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第一章『警告』
――― 第一話 終 ―――
EvAd「…そうかい(一同の意志を聞き届け、目を瞑る) “頑張りたまえ”、陰ながらに見守っているよ―――……… 」
マーク「……覚悟してなきゃ、ここまでやれる訳ないだろう(その眼は、確固なる覚悟を感じさせる) 」
ドンキーコング「 …テロリストだろうが何だろうが、来るなら来いってんだ…。……何があろうとも俺は全力で立ち向かうぜ……。(EvAdに) 」
エミリー「……運命…なんデスネ……ならあなたを責めても仕方ありマセン…(EvAdに)……ハイ…お願い、シマス……(勤次の手を弱々しく握る) 」
EvAd「君の“運命”は他人の“運命”と何らかの関係性を持っている。…君は、それでも前に進めるのか(責任感を感じさせるような声色でマークに問い) ああ、皆にこれから起こり得ることを告げていたところさ(ヒロに) 」
AS「俺にとっては、それは些事な問題だ、それに何よりも、クソったれた運命に対して指をくわえて受け入れる事は俺にはできないな、いつだって、抗ってきたからな。(ス、と腰に差したミラージュブレイドの柄を取る) 」
勤次「……そうか…避難は間に合わないかもしれない…という事か…(EvAdの方を見て)…エミリー、ここからは決して俺から離れるな………最期までお前は守る(エミリーに) 」
EvAd「――――。(
ドンキーの話を無言で聞きながら) 君が動くことで“他の者達”が全滅する可能性だってある。―――“死”を迎えずとも、
レゼリア国そのものが滅びる可能性を回避できる保障はないのだよ?(真剣なまなざしをASに向け) ない訳ではないさ、だが――― それが“全ての可能性”から隔離されるということには直結しない。(勤次に) 死を選び、ここで全滅するか… 抗い、自分達だけが生存しその他のものを滅ぼすか… 身を投じ、守りたいものを守り抜くか… ―――全ては君達次第だ。時間は残りわずかしかない。有限であるものは無限にはならない……私はここで見ているよ、君達が選んだ道に支援しよう。(一同に) 」
ヒロ「……なるほどな……俺も、そうしようかな…できるだけ多くの人を守らなけりゃならナイ……(ドンキーに)…ん、EvAd…あんたもいたのか(EvAdに) 」
マーク「ああ っつっても、自分の死の恐怖とかそういうのじゃなく…今ある自分の『運命』に終わりを打たなきゃ死ねないのさ 」
ドンキーコング「 ああ…。……どうしようもねぇって言うなら…考えるよりも物事が起きてから動く…。……それが一番の答えだからな…。(ヒロに) 」
勤次「…避難する、という選択肢は……?(EvAdに) 」
ヒロ「…なんだ、ドンキーもいたのか………??大丈夫なのか…?(ドンキーに) 」
EvAd「…すまない、私にはどうすることもできないのだ。(申し訳なさそうにエミリーに) …抗うかどうかは私が決めていいことではない、全ての責任は“君自身”にあるのだから。(目を伏せ、勤次に) “13時20分39秒”。―――タイムリミットは約7分だ。 …ところでどうするつもりなのかね?君も“運命”に抗うつもりなのかい?(怪訝そうにマークに) 」
AS「抗うさ、こんなクソったれた運命なんざ、願い下げだ、俺はまだまだ約束の為に生きなければならないからな・・・なあ、そうだろう?『霞』。(何もいない空に向って、そう呼びかける) 」
ドンキーコング「 ……。(EvAdの話を聞きつつも)…俺はアンタみたいに何でも知ってるわけじゃねぇし、頭だって良くはねぇ…。……だから運命がどうたらこうたらなんて知った事じゃねぇ…。…今大事なのは、俺達に何が出来るか… …ただそれだけだ!(そう言った後にネクタイをキッ…と締めて)―――もう、考えるのはやめた…!! 」
マーク「……(頭を抱えていた腕を退ける)で、今の時間はどのくらいだ?俺も時計は持ってるが…(オムニトリックスを見せ)…お前なら時刻が正確に分かりそうだ 」
EvAd「嘘ではない、事実だよ。これが……―――“現実”なんだ。いつ死んでもおかしくないような、そんな現実に君達は存在している。…ようやく分かっただろう?命とは“儚い”ものなのだよ、ちっぽけで確かなもので…だけどその分、“失う”のも容易いものなのだ。(
シャルロッテや周囲の人間達に) …――このままここにいれば、いずれ“運命”が君達を迎えに来るだろう。 」
勤次「……最後の時まで………最後まで抗え…そういうことだな………?(身体を震えさせたエミリーの背中に手を添えながら引き寄せる) 」
ドンキーコング「 …おう、ヒロ…お前もここに来てたのか……(ヒロの姿を見掛けて)…こんちくしょうめ…。…犯人をすぐさま探し出してボコりたいところだが… …現状じゃあ正体が掴めねぇからどうしようもねぇってのが悔しいぜ…!!(拳を握り締めて) 」
アンジュ「おや困ったね、経営者の奴セキュリティを機械任せにでもしたのかな(頬に指を当て眉をひそめる)皆さん落ち着いて、冷静に行動してください冷静に……っとごめんよ(通行にんに呼びかけながらパーク内を巡回) 」
エミリー「……ソ、ソンナ……!嫌デス…まだ……死にたくナイ……!!!(ガタガタと震えだす) 」
EvAd「―――という訳だ、諸君(振り返り) ――――君は“運命”に抗うのかい?(腕組みをしてASに) 混乱している様だね、まぁ無理もない……(マークを見て) その通り、“死”へ向かうのだよ(哀愁を漂わせエミリーに) …勤次、非常に悲しい現実だとは思うが今まで精一杯生きて来られたのだから自信を持ちたまえ……―――最後の時まで。(勤次を落ち着かせる様に) 」
イナ「――――――………は?(放送を耳にし、ぽかんとする)………クソ、何なんだ…何なんだよッ!なんでこうも立て続けにヤな事が……さっちゃん、さっちゃん、探さねーと……!!(心臓が早鐘を打ち、ハッピータウン内にいたイナは周囲を見て闇雲に走り始める) 」
ドンキーコング「 ……(遊園地内で座ってバナナを食っていたが、放送を聞いて立ち上がる)…おいおい… …俺の耳が確かなら…とんでもねぇ事を聞いちまったぞ……。…バナナ食ってる場合じゃねぇ! 」
シャルロッテ「――ひっ(放送を聞き、一気に前進に恐怖が襲い掛かってくる) 嘘…でしょ……?(EvAdの方を見やりながら) 」
ヒロ「やれやれ、とんだ大惨事だな(マーク達の近くでラーメンを食べている) 」
勤次「……そいつらの仕業ではない…か………は?(死を迎えると言うのを聞きEvAdに) 」
放送「―――あ、あー……お前ら聞こえてる?つーか今の状況分かってる?この遊園地の“ハッピータウン”以外のエリアは占領した。助けてもらいたかったらそこにいる奴らに命乞いでもするんだな。―――まぁ当然、人間なんざ“自分さえよければ”って思ってる欲望の塊だ、誰もが“エゴイスト”なんだよ。――分かるよな?どんなに足掻いたって、テメーらは死ぬ。辛うじて“ハッピータウン”にいる連中は助かるかもしんねぇけどさ…その他の奴等は女だろうが子どもだろうが全員まとめて“殺す”。以上――――。(放送終了) 」
マーク「はー、まぁそうかも… あ?何だと、『死が訪れる』って?? それにレゼ、って……(右手で頭を抱え困惑の意) 」
エミリー「……Dead?……エッ……?(EvAdの語りに目を見開く) 」
AS「随分と、確定したかのような物言いじゃないか・・・中々に興が乗る、その未来、覆してやろう。(ベンチから立ち上がり、落ち着いた様子で、されど静かに闘志を燃やしている)何、気にするな、この程度で俺が死ぬと思うか?・・・大丈夫だ、俺はまだまだ死なない、俺がそっちに行くのはずっと先の話だ。(隣の、何も無い空に向って、再び宥める) 」
EvAd「あぁ…すまない。初対面でこんな風に言われても戸惑うだけだということは分かっているつもりさ、これでも(苦笑してエミリーに) 何故かは諸事情により教えられないけれど、少なくともその風自体が“彼等の仕業”だという訳ではないよ。(勤次に) ―――よく言われるさ。尤も…私には、何が基準で相手を判断しているのかは分からないが。君や他の者達の言う通り普通ではないのかもしれないな(自傷気味に嗤い、マークに) “不運”……決まってるじゃないか、君達は今日この場所で、13時27分11秒に“死”を迎える……つまりもうじき“レゼリア国”はテロリストの大反乱により滅んでしまうのだ。(並外れた事を語り始め) 」
マーク「…お前ちっと変じゃないか? いや別に敵視て訳じゃないんだが…『知りすぎ』じゃないか?そんな活動はつい最近したばっかだし……あーもういい、それは全部合ってるし、それよりも『不運』っつーのが気になってきたしな(ちとしかめっ面へ) 」
「 ―――そして、ついに“それ”は本格的に動き始めた。“予言者”の“予言”通りに、再び放送が流れだす―――――……… 」
勤次「……何で俺の名前を知ってるんだ?…この風はそいつの仕業だというのか?(EvAdに) 」
エミリー「……?……?(よく理解できてない)(EvAdの方を見て) 」
アンジュ「(デッキブラシで清掃しながら頭にみかんを乗せ子供に微笑みかける)とんでもない……『この場所』で『私に』お仕事があるなんてそれだけでありがたいよ、存外楽しいしね 」
EvAd「君は有名人だろう?…――私は流行に敏感なのだ、君のことはよく知っているよ。“金属や岩などの固体の物体の物質を吸収しその材質と同じ性質・強度を持つことができる”そうじゃないか(こちらも笑みを返しマークに) 」
遊園地の一般客(子供)「ねーねーみかんのお兄ちゃん、いつもそこでゴシゴシしてるけれど飽きて来ない?(用務員に話かけている) 」
AS「やはり、何かあったのだな、・・・大丈夫だ、心配するな、俺は何があっても死なない。(何も無い空に対して振り返り、宥める) 」
EvAd「実は遊園地のお客の中に“不秩序”をもたらすような者が混ざっていたようでね、おかげで舞台裏は滅茶苦茶だ……中には大怪我をした人間もいる。――次期に放送係りの人達にも被害が及ぶとは思っていたがまさか本当にこうなってしまうとは……“不運”だったね、君達(一同に“災難”が訪れる前兆だということを告げ) 」
マーク「……(初対面であるEvAdに名を当てられ、困惑やら驚きやらの感情が混ざった顔を一瞬浮かべるが)~~~そ、そうだ、俺はマーク・テニスン…よくその名前が分かったな (その顔は少し笑みを含んだ顔に変わった) 」
エミリー「……大丈夫デース…大げさデスヨ勤次サン!…Why?(EvAdの方を見る) 」
EvAd「――――そう、“不自然”だ。(ASとシャルロッテの前に現れ) 君達もそうは思わないかね、“マーク”に“エミリー”、“勤次”さん。(付近にいる者達に呼びかける様に) 」
マーク「…(パッパッと自分の身体を軽く払う)…なんか起きてる様な…って感じか(残りのポップコーンを口に流し込み完食) 」
AS「―――収まったか、ああ、もう大丈夫だ、落ち着いて、楽しもう。(ベンチに座り、その隣に、とす、と音がする)迷子・・・か、どうす―――る。(半分の
クッキーを自分の口に放り込み、サクリ、と音を立てて食べる)(途中で、音が途絶えた、何か言いかけだったようだが・・・何かあったのだろうか) 」
シャルロッテ「迷子…? 可哀想に、早くお父さんとお母さんに巡り合えたらい…… ――――??(放送が途切れたことに気づき)(――――い……今のは少し不自然じゃないか……?) 」
勤次「…大丈夫かエミリー!!!!!…帽子飛びそうやばいやばい(帽子を抑える) 」
放送「―――キーンコ ーン カーン コー ン …… えー迷子の連絡をいたします、黒いズボンに白―――――― プツン 。 」
「しだいに風は吹き止んでいくが、それが何を“意味”しているのかは――――…… 」
シャルロッテ「――――暑いし風は吹き出すしろくなことがないじゃないかっ!(涙目) せっかくのキャンディが台無しだっ!地面に落としたものはお客にはあげられない…買取しなくちゃ(そんなことを呟きながら、舞台裏の方まで歩いて行く途中、ASの消えたクッキーを見て) ―――― ?(立ち止まり) 」
新選組みたいな服装の男「なるほどな!お前さんも大変やな~? それにしてもこの突風一体なやねん~?(同じく抵抗してる) 」
AS「ッ―――(吹き荒ぶ風に、何も無い筈の空の場所の盾になるように、身を寄せる)・・・随分と、唐突だな・・・。 」
マーク「…ってさぁお前よ!こんな状況に…一応答えるがな、俺は結構キツい用事があるんでな、それで溜まったモンをここで放ってるのさ!(風にしっかりと抵抗しつつ話す) 」
新選組みたいな服装の男「とあっ!なんや?突風かい! 」
エミリー「…ワーォ、storm……!?(突風が吹いてきて) 」
マーク「にしても、ジェットコースターに乗りにくいのはデメリットでしょうかね っ (その突風に見舞われ) っッッッつうおぉおっとこれだけはぁぁぁぁぁあんむんぐん…(手にあるポップコーンを一気に口に放り込む)…おえあえはわああんお!!(グチャグチャ) 」
AS「ああ、そうさ、あの時はこんな事をしている余裕なんてなかったが、今なら、こうして、じっくりと、お前と一緒に楽しめる・・・。(懐から、この遊園地の名物らしきクッキーを取り出し、半分に割る)この世界には、こんなものも・・・あるんだぞ、あっちとは大違いだな・・・。(そして、半分のクッキーを空に放る、すると、クッキーが光の粒子に包まれて消える) 」
勤次「…あんまはしゃぐなよー混むから迷子になるぞ?(エミリーの隣にいる) 」
新選組みたいな服装の男「ぉう?お前さんもそう思うか?やっぱ、大人になってもこういう所には足運びたくなるやな~?(いきなり馴れ馴れしくマークに話しかける) 」
勤次「…あんまはしゃぐなよー 」
シャルロッテ「よいしょっと (キャンディのバスケットを地面において、カバンの中に入ってあったスポーツドリンクを取出し口につけ) ゴクゴクゴク…あぁ生き返―――― きゃっ !!(突然吹き出した暴風によりバスケットが倒れ、キャンディの山が辺り一面に散らばる) う、うにゃぁああぁぁぁあああぁっ!?(どどどどどうしよう……っ!早くなんとかしないと―――……っ) 」
「 ――――そんな中、人々に危険を知らせるかのように突如として風が吹き荒れ始める。 」
マーク「(ポップコーンの紙箱を手に持ちつつ歩いており、まさに休日気分といったところ) あんなハードなのが結構な数続くんだ…たまには、こういう日も持ってないとストレス溜まるってもんだなぁ んぐ(ポップコーンを数粒指で跳ね飛ばしてから口に入れる) 」
新選組みたいな服装の男「たまに~は こういう所にも足、運ぶのも悪くないやな。(敷地内でアイス食いながら歩いてる) 」
エミリー「ワーォ!いいテーマパークデスネ!デ??ズニー並みの大きさデース!(遊園地内ではしゃいでいる) 」
AS「(コツ、コツ、と足音を立てて、遊園地を歩き回っている)・・・前に、一度娯楽に興じた事もあったな、だが、こんな本格的な所は、初めてだろう?どうだ、この景色、見えているだろう、きっと、俺の隣で。(一人だけの筈なのに、もう一人、近くにいるような雰囲気で、独り言をただ、自分の隣の空に向って放つ) 」
シャルロッテ「なかなか人がこないなぁ、いつもこうなんだよなー… これ配り終えないと帰れないのに…(バスケットの中のキャンディの山を見つめながら呟く) うぅ、暑い…… 」
シャルロッテ「ふぅー… 今日はなんだか込んでるぜ……お客がいつもの二倍近く来てるぜ……(キャンディーサービスとして客が来るのを待っている模様) 」
「 ―――――― 開園から2時間が早くも経った。 人々の様子は…… ? 」
** A d r a s t e i a **
「えー、間もなく開園致します。大変込み合っておりますので入園口付近での待ち合わせはご遠慮ください――― 」
「 ザワザワ ザワザワ … (開園まで20分前、入園口は大混雑している模様) 」
「 ―――― 2015 7.4 ―――― 場所: レゼリア国 遊園地 」
最終更新:2015年07月09日 17:46