―西国 町外れ―
ニック「……フゥー…(折れた駐車禁止の標識の残った部分に寄りかかり、タバコを吹かしている) 」
レオニール「……どうも(ニックを見つけ、歩いてくる) 」
ニック「…どうも(レオニールの姿を確認すると、接待のような笑みを浮かべてタバコを缶の中へと放り込む)わざわざこんな所まで来て頂いてありがとうございます…しかし凄いですよね、この標識……見事なまでに折られてる(レインドVS
ゼウルス戦で使用された標識を見て、若干苦笑気味になるが、すぐレオニールへと視線を向ける)覚悟は元より出来ていた、という感じですね… 」
レオニール「……明らかに、普通の人間が普通の手段できるようなことじゃありませんね…… ええ、出来てますよ。最初から 」
ニック「…よし、じゃあ早速、行こうか…(砕けた口調へと代わり、フッと笑って経路を歩きだす)以前、君が倒した魔王の手下。まぁその手下からの内通を貰った。この待ち合わせ場所からすぐ歩いた所に案外あったみたいなんだ…”魔王の城”が… 」
レオニール「内通……意外と簡単に漏らしたんですね……それもそんな近くに 」
ニック「その手に通ずるというか…拷問の天才が俺の『先輩』にいたからね…表向きには見えないが、非情に立派な城らしい……(生い茂る森の中へと入りこんでいき、青い警察服が汚れ始める)俺は戦闘手段が殆どないから、牽制程度だけどさ、レオニールのあの武術があればどんなモンスターでもイチコロだよな(ハハハと笑いながら) 」
レオニール「近場とはいえ、隠れてはいるわけですか……なるほど、見つからない訳だ… そう、かもしれませんね… 」
ニック「頼りにしてるよ……(耳に当てた無線機に手を添え、一旦立ち止まって茂みに身を潜める)…なぁ、レオニール。君はドラクエとか、そういうゲームはやった事あるかな? 」
レオニール「……昔、少しだけ。どうしました?(ニックの横で身を隠す) 」
ニック「魔王の城に行く為には幾つかの試練が必ずあった……この世界でもそれが適用されているんだね…ま、単純な話ーー 」
ジークフリートド「……(森の中でも、拓けた場所で斧を地面に突き刺し、柄に両手を置く形で仁王立ちをして戦士は待っている) 」
ニック「門番を倒せば魔王に会えるって事(
ジークの姿を見つめ、冷や汗を含んだ苦笑い)行けるかい? 」
レオニール「……やってみます、隠れてて下さい(茂みから出、戦士の前に立つ) 」
ジークフリード「 其方が冒険者…(態勢はそのままで、兜越しにエコーのように響く声を唸らせる)魔王の逆らい、尚も戦いを求むか…(斧を抜き、土をバラまきながらもその見て分かる程の重さの斧を軽々と掲げる)問う!何故魔王に逆らう 」
レオニール「……望むさ、戦う為にこ来たんだ(静かな怒気を放ち、口を開く)平気で人を傷付ける様な奴等が、許せないからだ……お前達の様な連中が……!(脚を開き、静かに左手を突き出し、構えを取るを) 」
ジークフリード「 それが其方の正義か……皇帝と闘う資格有りッ!(斧を一振りし、周囲の空を断斬)行くぞ冒険者ァ!!(その巨体に似合わず、送球を追うような勢いでレオニールへと駆けていき)スラッシュブレードッ!(水を帯びた斧による縦の斬撃を繰り出す) 」
レオニール「あの斧……空を切っ…ッ!(身を捻って斬撃を躱しつつ、ステップで側面に回り込み…右ストレートで戦士を狙う) 」
ジークフリード「 ドンッ!(右ストレートは胴へと直撃するものの、厚い武装で囲まれた体は拳による攻撃の衝撃を吸収)ブォン!(攻撃を仕掛けて来たレオニールに間を置いてから斧の峰で薙ぎ払う) 」
レオニール「ただ殴っても鎧は通せないか…!(即座に構えを直し、柄の部分に左の拳を叩き付け、圧し折りにかかる) 」
ジークフリード「回避に転じぬとは…ッ!(斧はへし折れ、使い物にならなくなった柄を捨てる)その体でこの鎧を貫けるか、冒険者…貴様の正義を見せてみろ!(握り拳を造り、両腕でレオニールの頭部と腹部を左右から殴りぬけるように振るう) 」
レオニール「(勝った……これで武器は…!?)があっ!(油断した所に拳での攻撃を喰らい、のけぞりながらも距離を取る)……なるほど、素手でも戦えるのか… 」
ジークフリード「”キングアワりんのエンハンス” 私のこの拳は本来の三倍の力を持つ、其方の骨共砕こうぞッ!(青いオーラが渦巻きだし、精神統一)行くぞォ!(レオニールへと闘牛が如く勢いで駆け抜け、鎧越しに肥大した腕を顔面目がけ振り抜く) 」
レオニール「小細工出来る相手じゃない……乗ってやる……正面からぶち抜いてやる(右手に碧い筋が入り、微かに煙を放つ)三倍がどうした、お前に勝てずに……後ろの連中に勝てるか…!(大きく振り被り、振り上げられた拳に右ストレートを叩き込む) 」
ジークフリード「 正面からの戦いに挑むその勇姿は褒め称えよう!いざァ!!(拳が重なり、腕部位の鎧の部分が砕け散る)な、なにっ!?私の鎧がーー 」
レオニール「(左手で露出した腕部分を掴み、捻り上げる)もう一発くれてやる……悪党が…!(逃げられない状態となった戦士の顎先を狙い、アッパーカットを打ち込む) 」
ジークフリード「 ――ドンッ!(アッパーカットは鎧共、顎を砕き、巨体は宙に浮いて戦場のど真ん中に岩盤をつくる勢いで崩れ落ちる) 」
最終更新:2014年06月06日 22:08