特筆することのない、魔法の初歩中の初歩たる火炎の初級魔法。
威力も詠唱時間もコストも並々たるもので、シンプルかつ単純。
ルミナのものと比べ、巨大かつ、威力も大きく差がでている。
火炎の初級魔法の『火球』の強化版、威力も詠唱時間もコストもだいたい倍。
しかしその威力はなかなかのもので、数より一撃の重さを求める場合に役に立つ。
ルミナのものと比べ、遥かに大きく、威力も桁違い。
灼熱の炎を手のひらから放ち、それを自在に操る魔法。
非常に長く、かつ延々とその炎は放たれ続けるため、まるで剣のように扱うこともできる。
その上、相殺されても幾らでも放たれ続けるので、少々ゴリ押しが効く。
- 『生者呪う紫炎』 火炎世俗・複合上級 HARD限定
生者を呪うような、悍ましい紫色の炎を放つ。
生きとし生ける物全てを蝕み、呪いを焼き付ける忌まわしき炎。
使用者が敵対者を特に恨んでいるようであればあるほどに、その威力は増す。
命中後も、スリップダメージとして命中部分を腐食するように、暫く焼き続ける。
- 『審判の劫火』 火炎・最上級
裁きを告げる審判の劫火を放つ、火炎の最上級魔法。
詠唱者の付近に熱光線が天から降り注ぎ、詠唱者を囲むように円形を描き、消費された魔力に応じてその外側を焼き尽くす。
最低でも街の一区画が、最大で街丸々一つを飲み込んでもまだ足りぬ程の範囲を劫火が飲み込む。
鋭く巨大な氷の槍を三本射出する魔法。
威力はまずまず、コストも同じ位階の中では軽くスピードも十分で使いやすい、が相変わらず詠唱に時間がかかる。
しかし、類まれなる魔法の才によって詠唱時間は驚くほど短くなっている。
- 『暴雹嵐』 氷結・上級
吹き荒ぶ吹雪と雹の塊を生み出し、絶え間なく降り注がせる魔法。
吹雪による移動阻害と、巨大な雹の塊による同時攻撃は非常に対処が面倒で、そして強力。
しかし相変わらず異様に時間がかかる魔法―――だが彼女は才能だけでそれを強引に短縮している。
氷獄の如き吹雪の檻を成す、氷結の最上位魔法。
詠唱者の周囲が絶対零度に包まれ、大地は凍り、空気は乾き、吹き荒れる吹雪は冷たき死を運び、空からは氷結の剣が降り注ぐ。
凍った大地と吹雪が詠唱者以外の動きを妨げ、降り続ける氷結の剣が詠唱者以外を攻撃し続ける。
氷結の剣は詠唱者以外が手に取ろうとしたり、利用しようとすると即座に砕けてしまう。
単純かつ明快な、フィールド変化型の魔法だが、それ故に使われるのが早期であればあるほどに敵を蝕む。
教科書に乗るレベルの初歩的魔法の中でも、最も難易度が高いもの。
威力が高めで、魔法の速度が非常に良好で詠唱時間も短い、欠点はコストが同じ位階の魔法の中でも高い事。
が、彼女の魔力量を考慮すると些細な消費。
雷撃を収束させ、球状になるまで圧縮した魔法。
威力は抜群、速度も変わらず、詠唱時間も短く同じ位階の魔法の中では頭一つ出ている。
コストは悪いが、魔女の魔力量の前では些細な量でしかない。
龍の姿を模した、のたうち回る巨大な雷撃を放つ魔法。
威力は実に雷撃球の上を行き、まともに食らえば消し炭になりかねない。
更に、魔法の意思によってターゲットに向かって軌道をずらす事もあり、一度往なしても気が抜けない。
- 『連なる二重の雷電龍』 雷撃・最高位
二対の雷電龍が全てを喰らい尽くす、雷撃の最上位魔法。
同時に解き放たれた雷電龍は鎖のように絡み合いながら、目標に向かってうねりを帯びて襲いかかる。
威力は当然二体分、更に速度も増しており、正面から迎え撃とうものならば雷電龍の餌食となるだろう。
二体分になったせいなのか、誘導性は前よりも低下しており、一度狙いを外すと空振りしやすい。
教科書に乗るレベルの初歩的な疾風魔法。
威力は控えめだが、魔法の速度もコストも詠唱時間も非常に良好で、連発がしやすい。
初級者から上級者まで、牽制から攻めの一手にも使える非常に小回りの効く魔法。
疾風刃を幾つも凝縮し、放つ魔法。
威力はかなり底上げされたが、相変わらず同じ位階の魔法と比べると少々劣る。
しかし圧倒的な使い勝手の良さは変わらず、使いやすさは抜群。
威力も彼女の魔力量も手伝って抜群である。
広範囲を巻き込みながら駆け抜ける、暴風の波を放つ魔法。
巻き込んだものをズタズタに引き裂きながら、広範囲を猛スピードで突っ込んでいく為に回避は難しい。
大地を鋭く隆起させ、刺し穿つ魔法。
威力もさることながら、その特徴は強固さであり、壁としても役に立つ。
あまり魔力が威力に直結しない魔法。
棘にまみれた蔦を急速に生やし、攻撃及び防御に使う魔法。
棘は鋭く、蔦は太く、目の前に立ちはだかり勢いを強く削いでくれる。
大地の根源たる力の源、その源が生み出す、身を灼く『光』を呼び出して攻撃する魔法。
威力十分、しかし範囲が非常に広く、範囲内に入った相手であれば詠唱者にさえも襲いかかる。
- 『脈拍圧迫』 世俗・上位 HARD限定
遠隔から対象の脈を魔術で擬似的に作り出し、それを握りしめる世俗魔法。
相手に擬似脈を自分のものと思い込ませる事で、影響を相手の体に及ぼす。
効果が発動すると、対象に内部からダメージを与えつつ、意識を朦朧とさせる。
ただし発動条件が存在し、発動には『対象に予め触れ、それから30秒の間』でしか発動できない。
この魔法は魔法の対象者が一見何も抵抗できないように思えるが、『あれは自分のものではない』と拒絶することにより抵抗が発生する。
抵抗が発生した場合、朦朧効果がなくなり、ダメージもほぼゼロまで抑えられる。
デメリットは自らの脈拍回数が固定回数『したこと』とされ、死が一歩近づく―――のだが魔女は―――の存在のため、デメリットが実質ない。
自らの体に付与される負のチカラの塊。
レベルが1から4まで存在し、レベルにより位階が変動する。
1は自らの治癒効果のみ。
2は治癒効果に加えて、身体能力向上効果。
3は治癒効果と身体能力向上効果に加えて、次に放つ魔法の強化。
4は上記全ての効果に加えて、次に受けるダメージを90%カットする。
デメリットは、詠唱者が『負』に偏向していなければそもそも発動すらもできない事。
加えて、発動を重ねる毎に心が穢れ―――るのだが、魔女はそもそも心が穢れきっているため、問題にならない。
- 『歯車仕掛けの大悪魔』 世俗・最上位 HARD限定
歯車仕掛けの悪魔の力を借りる世俗の最上位魔法。
契約により齎される効果は、詠唱速度の飛躍的向上と、魔法の同時詠唱数増加。
単純にしてそれは強力、故に恐ろしい効果。
デメリットは大悪魔との契約による呪われた運命の確定―――だが、元より魔女の運命は呪われているため、関係ない。
詳細不明。
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