術書と杖を持ち、何やらごにょごにょ言っている) 」



カズネ「…。(何だろう この 記事 とても 苦しい気…感じる)(震えて)」

北条悟史「 全国の悟史ファンの皆さん、こんばんは。左上になんかスロットが追加されてますけどあれは今現在この俺を見てくれている人の数なんですよね!凄く嬉しいです。まぁ全然関係ないけどカービィには気をつけろよ! 」

何となく、何処となく…その2ページが何かを訴えているように思われる。それによって齎された恐怖感か、慄然とする何かがカズネの全身を迸る。

カズネ「(第二次… 少し 前の 出来事…かな 二次大戦も とても 過酷… 何で あんな 可憐な 人たち こんな事… 悲しい)(文面を見て)」

ピラ…(次のページにはそう古くない歴史『第二次カービィ族反乱の戦』が記述されている。写真等は悪戯者の仕業であろうか、全て黒いペンで掻き殴られていて見れなくなっている)

オーシャンクロー「 戦う事においては確かに並外れているとは言われたよ。義父にな。だがまあ…数学とかは凡人以下かも。(恥ずかしそうに) 」
オーシャンクロー「 (カズネの持ってる本が動いたので一瞥する。)まあおっちゃんの頃はおっちゃんも兵士(暗黒神の手下)だったし勉強より力だしな。 」
カズネ「そう なの でも 貴方は 賢い… 天才…なの 」
カズネ「(第1次 カービィ… …! あんな 可憐な 種族 こんな 悲惨 戦い… 過去にも 苦しい時 あったのね…) (ある程度その項目を見て) 」
オーシャンクロー「 いいんだよそれで。理由はどうであれ勉強は裏切らぬ。(微笑む)思えばおっちゃんはなーんも、勉強しなかったなあ。 」

ピラ……(たまたま風が吹き、カズネの持っている本のページがぱらぱらと捲れていく。それが止むと、ページは戦争の項目にへと移り、そこには『第一次カービィ族反乱の戦』の歴史が記されていた)

カズネ「ううん 皆の知らないこと 私だけ 知らない それを 知ろうとする 私利私欲なだけ… 」
オーシャンクロー「 あいもかわらず勤勉だなカズネは、おっちゃん感心するぞ。(風呂の水を捨てる) 」
カズネ「色々な…本(この地の歴史の本や、広辞苑並の辞書等を持っている) 」
オーシャンクロー「 まこの国の住人は皆、狂っているがせいぎかんも強い。おっちゃん達が心配しなくても大丈夫だろうな。で話は変わるが今度は何の本だ?(カズネの本に向けて言う) 」
カズネ「うん 今のところ 悪影響 薄い…だから まだ 大丈夫 」
オーシャンクロー「 そうか。何か悪いことが起こってなけりゃあ良いが。(長い髪を縛る) 」
カズネ「たくさん 持っていくのね 少し… 大きな 戦い あっただけ 」
オーシャンクロー「 おおそうだカズネ、昨晩何やら森の方で何か戦闘があったそうだが。なにか知らぬか?(風呂から出てくる) 」
カズネ「…。(本を何冊か借りて出てくる) 外の 風呂…なのね(ドラム缶風呂を見て) 」
オーシャンクロー「 ボクシング…イイね~(テレビを見終わりドラム缶風呂に入っている) 」
カズネ「色々 あった 私の しらない 事…(ゆっくりと歴史の書、辞書を捲りつつ) 」
カズネ「…。(珍しくカオスホールの図書室で本を探している) 」



?????「………ま、いくか。(去っていく) 」
リディア「…………ありがとうシング君、やっぱりあなたは優しい人だったね……。(呟く 」
?????「…!おっと……こいつは失敬(出てきたシングとばったりすれ違うが) 」
シング「………あーもう、勝手にしろよ落ちこぼれ野郎!(呆れ顔で部屋から出ていく 」
リディア「いい。(即答)……確かにギースには帰ってきてほしい……けど、罪はちゃんと償ってほしいから……そしていつか会える日が来るまで、私は待つよ。 」
シング「あっそ、だと思ったわ……じゃ、隙を見て地獄から……。 」
?????「おっと……やれやれ。妙な巡り合わせがあったもんだ。(ロングが去った後に独り言を呟き) 」
リディア「(涙をぬぐい、そして首を横に振る) 」
ロング「は?俺様を知らないとは、世間知らずも良いとこだねぇ……一度警察署の指名手配ポスター見てこいや。(去っていく 」
シング「……気ぃ済んだか、じゃ、そろそろ俺も準備せんと………あ、そうだ、良ければ俺が仇討って来てやろうか?あのクソ猫ハチの巣にして、地獄に戻してやる。 」
?????「ん、おたく…どちらさん?(医務室の前に歩いてきて) 」
ロング「(医務室の前に立っており)………あのクソガキ、落ちこぼれ娘の前で何カッコつけてやがんだか……。(呆れた様子で歩いて行く 」
リディア「ぅ……ぁ………うあぁぁっ……あああぁんっ………!(堰を切ったように泣き叫ぶ 」
シング「……勿論、お前がそんなことを望んでないのは分かってた…だが、あいつ、バカで不器用だからさ……こういうやり方しか思いつかなかったんだろうよ、とにかく、家族に楽させてやりたいって気持ちで頭がいっぱいだったんだろうな。(リディアの頭を撫で 」
リディア「………ギース………(再び涙をこぼし)………貧しくったって良かった……あなたがそばにいてくれたら……私………。 」
シング「……あいつな、俺達の計画に乗って、一攫千金狙うつもりだったんだとよ……計画が成功すれば、俺達もギースも、たちまち闇族の救世主となれる……そして、金だって数えきれないくらい手に入るだろう…そしたら、お前ら家族は一気に金持ちになって、裕福な生活を送ることが出来る、何より……ハンターの仕事をしなくてもよくなって、お前に殺生を強いることも無くなるしな。 」
リディア「………確かに私達は、家もお金も一度に無くした………まさか…ギース………。 」
シング「お前ら姉弟が家業を継いだのは良いが、親父の様にはいかず、なかなか苦労したそうじゃないか……その上最近になって、家が放火に会って全焼、今度こそ一文無しになった………と、ここまでギース本人から聞いた。 」
リディア「………うん……。 」
シング「……闇族にとって、大悪人ってのはスターと同じだ……スターになれば、世間から注目されるし、メディアにも引っ張りだこで、金もたくさん稼げる……確かお前らの家って、親父が負傷してハンターの仕事が出来なくなってから、めっきり稼ぎが減って、貧しい暮らしになってたそうだな。 」
リディア「………それは…………。 」
シング「あぁそうだ、で…何で俺みたいな大悪人になりたいと思ったかわかるか? 」
リディア「…………え………それは………シング君みたいな大悪人に………。 」
シング「(磨いていた銃をしまい)………なぁリーちゃんよぉ、何でギースがあそこまで俺の弟子になる事を望んだと思う? 」
リディア「(目から大粒の涙が零れ落ち)………ぃや………嫌ぁぁぁぁぁっ………!(蹲る 」
シング「はい嘘でーす、って言ってほしいってか?まぁ、言ってほしいわな…でも残念、本当でございます、何なら連れて来てやろうか、動かねぇ弟君をよ。 」
リディア「……………! ………ギースが…………そんな……嘘だよね………?(震えながら 」

シング「死んだ。(即答)まぁ、あれだけやられた上に急所まで射抜かれたら、タフなあいつでも流石になぁ…。 」
リディア「きゃっ…!(服を押さえ)……そうだ……お、弟は……ギースはどうなったの? 」
シング「あぁ、ギースと一緒にどこのウンコ垂れ野郎か分からん奴にぶち抜かれて、救護班に運ばれていったらしいな、母ちゃんから聞いたわ。(いきなりリディアの服を捲り)……流石はギースの姉貴、思い切りぶち抜かれたのにもう完治してやがる。 」
リディア「ホール……医務室………  !そういえば…私あの時……。 」
シング「ホールの医務室、見てわからん? 」
リディア「シング君……あの、私一体……ここはどこ? 」
シング「(椅子に座って銃を磨いている)お、目ェ覚めたか。 」
リディア「(ベッドの上で目を覚ます)………ここは……。 」

~カオスホール 医務室~


カズネ「ありがとう もう 大丈夫…(上着を返す) 」
ルキナ「……(なんだか今の上着…少し、いや、かなり…土臭かったような。) 」
ピカチュウの中の人「(流石に3枚目はなく、長袖のTシャツのみ)おう、どうも。(そしてルキナが返した上着を着る) 」
ルキナ「あ、あら……雪が、すっかり… あ、ではこれは…お返しします。(上着をピカ中に) 」
カズネ「あ ありがとう 少し 暖かくなった… …? キセル 雪まで…消えた 」
バンスロー「(火を起こそうとしている) 」
AS「・・・いや巡らないか。 」
キセル「…パシュン(謎の枠を消滅させて着地し、何も言わず暗い夜道の闇の中へと消えていく。無論…彼が去ってしばらくした後、降り積もっていた雪は何事もなかったかのように溶け切った) 」

ルキナ「…ハァー……カサカサカサ(息を吐いたり揉み手をしたりして寒さを凌ごうとしている) 」
AS「・・・言い訳だが、全く運が良い。(ミラージュブレイドを手に取る)反撃(リベンジ)のチャンスがここまで早く巡るとはな。 」
ピカチュウの中の人「(何とそこにはもう一枚上着が)いや、何か寒そうだったんでな。(ルキナに)っと、ここにもか。(カズネにそのもう一枚の上着を着せる) 」
ルキナ「う、うぅぅ……ぁ…そんな、すみません。(ピカ中に) 」
カズネ「…っ(寒さで震えている) キセル 貴方が… 」
ピカチュウの中の人「・・・(ルキナに着ていた上着を着せる) 」
キセル「……。(背後で、五人を包んだ謎の枠と同じ物の上に足を組んで座っている。雪が降っているのは恐らくこいつの仕業) 」

ルキナ「…に、しては……はっ……は………ハクシュンッ! 」
AS「・・・転送か、クレバーだな。 」
バンスロー「あーらまぁ、すっごい雪・・・(サングラスをかけていた) 」
カズネ「こ 此処は…? 季節と 逆の場所…(辺りを見回す) 」
ルキナ「! 雪……!いや、まやかし…… 」

五人が転送された先は、雪の降る野原だった…

ピカチュウの中の人「な、なんだ!?(転送される) 」
カズネ「あっ 爆発 逃げられな…!?(転送され) 」

白銀の閃光――――――――――――これまでに誰もが目の当たりにしてきた大爆発よりも比べ物にならない、『爆発の域を超えた爆発』が、その球体によって引き起こされる。国はおろか、その周辺の大地は全て―――――――――――瞬時に完全に、焦土と化していた

ジィーーーーー……(球体の物体が発光した途端、そこに取り残された五人が謎の枠に閉じ込められ、何処かへ転送される)

ピカチュウの中の人「な、なんだ!(目を腕で隠す)) 」
AS「(サッと仮面の目の部分を手で塞いで光を遮る) 」
カズネ「あの時の… 皆 それぞれ 行動する度 世界の 何かが… ぁっ(目がくらむ)」
ルキナ「うっ!まぶしいっ…め、目が…っ」

カァァァァァーーー……ッッ……!!!!!!!(白い球体状の物は激しい光を発光させる)

その時、カズネとASの脳裏に以前出逢った第三者の言葉が横切る―――――――第三者(回想)「何の為に、誰の為に戦っているのかは分からない。ただ一つ言える事は、その一人一人が動き出す度――――“世界がひっくり返るのさ”。

アオ(?)「ポイ …コトッ、コト……(地面に白い球体状の何かを投げ捨てる)『奴』の試作品だが…この国の運命を終わらせられる。その若い芽を摘まれたくなきゃ…精々逃げてみな。(瞬間移動で消える)」
カズネ「来る… …?(アオを見て)」
ルキナ「…なんだとっ…!」
AS「・・・死なない、俺は死ねない・・・誰にも殺されないさ。 」
アオ(?)「黙れ、その黄色く目障りな声…断末魔に変えてやる。…そうか、ならば死ね。この国と共に。(天高く浮遊する) 」
ルキナ「違うっ…!あなたは、アオなどではっ…アオであるはずなど…っ! 」
アオ(?)「言ったろう、俺たちは無慈悲なんだ。その中でも奴はまだ、まともな人間性ってものがある。故に奴の姿を見ても殺されるものは誰一人としていない。俺たちは“別”だがな。(腕を下ろす)」
AS「・・・運だの運命だの言い訳をするつもりは無い、死人じゃ無いんでな・・・。 」
カズネ「運 良かったと 言うの… 」
アオ(?)「二度三度と答えるつもりはないが、俺はアオだ。 」
ピカチュウの中の人「アオじゃないのか・・・? 」
アオ(?)「ハン、確かお前らはキセルの野郎と既に出逢ったんだな。運がいい…。 」
ルキナ「…!やはり、違う……誰だ…!(アオ(?)に) 」
カズネ「その 紋章… そう 貴方も 組織の… 」
AS「・・・お前もまた組織の復活に絡むか。(アオの掌を見て) 」

アオ(?)「そもそもこの国の国王も…バカだよなぁ。黙って従っていればこんな選択は選ばれなかっただろうに……。“俺たち”ぁ無慈悲なんだ、出された答えが異なれば…すぐにでも焦土化す。ス…(開いた掌を突き付ける。そこに刻まれた紋章に、ASとカズネは見覚えがあった。赤い太陽と月が合わさったような醜悪の紋章―――――――【混沌神下七神衆】の紋章) 」

ルキナ「待ってくれ…!あ、あなたは………(アオ(?)の顔を真剣にまじまじ) 」
カズネ「そう… 単純な分 邪気 無い… 火… 燃え広がる 」

……ドォォォオオオーーーーン…ッ…!!!!! ドシィーーーン……ッッ…!!!!(炎を帯びた建物が崩れていく)

AS「・・・観光と言えばそうかもな。 」
ピカチュウの中の人「爆発音があったから駆けつけてきたんだよ、そしたらこんな有様になってたんだよ。 」
アオ(?)「爆音を聞きつけて此処へ?…放っておけばお前等の命は助かってたのにな、哀れな。もうすぐでこの国は焦土と化す。今更お前等が来たところで、何も変わりやしない。」
カズネ「そう なの あなたも この国を 滅ぼした 一人… あんな 大きい音 聞いたら 誰でも気づく… 」

ォォォォォォォォォォォオオオオオオオ………ッッッ…!!!!!(天高く燃え上がる炎は次第に激しさを増していく)

アオ(?)「何と言われようが構わない、俺はただ上に従っているだけだからな。…で、お前らの方こそ何だ?観光か? 」
カズネ「要求 拒否して 邪魔になったから… それだけで 国を 滅ぼす… 非情…」
アオ(?)「要求の内容はこうだ―――――「今すぐ政府との盟約を破棄し、我らに屈せ」、と。無論国王は拒否した。拒否されれば好きにしていいと言われたから殺った、この国も、その爺も。 」
ピカチュウの中の人「何でこんなことを・・・!(アオに) 」
AS「口が悪いな、・・・全くすぐ変わりおって。 」
カズネ「知る方 それは どういう意味…」
アオ(?)「愚問だな、俺はアオだ。そう、お前等がよく知る…方のな。 」
AS「・・・お前は誰だ。(アオ(?)に) 」
アオ(?)「いや…俺はただ、“俺たち”に敵対する世界政府の加盟国に要求を提案するよう仕向けさせられたのさ。“こういう奴”に、な。(人差し指を天に挙げることから、恐らく頂点に立つ人物の事を指しているのだろう) 」
カズネ「この王国… うらみ あったと 言うの… 」

ォォォォォォォォ………ッ…!!(王国全体は炎の海と化し、今にも国そのものを包み焼きつくそうとしている)

ルキナ「こ、国王が…そんな…っ…!!(自らの過去が頭をよぎり) 」
アオ(?)「無駄だ、そいつはたった今抹殺した。そして、やがてこの国も滅ぶ…。 」
カズネ「あ ありがとう…(受け止められ) この人 もう 虫の息 早く 手当て しないと…! 」
ピカチュウの中の人「っと・・・(倒れそうになったカズネを受け止める) 」
カズネ「あっ… きゃっ…(国王を受け止めるも、そのまま倒れる形に) 」
アオ(?)「こんな詰まらねえ殺傷、何時まで続行すりゃいいのか…。 バッ(虫の息の国王を寄ってくるカズネに放り投げる) 」
AS「・・・蒼、どうした・・・なんて聞くまでも無いか。 」
ピカチュウの中の人「あいつは確か・・・アオ?(アオを見て) 」
カズネ「アオ… な 何を しようと しているか 分かっているの…(アオを引っ張り、その行為を止めようとする) 」
ルキナ「なっ──!! な、何故……何故だ…… 」
アオ(?)「…………。    ドンッ!!!!   (そこにいたのは、英雄と謳われた例の青年――――清辿 蒼こと『アオ』だった。片手には血塗れの中年男(恐らくこの国の国王)の胸倉を掴んでいる) 」
カズネ「うん 大丈夫…(頬の破片の傷を隠す) 貴方は… 誰(人物に近づく) 」
ルキナ「…す、すみません。 」
AS「・・・無茶してまで先導するな。(ルキナに)・・・それよりもっと不味い事が起こっていそうだな。(宮殿へ走る) 」
ピカチュウの中の人「あぁ、大丈夫だ。カズネちゃんは? 」

崩壊し、もはやただの瓦礫の山となった宮殿の天辺に――――― 一人の人物が立っている

ルキナ「…だ、大丈夫です…それより、あなたのほうは。(カズネに) 」
カズネ「だ 大丈夫 ルキナ それに 皆… …!?(宮殿のほうを向く) 」
ルキナ「き、来てはいけなっ……!!あっ……ありがとう、ございます…(カズネに言いかけた時ASに助けられ) 」
カズネ「あっ… 危ないッ…!(ルキナを突き飛ばして、瓦礫の範囲外に) 」
ピカチュウの中の人「危ない!(ルキナの腕を引き瓦礫から遠ざける) 」

―――――――アアアアァァァァァアアアアァァァアアアアッッッ!!!!!(その宮殿の方で大きな断末魔が響く)

AS「・・・居合い、ってやつか。(居合い斬りで瓦礫を全て切り裂く) 」
カズネ「あ… あの 綺麗な 建物も 壊れ… 待って…!(ルキナを追う) 」
ルキナ「───!? なっ…!!(崩れてきた多くの瓦礫に襲われそうになる) 」

ドオォゥンッッッッ!!!!!!!!(その時、街の奥側にそびえ立つ王宮らしき美しい宮殿が崩壊する)

ルキナ「……!…いきましょうっ!(一人足早に国内へ突っきっていく) 」
AS「王国・・・か? 」

崩壊寸前の街並みには数え切れないほどの死者に重傷者、粉々に粉砕された高層の建物など、無残な光景が広がっていた 」

ピカチュウの中の人「なんてことを・・・・(王国をみて) 」
カズネ「きゃっ…!(爆音で怯む) な 何が 原因なの…誰が 何のために 」
カズネ「此処は 国…?(現場に着き、周囲を見回す) 」

ドッカアアアアァァァァアアアアアーーーーーンッ!!!!!!ボッカアアアアアァァァァァアアアアーーーーーンッ!!!!!!!!!(なおも王国内で大爆発が引き起こされる) 」

ルキナ「こ、これは…っ… 」
ピカチュウの中の人「俺たちも行くぞ!(バンスローと一緒に向かう) 」

大爆発が起きた現場は、とある大きな国『カレドラ王国』と呼ばれた場所…

AS「・・・今度こそ、守ってみせる。(風化したロケットを強く握り締め、向かう) 」
カズネ「あれは 一体 人の声も…する …(その場所へ向かう) 」
ルキナ「いや…雲か…?だが… …!?いったい、なにが…… 」

黒い煙はより一層夜空を覆い尽くす… 黒い煙の下から大量の火花と人々の叫び声、そして爆発音が轟く

AS「山火事・・・では無さそうだ。(そっと雷香に手を出す) 」
カズネ「うん 私 脆い 心強い 言葉 嬉しい 頼り する…(お辞儀) 」
ピカチュウの中の人「ルイスデサントスッ!(外に放り投げられる) 」
ルキナ「…!あれは……黒煙…! 」
カズネ「うん… あ 見て あそこ 煙・・・(指をさす) 」
AS「・・・そうだな、まずは外に出るべきか。(外に出る) 」
バンスロー「兄ちゃんみてきてぇ!(中の人を外へ放り投げる)あたしもいくけどね!(観客席へ飛んで外に出る) 」
ピカチュウの中の人「ん?何の爆音だ? 」
ルキナ「……とりあえず、外へ出てみましょう。(カズネ達に。外へ) 」

山を越えた先から、大爆発によって生じた黒い煙が大きく舞うのが、この暗い夜でもはっきりと分かる…

カズネ「? 何の音…だろう 」
バンスロー「お?何?(爆発音を聞いて) 」

ルキナ「……っ?なんだ…今のは。」

ドッカアアアアァァァァァアアアアアーーーーンッ!!!!!!!!(突如、遠い場所から大爆発による轟音が鳴り響く)


キルビス「おう、今度もし機会があれば家に寄ってみると良いぜ、スケスケの親父を見せてやっからな。(サトミを見送り)そんじゃ、俺もこれで…。(去る 」
サトミ「…はい!私、絶対…科学を人の為世の為、幸せを築かせていきます!…あ、もうこんな時間だ……今日はお話ありがとうございます。ワンナップリンさんやお兄さんのことが聞けて、とってもいい時間でした。それでは…!(軽くお辞儀をして去っていく) 」
キルビス「そうか…まあ、いろいろあったんだよね……とりあえず、君はキルゴアみたいな奴にはならないって俺もアキラも信じてるから…親父もな。 」
サトミ「………科学も、度を越えてしまうと…あらゆる物が失っていくんですね。………ぁ、ごめんなさい。その話、初めて耳にしたものですから…。 」
キルビス「俺もよくは分からないが、あれだけの科学力があればおそらくはな……昔親父にも息子がいたんだけど、その息子が他界して、俺とアキラを養子にするまではその息子のクローンを作ろうとしてたらしい……で、そのクローンをキルゴアにパクられて、例の化けもんに改造されたらしい……完成間近であの世に行ったことよりも、あんな風にクローンをいじくられたことの方が親父にとっちゃはらわたが煮えくり返る思いだったらしい。 」
サトミ「うーん……アンドロイド。私は勿論いじったことがないのでよく分からないけど、噂ではあの方の作るモノには必ずクローンがあると聞いてます。本当なんでしょうか…? 」
キルビス「いや、それほどでも……今は俺が唯一の肉親だからさ、これからも守ってやらんと…親父が作ったアンドロイド達もいるからより心強いぜ、そういや、ミュールって奴はどうなったかな…一応清空博士に頼んではいるんだけど、結構難しいみたいだからな…キルゴアの奴と、Dr.何とかって奴にいろいろいじくられてるからな……あの化け物から元のクローンに戻れるまで、どれくらいかかるでしょうねぇ。 」
サトミ「やっぱりお兄さんの方も、強いんですね!そりゃあ英雄と言われてるだけはありますよ。…すごいなぁ…アキラちゃん家の家族は、みんな良い人で、すごい人ばかり。 」
キルビス「最初はいい人だと思ってたんだが……クビになったのも十分分かるクソ野郎だったよ、あいつもあいつが親父からパクった最強アンドロイドも、この手でぶちのめしてやったからそこそこスッキリしているけど。 」
サトミ「キルゴア…話は聞いたことがあります。かつてこの世界を崩壊に導こうとした、あのワンナップリンさんの元部下だったらしいですね。私は…ああいう人、嫌い。科学を悪事に使うだなんて、許せない…。それだけは、絶対に…! 」
キルビス「もうね、死して尚未知なるものを求めてここまで奔走するほどのしぶとさを持つ科学者は、世界中どこを探しても親父くらいしかおらんでしょうね、いや、多分マジで……そういえば、キルゴアのウ●コ野郎は何してるかな……親父と同じように、地獄で何か研究してやがるんだろうか。 」
サトミ「世紀の大発見を成し遂げたんですね♪それが現世に公表される時は…うぅ…っ、もう興奮が止まらない!!>< 」
キルビス「いや、そんだけ尊敬されてると知れば親父も喜ぶと思うよ…まぁ、あの世の事調べ尽くしたら、適当に何かすげえ発明品作って現世にバックれてくんじゃないかなと俺は思う、あんだけ未練タラタラって感じだし…。 」
サトミ「はうぅん…!霊でもいいから一度お会いしたいなぁ~!……ハッ ごごご、ごめんなさい。(恥ずかしそうに) 」
キルビス「……(サトミの反応を見て)………うん、そうだね……。 」
サトミ「(「ほえー」みたいな顔で唖然としているが、すぐに戻る)……ワンナップリンさんは、私の想像遥か上を行く素晴らしい人だったんですね!!(ぇ(キラキラ) 」
キルビス「あれ、知らなかったの?いやね…親父の奴まるで地縛霊か何かみたいに家の中ウロウロしてやがってね、定期的にあの世に帰ってはこっちに戻って来るを繰り返してやがるのよ…ちなみに、あの世に行った当初は大変だったらしくてな、現世で見た事無いモンばっかだから、研究心を爆発させて……冥界の物あさったり、地獄に潜入して番人にシバかれたりと……。 」
サトミ「…ワンナップリンさんが亡くなったことを聞いた時は…悲しみました。私の憧れで、目指すべきお方だったのに…って、ええぇぇーーー!!?(汗) 」
キルビス「あぁ…相変わらずあの親父ときたら…頻繁に降りてくるくらい未練タラタラならとっとと生き返ってくればいいのに……あの世でも迷惑がられてんの知ってんだぞマジで…。 」
サトミ「え…あ、あの、ワンナップリンさんが!?…嬉しいなぁ……。(顔を赤らめ嬉しそうな表情になる) 」
キルビス「そう、どういたしまして……親父も君の事は気に入ってるみたいだぜ、なかなか素質あるってさ。 」
サトミ「はい。(微笑む)あの時は助けてくれてありがとうございます。アキラちゃんやお兄さんに会っていなかったら、今頃私…変わっていたかもしれません。悪い方向へ。 」
キルビス「ああ、思い出した…アキラの同級生の子だろ、久しぶり。 」
メガネの少女→サトミ「ぁ…お久しぶりです、お兄さん。 」
キルビス「はい?(メガネの少女に)どちら様で。 」
メガネの少女「あ、あの…。(ベンチに座っているキルビスに) 」
キルビス「(ベンチに座っている)暑い、クソ暑い…ふざけんなよマジで。 」

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最終更新:2014年03月03日 21:35