ディスカバードアタック
直訳すると「駒の覆いを取る攻撃」となります。
上級者同士の戦いで決まることはそれほど多くありませんが、一度決まるとそれだけで試合が決するような強力なアタックです。
例1
実戦例を紹介します。
図1の局面は1927年に行なわれた世界選手権で指されたカパブランカ対アリョーヒンの試合。
図1
1. Rd1?
次にピンされているビショップを取る狙いですが、これは負けを早めた手です。
1. exd4 で黒優勢ですが、白にもチャンスがある局面。
1...Nxe3!-+ (図2)
図2
これで勝負は決しました。クイーンとルークの両取りです。
ここで白のカパブランカはリザイン(投了)。
2. Qxd5 とクイーンを取っても
2...Rxd5
3. fxe3 Bxe3 (図3)
白のルークは取られてしまいます。
図3
例2
次のように覆いを取ったときの手がチェックならば、「ディスカバードチェック」と呼ばれます。
図4
1. Nxc6++-
最終更新:2010年08月07日 01:01