23-894
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23-894
名前:ミラーさんの流れ切ったらスマソ[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 16:32:30 ID:???
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教会の掃除をしていた美空は凄い爆発音で度肝を抜かれる
「ななな、何?」
飛び出すと葉加瀬が煤だらけで倒れている、教会前は飛び散った機械の破片と煙で凄い事になっていた
葉加瀬はよっこらせと立ち上がると煤を払いながら
「うーん、まだまだですねー」
とけろっとしている
「ちょっと、大丈夫?」
美空はそんな葉加瀬に駆け寄り声を掛ける
「あー春日さん。すみませんねー、また失敗しちゃいましてー」
「何してたの、なんか凄い爆発だけど」
葉加瀬は美空の問いに
「いやー、ここでポップコーン自動製造機の実験をしてたんですが爆発しちゃって」
(どこをどうすればポップコーンで爆発するんだ・・・)
良く見るととうもろこしが大量に散らばっている
「まあ、科学に失敗は付き物ですよー」
「片付けたり掃除するのは私なんだけど」
美空の突き刺さるような問に葉加瀬は
「あー、それについてはちゃんとしますよー、それに」
葉加瀬は空を指差す、ばら撒かれたとうもろこしに鳩や鳥たちが集まり別の意味で大変な事になっていた
「機械は撤収しますから、ではー」
「ちょっと、それ解決に・・・」
そう言った時背中に気配が
「シスター美空、これはなんですか!!!」
シャークティーが怒気をはらみ睨んでいる、頭には鳩
「いや、これは私では・・・」
「問答無用」
美空の悲鳴が轟いた
23-913
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23-913
名前:3−Aとりえリレー 第5走[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 20:56:35 ID:???
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みんな〜、おハロ♪ちうだっぴょ〜ん!!
それじゃ、連載SS『とりえリレー 第5走』はじまるぴょ〜ん♪
裕奈「……あまり喜びにも浸ってられなかった!次は私だね。」
新田「ふむ、意外にやるな…。」
裕奈「…むむむ、これだ!!」
新田「…む、引いたか。」
裕奈「どれどれ……ひ、ひぇぇぇぇぇ!?」
亜子「どないしたん、ゆーな!?」
アキラ「ま、まさかハカセとか無理そうなの引いた!?」
裕奈「あー…無理じゃないような無理なような…。」
新田「どれ……ほほぅ♪」
明日菜「あ、新田の語尾に音符!」
新田「なるほどな…ご指名だ、『村上夏美』!!」
夏美「へ…あ、あたし!?」
新田「そうだ、ということは…これだっ♪」
3−Aとりえリレー
第5走『裕奈が まさかの 七変化!?』
裕奈「ありゃりゃー、まずいの引いちゃったかにゃー…。」
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23-914
名前:3−Aとりえリレー 第5走[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 20:57:15 ID:???
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新田「よし、説明だ。
これから明石は3−Aのクラスメイトのマネをしてもらう…。」
夏美「本当は、演技=マネってわけじゃないんだけどね。」
新田「誰か一人のマネでかまわん。
まぁ今回は3−Aの団体戦だから、クラスメイト内での衣服の貸し借りは許そう。
審査員にそれを判断してもらい、80点以上だったらクリアにしてやろう。」
裕奈「は、80点〜!?」
夏美「ハードル高いよぉ〜…。」
新田「ちなみに審査員はしずな先生だ。」
しずな「面白いものが見れると聞いてきたんだけど…どんなものかしら?」
新田「準備時間は30分!それでは始め!」
裕奈「えぇ、もう!?」
新田「ほ〜れ早くしないと、時間がないぞ〜?」
裕奈「えぇ〜、あの個性的なクラスメイトの誰を真似ろっていうのさ〜っ!」
夏美「……」
裕奈「んう〜…容姿ったって誰も似てそうなのいないし…。」
夏美「……」
裕奈「あ〜ぁ、こんなことなら髪切ってこなきゃよかったよ…。」
夏美「…!?あ、明石さん、今なんて言った!?」
裕奈「ほぇ?『髪きってこなきゃ〜』って…。」
夏美「それだよ、それ!!大丈夫だよ!!」
裕奈「ふぇ?どういうこと?」
夏美「だから…」
裕奈「………え!?そういうこと!?」
夏美「うん!コレならなんとかなるよ!」
裕奈「……そうだね。一か八か…やってみよう!」
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23-915
名前:3−Aとりえリレー 第5走[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 21:00:28 ID:???
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<アニキ!30分経過ですぜ!>
新田「さぁ時間だ!見せてもらおうか!!」
夏美「は、はい……!!」
新田(クックック…このお題が鳴滝姉妹だったら危なかったが、まさか明石とはな…。
ここでこのゲームは…終わりだ。)
夏美「…せ〜のっ!!」
ばっ…
新田「…!?な、何っ!?」
しずな「あらぁ〜♪」
刹那×2「「神鳴流剣士、桜咲刹那。ただいま推参!!」」
夏美「えへ…演劇部のあたしが自身をもって送り出せるモノだよっ!」
千雨(なるほど…左右反対だが髪くくってるし、明石の髪を黒に塗れば…。
…なかなか考えるな、村上。)
新田「なんだと……桜咲が…2人!?」
しずな「あらあら、桜咲さんが2人なんて…面白いわねっ♪」
明日菜「…このかは分かった?」
木乃香「も〜う、明日菜。ウチをバカにしてるん?」
明日菜「アハハ、そんなわけないでしょ?」
楓「ふむ…二人とも、あれでは追い抜かれてしまうな?」
風香「ふん、あれじゃまだまだだね。僕たちの方が完成度は高いよ!」
史伽「でも…すごいです。」
夏美「さぁしずな先生、得点を!」
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23-916
名前:3−Aとりえリレー 第5走[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 21:02:18 ID:???
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しずな「うーん…まぁ上出来ってことで…95点!」
新田「な……」
裕奈「やった!!ありがとう、桜咲さん!!」
刹那「いえ、礼には及びません。
こういうときの団結力は麻帆良一ですから。」
夏美「…はっ!こうしてる場合じゃない…次あたしだ…。」
『ゆーなは刹那に変装させることが可能。』
ネギま!最大の発見だと思う。
23-918
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23-918
名前:刹那 酔っ払いの復讐 龍宮編[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 21:20:32 ID:???
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刹那 酔っ払いの復讐 龍宮編
1/2
刹那 「ひろいめ(酷い目)にあったろ・・」
ふらふらと、よろよろと、足元が定まらない刹那さん
眠くもあり、おなかもすいたので自分の部屋に帰ることにしました
刹那 「ういー、ひっく」
何とか自分の部屋までたどり着いたときのことでした
ふと、刹那さんの目に自分の部屋のプレートが写ります
桜咲 刹那
龍宮 真名
そんな名前がそこには書かれていました
刹那 「たるみや(龍宮)・・たるみやー!」
突然、理不尽な怒りが沸騰してきた刹那さん
勢いよくドアを開けると、龍宮さんの名前を連呼しながら部屋に突入していきました
真名 「なんだ!?」
就寝していた龍宮さん、突然の訪問者に飛び起きました
刹那 「たるみやー、お前もか?お前もなんかー?」
意味不明の言葉を龍宮さんにぶつけながら、刹那さんは龍宮さんのベッドのほうに向かってきます
真名 「刹那か?夜中にうるさ・・うわ!何だ!酒臭いぞお前!」
ベッドの横に立った刹那さんが尋常ではないことがわかりました
もしかして酔っ払い?
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23-919
名前:刹那 酔っ払いの復讐 龍宮編[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 21:21:26 ID:???
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2/2
刹那 「いるもいるも(いつも)・・エロいころばっかりして・・このへんらい(変態)!!」
うつろな、それでいてすわった目をして龍宮さんを見つめる刹那さん
いろんな人殺しや、キチガイの目を見てきた龍宮さんでしたが、酔っ払いの目はあんまり見ていませんでした
真名 「お、落ち着けな?一体、うわ!」
刹那さんは、ふらっと倒れてきたかと思うと、そのまま龍宮さんの上に乗りかかってきました
真名 「どうしたんだ?らしくないじゃないか」
龍宮さんは慰めの言葉をかけ、そっと刹那さんの頭を撫でます
刹那 「きのうはあんなことしれ・・おろつい(一昨日)はあんなものいれれ・・わらしをなんらとおもっている!うっ・・うっ・・」
龍宮さんの胸の中で刹那さんは不満をぶつけると、そのまま泣き始めてしまいました
真名 「悪かったよ。でも・・お前が可愛いからいけないんだぞ?」
ですが、その言葉は落ち着き始めた刹那さんの心に火をつけてしまいます
刹那 「なんらと!おまえもか、このたんといっしょれおまえもか?くきー!!もうゆるせん!!うあー!!」
ぽかぽかと、痛くはありませんが、刹那さんは龍宮さんの胸を叩きます
真名 「すまない。な?ほーら、いい子だ。よしよし・・」
頭を寝でているうちに刹那さんは暴れなくなりました。ですが、そのうちにふるふると震えだしたのです
真名 「また泣いてるのか?よしよし・・」
頭を撫でる龍宮さん。撫でられている刹那さんが、ふと顔を上げてきたときに震えの原因がわかりました
刹那さんの顔は真っ青で、何かのシグナルを出しています。それを見た龍宮さんの頬に一筋の汗が流れ落ちました
刹那 「きぼち(気持ち)・・わるい・・うっ!!うええええぇぇっぇぇぇ」
龍宮さんの胸の上に、刹那さんの復讐がこぼれ落ちてきました。げろげろと、げろげろと・・
真名 「や、やめろー!!!」
五月 あ、流れ星だ
夜空に散りばめられた星がきらきらと輝いていました。まるで黒いキャンバスに宝石を撒き散らしたように・・
真名 「汚れちゃった・・」
完
23-923
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23-923
名前:五月 くいもん屋[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 22:13:47 ID:???
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五月 くいもん屋
1/2
疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと
私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます
私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん
五月 いらっしゃい
暖簾をくぐって現れたのは桜子さんでした
桜子 「いつもの・・」
桜子さんがいつもの、と言うときは決まって少し落ち込んでいるように見えます
五月 焼きおにぎりとカニの味噌汁ですね
黙って桜子さんは頷くと、そのまま頬杖をついて目を瞑りました
五月 また・・勝ったんですか?
しばしの沈黙があり、桜子さんはこう答えます
桜子 「勝ったさ・・私が負けるわけないだろう?」
桜子さんは数日置きに何かの勝負をしているようです
それが格闘なのか何かはわかりませんが、いつも勝って私のお店に顔を出してくれるのです
でも、勝負の後の桜子さんの顔は決して楽しそうではありません
五月 どうぞ・・
桜子さんの前に焼きおにぎりとカニの味噌汁を置きました
でも桜子さんはすぐには手をつけません
カニの味噌汁から湧き上がる湯気を眺めながら、それでいて遠くを見るような眼でしばらく見つめます
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23-924
名前:五月 くいもん屋[sage] 投稿日:2006/01/24(火) 22:15:00 ID:???
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2/2
桜子 「勝負ってさ・・」
五月 はい?
桜子 「勝負って何なのかなと思って・・」
私は答えることができませんでした
私自身は勝負事は嫌いです。ですからそんなこと考えたこともありませんでした
桜子 「すまない。五月ちゃんは嫌いだったね、勝負事・・」
五月 気にしないでください
桜子さんは少しにっこりと微笑んでくれました
でもその微笑みは少しばかり無理があるようです
桜子 「ご馳走様」
そう言うと桜子さんは御代を置いて椅子から立ち上がりました
五月 今日は早いんですね?
桜子 「実は・・この後、また勝負するんだ。相手はハルナ、強敵さ・・」
ハルナさん・・いかなる手段を持ってしても己が欲望を実行するといわれる魔人
そんな人と勝負するなんて・・
五月 き、危険です桜子さん!止めてください!!
ですが、桜子さんは背中を向けたままこう言いました
桜子 「確かに強敵さ・・だけど負けるとは思わない。私だって伝説なんだから・・」
五月 桜子さん・・
私はそれ以上何もいえませんでした。ただ、桜子さんの後姿を見送ることしかできませんでした
和美 「ウイナー、椎名桜子!!不敗神話は崩れませんんでした!!」
桜子 「強かったよ・・でも最後にアンタは新田を引き、私は引かなかった。それが運の差ってやつさ・・」
五月 今夜は星が出てるなぁ、明日はきっと天気だろうな・・
意味深な台詞を夜空に向かって五月は言いました。お星様がきらりと光り、それに答えたようでした
完
23-948
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23-948
名前:ミラーさんの流れ切ったらスマソ[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 13:04:02 ID:???
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美空が洗濯物を干しているととんでもない人物が声を掛けてきた
いつもらしからぬおどおどした感じ、人目を気にするように
「春日、春日。ちょっといいか」
「あれ、長谷川さん。なにこそこそしてんの?」
相手は長谷川千雨、さわがしいあのクラスでも美空並みに静かで、だがツンツンしている生徒だ
その千雨がこそこそお願いと言うのもなんかおかしい
「まあ、なんだ・・・、そこの陰に」
「はあ?」
ますます怪しい、そう思いつつも美空は教会の陰に
「で、お願いって・・・」
「お願いだ、シスター服貸してくれ。ちゃんとクリーニングするし、撮影・・・いや、すぐ返すから」
わが耳を疑う美空、千雨は肩を掴みがくがく揺さぶる
「あわあわ、駄目駄目。これは教会の正式なものだもん」
「そこをなんとか!」
根負けしたいがシャークティに怒られるのは嫌だ、そこでこう言ってみた
「でも私と長谷川さんじゃ・・・」
美空は胸を指差す、悔しいがシスター服は貸せない。オーダーメイドだからだ
だが千雨も負けない
「じゃあ・・・あの鬼シスターのならなんとかなるだろ。そうだそれだ!裾上げぐらいで・・・ぶつぶつ・・・」
「もっと駄目ーっ」
「ちっ、仕方ない。ザジーっ!」
そう言うとさっと現れる影、ザジ・レイニーデイがさっと教会に飛び込む。そして上がるシャークティの悲鳴
慌てて教会に入った美空が見たものは・・・
「シスター美空・・・、私は・・・」
シスター服を剥ぎ取られ下着姿でさめざめと泣くシャークティだった
なお、ザジの脱がしのテクニックは手馴れていたという
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23-953
名前:948[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 14:43:15 ID:???
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下着姿のシャークティは聖堂の真ん中でしゃがみこみ胸を隠して泣いていた、美空は慌ててコートを掛ける
「大丈夫ですか、シスターシャークティ」
「ええ、ありがとう。シスター美空・・・」
いつも美空を怒鳴り散らすシャークティの面影は無く、普通の女性の恥らう姿があった
(シスターシャークティもやっぱり・・・)
そんな事を考えると急に愛しく思えてきた、気がつけば美空はシャークティを抱きしめていた
「し、シスター美空?」
「すみません、私がしっかりしていれば・・・」
そして事の顛末を語り、自分の責任と謝った。美空はいつもの雷を覚悟していた、だが。
シャークティが抱き返し、その胸に美空を抱いた
「えっ・・・」
「ありがとう、友を思う気持ちは解ります。でも私が無防備なのも悪いのです、これは慢心への神の罰です」
美空はシャークティのシスターとしての心に感激した、するとなにか大きな物を感じた。
「大きい・・・」
「なんですか?」
「すごく・・・大きいです・・・。シスターシャークティの心が」
感じる慈愛の心か、それとも。美空はいつもの怒りの姿も慈愛ゆえと感じていた
「そんな・・・、私は未熟です。」
美空は顔をあげシャークティを見つめる。その瞳は潤んでいた
「いけません・・・、私たちは神に仕える・・・」
だが美空は顔を近づける、シャークティもなぜか受け入れてしまいそうになる
(神よ・・・お許しを)
その時
「・・・」
視線に気づきはっと顔を離す二人、ココネがじっと見ていた。そしてあたふたする二人に背を向けて歩いていった。
「シスター美空、共に懺悔しましょう・・・」
「はい・・・」
23-957
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23-957
名前:『Dr.アコー診療所』[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 15:30:41 ID:???
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麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。
「次の方どーぞ」
ナース姿の裕奈に案内され、一人の患者がやって来ました。きらり、とドクターの目が光ります。
「部活で擦りむいちゃって……」
「わ、痛そーやね……。ウチ、血とか苦手やから、ぱぱぱっと終わらせるで!」
恐るべき速さで亜子先生は手当てを行なっています。これには患者である女生徒も驚きを隠せません。
「これでおしまい。―――ところでアンタ、なかなかのたゆんやね……」
「たゆん?」
女生徒がきょとんとしている間に、亜子先生の手は素早く彼女の胸をロックオンしました。
「たゆんたゆんたゆんたゆん……」
「せ、先生何を!」
「んー? ただの乳癌検診やって。たゆんたゆんたゆんたゆん……」
「やめーいっ!」
すぱーん!
亜子先生の頭に裕奈のスリッパが炸裂しました。その間に女生徒は逃げ出してしまいます。
「あ〜あ、逃げられてもーた……」
「逃げられてもーた、じゃないでしょ! 全く、亜子は腕はいいのにコレだから……」
「あはは。治療費やと思えばええやん」
こうして亜子先生はいつもナースである裕奈にアキラ、まき絵の三人に怒られていました。今日の担当は
裕奈なので、ツッコミが厳しいところです。
「ところでさあ、なんで亜子はドクターなのにナースルックなの?」
「そーゆー仕様なんやからしゃあないやん。ネコ耳はちょい恥ずいんやけどなあ……」
と、二人が雑談していると、次の患者さんがやって来ました。
「すみません、ちょっと腕を痛めてしまって……」
患者は同じクラスの桜咲刹那さんです。彼女なら亜子のセクハラはないだろう、と裕奈は胸を撫で下ろしました。
亜子先生の好物はCカップ以上ですから。
「打撲やね。とりあえず湿布貼っとくな」
「お願いします、和泉さん」
亜子先生はごく普通に治療を施しているようです。しかし、亜子先生は並のたゆリストではありませんでした。
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23-958
名前:『Dr.アコー診療所』[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 15:32:55 ID:???
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「なんや桜咲さん、最近胸がおっきなってへん?」
「……はい?」
「これは間違いなく成乳期や! ウチの目はごまかされへんで!」
「成乳期って……」
隣で裕奈が呆れ返ってますが、亜子先生の熱弁は止まりません。
「ゆーなかて三年になってからおっぱいおっきなったやん。それが成乳期や! このかもええ仕事するなあ……」
「いや、多分龍宮が原因かと……」
刹那さんはさらりと爆弾発言しますが、亜子先生にはどうでもいいことです。
「ふふふ桜咲さん。成乳期の時はな、もっともっと揉んだ方がええねんで……!」
言うや否や、亜子先生は突然桜咲さんの胸に手を掛け、激しく揉み回しました。
「ちょ、い、和泉さん、そんな、ああっ……!」
「ふっふっふ……。これやったら将来のたゆん候補になるで……!」
「たゆん候補ってゆーなっ!!」
すぱん! すぱーん!
今度は二発です。亜子先生がピヨっている隙に、刹那さんは逃げてしまいました。
「もう、なんでゆーなはウチの楽しみをジャマするん?」
亜子先生は痛そうに頭をさすっていましたが、唐突にある結論が浮かびました。
「ゆーな、もしかしてヤキモチ焼いとるん?」
「げっ……!」
裕奈はみるみる顔が赤くなってしまいます。どうやら図星だったみたいですね。
「えへへ。ウチがゆーなとアキラのたゆんから離れられるワケないやん……」
亜子先生は嬉しそうに保健室の鍵を閉めました。
「ちょい早いけど、今日のメインディッシュやね―――!」
「ちょっ、亜子ストップ、ストーーーップ!!」
裕奈の絶叫も虚しく、保健室にはたゆんたゆんという音がずっと響いていました―――
(つづく?)
23-970
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23-970
名前:千雨 夢枕[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 20:45:02 ID:???
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千雨 夢枕
人を抱きしめるのがこんなに心地いいなら、抱きしめられるのはもっと心地よいのだろうか
私はそんなことを考えながら、闇の中で一人考え事をしていた
私の胸の中でザジが寝ている
すーすーと寝息を立てて、私の胸にくっつくように眠っていた
窓を見れば漆黒の闇に浮かぶ月が見える
差し込んでくる光が、床に窓枠の形を描いていた
それはまるで、夜のステージを連想させる光景だった
私の腕はすでにザジ専用の枕となっている
時には私の胸をも枕とする。そして擦り寄ってきて離れようとしない
たまには私がザジを枕にしてみようか、考えてみることがある
しかし、いつもそれは実行に移せない
ザジの寝顔を見ていると、枕にするよりも、抱き枕にしたほうがいいと思ってしまうからだ
ぎゅう・・
いつものようにザジを抱きしめてみた
ザジは少し苦しそうにうめきながら、私の胸の中でもぞもぞしている
もう少し強く抱きしめたら、起きてしまうだろうか?
そうしたら、ザジはまた私に愛してくれと意思表示してくるだろう
それもいいか・・
さあ、目を覚ませ、ザジ
お前ばっかり寝るなんて、ずるくはないか?
完
23-985
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23-985
名前:あこゆなSSのその後(オマケ編)[sage] 投稿日:2006/01/25(水) 21:33:43 ID:???
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穏やかな休日。裕奈は目睡みの中にいた。意識は徐々に覚醒しているようだが、瞼が重い。けれど朝の光は
目覚めを促すように裕奈に降り注いでいる。
と、不意に光が消えた。人の気配。誰かが枕元に居るようだ。
「ゆーな。もう朝やで……」
「う〜ん。あと五分〜」
亜子の声に、裕奈は甘えた口調で返事をする。すると、
ちゅっ。
裕奈の頬に柔らかい感触があった。これには裕奈の起動スイッチも即座にONになってしまう。
「きゃあっ! い、今のって……!」
裕奈が跳ね起きると、隣で亜子は恥ずかしそうに笑っていた。
「あはは、やっと起きた。効果てきめんやな〜」
「それは反則だよ……」
裕奈はジト目で亜子に抗議する。お陰で朝から妙な気分になってしまった。
「おはようさん。もう9時やで。アキラはとうに部活行ったで」
「あたし、今日は昼からなんだけど……」
起きてしまったのは仕方が無い。裕奈はベッドから降りると洗面所に向かおうとした。が、ぴたりと足を止める。
「顔洗おうと思ったけど、なんか洗いたくないよーな……」
「もう、アホなコト言わんといて」
亜子が恥ずかしそうにたしなめると、裕奈はここぞとばかりに反撃の狼煙を上げた。
「亜子ってば意外とダイタンだよね〜? でもさ、半分寝てたからイマイチ覚えてないんだけどにゃ〜?」
「ゆ、ゆーな、それってつまり……」
「もう一度、し・て」
「えええっ!? ム、ムリやって! そんな、改めてキスやなんてめっちゃ恥ずいやん……!」
「あたしはへーきだけどな〜。じゃあ、あたしまだ挨拶してなかったから……」
そう言って裕奈はそっと亜子の頬にキスをする。
「おはよ、亜子」
「う、うん……。な、なんや恥ずいけど、こーゆーのってええなあ……」
裕奈の挨拶に、亜子は真っ赤になりながらもその表情は緩みっぱなしであった。
(この調子なら、そろそろ次の段階にいけそうだね……!)
亜子に配慮した裕奈のディレイドオフェンスは成果を上げている様子である―――
最終更新:2007年10月10日 00:21