chikugogawa @Wiki内検索 / 「花火のまつり」で検索した結果

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  • 花火のまつり
    日本三大祭といえば、ヤマザキ春のパンまつりと花王ヘアケアまつりと東映まんがまつりですが、花火に限ってみればどうでしょう。 いわゆる三大といってしまうと、大曲の花火大会として知られる、秋田県大仙市(旧大曲町)の全国花火競技大会、質・量で言えば一番とされる茨城県土浦市の土浦全国花火競技大会、一番でかい花火があがるので有名な新潟県長岡市の長岡まつり大花火大会の3大会。 このほか記録に残っている範囲で日本最古なのは、隅田川花火大会。年間実施日数の多さで言えば、洞爺湖ロングラン花火大会、打ち上げ発数世界一なのが大阪府富田林市の教祖祭PL花火芸術。 このほか花火業界と花火ファンを結ぶ季刊花火ニューズペーパー・「花火万華鏡」の冷静な企画で花火百選、50選、best 10を決めたときの http //japan-fireworks.com/news/best100.html のベ...
  • 川の祭
    ...作曲? 日本の祭り 花火のまつり 筑後川花火大会 がまだす! リトミック 第一声の「ま」 呼び起こされるもの 「あゝ―」つなげずにつなげる そこに持っていくという意識 まつりのリズムがどっさりどっさり とっぷり 32分音符 たっぷりとっぷり わん・わん、わん! 和太鼓という出し物 水天宮船太鼓 腹筋 スーパー・フォルテ! 肺活量 揃った音の強さ 腹式呼吸のみぞおち 腹式呼吸 わき腹の使い方 斜腹筋 vs 腹斜筋 浪の底にも都のさぶらふぞ 腹筋を鍛える 腹筋をもっと鍛える ターンカタタ タタータ ずり上げ 水難 どうか Kappa と発音してください カワタロウと読んでください 水虎≒河童 水神の化身 水天宮と河童 九千匹の河童よさわげ 田主丸 整理して覚える 3拍目裏からのcresc. 「ん」は小さい。 どどどどど 正確なテンポ たいい 風雅 フーガ形式 凝結した音楽 フーガを歌う基...
  • 筑後川花火大会
    例年8月5日に行われる西日本一の規模の花火大会。筑後川花火大会は慶安3年(1650)有馬藩2代藩主忠頼公が水天宮に社殿社地を寄進、その落成にあたり発揚したのが始まり。その後水天宮奉納花火大会として続き、昭和40年筑後川花火大会と名前が変わって今に至る。 花火という言葉で記録された日本で一番古い花火が、1613年、家康が江戸城内で見た花火で、日本で一番古い花火大会は1733年に始まった隅田川。単発なら、1648年に墨田川以外での花火を禁じる御触れを幕府が出すほどの状況。そういう状況での1650年起源だから、古さでは国内有数という言い方でまぁ間違いないでしょう。 現在は、福岡県久留米市の市民祭「水の祭典久留米まつり」の一部となっています。7月中・下旬の子ども太鼓フェスティバルをプレイベントとして、前夜祭、パワーストリート、水の祭典太鼓響演会、1万人のそろばん総踊り、有馬火消し梯子...
  • f vs sff
    新しく入ってくる旋律がはっきりと聞き取れるように配慮する。 これはフーガに限らず音楽の作り方の基本。フーガ冒頭のアルトが作る「まつりよかわーを…」というラインがしっかり見えてくることは求められるわけだ。 ところがここで厄介な問題がある。このときアルトとアルト以外のパートとを比べれば一目瞭然だ。アルトはフォルテひとつ。男声とピアノパートはsffにアクセントつき。単純に言えばアルトは聞こえなくてもいい、というメッセージのようにも思える。 ここでいくつかの選択肢が考えられる。 1)sffという普通めったに見られないような記号をもらいながらも、男声とピアノはアルトに配慮して小さく出す。 いや、どう考えてもそれはないだろう。ちょっと抑えてアルトが聞こえるとかいう問題ではない。またここの音楽の性質から言って、全力で出すのが礼儀だろう。 2)アルトが大きく歌う。 ...
  • 水天宮船太鼓
    久留米の総本家の方の水天宮の夏の祭りの重要行事が水天宮船太鼓と、花火。 もともとこの水天宮に祀られている安徳天皇が海の上での戦いにやぶれ、わずか8歳で入水して最期を遂げたとき、その痛ましさに敵味方なく軍鼓を叩いてご冥福をお祈りしたことに由来して始まったとのこと、だそうです。 哀しきかな、無常の春風 って感じですね。 って、おいおい、なんで夏祭り?まぁ子供太鼓なのはわかるとしても。 特定の神社への依存を薄くして、地方公共団体が手を出しやすくした「水の祭典 久留米まつり」では、子供太鼓フェスティバル、という名前になっているようです。おまつりは太鼓で始まって、花火で終わる。 政教分離とはいえ、地域の伝統行事を骨抜きにしすぎるのもどうかと思うのは考えすぎ? とりあえず、久留米市の合唱団のために書かれた筑後川のおまつりの詩に、太鼓と花火が出てくる理...
  • con tutta forza
    con 前置詞 英語のwith …といっしょに、…付きの、… tutta 形容詞 英語のall すべての、全部の forza 女性名詞 英語のforce 力、強さ、腕ずく 全力で、という意味。 すべての音符にアクセントとsffをつけて、そのうえ、このcon tutta forzaだ。こういう場合、sffはsfよりもどのくらい強いか、とか、さっきまで出していたffでアクセントがついているだけの音と比較して何段階大きいか、というコントロールされたレベルのはなしではなく、「とにかく強く」といった論理性の外側の指示が出ていると理解したほうがいい。ただ、注意したいのは大きな音が欲しいのではなくて各音符の頭にぶつけた強い音が欲しい。全力で叩いた太鼓の音や、大きな花火の音を模倣しているのだという意識でこの音を作りにかかろう。太鼓の音は楽音からは外れる方向にあって、花火の...
  • まつりのリズムがどっさりどっさり
    (是非、声を出して読んでみて下さい。) allegro marcato ma non troppo ドンドコ・ドンドコ・ドンドコ・ドンドコ タンタカタッタカ・タンタカタッタカ タッタカ・タッタカ・タッタカ・タッタカ タンタカタッタカ・タンタカタッタカ f あんぐり・うんざり・ぐんなり・ぐんにゃり げんなり・こんがり・こんもり・ざんぶり しょんぼり・しんなり・しんねり・しんみり じんわり・ずんぐり・すんなり・ちんまり どんより・にんまり・のんびり・ひんやり ふんわり・ほんのり・ぼんやり・まんじり やんわり! fp cresc.ずんぐりずんぐりずんぐり ずんぐりむっくりずんぐりむっくり f あっさり・うっかり・うっすり・うっとり おっとり・かっきり・がっくり・がっしり かっちり・がっちり・がっぷり・が...
  • 日本の祭り
    やっぱりおまつりって言ったら秋だよな。稲刈ってから祝えっつーの 農耕民族。っていうか、一年の計は10月にあるとされているような、秋祭りにやばいくらいすべてをかける地域に生まれ育ったのでそれがデフォなんですけど、でもかすかに夏祭り勢力も侮れないなぁと思い調査しました。 調査方法 地域新聞39社がお届けする日本中の祭りを紹介するwebサイト「ニッポンの祭」 http //www.todays.jp/maturi/ での祭りの紹介数を、月ごとにカウントして比較した。ニャンスキーがテキトーに一回数えて、間違えの恐れがあっても確認しなかった。月をまたいでいたらそれぞれの月でカウントした。 結果 月 祭りの掲載数 1月 11 2月 39 3月 7 4月 7 5月 6 6月 4 7月 47 8月 104 9月 33 10月 47 11月 20 12月 9 考察 8月...
  • がまだす!
    私が生まれ育った町は、お祭り、それも秋の大祭を中心に動いています。日付が決まっていて、2+α日間開催されるので、当然頻繁に平日とぶつかるのですが、市内にあるすべての市立小中学校はお休みですし、結構驚かれるのですが、市内にある2つの県立高校もこの日はお休みです。盆と正月に帰省しなくてもこの日には実家に帰りたい、と言ったら相手のご両親に驚かれた、という話をよく耳にします。神輿を担いで市内を練り歩く系のお祭りですが、午前2時くらいから日暮れすぎまで、ずーっといりこを肴に日本酒を飲みながら市内を移動する、というのを2日間行うので、町の中心部に酔いつぶれたおっさんや子供が多数転がっているという、よそ者には理解できない感満載のやばい祭りです。 うちの地元では、かなりの人がこの日のために生きてるみたいです。 さて、楽譜冒頭の記号、energico。 説明するまでもないくらいわかりやすい...
  • テンポキープ
    このフーガは油断するとテンポがぶれます。 「まつりよ」「かわーを」「よびおこーせ」「あー」 の4つが少し違う声の出し方とリズムを求められているからではないかと思います。 普通にしっかりだせるタッカのリズムの「まつりよ」 低いところで押してしまうシンプルなシンコペーションの「かわーよ」 低いところからの上昇音形でややこしいシンコペーションの「よびおこーせ」 下降音形で4分基調に間延びする「あー」 こういうところを、ここは主旋律だと意気込んで歌うと長い音符をより長く、短い音符をより短く歌ってしまうのが人の性。気持ちはわかりますが、フーガはある意味マシーンのような動きが求められるところで、テンポはかなり厳密にキープしていないとぐしゃぐしゃな音楽が出来上がってつまらない仕上がりになります。 こういうときの当たり前のコメントは、落ち着きましょう、よく...
  • フーガを歌う基本・基礎
    重要なので結論を先にいいます。 主題をパート、とくにその入りを強調できるように作る。 つまり主題のパートは楽譜の直接的な指示以上に大きくはっきり歌っていいし、 主題でないパートは楽譜の指示よりも若干抑えて歌ったほうがいい。 ここでのことにいいかえると 「まつりよ」はかなりはっきり歌う 「かわをよびおこせ」もはっきり歌う 「あーー」は抑えて、理性的にきちんと歌う 細かく言うとアルトは、まず最初の「まつりよかわをよびおこせ」をはっきり歌う。つぎにテナーが入ってくるとき、その直前でアルトにはフォルテからのクレシェンドが書いてあるけれど、フォルテで入ってくるテナーよりも抑えて「あーー」を歌う。さらにベースが入ってくるときにテナーには同じ問題が起こるけど、抑える。とくにここでテナーは小さく歌いにくい音域に突入して、そこまでのとにかくフォルテという基調...
  • アルトの祭り
    『筑後川』全曲中でアルトがパートソロ、あるいは他パートと明らかに違う動きをして目立ちようがあるのは 「みなかみ」冒頭での「いまうまれたばかりの」 「銀の魚」3小節目の「にーーーー」 「銀の魚」後半のハミングで3小節目と同じ動き 「川の祭」終盤フーガの「まつりよかわをよびおこせ」 の4箇所しかない。それ以外は大抵ソプラノの裏についていて、たまにベースと同じ動きをする。まさに内助の功のパートそのものという書き方をしてくれている。 何も目立つことが音楽のすべてだといいたいわけではないし、奥ゆかしいアルト気質にあって、そんなことに心を奪われたりはしないのだろうけど、しかし人前で歌を歌うという意気込みの芸術家に自己顕示欲がないはずないだろう。 さて、その4箇所をよくよく考えてみると、一つ目は4パート順繰りの2番で中継ぎ。銀の魚のあの動きだけで満足できるとしたら、その...
  • 受け売り・モノマネ・オウム返し
    別のところでも書いたけど、同じフレーズが別のパートに少し時間をずらして書かれている場合の演奏の基本は、細かいアーティキュレーションを含めて、先行したフレーズにならうこと。とくにフーガでは、同じようにしろ、という意味にとらえてOK。 ここではまずアルトが最初に「まつりよかわをよびおこせ」と歌い、テナーが続く。ここでテナーはアルトのやった細かいニュアンスをコピーしなければならない、という意味だ。たとえばもしアルトが「まつりよ、かわをよびおこせ」と祭りに対する呼びかけの様子を強調するような「よ」の後ろの小さな間を作ったら、テナーも同じタイミングでそれをやるべきだし、もしアルトがついつい勢い余ってか、「わ」に鋭いアクセントをつけてしまったら、テナーも「わ」に鋭いアクセントをつけるべきだ。 楽譜どおりに演奏することは大切だけど、楽譜に書き込めることにはおのずと限界があって、どう演奏する...
  • アルトを呼びおこせ
    このフーガでアルトに鬼門が用意されている。音域がむやみに広いのだ。 「まつりよかわを呼びおこせ。あー」 のうち、「かわ」は五線の下のシの音で、そのすぐあとに「こ」で上のレが出てくる。典型的なアルトならポジション(声区)の切り替わり点として、胸声からミックスした中声への切り替え(第一喚声点)が真ん中のソ(一点ト)で、中声から頭声に切り替え(第二喚声点)が上のレ(二点ニ)。だから、このフレーズは人によって二つの大きなポジションチェンジを乗り越えなければならず、パートソロでの一つにまとまったフレーズ作りが非常に難しいように書かれている。 気をつけたいのは「かわーを」の歌い方。フーガらしく、「まつりよかわを」をしっかり歌うという気持ちが強すぎて、この「かわーを」を変な意味で押してしまうと後に続かない。「変な意味」というのは胸声主体の、胸声しか出せないような発声。それだと確かに「か...
  • 呼び起こされるもの
    とりあえず文面どおりに言えば「まつり」によって「川」や「愛」が呼び起こされる。 お祭りで理性が緩んでいる隙に愛が生まれるとか、そういうきれいごとじゃなくていろいろやっちゃうとか、そういうのはよく聞く話なんだけど、川が呼びおこされる、ってどういうことでしょう。 国敗れて山河ありというか、人の営みと無関係に川は流れ続けたりするもの。逆に川のおかげで生活が潤い、川が暴れれば命さえ危うい。神様のようなものいうか、影響は受けるけど影響を与えるのが難しい。もちろん堤や堰で抑え込んできた歴史もあるけど、でも川を起こしちゃうのって、怖い気がしませんか? とりあえず、ここ。作曲上「呼びおこせ」で上昇の旋律をつかって、わかりやすい感じ。何かが湧き上がってくるような勢いを、そのものずばりで演出していきたいところです。
  • 壮大さ
    Grandiosoは雄大な、壮大なというイタリア語の形容詞。壮大というのは大きくてりっぱな様子。 作曲家、團伊玖磨は『筑後川』を歌う人たちに、 「『河口』を歌う時、どんなにおおらかに歌ってもおおらか過ぎるということはないのです」と語りかけていたそうだ。 上流からだんだんと瀬を集めて大きくなる川の模写として、徐々に大きくなり、最後の「ああ」で「フォルテ3つからのクレシェンドの終わりにアクセントをつける」という音量にいたるまでだんだん大きくなる。「河口」の冒頭はすでに十分大きく、しかしそれでもこの先、幾重にもクレシェンドする余力が必要。 ピアノパートのフォルテ2つをうけて始まる合唱の冒頭がフォルテ1つしかないのはそういう計算からくるぎりぎりの音量なのだろう。 さっきまでの「川の祭」の大音量とは種類が違うことに注意したい。「川の祭」のフォルテは総じて太鼓の音...
  • 第一声の「ま」
    軽くテキストを読んでみればわかるとおり、『筑後川』は久留米に生まれ育った詩人によるご当地ソングでありながら方言を使用しないつくり。しかも作曲家の團は多少九州の血が流れていても東京生まれ東京育ち。基本的に九州弁は話せない。そんなわけだからこの曲のイントネーションを考えるときはすなおに標準語をベースに考えるので良い。 冒頭の言葉は「まつり」。単独の言葉でも、文頭で使われてもLHH(音節ごとに低い・高い・高い)のイントネーション。「ま」をアウフタクトにおいてもぼちぼち自然な日本語として作曲することはできる。しかし一方で「ま」にストレスをおいても(音節ごとに強・弱・弱であっても)不自然ではない。というより、「つ」や「り」にストレスをおくと、結構不自然。 東京方言の日本語は高低アクセント(ピッチアクセント)だからアクセントがどこにあるかというと「ま」にはないのだけど、強勢アクセン...
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    混声合唱組曲『筑後川』 ちーくーごー平野の百まーんの、でお馴染み定番合唱曲『筑後川』にまつわる情報のまとめサイトです。 基本情報 作詞 丸山 豊 作曲 團 伊玖磨 組曲構成   I みなかみ   II ダムにて   III 銀の魚   IV 川の祭   V 河口 - since Oct. 16, 06 - Today このページはログインメンバーのみ編集することができます。
  • ターンカタタ タタータ
    同じリズムの場所を確認してみましょう 小節数 1番の歌詞     (2番の歌詞)     パート  音量 === ========= =========== ==== ==   5 まーつりよかわーを (まーつりをあいーを) SATB f  11 とーっぷり暮れーた (はーげしいあいーを) SATB mp  14 とーっぷり暮れーた (はーげしいあいーを) SATB f  17 たーいこをたたーけ (はーなびをあげーよ) SATB f  18 たーいこをたたーけ (はーなびをあげーよ) SATB ff  25 まーつりよかわーを (まーつりをあいーを)  A   f  27 まーつりよかわーを (まーつりをあいーを)   T  f  29 まーつりよかわーを (まーつりをあいーを)    B f  31 まーつりよかわーを (まーつりをあい...
  • 「ん」は小さい。
    あえて注意してみる必要もないような話ですが、「どどん…」に入ってからの楽譜でどこにアクセント記号がないかを見てみましょう。 この2小節間すべて8分音符で動いている男声は、唯一「ん」にだけアクセント記号>がありません。 8分休符や4分音符などもある女声はすべての音符に>がついていますが、「どん」が一つの音符に割り振られていますので「ん」は欧米の言葉の語尾の子音のようだと思ってもいいかもしれません。 もともと「ん」は大きな声で歌いにくい母音@日本語?です。 北島三郎の演歌に「年輪」ってのがあって、サビのところで「ねんりんーーーー」と「ん」がフレーズ最高音で引っ張るってのがあります。よくよく見てみると完全に舌先を閉じずにオープンハミングでこの音を作るんですね。マイクで拾われているにしてもなかなかむずかしいところを、さすがはさぶちゃんです。私は某年末の紅白でそのバックコーラス...
  • シームレスな展開
    山場を越えて、でもあくまでも軽やかさを忘れない音色で「ぎんのうお」と16音符の刻みを入れる。ベースだけは最後の音で高くなるので油断すると大きく歌ったしまいかねないが、あくまでもデクレシェンドの中。他のパートと同じように収めに行かなきゃいけない。 さてそのあと。再びlegatissimoのハミングになる。もし、この曲特有の不自然なブレス指示を完璧に無視してよく、曲の構成を深く考えずに、前後のブレス記号を隠して、ごくありがちな演奏をするのであれば、「ぎんのうお」と歌ったあと、つまりハミングに入る直前で全員揃ったブレスをとる。 しかし、ここに明示的なブレス記号はない。さらに男声はその2拍後にブレス記号がある。そこで選択肢が2つ: 1) ここは切る。なんとなく自然に切れてブレスして、いい形ではじめる。 2) ここはつなげる。つなげるといった以上、絶対ブレスをしてはいけない。 ...
  • 休みを走りて
    「走りて」という言葉の「り」がその音節を発音する時間だけを残して音がなくなるような変化を遂げると「走って」なる。これが促音便。 促音便は詰まった音、と説明されることも多いかと思う。声楽的な発声で「詰まる」のはできるだけ避けたい状態。ではどうすれば? もともと合唱とか声楽はヨーロッパ文化圏のもの。ヨーロッパの言語で促音便のようなものといえば同じ子音が重なったときの発音。こういった子音の発音で重要なのは呼吸の呼気が流れ続けていること。子音2つ分の時間の呼気を使ってその子音をいうと、ある意味促音便のようになるのだけど、よくよく聞くと、その時間呼気が流れていたことによる音が生まれる。破裂音なら破裂が激しいし、鼻音・側音・摩擦音・半母音などはその子音の音が鳴っている時間が長くなる。 ややこしい話はともかく、息が詰まっている、のではないです。ぐっと飲み込むような行為は発声によくない。 ...
  • とっぷり
    とっぷり (副) (1)日がすっかり暮れるさま。 「―(と)日が暮れる」 (2)十分におおわれたり、十分につかったりするさま。どっぷり。 「湯に―(と)つかる」 街が街灯だらけで、道にテールランプがつらなり、窓明かり。神戸や函館でなくても、今や人の手が届くところには明かりが灯り、街は煌めいている。 海や、山といった、これといって人工物のないところが真っ暗なのは、まぁよくわかるとして、街中の身近なところには、なかなか真っ暗な景色がない。そんな中で身近に真っ暗なもの。田んぼと川。さすがに大都会東京あたりにお住まいの方は田園風景と縁がないでしょうし、川も高速道路が併走したり、土手を疾走する車、何本も横切る橋、橋、橋。電車から川を見ると、少し向こうを併走する橋の上で「王蟲が泣いてる!」って感じの攻撃色を見せてくれたりするし。 でも、田舎だと、川は暗いん...
  • 整理して覚える
    歌い慣れれば覚えられるものと、ある程度意識して覚えないと覚えられないものがあります。河童の数は、多分後者。 この曲には1番と2番があって、河童の数が出てくるのは中盤と終盤。ひとフレーズで2回出てくるから、のべ8回数字を言うことになる。 いずれも「(数字)匹の河童(よさわげorをてらせ)」という形。 曲番 中盤のフレーズ 終盤のフレーズ 1番 いっ千 いっ千 いち万  じゅう万  (よさわげ) 2番 いち万 いち万 じゅう万 ひゃく万  (をてらせ) とにかくこの関係をやみくもにでも覚えよう。何日かぶりに電車の中でふと思い出してみたときゆっくりにでも楽譜なしに再確認できるかどうかというのは、本番まで日にちがあって、練習時間が少ないときに有効だ。 中盤のフレーズでは数は増えない。終盤ではそこから一桁ずつ。 一番多くても百万匹。筑後平野の人口も百万人くらいだ...
  • フーガ形式
    フーガは,単一の主題を対位法を駆使して重ねてゆく曲である。 典型的には、提示部(最初の旋律が出てくるところ)、嬉遊部(それ以外にテキトーにやってるところ)、追迫部(最初の形式を縮めたような切迫感のあるところ)、終結部(文字通り)が、 提示部(主調) - 嬉遊部 - 提示部(主調以外) - 嬉遊部 ………… - 追迫部(主調)- 終結部 って感じでつながっていて、 あぁ、何か疲れてきた。まぁ一言で言うと、複雑で長いわけだ。 こういうののかなり短いのをフゲッタとか、フガートとかいうのだけど、いちいち用語を増やしたり、ものごとを狭い意味で捉えようとせず、広い心で考えれば、そういうものもフーガの一種だから、簡単に捉えようと思えば、ようするに、こういうのは全部フーガだ。 と、自分に言い聞かせておこう。 っていうか、人に偉そうなことを言えるほど、このあたりのことを理解...
  • 丹秀ひ
    「匂ふ」の語源は「丹秀ふ」「丹穂ふ」であるらしい。 もともとは丹(=赤)が映えている様子。五感のうち視覚が捉える感覚だ。 平安時代には、襲色目といって、十二単などの重ね着で同系色のグラデーションを用いることを匂いといった。これは女房装束だけど、そういえば、中学校のときに習った平家物語の「敦盛の最期」で平敦盛は萌黄の匂いの鎧を着てたなぁ、ってそれは匂い縅。 いつしか、嗅覚を含めた全般的な気配を指したのか、意味が転じたのか、ともかく匂いといえば嗅覚側だけをさすようになった。 最近の脳科学研究成果によれば、眺めた景色と嗅覚の意味の匂いが脳内で密接につながっているらしい。日本語がそう変遷したことに何か関係があるかもしれない。 色にまつわる言葉を調べると、いつも日本人であることになんとなく誇りを感じる。 美しいと思う心と、それを伝える技。 夏の日差しのようなくっきり...
  • 浪の底にも都のさぶらふぞ
    今日、四月二五日は旧暦でいえば三月二四日。八百二十一年前の元歴二年に山口県下関市、当時の長門国間関壇ノ浦で治承・寿永の乱最後の戦いが行われた日。 いわゆる源平合戦の壇ノ浦の戦い。 わずか二歳で即位した安徳天皇は平清盛の孫。清盛の死後、滅んでいく平家の象徴として、最後の戦いである壇ノ浦で最期を迎えられた。この第八十一代天皇は、記録上最も幼くしての崩御。祖母にあたる平時子(清盛の妻で、出家して尼になり二位殿と呼ばれていた)に抱きかかえられ壇ノ浦で入水する様は、平家物語の中でも非常に有名な涙を誘う場面。 平家物語にはいろんな本があります。 http //www.j-texts.com/ 流布本と呼ばれる本ですが、読みやすいよう、漢字を当てはめてみましたので、肝心な部分をべったりと。 主上、今年は八歳にぞならせおはします。御年の程より、遙かにねびさせ給ひて、御形...
  • アクセント
    歌でアクセントを議論するなら是非知っておいたほうがいいことがある。それはアクセントには2種類あって、音の強弱による強勢アクセント(ストレスアクセント)と音の高低による高低アクセント(ピッチアクセント)に分けられる、ということ。そして、普通、日本語は高低アクセント、西洋音楽を育んだ多くのヨーロッパ言語は強勢アクセントだ、ということ。 だから日本語の歌のアクセントを議論するときには注意が必要だ。高低アクセントが基本だから、アクセントといってもそれはメロディーを作る側に働いて、リズムを作るほうには働かない。 そういえば、日本語の詩歌の文化で、定型ものは七五調や五七調、あるいは五七五などで構成されているものの、そこでアクセントや韻を踏むという方向には進まなかった。古代ギリシアの叙事詩が一定の短いリズムでできていることや、重要な影響を受けたはずの漢詩でも韻を踏む鉄則があったのに、である...
  • おい、鬼太郎!
    ファルセットといえばこの台詞。あるいはもののけ姫の主題歌ですかね。 頭声をものにするための一つのアプローチとして、ファルセットから入る方法があります。ファルセットで、大きすぎず、十分高い声を出してみてください。もし、出し続けることが辛いくらいのどを締め付けているとしたら、それはちょっと違う方向のファルセットです。 ちょっと脱線しますが、いつも首周りは楽にしましょう。力を入れるなといわれて楽にできるなら多くの人があっという間にこの手の技術を習得してしまうのでしょうが、残念ながらそう簡単ではありません。知識として、首やのどの周りにこれといった力をかけないものだと思って声を出した直後に自分が力を入れすぎていたのではないかと考えてみて、力が入りすぎているようなら練習段階では歌うのをやめて、ちょっとほぐしてから入りなおしてみましょう。 さてさて、話を戻してファルセット。ちょっ...
  • 奇しき佐賀の木
    クスノキの名の由来は霊妙な木、神秘的な木、という意味の「奇(くす)しき木」からきたのだとか。 http //www.hana300.com/kusuno.html あるいはクスリまたはクサシ(臭いがする)に由来するものだろうとも。 http //www.hisamitsu.co.jp/syakai/kusuri/tushin05.htm#tushin5 最初に挙げたサイトと同じことが書いてあるのだけど、豆知識部分はたぶんハッタリです。ちょっと無知まるだし。 http //www.e-kusunoki.com/kusunoki.html 四国の楠で、見栄えがとくに良いものを厳選してお届けしてくれているサイト 10傑の中に、美しさ日本一と、優美さ四国筆頭と、総重量四国最大級と、目通り四国最大と、四国最長老とかが、別々にあったりします。 http...
  • さお
    今夜は、ある意味手抜きな客観性によって、 とあることを恣意的に述べてしまわないように... 某辞書サイトの結果そのままです。 ホントそのままです。 何か特別なこといいたいってわけじゃないです。 さお さを 【竿/棹】 2 (名) (1)枝葉を取り去って作った竹の細長い棒。 「物干し―」「旗―」 (2)舟をこぐ道具。岸辺や水底につっぱって舟を進ませるための長い棒。《棹》 「―を差す」 (3)釣り竿。 「―を磨く」「のべ―」 (4)三味線の胴から上の、糸を張る長い柄。また、三味線。《棹》 →三味線 (5)雁(がん)が一列になって飛ぶさま。 (6)陰茎を俗にいう語。 (接尾) 助数詞。 (1)竿に付けた旗を数えるのに用いる。 「大漁旗二...
  • 清らかなうなぎ
    筑後川の一番河口側のまち、福岡県側は柳川市。水郷柳川を形作る市内の水路は、筑後川じゃなくて、南隣の矢部川から分岐した沖端川となる川だから、ちょっとこの歌の趣旨とは異なるかもしれないけど、まぁ、東京の人から見たらだいたい同じだし。 先日、深夜番組で、柳川のどんこ舟がナレーションなしで30分映り続けるという、むちゃくちゃ癒し系な番組を見ました。いわゆるエツ漁よりも、どんこ舟のほうが「銀の魚」の前半の表面的描写に近いように思います。どんこ舟は観光用に保存されたものだから、棹で、人力で、といういわゆる絵になる風景を作ってくれる。詩人はこれも多少の意識に入っていたんじゃないかと思う。ただ、どんこ舟で投網は投げないけどね。 どんこ舟って鈍行って感じで、おいおいこんな狭いところというスリルもあるけど、基本はスローライフ系。御花から駅まで歩いたほうが早いし安いし、とか思っちゃいかん。 ...
  • イタリア語比較入門
    優等比較級 英語のmore ~ than …に相当する piu + 形容詞(~) + di … …よりもっと~ 相対最上級 定冠詞(+名詞) + piu + 形容詞(~) +( di …) …の中で最も~ 絶対最上級 形容詞(~) + -issimo 他のものと比べないで、そのものだけをとりあげて「たいへん~」という意。 フォルテッシモとかピアニッシモは良く知られた音楽言葉ですよね。 縛る、結ぶ、つなぐという意味の動詞legareの過去分詞legatoがそのまま形容詞化して、legatoは結ばれた、縛られた、つながれた、という意味の形容詞。音楽用語としては  legato 音を切らないで滑らかに。 それの絶対最上級だから  legatissimo: なんかちょー滑らかじゃん(当社比)w、ぃやーもぅたいへん。...
  • 縦の線
    最初のページの変わり目からの動き。 かわ、かわ、かわー、と7つの和音を作る。 順にみてみると、 まず前からの続きト長調(#1こ)で Ⅴの和音(移動ドでソシレの和音)   →Ⅰの和音(移動ドでドミソの和音) そこからイ長調(#3こ)に転調して Ⅳの和音(実音では2つ前と同じ和音、移動ドでファラドの和音)   →Ⅴの和音(移動ドでソシレの和音) その調のまま Ⅴの和音(移動ドでソシレの和音)   →Ⅰの和音の属音抜き(移動ドでドミの和音)    →Ⅰの和音(移動ドでドミソの和音) と動く。 長調で重要なのはⅠⅣⅤの3つの和音で、それしかないわけ。 ただ、途中で転調するので、盛り上がり感が演出される。 重要なのは、どの瞬間も、「あ」の母音でシンプルな和音を作っているから、どこで止めて伸ばしても、きれいな...

  • 古の格言にも、愛は逢いより出で、哀よりも「あっ、いぃぃ…」と言いますが(言いません)、筑後川の重要テーマは「愛」です。テキストでは遠慮なく「愛」という言葉が連呼されています。すべて抜き出してみましょう。 I みなかみ  裸の愛が II ダムにて  愛の水かさが  愛の川よ  愛するために  あなたの愛を  育てられた愛が III 銀の魚  --- IV 川の祭り  愛を呼びおこせ  はげしい愛を V 河口  --- 半分くらいは、まぁ自然な表現としても、裸の愛って、しらふの会話で出てきたら、人格疑ったほうがいいですよね。酔ってるときの会話で出てきたら蹴飛ばしても許されると思います。 裸の愛って何でしょう。 若い頃の、ストレートで着飾っていない、そのままの感情の吐露。目先の落差を躊躇せず滑り落ちていく上流域で...
  • 反復
    「川は歌うさよ…」までの音を見てみると、「かわは」「うたう」「さよ.」と反復していることに気づきます。 ソプラノもアルトもテナーも同じ。ベースは関係ないです。ピアノも最初の2回はそのまま同じ音です。ただ、どのパートもクレシェンドしているので、1回目よりも2回目の方が大きくなります。 こういうのは古くてオーソドックスな作曲法では禁じ手です。単純すぎるからか、それとも気持ちが高ぶってしまうからか、どういう理由でしょうか。ありがちな作曲なら、ソプラノで言えば現状で、 ♪ シ♭ドレ シ♭ドレ シ♭ドーソファー なのを ♪ ソラシ♭ ラシ♭ド シ♭ドーソファー とか、 ♪ ミ♭ソシ♭ ソシ♭レ シ♭ドーソファー とかっていう上昇系にしそうなところ。 同じ音を繰り返すと、気持ちが急いて、切迫感、緊張感が高まる、ってことになってます。ここを歌っててそう感じたとしたら人...
  • ¿ムダなダム?
    「黄河を治むるものは天下を治む」とも言いますが、黄河に限らず治水は多くの人の願いだった。こと筑後川。河状係数(河川の年間における最大流量と最小流量との比)が総じて高い日本の河川の中にあって、特に筑後川はこの値が高い。降った雨がそのままざっと流れてくる、ある意味、非常迷惑な川。暴れ川。利水を考えようにも欲しいときには水がなく、ひとたび大雨が降ると、流域を命や生活ごと飲み込んでしまう。 筑後川の話を探していると、三大井堰の話によくぶつかる。恵利堰、山田堰、大石堰 。 人に歴史あり、川に歴史ありといった感じで、それぞれに物語がある。 坂東太郎、四国三郎とならび、日本の3大暴れ川に数えられた筑紫次郎、筑後川をいかに押さえつけるか。その難工事によってもたらされた広大な水田。いやぁ、プロジェクトXっていうか、そのとき歴史が動いたっていうか。 最近はダム問題が取りざたされて、ダムと...
  • ちーくーごー
    昨日は書きませんでしたが、「河口」での動きと違って、「ちくご」にはテヌートが付いています。なぜテヌートが付いているのでしょう? ここでのテンポはAllegroと書いてあります。もちろん、この「ちくごへいや」でちょっとテンポをゆるめてみる手はありますが、この後で歓喜の声をあげて走らなければならいとか、Grandiosoでゆったりたっぷり演出の「河口」とはどうしても作りが違ってきます。とにかくどうあってもここは速いということです。 大きな音、というか壮大な音楽と人が感じさせるには二つの要素があります。音量が大きいことと、その音が鳴っている時間です。大きな音を長い時間鳴らせば壮大な感じになるのです。そして時間をかける方法は2つ。テンポを遅くすることと、音符の時間分たっぷり歌いきること、つまりテヌートすることです。 そう。アップテンポでもテヌートすれば壮大さが演出できるわけ...
  • もろ平野
    昨夜のどこかのTV番組で、モロヘイヤを取り上げてました。クレオパトラが好きだったとか、王様の食べ物という意味のアラビア語からそう呼ばれるようになったとか。 とあるホールで直前リハーサルを終えてホール前の中華料理屋で飯を食いながら、  モロヘイヤで百万円分の食事を用意したら   「もーおーろーヘイヤの百まーーんのぜいたくな幸を」  だなぁ。 とオヤジギャグモード全開。 今夜は一段と冷えますね。 帰ってきておもむろに「もろ平野」をググって見たら ...そんなにあるなんて、、、 驚きです。 株式会社クマガイフーズは、ちょっとやばいです。 http //www.chuokai-akita.or.jp/akitanomen/kumagai/ もっと脱力したい方におすすめなのは http //www.dajaren...
  • ピアノと入れ替わり
    ちょっと注意して聞けばすぐにわかるようなことではあるけど、歌うために自分のパートだけに専念して、木を見て森を見ずといった演奏をしてしまうと気づかないこと。この「あゝ」は冒頭のピアニッシモで「しずかに」と歌ったフレーズ、そのあと2ページ目で再び「しずかに」と歌ったフレーズ、に続いて3回目。 「しずかに」のシラソレー、シラソレーの音形はそのままピアノの右手が担当しています。先の2回ではアルト、あるいはテナーが3小節目でちょっと動く、というおまけがついていたけど、ここでは素直に4声の揃った動きに飛び込み。そこから先はディナーミクや音の高さも、歌詞の違いに基づく軽微な差を除いて同じ。 だけど「あゝ」は先の2回がppであったのに対して、ここではpスタートのmfをピークとする2小節<>。シラソレー、シラソレーの音形を担当するピアノも<>マークがたくさん。こういう場合は「3回目にもなると精...
  • 腹式呼吸のみぞおち
    単純な音楽こそ基本技術が問われる。「銀の魚」のように曲自体が技巧的なら表面的にその技巧をやりきることで音楽が出来上がってくるものの、「川の祭」のように素朴で単純な音楽は逆にむずかしい。CPUパワーがそのまま出てしまうベンチマークで、システム設計の見せ場がないようなそういう話。 腹式呼吸とは何か、どうすればいいのか、といった話題はネット上でも盛んだし、楽譜屋さんに行けばいろんな本に出会う。何もいまさらオイラから学ぶことなどないのだろうと思う。ただ、まぁ読み流してやる程度で核心だけ2つ。 まず、わかりやすいことで、腹式呼吸を実践しているとき、みぞおちはやわらかい。いわゆる腹筋運動で最初に鍛えられる直腹筋とよく呼ばれるところ。おなかの筋肉が割れているとかで話題にであるあの筋肉はここでは活躍しない。というよりも、その力を抜くという、結構難しいことをやってのけなければならない。 ...
  • 團伊玖磨のスラー
    作曲家によるスラーの書き込み方は、いくつかの流派が あるようだ。 とりあえずこの組曲を眺めて團の流派を探ってみると、 レガートであってもスラーはめったにつけない 1音節で複数の音にまたがるときは必ずスラーを書く レガートを示すために、絶対使わないというわけでもない みなかみの冒頭にはAndantinoというテンポの指示しかなく、legatoともmarcatoとも、energicoともgrandiosoとも書かれていない。書いてない以上、整合性が取れればなにをやってもいいはずだ。 とはいえここはレガート。一部の作曲家なら、「いまうまれたばかりのかわ」のすべてにスラーを書くような場所だ。 ただ、日本語を考えると 「いま/うまれたばかりの/かわ」 と見ることもできる。でも現実的な演奏として、ここを本当に切ってしまうことは考えにくい。 とりあえず初心...
  • ららら
    楽譜の後ろについている詩の中にない言葉。 列挙してみると(ハミングを除く) 『みなかみ』  該当なし 『ダムにて』  冒頭からの「ラララ」 『銀の魚』  「かわのおとこの」の裏の「あゝ」  「かわのおんなの」の裏の「あゝ」  「ふかいかわのふかいこころの」の前の「あゝ」  「あさひにはねよ」の前の「あゝ」  「いきのよいうおを」の裏の「おゝ」 『川の祭り』  「呼び起こせ」の後の「あゝ」    ×2  強いて言えば「どどん」と「ぱぱん」は  自由に言い換えられている 『河口』  「かわいいさかなたち」の前の「あゝ」  「おどけたむしたち」の前の「あゝ」  「くれないのはぜのは」の前の「あゝ」  「くすのきのこかげ」の前の「あゝ」 ちょっと意外かもしれませんが、最後の「...
  • ロマンティックな真ん中
    一つのフレーズの作り方にはおおむね2つあります。1つは切った羊羹を横から見たように、音の入りからシャキっとたててそのままキープするというもの。もう1つは真ん中が大きいもの。羊羹の例えに対抗するならサツマイモを横から見たって感じですかね。 ルネサンスとかバロックとかの音楽は前者。ロマン派は後者が歌い方の基本だと思ってみてください。 ロマン派のほうに話を集中してみましょう。高い、大きい、強い、速い、クレシェンド、アチェレランド、楽しい、明るい、といった言葉はみんな仲間ですよね。一方、低い、小さい、弱い、遅い、デクレシェンド、リタルダンド、悲しい、暗い、といった言葉も仲間ですよね。高いところを、強く速く明るく演奏する、という、ある意味「べた」な選択肢を、これでもかと重ねていくのがロマン派。容易に連想できる演奏テクニックを重ねることで、より「濃い」演奏が仕上がります。そしてとど...
  • 鮮度が命
    いきのよさ。 とりあえず辞書を引くと: いき 【生き】(名) (1)生きていること。 ⇔死に  「―死にをともにする」 (2)新鮮であること。いきいきしていること。  「―のいい魚」 (3)活気のあること。  「―のいい発言」 (4)囲碁で、独立した二個以上の目をもち、相手にとられることのない一連の石の状態。 ⇔死に (5) 2 0 印刷物の校正の際、一度消したものを改めて元のままとすることを示す語。〔普通、片仮名で書く〕 ここでは(2)か(3)の意味ですよね。 新鮮って言っても、魚は締めてからの保存状態でイキの良さを語りますよね。いろんな食品の中で魚介類はアシが早いから、鮮度って言葉もさかなへんなんだろうなぁ、と思い、今度は「鮮」を調べてみると、 会意:「魚(さかな)+羊(ひつじ)」で、なま肉の意味をあらわす。なまの、切り...
  • まとめに入る歌い方
    さて「銀の魚」もあと3小節。直前の動きである「とらえるのだ」をデクレシェンドで終えていて、フォルテからの大きくしてまた戻す音量の動きを考えてみると、ちょっと小さくなって、このフォルテに落ち着く。この点でまとめに入っている感がちょっとある。 さらにほとんど同じ動きである1ページ前の山場の「朝日にはねよ」を見てみると、ソプラノが先行する動きと、クレシェンドの有無が大きな差。楽譜上のねちっこさがあきらかに少ない。 そしてさらに最後の「魚」の「お」がデクレシェンドした先でテヌートなしにスタカートなので、音楽的にかなり軽い。 しかしあくまでも音量はフォルテで始まる。 となればこの2小節、2度目の「朝日にはねよ」は解決に向けた開放感を伴って、軽くて大きな音楽でいいってことになる。そこに飛び込むことになるそのまえの「いきのよい魚をとらえるのだ」も、同じ意味で軽くて...
  • 新聞は一軒に一部
    理由も経緯も良く知らないのだけど、混声合唱のパート分けの基本はSATBの4部。男声合唱はT1, T2, Br, Bsの4部。だけど女声はソプラノ、メゾソプラノ、アルトの3部。 ついでにいうと、中学の校内コンクール用合唱曲はソプラノ、アルト、男声の3部。 合唱指揮の教科書とかを見ていると、指揮者は曲に応じてパート分けについて流動的に指示を出しましょうとか書いてある。たとえば有名な第九ではテナーソロの後に男声合唱部分があって、それは3部。楽譜上テナーが分かれることになっているけどバランス上バリトンがこのT2を手伝うことも多い。 『筑後川』は混声4部を基本としてパートが分けられているから、さらにパートが2等分されればよいような分割は考えやすいものの、同声3部といわれるとちょっと指揮者マター。 女声三部といえば、「みなかみ」にある難易度のやや高めな「山の光は小鳥のうぶ毛の匂」もそう...
  • 裏の役割
    阿蘇の雄大な大自然を2小節ひとフレーズでうたいきったあと、溶岩の話を始めるとどうしても話がかすむ。先ほどのフォルテからディナーミクに変化があるとは書いていないし、「溶岩の」の3つの音符にはアクセントも付いている。ピアノパートを見てみれば前2小節のバリエーションだとすぐにわかるし、そう思ってみてみれば、合唱パートも前2小節のバリエーションだ。 しかし、同じようなものが続いたときは、割と大きな確率で後を小さく作るとよい。ここも、その後、一段小さなmfからの音楽で前半の音楽のまとめに入るところなので、ここをむやみに引っ張るのも変だろう。強拍と弱拍があるように、ここは2小節ずつの2つのフレーズで強、弱と見るほうが自然だろう。ただし、あくまでもフォルテの中での動きだ。 よくよく見てみると注意すべきことがわかる。「阿蘇外輪」と「溶岩の」の男声パートの音の高さを見比べ、続いて同じ場所の女声パート...
  • サビで何をさせたいのか
    楽譜をよく見れば、作曲者が何をどうしたかったのかがわかってくるものです。ちゃんとした曲ならたぶんそう。「筑後平野の百まーんの生活の幸を」をよく見てみましょう。 手抜きで http //mixi.jp/view_diary.pl?id=72579737 owner_id=1483352 を多少編集して再掲載ですが、 歌詞: (生活の幸を) - (生活の中へ) ソプラノ音形: まったく同じ アルト 音形: まったく同じ テナー 音形: まったく同じ ベース 音形: 最初の1音だけオクターブ違い ピアノパート: まったく違う裏拍打ち基調(ダムにては3連符基調) 音量: どちらもff 最後の音の長さ: 3拍(ダムにては4拍) 最後の音量変化: cresc.(ダムにてはdecresc.してcresc.) アクセント:「ち」だけ(ダムにては「ち...
  • 銀の魚=エツ
    「永遠なる川」と題したエッセイで團伊玖磨は『銀の魚』を 晩春の筑後川に遡る銀の魚”エツ(注)”を朝靄の中に漁る人達。 静謐の中に息遣く男女の暮らしの美しさ、大切さを歌う第三章「銀の魚」 と紹介なさっています。 (注:本文で””の内側は挿絵のとおり魚偏に斉とかく漢字です。コンピュータでは出せない文字です。) 筑後川下流域で、梅雨頃のきわめて短い期間しか漁れず、まったく日持ちしない魚。この地域における当たり前の魚で、他の地域の人にとっては知りもしないという奇特な魚。 この魚を「銀の魚」ときわめて一般的な言葉で呼ぶと、なんだか自分のふるさとの風景に重ねられるような気がする。 でもとりあえず、エツの情報をいくつか。 エツについて、たぶん一番詳しいページ http //wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/bi...
  • @wiki全体から「花火のまつり」で調べる

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