美空の父親でnascitaのマスター。これとは別にカフェのバイトを掛け持ちしている。戦兎たちからは「マスター」と呼ばれている。
本人としては自慢のオリジナルブレンド『nascitaで何シタ?』は、戦兎たちのみならず調合した自分ですら不味いと言わしめる出来であった。
戦兎がビルドであることを知る人物の一人で、秘密基地の提供に留まらずハッキングなどの技術を使って彼をサポートしている。
ファウストを許せない一方、自分や美空の力ではどうすることも出来ずに苦悩していたが、記憶喪失だった戦兎と出会い「この男ならボトルの力を正しく使いファウストを倒してくれる」と直感、彼をビルドにすることを決意した。
タブレットを手で捻じ曲げて孫の手状に変形させることもできるなど、当初より折に触れて謎めいた面も窺わせており、また美空しか作れないはずのフルボトルがファウストの実験施設にもあったという事実、それにファウストが持ち去ったはずのパンドラパネルを持っていたことを理由に、戦兎からファウストの人間ではないかと疑われていた。
当初疑念を向けられた際には過去に極プロジェクトに参加し、スカイウォールの惨劇の切っ掛けとなった宇宙飛行士であったという素性を自ら明かすことで追及を切り抜けたが、その後記憶の戻った鍋島からの情報提供により、ブラッドスタークの変身者であることを戦兎に突きとめられるに至った。
スカイウォールの惨劇の際の経緯については「火星の影響でおかしくなっていた」と、自身ですらその理由について判然としなかったと振り返っており、事件のあと強制入院させられるが1ヶ月で病院を脱走。
その7年後にパンドラボックスの特別顧問に就任するも、ファウストによってパンドラパネルを奪われた後に辞職し、時を同じくして入院していた美空を病院から連れ出した。
そしてファウストによるボトル浄化を拒む美空に対しては、戦兎を利用してビルドに変身させることで正義のためという名分の下、彼女の浄化能力を引き出していた。
また、スチームを人間の顔に噴射し他人の顔にすり替える能力や記憶を消去・改竄するなどの能力を持っており、その力を使って葛城を戦兎へ仕立て上げた。
ブラッドスタークであることが発覚する以前からスタークとしては、目的達成のためには他者を利用することを厭わず、その結果どのような犠牲が出ることも構わず、戦兎や龍我を利用していた。
その点は戦兎たちに正体を明かしてからも変わっていない。
ビルドや龍我のハザードレベルを計測・分析し、レベルの上昇を誘発するため、彼の縁者をスマッシュに仕立てたり、その出自に関する情報を仄めかすなど、精神的な揺さぶりをかけていた。
スマッシュやファウストに関する情報を敢えてビルドの側に明示する一方で、葛城の遺したデータを応用して戦兎がその成果物を完成させるよう仕向け、それを龍我に使いこなしてもらうことを企図している。
前述のように幻徳とも裏で通じており、仮面ライダーを軍事兵器として利用するという点では見解を同じくしているものの、前述した通り彼とは異なる独自の思惑を持っていることから、彼の意図から外れた行動に度々及ぶほか、挑発的な言動を投げかけることも多く、常に衝突の絶えない間柄でもある。
氷室泰山に毒を注入した後、北都の首相である多治見喜子と接触しており、北都政府にスクラッシュドライバーのデータを提供し結託した。そして、上昇したライダーやスマッシュのハザードレベルを整理すると、葛城の遺したハザードトリガーを使い、三羽ガラスをハザードスマッシュへと強化する。
その後、三羽ガラスに敗れた戦兎の前に現れてハザードトリガーを渡し、その目的が生まれながらにして戦う才能を持った『天然もの』の龍我と、科学という文明の力で強くなる『養殖もの』の戦兎が切磋琢磨して強くなることであると明かしている。
更に、ハザードフォームで暴走し誤って青羽を倒してしまったことで戦意を喪失し抜け殻のようになった戦兎に対し、荒療治ともいえる行動を取り再起を促している。
東都対北都の代表戦が始まった頃には既に西都と手を組んでおり、幻徳をローグへと覚醒させていた。
龍我と闘った際にエボルトが龍我に憑依してしまったため、意識を失い倒れていたところを紗羽たちに発見され入院する。
スカイウォールのない
新世界では普通の人間としてnascitaで働いており、客である戦兎に美味しいコーヒーを出した。
石動惣一を演じる前川泰之は、クランクイン前の時点でプロデューサーからエボルトとしての正体などを教えられていた。
仮面ライダーエボル?への変身ポーズは、前川の提案によりエボルトが宇宙を支配するイメージとして身振りを大きくしている。