カオス界の歴史の中でも、最も戦争が盛んだった旧・カオス文明。
そんな殺伐とした時代を終結させたのが、不思議な力を秘めた石「
カオススピネル」の力によって、驚異的な戦闘力と人間のような意志を持った、優秀な古代兵器達である。
古代兵器
旧・カオス文明の大戦争にて使用されていた、人型の兵器。
とても古代とは思えない技術で造られている。
現在完全な状態のまま残っているのは、最強の力を持ったこの2機だけである。
外見は黒いショートヘアと銀色の瞳が特徴の、8歳前後くらいの子供で、額に「Ω」の文字が刻まれている。
数ある古代兵器の中でも、史上最強の力を持ついわゆる「最終兵器」であり、秘められた力は凄まじい。
また、機械でありながら、人間と同じ意思や学習能力が備わっている。
その力や意思の源となるのは、不思議な力を秘めた石「カオススピネル」であり、これは手に持っているだけで人間の身体能力を倍にするという不思議な力がある。
そして、その石を兵器や
ロボットに埋め込むと、驚異的な戦闘力と、人間のような意志や感情が備わる働きがある。
オメガの体には、ソフトボール大ほどもある大型のカオススピネルが2つも埋め込まれているのである。
故に、戦闘力は他のどの兵器をも超越しており、その凄まじい力で大地を焼き尽くし、戦争を終結させたのではないかといわれている。
長きに渡る戦争が終わった後、オメガは遺跡に封印されていたのだが、数千年経った現在、あることがきっかけで再び目覚めてしまう。
目覚めた後のオメガは戦闘本能を失っており、ただの純真な子供のような状態になっている。
しかし、戦闘力だけは昔とほぼ同じなため、扱いには気をつける必要があるとか。
一人称は「ワタシ」。
外見は黒い長髪と瑠璃色の瞳が特徴の、10歳前後くらいの子供で、額に「Ψ」の文字が刻まれている。
オメガに最も近い戦闘力を持った兵器であり、オメガのプロトタイプ(試作機)として造られた兵器。
その体内にはソフトボール大ほどの大型のカオススピネルが1つ埋め込まれている。
純真な子供のような彼もまた、大昔にオメガと共に大地を焼き尽くした兵器の1つであり、破壊本能が以上に発達した危ない存在。
数千年の眠りから目覚めた後、彼もまたオメガと同じく記憶を失い人間の子供として暮らしていたが、ある事がきっかけで元の破壊兵器に戻ってしまう。
怪力を用いての格闘や、三つ又の槍を駆使した戦法を得意とし、両目からは爆炎レーザーを放ち、両腕、胸、口に搭載されている銃口からは破壊光線を放つ。
一人称は「ボク」。
ガーディアン
数ある古代兵器の中でも、選ばれた精鋭部隊であり、カオススピネルによる強化に成功した最初の兵器達。
戦争終結後、封印された最終兵器を守護せよという命令の下、長きに渡ってその使命を果たしてきた。
現在、人間社会で人間として活動しているが、守護者としての使命は忘れてはいない。
外見は黒いコートと赤い長髪が特徴の、30歳前後くらいの男で、右頬に「Σ」の文字が刻まれている。
オメガを守護し、制御する兵器「ガーディアン」の1人であり、カオススピネルを埋め込まれた最初の兵器。
彼を含むガーディアン達に埋め込まれているカオススピネルのサイズはビー玉ほどだが、それだけでも戦闘力はなかなかのものである。
人間名は死愚魔 凶三(しぐま きょうぞう)。殺し屋の神の下で仕事をしていたらしいが、殺し屋の神が滅びたため今は無職。
どんなに離れた敵をも見つけ出し、更に透視能力も併せ持つ千里眼のような機能を持つ特殊なアイセンサーを両目に搭載している。
剣術を得意とし、体の中には様々な武器を搭載している。
中でも一番強いのは、左腕に仕込まれた「Σ(シグマ)ブレード」と呼ばれる禍々しい形状の剣。
ガーディアンの中では最弱らしいが、それでもかなりの実力を秘めている。
ガーディアンとしての誇りと使命を重んじており、オメガを自分の命にかけても死守すると誓っている。
一人称は「我」。
外見は白いTシャツと黒の半ズボンが特徴の、イカれた目つきをした20代後半くらいのスキンヘッド男。
人間名は駄流 井蔵(だる いぞう)。たまにオメガの監視と警護をする以外完全に無職。
怠惰に満ちた性格で、いつもボーっとしていることが多く、「面倒くさい」とよく呟く姿はとてもガーディアンとは思えない。
そのやる気の欠片も無い仕草や言動故に、他のガーディアンからの評判は良くない。
「Τ」の文字が刻まれた非常に長い舌を持つ。
腕や足など、体の様々な部分を自由自在に伸ばす事が出来る。
更に、大抵の物理的攻撃を受け流せる特殊なボディを持っている。
一人称は「わし」。
外見は白いスーツに身を包み、銀色のショートヘアが特徴の20歳前半くらいの男で、かなりのイケメン。左目に「Υ」の文字が刻まれている。
人間名は星 優斗(ほし ゆうと)。ホストクラブに勤めているが、至って真面目な性格で、ガーディアンとしての使命は忘れていない。
フィーとは仕事場が近く、よく話をしたりする仲らしい。
一度手に持った(あるいは触れた)物体を自分の思い通りに動かしたり、操る事が出来る、サイコキネシスの様な能力を持つ。
この能力を駆使し、投式武器などを相手に追尾させる事も可能。
一人称は「僕」。
外見はメイド服と水色のショートヘアが特徴の、10代後半くらいの少女で、右目に「Φ」の文字が刻まれている。
人間名は速水 蘭(はやみ らん)。メイドカフェで働いており、接客はかなり上手いらしい。
過去に人間の恋人を戦場で失って以来、ガーディアンとしての使命や戦いなどを否定し、毛嫌いし続けていた。
しかし、ある事がきっかけでガーディアンとしての「本当の役目」に気づき、「何かを護るため」であれば、戦うことを決意する。
普段かなり明るく可愛い子ぶった性格をしているが、怒るとかなり荒っぽくなる。
また、少々ナイーブな所もあり、自分が他人に見下されていたり、バカにされていると感じたりすると、よく不貞寝する癖がある。
感情が高ぶると、機械であるにもかかわらず、涙(というか水)を流して泣く。
一見弱そうに見えるものの、ガーディアンの中でも最速のスピードを出す事が出来る兵器であり、本気を出せば弾丸をも超えるスピードで動く事が出来るとか。
しかし、スピード重視の造りの為か、他の4人より耐久力が低いらしい。
昔、オメガとプシーに散々「おもちゃ」にされまくったらしく、2人をかなり嫌っている様子。
一人称は「私」。
ガーディアンの中でも最強であり、ガーディアン達をまとめるリーダー的役割を持つ「ヘッドガーディアン」と呼ばれる存在。
外見はカウボーイ風の帽子と、茶色い刑事風のスーツが特徴の、30代前後の男で、左手の甲に「Χ」の文字が刻まれている。
人間名は戒 達郎(かい たつろう)。職は不明。
デザートイーグルという強力な拳銃を愛用しており、この銃に自分で作った特殊な弾丸を込めて撃ちだす。
この弾丸にはガーディアン達のコアに秘められた魔力を込めており、オメガやプシーが暴走した時はこれを撃ち込んで止める事とか。
左耳には「迷彩スイッチ」という物があり、これを押すことで周りの景色に溶け込み、姿を見えなく出来る(簡単に言えば「ケロロ軍曹」のアンチバリアのような物)。
昔は一番戦場に出されていたらしく、さらにはオメガとプシーに興味本位で首や腕をもがれ、大変な目に会ったとか。
一人称は「俺」。
最終更新:2011年06月05日 16:40