「LaSt wAr【光明】編 第四章 第1話 過去ログ⑤

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――――――――― 驕傲と独善に駆られた虚飾の輪廻は終焉を迎える ―――――――――






≪ 覚 醒 す る 世 界 ≫


― 最  終  回 ―

次回 カオスドラマ LaSt wAr【光明】編

その時、アオは… 世界の民は… ケイオスは…

だが彼はそれだけに留まらず、世界全土を激変させる驚愕の真実を告げる。

混沌に満ち足りた現象の創世者、その化身が今…目に前にいる。

静寂たる白銀世界の中で引っ切り無しに続く事実を告げられ、驚愕の顔を露わにするアオ。

キセル「―――――――『七神衆』を創ったのは俺だ―――――――」

ゼネアとの長い決着に終止符を打ったアオの前に、やにわに姿を現したのは七神衆の一人、幻(ヴィジョン)のキセル

~ 次 回 予 告 ~



キセル「(濡れた金属の地面を踏み鳴らし、アオの元に姿を現す)………。(目深に被られた黒い帽子から、碧の眼が露わとなる)」

アオ「(ゼネアの最後を見届け、ふと冷たい感覚に気づき空を仰ぐ)―――――――……ゆ、き…?」

ゼネアが倒れると同時に、エッグマン本拠地に降る雨が、突然、的礫と光る雪に変わる

ゼネア「……。(静かに目を閉じる)(…俺は…… ……理想を…叶えられなかった… ……もう…人にはなれ、ない…… ……カ…ハハ…… ……だが… 何故だか……不思議な感じだ… ……何故、何故……何故『こんなにも興奮が沸き立っている』のか…  …………そうか……俺はきっと… 本当の意味で…理想を叶えられたのかも…しれない……な……―――――――)   ザ ァ ン ッ ッ ! ! !  (真っ二つに切断されたとき、それはゼネアではなくただ、人の形をした機械となり…今、静かに金属面に崩れ落ちた)」
アオ「 …わかった。 (終わりにするんだ。この深淵の闇のような藍に染まりながらも、気高い魂を―――。) ザ ァ ン ッ ッ ! ! ! (全身全霊を込めた渾身の一閃をゼネアに放つ)」
ゼネア「―――――――いいや…。(不敵に笑むように小さく零す)」
アオ「……(沈黙が続き、白い剣を捨てて消滅させ、蒼い剣をきつく握り直す)………ゼネア、最後に聞かせてくれ。―――お前は俺が憎いか?」

ゼネア「――――ギィインッッ!!(ククリを弾かれ、しばらく沈黙が続いた)…………ガシャン…(膝をつく)……ここまで…か… ……バッキャーン…ッ…!(先程までククリを握っていた左腕が破損し、部品等が飛び散っていく)」
アオ「――――ギィインッッ!!(白い剣を振り抜き、ゼネアの持つククリを弾く)」
ゼネア「その程度の衝撃波で俺を…?舐めた真似を――――――ッ!!!(回避を試みるが失敗に終わり、横へ転がり倒れる)……!!(前方に、刃が半分に切り裂かれたアオのククリが落ちているのを確認する)ガシャンッ!!――――――ア゛ア゛ア゛アアアァァァーーッ!!!!(立ちあがり、そのククリを拾い上げて真っ直ぐに駆けだし、アオに最後の攻撃を繰り出そうとする)」
アオ「ッ!!?なんて、覚悟だ―――…ッ!!(ゼネアの行動を目の当たりにし、驚愕する)……ああ、来いッツ!!(空間へ向かって剣を振り抜いて衝撃波を生み出し、向かってくるゼネアに飛んで行く)」

レド(ニューラ)「じ、じゃあ!あの方は自棄になって…!?」
アンチ(ヤミラミ)「ゼネア様、永久機関(エターナルサイクラー)を捨てやがった…!?……確かに、あの鈍い動きは機関によるもの、なら機関を取り外せば解消される!そんなことは俺にだってわかる… ……しかし、『Dr.』が言っていたが、機関無しではあの方は本来の力が発揮できない…!…変形できないこともそうだが、何より基本的な行動をとることすら難しくなるってな…!ゼネア様…それをわかっているのか…!!?」
ゼネア「がああぁぁ…ッ…ッッ!!!(アオの反撃を直に受けて吹き飛ぶ)…こ、こんな…ッ…(Blast∞Modeが解除される)……チッ、ならば――――――こうするまで!! スグンッ!! (ゼネアが咄嗟に取った選択は、手刀で己の胸部を貫き、中から紅色のコアを乱暴に取り出すという大胆な行動だった) ガシャァン…ッ…!! (コアを金属の地面に叩きつけると、全身の遅鈍性が解消され元の運動能力が復帰された)……腕が、脚が馴染む。…もう形態は使えないが、貴様を殺すにはこの姿だけで十分だ…ッ…!!…今度こそ決めてやるッ!! ズダンッ!!!(駆け出す)」
アオ「なるほど、今の異変は……ようやく布石が効果を発揮し始めた、ということだね。お前が精巧な"機械"で、何度でも再生する外装を持っているのなら―――中から壊すしかない。(今度こそ優位に立ったと確信し、大胆不敵に笑む)―――さあ、まだ飛ばしていくぞッ!!!(高速で地上に降り立ち、ゼネアの胸部へと狙いを定めて走りながら袈裟斬りを繰り出す)」
ゼネア(B∞M)「(二閃により切り裂かれた跡を見てアオを睨みつける)……"あの時"、切り裂いたのは俺の体だけでなく…核である機関をも…!…力任せに戦っていると思ったが……侮れん…!!」

レド(ニューラ)「…だから、突然ゼネア様の体が…。…迅速なスピードや攻撃を繰り出す際に動きが低下したのも、つまり、維持困難に陥った機関が暴走しているということなのね…!!」
アンチ(ヤミラミ)「(足元の残骸を蹴飛ばし、アオたちを一瞥する)奴が二度目に繰り出した攻撃は、ゼネア様が想像していた以上に深かった。そう、切り裂かれたのは堅い外装だけじゃない。中に搭載されていた永久機関(エターナルサイクラー)もだ。ゼネア様がBlast∞Modeを発動すると、機関の活動は爆発的に上昇する。だが傷ついた機関ではその活動を長時間維持することはできねえ。」
レド(ニューラ)「………!!!」
アンチ(ヤミラミ)「修復した部位がもし――――――――外装だけだったら?」
レド(ニューラ)「…まさか、そんなことが……!で、でも…その後すぐに体を修復したはずでは…?」
アンチ(ヤミラミ)「そうだよ、あの餓鬼はゼネア様から初めて攻撃を受けた時に、あの方の装甲が頑丈なことを察知していた。だからあの餓鬼は気づいたんだよ―――――――頑丈な体を破壊するには、" そ の 一 点 の み を 狙 え ば い い "ってな。」
レド(ニューラ)「なによ、そんなに声を荒げて。彼の攻撃はゼネア様の全身に―――――――!!!(はっとなる)」



ゼネア「ヅッ――――――!!!ザキィィンッ!!!!(凄まじい斬撃が体をえぐり削っていき、地に落下していく)」
Tアオ「ギチギチギチ……ッッ!!ギィンッッ!!!せェアッ!!(激しい鍔迫り合いの中、刃を滑らせるように刀を引いて袈裟斬りを繰り出す)」



アンチ(ヤミラミ)「ゼネア様の装甲は非常に硬く、並みの核兵器を受けても当然無傷を維持することが出来る。だがあの餓鬼の攻撃はそれ以上の火力を持っていた、だからゼネア様に傷を入れることが出来た。だが、問題はそこじゃねえ。あの二人が激しくぶつかってたあの鍔迫り合いの時、あの餓鬼がゼネア様に一撃を叩き込んだ場所は何処だったか見ていたか!?」
レド(ニューラ)「ええ…胸部に、斬撃の跡が…。」



アオ「―――ズザァッ!!(着地し、軸足でしっかり踏み込んで砂塵を巻き上げながら振り向く)……どうしたの。"その程度じゃ、俺の足元にも及ばないよ。"」
ゼネア「―――――――!!(早い…!)(右ステップで間一髪回避するが…)……フフフ…なかなかの速度。だがその程度では俺の足元に到底及ばな―――――ピキッ…!!  ……!!!(胸部に切り裂かれた跡が生じる)」



アンチ(ヤミラミ)「…頭の切れる餓鬼だ。(アオを指す)あの餓鬼が妙な能力を発動した状態で初めてゼネア様の体に傷を入れやがったのは見てたよな?」
レド(ニューラ)「何、どういうことなの…?」
アンチ(ヤミラミ)「――――――!!そ、そういうことかァ…ッ!!(驚愕の表情を向き出し)」
ゼネア(B∞M)「ザキィィィンッッ!!!! ………!!!(頑丈な胴体に二閃が迸り、地面に落下する)ご…ッ…これは…まさか……ッ…(水中から出た際に、アオの一閃により破損した体の部位がショートしていたことを思い出す)(いや…あの程度の破損でこんな事態に陥るなど有り得ない。永久機関は水に弱い訳でもなければ、多大な負荷が掛かることでオーバーヒートを起こす懸念も無い。ならば何故――――――)……!あの時か……!!(アオがドライブを発動し始めて自身に攻撃をくりだした場面、そして鍔迫り合い時、アオの繰り出した袈裟斬りが身体を抉った二つの場面が思い出される)」
アオ「しまッ――――――(さすがに異変に気づいたようで目を見開くが、すぐに臨戦態勢へと戻る)―――ジャギィンッ!ズァァアッ!!(ゼネアが掲げた腕を斬り付け、左右の剣を振り被って胴体目掛けて同時に振り下ろす)」

レド(ニューラ)「…!!!(ゼネアの行動を見て驚愕する)ど、どういうこと……!?」
ゼネア(B∞M)「ずッ……!!!?(すぐにアオの脳天に手刀を繰り出そうとしたが身体の節々の機能が鈍くなる)」

ギギッチィッ!!ギギュゥゥー…ン…ッ…!!!(突然ゼネアの体に異変が起きる)

ゼネア(B∞M)「(くッ…!これは…計算外のインターバルか何かか…!?いや、そんなはずはない…永久機関(エターナルサイクラー)は万能だ…アクシデントが起こるはずがない…!!)ぐっ、おおおぉぉッ…!!(横斬りにより腹部に切り傷ができる)おのれ―――――(カウンターを仕掛けるために腕を掲げようとする)」
アオ「ゼ、ネ…アァァァァァァ!!!(軌道を変え、空を蹴って後退したゼネアへ接近し右剣で横斬りを繰り出す)(もはや一心不乱に戦っており、ゼネアの異変に気づいていない)」
ゼネア(B∞M)「(この程度の動き…!馬鹿め、隙だらけだ…ッ!)無駄だ――――――ッ!?(右の手刀で受け止めようとしたが何故か遅れて反応したことに気づき、急いで左腕で攻撃を防ぎ後退する)」
アンチ(ヤミラミ)「な…何を言って――――――(二人の戦闘に目を向け、ゼネアの動きに注目する)……どういうこったこれは…俺の目でも追いつけるぞ。(…馬鹿言ってんじゃねえよ、あの方の早さは確かに……いや待て、何か引っかかる…。)」
アオ「(鍔迫り合いから離脱され、剣は空を切る)言われなくてもッ!!るァァアッ!!!(空中で前転し、背後へ回ったゼネアを下方向から斬り上げようとする)」
レド(ニューラ)「気のせいかしら。……私の目でもあの方の動きが確認できるわ。」
アンチ(ヤミラミ)「何が言いてえんだよ…?」
レド(ニューラ)「確か今のゼネア様はとてつもない速さを有しているんだよねー…?しかも、彼の早さは七神衆の中でもトップクラスだと言われているくらいに。」
アンチ(ヤミラミ)「あん、どった??」
レド(ニューラ)「……妙ねぇ…。(ぼそりと呟き)」
ゼネア(B∞M)「 ド ゥ ン ッ ! ! ! (アオの斬撃に対し手刀で迎え撃ち、鍔迫り合いになる) それが…貴様の本当の能力…!…クハハハハハハッ!!!いいだろうッ!!死に行く最期まで抗ってみせろ!!この俺のようにッ!!!! ガキィンッ!! (鍔迫り合いから離脱し、アオの背後へ回り込もうとする)」
アオ「―――――"幾星霜の輝宝"(アンビション・シャワー)。(左手の甲が眩く輝き、もう一本の白い剣を生成、発現させる。心境の変化か、二刀流へと成る) 屈しない。俺の、俺の大切な『輝く宝たち』(きぼう)はお前なんかに屈しないッ!!!(大地を踏みしめて跳躍し、空中より左手の白い剣でゼネアへ斬りかかる)」

ゼネア(B∞M)「……!(アオのその姿に圧倒されるがすぐに我に返る)…言ったはずだ…ッ!貴様に覚悟がいくらあったとしても、すべては"力"がものを言うとな!!貴様の護りたいその『希望』とやらが!!延々と輝き続けるのならば!!俺はそのすべてを食らい尽くしてやる…ッ…!!!貴様を殺し、民を殺し、国を殺し、世界を殺し、そして最後に自分を殺し、俺は『人』へと昇華するッ!!!(己の身体を打ち付ける雨粒を払うように回転しながら飛翔する)」
アオ「『希望を護るため』。お前達が何度、世界の希望を、国の希望を、街の希望を、そして人の希望を踏み躙ろうとしても、俺たちはその希望を護る。もう潰させやしない、誰にも。希望はいくらでも湧き上がるぞ、明日を生きる希望が、誰かを信じる希望が。たとえ何度お前に体を潰されようが、俺のこの希望は潰せない…何度だって輝いてやる、いつまでだって輝いてやる。―――――俺はその為にここに立ってるんだ。(満身創痍、その言葉を体現したような体で直立し、ゼネアに)」

ザアァァァァァァーーーー………

ゼネア(B∞M)「……!(ゆっくりと背後へ振り替える)…馬鹿な、あれだけの猛撃を受けていながら…!いくら強靭な肉体をもっていたとしても生身の人間、耐えられるはずがない。……何が……何が、お前をそこまで駆り立てる…!?」
アオ「ヒュ…ゥゥウ……ドサッ (地上へ落下し、小さく砂煙が上がる)……………て………待、て…よ……(小さいが、しかし真っ直ぐに通る声をゼネアの背中に投げかける)…まだ、終わってなんかない…俺は…ッ!! これまでも、これからもッ……抗うよ、【 英 雄 】(俺たち)はッ!!(瞳孔が開き、尚も輝きを見せる瞳をゼネアの背に向ける)」
ゼネア(B∞M)「(落下してくるアオにとどめを刺そうと身構えたが、その様子を確認して攻撃態勢を解除した)……俺とお前はもはや違う存在。どちらを比べる事もなければ競い合う事もない。だが相手が悪かったな。―――――俺は【 七 神 衆 】だ。(踵を返す)」
アオ「―――――――あ゛…………ガ……ッ………!!(至る所から血飛沫をあげて白目を剥き、空高く蹴り上げられてふわりと天へ浮く)」
ゼネア(B∞M)「  ヒ ュ ォ ン ッ  (吹き飛んでいくアオに追撃を浴びせるべく圧倒的な速さをもって追跡する) ドンッ、ドンッ、ドンッ!!!!! ヒュッ――――― ッ ゴ ォ !!!(吹き飛ぶアオの頭上に移動し殴りつけては地面でバウンドするアオを再び殴っての連撃を繰り返し、ある程度してアオの下へ潜り込み空高く蹴り上げる)」
アオ「嘘ッ――(見えな……)┣¨ ッ (ゼネアのパンチは見事にアオの身体を捉えて何かが折れ、潰れたような音を立てる)ゴォォォオォオオォォォンッッ!!!(アオの体はまるでオモチャのように吹き飛び、文字通り風を切りながら水平に飛んで行く)」
アンチ(ヤミラミ)「“Blast∞Mode”を展開したゼネア様はもはや無敵も同然…!あの方の速さには、七神衆でも右に出る者はいねえぜ…ッ!!」

ゼネア(B∞M)「――――――これが最後だあァッ!!!!! ドシュゥンッッッ!!!!!!(怒号と共に凄まじい脚力で瞬時に接近しアオに想像以上の破壊力を有する高速パンチを見舞う)」
アオ「ゾクッ………(化け、物……ッ!?)……―――(いや、怯むな。立て、アオ。)(豪雨の中、血糊を吐き捨てて立ち上がる)……―――――俺の帰りを待ってる人がいる。(白い蒸気がアオから溢れ、目の蒼さに輝きが増す)」

――――――――――――ポツ    ポツ  ポツ  ポツポツ ザアアアァァァァァァァーーーーーーー(激しい雨が降り始めた)

ゼネア(B∞M)「フシュゥゥゥゥ……(土煙から姿を現したのは、全身から紅の閃光と蒸気が溢れ出ているゼネア…いや、それを象った狂気の化け物だった)」
アオ「――――――(輝くゼネアを見ると、目を見開いて瞳が縮小していく)―――ガッ、ドッドドッ―ズザァァァアアアッ!!(咄嗟に身を守るように刀を構えるが、解き放たれた衝撃波に吹き飛ばされて地を滑る)……か、はっ…?!(うつ伏せのまま横たえ、何が起こったかも理解できず吐血する)」

┣¨     ゥ    ッ    !(ゼネアがオーラを纏ったとたんに彼を中心に衝撃波が解き放たれ、周囲の残骸や廃墟を瞬く間に消し飛ばした)

ゼネア「(全身の力が緩むように前のめりになり、瞼を閉じる。開眼すると瞳には高速スクロールされる数字や記号の羅列が映り、それと同時に態勢を元に戻した)――――“Blast∞Mode”―――――   ギュォォォォォオオオオオ……ッ…!!!!!(全身の至る部位に紅の光が迸り、やがて同色のオーラに包み込まれる)」
アオ「(――――"女神"…。何を外した…?腕輪、か………?)そうだね、そろそろ決着をつけよう―――ダッ!!(無防備のゼネアを見据え、刀を携えて高速接近する。真正面から刀を振り下ろす)うォォオッ!!!」
アンチ(ヤミラミ)「ケケケ……来るぞ、あの方の真骨頂が…!(口角が目の横まで上がる)」
レド(ニューラ)「…『リミッター』…とは?」
アンチ(ヤミラミ)「(遠い安全地帯の高台から観戦している)………とうとう『リミッター』を外したか…。」
ゼネア「…そうだろうな。それは俺も同感だ。女神の考えることなど…俺たちにも理解できない。だが、過去に一戦を交えた『ある人物』からこう告げられたことがある。ガチャリ ガチャリ カランカララン…!!(両腕に嵌められた腕輪のようなものを取り外し足元に投げ捨てた)…"大いなる力に支配されるなら、それを利用する選択肢もある"とな。だからこそ俺は女神を利用し、己の理想を叶える。……さあ、余興はここまでだ。(無防備の状態でアオに不敵な笑みを浮かべる)」
アオ「……フーッ フーッ (頭部や肩、腹部など至る所から流血し、残骸を吹き飛ばした刀を握りしめて立ち尽くしている)………さあ、どうだか…神様の考えることなんて、俺にはわからないよ(常人なら既に生命活動を停止してもおかしくない大怪我であるが、もはや執念で立ち上がっている)」
ゼネア「……!(弾け飛んできた残骸を腕を防ぎ、静まり返ったところで態勢を整える)……天は貴様に味方したようだな。(土煙りに向かって呟く)」

シン…………(辺り一面がしばらくの静寂に包み込まれる)     ――――ドッ  ガシャァァアアァン!!!(アオを埋め尽くした残骸の山が一部弾け飛ぶ)

ゼネア「―――――!!(腕から鎖を分離させ、その場から退く)ズザザザーーッ……! ……チッ…(崩れ落ちた残骸の山を横目で睨みつける)」


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最終更新:2014年04月13日 01:28