ヘッジホッグ「………夜かー。深夜かー……(屋台の外に出る)この屋台も、土台をしっかりさせるべきなのかねー…(骨組みである鉄骨に触れて鉄を吸収する)」
謎の男「ほう、興味深い能力を持っているな…(ヘッジホッグの背後に現れ物質吸収を目の当たりにする)」
ヘッジホッグ「…誰だ… カッ(凄まじい光が眼を襲い、堪らず眼に腕をやる) うっ…ッ!?(腕を退けるとそこには、想像しているであろうものと変わらないであろう異空間にいた)ここは…どこだ!?(腕を刃に変え、切っ先を男に向け)」
謎の男「そうだな…
『超次元空間(トワイライトワールド)』…とでも言っておこうか(やや小さめのアタッシュケースを取り出し鍵を開ける)事を早く済ませなければ、次の研究に間に合わないのでね(蓋を開けると、そこには腕時計サイズの何かと冊子が入っていた)」
ヘッジホッグ「…
超次元世界?…まぁいい、その腕時計触らせてもらうぜ(腕時計サイズの何かを左手で取ろうとする、その時だった)」
ヒュッ ガチッ ジジジジジジジジ…
DNAの損傷・異常無し DNAとの結合を開始します(腕時計サイズの何かの時計部分にあるエンブレムが赤くなる)
謎の男「やはりトワイライト・ネメシニックス、そしてグルヴァニクスか…そう、それが君の種族なんだ『マーク・ゼロ・テニスン』君」
ヘッジホッグ「トワイライト?グルヴァニクス?
マーク・テニスンだぁ?んなモンどうでもいい、一時も速く抜け出させてもらうぜ…まずは…こんの、か、かってぇ、時計をは、ず、じ、で…ッハ、と…取れねぇ!?(腕時計サイズの何かは、既にヘッジホッグ “マーク” のDNAと結合し離れなくなっていた)」
DNAとの結合が完了 『オムニトリックス』へようこそ(エンブレムの色が赤から緑へと変わる)
謎の男「それと…これを渡しておこう(オムニトリックスのエンブレムマークが描かれた手の平サイズのバッジと冊子を渡す)いずれ私の助手と、トワイラの組織が君達の世界を壊しに来るだろう…その時はオムニトリックスを頼むよ(超次元世界の奥へ歩き去っていく)」
ヘッジホッグ「お、おい!…(一歩踏み出すと、そこはいつもの
カオス界だった)…マーク・ゼロ・テニスン…それが、俺の名前か…」
オムニトリックスが渡される前の『超次元世界』、寂れた研究所の一室にて…
謎の男「…オムニトリックスを渡す相手はこの青年か…DNA情報を入れたのだ、このオムニトリックスは開発者以外は青年以外の誰にもはめられん。ただ一人を除いてはな… …うむ、これじゃあ期日迄に完成する兆しが見えんな…(壁に掛けられた、予定ギッシリのスケジュール表を見て)…おい
アルク!此方に来て手伝ってくれないかー?」
カッ、カッ、カッ、カッ、カッ…
アルク「…(階段を歩き部屋へと来たそいつはのっぺりした黒髪、黒のYシャツ、そしてデニムのジーンズと、ヘッジホッグと瓜二つの用紙をしていた)なんだよ、糞学士…オレをこんな格好にしやがって…!」
謎の男「自分で招いた結果だ、自業自得という言葉を知らないのか?全く…(アルクの左手を手に取ると、そこには見覚えのある腕時計が見えた)私に知らせもせずにオムニトリックスの贋物を作るとは…才能はあるが考えは出来ないようだな オムニトリックスは情報を共有する。この青年のDNAの情報も共有していたが為にお前の体はそうなった。お前に開発者関係の人物しか使えんDNA結合コードを教えるんじゃなかったと後悔している」
アルク「DNA情報?そんなものはどうでもいい、オムニトリックスを使いこなせるのはこのオレだ!あんな人間のハーフが異次元の技術を扱いこなせるか?答えは火を見るより明らかだ!今日付けでお前とは縁を切るからな!!(助手を辞める旨が殴り書きされた紙を取り出し謎の男の机に叩き付けて置く)」
謎の男「そうか…『親愛ならぬハール・ディア・ブラウンへ この静けさを堪えることが出来なかったため、私は本日を持ちまして貴方の助手を辞め、トワイラの組織“
ディスティーノ”への参入を許可されましたのでそちらに就きます。今までありがとう、トワイラの底辺へ送る アルク・ハードより』…ディスティーノ?あそこはちゃっちい売店の筈だが…」
アルク「時代が古いんだよ、老害が ディスティーノはある異世界を滅ぼす為に結成された組織だ。世界を滅ぼす快感を味わうチャンスな訳だ…これ以上のチャンスは来ない。オレは行かせてもらうぜ(部屋を後にするため出口に向かう)」
謎の男→ハール「…その世界のナンバーコードは何だ?多次元移動ゲートで追い付いてやるからな」
アルク「…『Chao-X-S』だ(このコードは、まさしくヘッジホッグの存在するカオス界のものであった)」
ハール「…なっ、待て!そこはオムニトリックスの受取人が居るのだぞ!?受取人が消息を絶つとオムニトリックスは機能を停止する…正気か!?」
アルク「第二のマーク・ゼロ・テニスン(Mark Zero Tennyson)はこのオレだ、マーク・ハード・テニスン(M“Ark” Hard Tennyson)として生きてやる(そう言い残し、研究所の外へ出ていく)」
ハール「…トワイライトに産まれた奇才…とでも、名付けておこうか(研究所の窓を一目見て、その部屋を後にする)」
最終更新:2013年08月31日 20:36