27-80
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27-80
名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17:48:52 ID:???
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刹那 欲求
1/4
ゆらり・・ゆらり・・
そういう表現がいいだろう
目の前のお嬢様がそうやって私の方に近づいてくる
刹那 「お、お嬢・・様?」
とろんとした目、お嬢様は何者かに操られているのであろうか?
木乃香 「せっちゃん。お嬢様なんて・・言うたら嫌や」
言葉に意志の存在がないわけではない。ということはお嬢様は正気だ
刹那 「ど、どうしたんですか?何だかふらふらの用ですけど・・」
うふふ・・
そんな笑い声がお嬢様の口から漏れた
木乃香 「せっちゃんのこと考えたたらなあ・・何やええ気持ちになるんや」
風邪か?それとも・・
刹那 「失礼します」
私はお嬢様のおでこに自分の手を当てた
熱は・・あるにはあるが、それは微熱というところだろう。おかしくなるほどとも思えない
そのときである
木乃香 「捕まえた・・」
私はお嬢様に抱きしめられた。両手でしっかりと抱きしめられた
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27-81
名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17:50:21 ID:???
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2/4
木乃香 「はーん、せっちゃん。むにむにしてて気持ちええな・・」
お嬢様が私に全身をすりつけてくる。服の上からお嬢様の胸を私の胸を押し付け、腰に手を回してくる
そして膝を私の足の間に滑り込ませてきた
刹那 「やぁっ・・どうしたんこのちゃん!!」
決してこのような行為は初めてではない。が、お嬢様がこのような状態で迫ってくるのは始めてだ
木乃香 「ん〜」
お嬢様が私の頬に自分の頬をすりつけてくる
頬が擦れ合うたびに私の全身に、得も言われぬ快感が走った
刹那 「こ、このちゃん、どうしたん!!」
木乃香 「やっと・・ウチのこと、このちゃんって言うてくれた」
私の耳元でささやかれるお嬢様の甘い声。だんだんと私の理性が崩れ始めてきた
木乃香 「最近・・せっちゃんに甘えてないなあ思て・・ええやろ?」
腰に回された手が、だんだんと上に上がってきた。その手はそっと背中を優しく撫でるように私を責める
刹那 「こ、このちゃ・・」
それ以上は言わせてもらえなかった。潤み、熱くなった唇を押しつけられたからだ
刹那 「・・・・ッ!!」
蕩け始めた私の脳は、お嬢様の行為を拒むことが出来なくなっていた
なすがままに唇を蹂躙され、唇を食べられるその甘い行為に私は身をゆだねた
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27-82
名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17:55:43 ID:???
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3/4
お嬢様の唇はやがて私の首筋を舐めおろしてきた
ちろちろとした舌先のそよぎが、私の身体を熱くさせてゆく
肉厚の唇が喉元まで来ると、今度は首筋から上がり、あごの線を通って耳たぶへと至った
刹那 「やぁっ・・このちゃ・・こないなところで・・」
木乃香 「どこでもええ・・せっちゃんを抱けるんなら・・」
いつのまにであろうか、私の制服の前がはだけていた
そこからは私の肌があらわになり、きつく締められたサラシが姿を現している
刹那 「い、いつのまに・・」
あわてて胸を隠そうとするが、その手はお嬢様につかまれ、私はそのまま床に押し倒された
刹那 「冷たい・・」
床の温度は私の蕩け始めた意識をはっきりとさせる。しかし、身体のほうがそれについていかなかった
私を押し倒したお嬢様は、そのまま私の乗りかかって私の鎖骨にキスをする
再び襲い来る官能の刺激、私はそれに抵抗するだけの意志が出てこなかった
お嬢様の唇は優しく私の肌を目覚めさせ、濡れたような吐息は私の肌からじんわりと汗を引き出し、舌の摩擦は私の心の奥をくすぐった
刹那 「このちゃん・・ウチ・・ウチ・・」
その言葉を聞いたお嬢様はにっこりと微笑んでこういった
木乃香 「遠慮せんでもええ、好きなだけ・・いや、好きなように愛したるからな・・」
お嬢様の言葉は私の理性を砕く
お嬢様の行為に対して従順に、それでいて少しばかり抵抗しようと思う
それが私流の快楽なのだ
-
27-83
名前:刹那 欲求[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 17:59:33 ID:???
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4/4
お嬢様は半脱ぎになっていた私の制服のボタンを全部外すと、それを脱がし始めた
しかし、制服は私の手首のあたりで止まってしまった。おかげで私は後ろ手に縛られた様になってしまう
刹那 「このちゃん?これじゃあ・・」
気がつけばお嬢様の瞳に宿るものが変化していた。艶ではなくて獣欲、そう言ったほうがいいだろう
木乃香 「抵抗でけへんせっちゃんを・・たまらんなあ」
脱出しようと思えばいつでも出来る。しかし私の心と体はお嬢様の行為を望んで仕方がない
刹那 「や、めて・・お願い、痛いのはいやや・・言うことは聞くから」
嘘だ。本当はもののように扱って愛して貰いたい。壊れるくらいに・・
お嬢様の顔は好色親父のように・・もとい、自らの欲望を顔にそのまま描き出し、私の頬をぺろりと舐めた
木乃香 「ええ娘や・・おっちゃん、頑張るからな」
このちゃん・・ケダモノやね
超第7地下研究室にて・・
刹那 「やぁん・・このちゃん。そんなとこ舐めたら・・」
椅子に座り、寝言を言う刹那。その脇には超とハルナが立っていた
超 「うーむ、古典的な方法だけド・・結構効果があるネ」
ハルナ 「糸につるした五円玉、こんなので催眠術にかかるなんて・・刹那さんって以外と単純?」
超 「催眠術にかかりやすいからといって、単純ということはないネ」
ハルナ 「そうなの。でもやっぱり・・刹那さんの本命は木乃香だったんだ」
超 「思い人を告白するように催眠したケド・・セツナサン欲求不満ネ」
ハルナ 「あれだけ汚されてて・・実はまだ足りなかったのね」
刹那 「だめぇ・・動かしちゃ・・やぁん!!奥が!!」
完
27-96
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27-96
名前:真名ちゃんもっこり日記5[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 20:03:03 ID:???
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真名ちゃんもっこり日記5
あの婦女子に頼まれて買った「同人ソフト」とかいうヤツがアキラに見つかってしまった。
「こ、これはあのゴキブリに頼まれて買っただけだよ」
「だったら私から渡しておくよ。もう、最近の真名ったら…」
……ひどい目にあった。刹那との浮気でピリピリしてたからな…
おっとスレのチェックをしないとな。
2 :明石裕奈 :2006/03/17(金) 20:02:23 ID:22tayun;7//f
2げっと
明石は2ゲットが好きなようだ。
む、私のスレが荒らされてる、「氏ね厨房」っと。
5分後
アキラが帰ってきた。その手には電話帳並の厚さの本とメモ。
「これを真名にって」
早乙女からの伝言だ。なになに……
「○月×日に東京ビッグサイトというところに行ってその本にマーキングしてある所で本を買って」
…コミックマーケットのカタログ?
本をパラパラとめくる。絵がたくさんだな。
む、マーキングしてあるものっていうのはこれか
ネギ×コタ?ネギ×タカミチ??ネギ×新田???
「あ、こっちにも」
アキラが指を指した所にもマーキングが。
ゆーな×亜子、木乃香×刹那、ザジ×ちう、真名×アキラ。
どういう事かわからない。これではまるで使い走りではないか。
横のアキラはなぜか顔を赤くしているがどうしたのだ?
27-98
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27-98
名前:裕奈 にゃんで?[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21:04:04 ID:???
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裕奈 にゃんで?
1/3
じっと見つめられる・・・
さっきから刹那さんが私の方をずっと見つめています
私が龍宮さんたちの部屋にアキラを迎えに行って入ったときのこと
何故か部屋には那波さんもいて、それは一種、異様な雰囲気でした
で、どういう訳か、刹那さんが私の方をじっと見つめて来るのです
裕奈 「にゃ、にゃんで刹那さんは私のことを見つめるのかな?」
とても気になったので本人に聞いてみました。しかし反応はありません
裕奈 「あ、アキラ?刹那さんどうしたのかな?」
アキラ 「さあ・・」
私とアキラは首をかしげます
そのときです。不意に刹那さんが何かを探し始めました
気になってみていると、やがて何かを持って私のところにやってきたのです
ふりふりふり・・
それはおもちゃの猫じゃらしでした
せつな 「ねこさん・・あそぼ?」
裕奈 「わ、私は猫じゃないってば!!!」
-
27-99
名前:裕奈 にゃんで?[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21:05:04 ID:???
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2/3
じんわり・・
刹那さんの目にだんだんと涙がたまっていきます
せつな 「ふえ・・ねこさん?」
おびえる少女、私何だか悪者?
裕奈 「あ、あのね・・困ったな・・ねえ、アキラ、どうしたら・・」
私は助けを求めるようにアキラの方を向きました。しかし・・
銃です。拳銃です。二丁拳銃です
瞳に怒りを宿した龍宮さんが私に銃を向けているではありませんか
真名 「貴様・・せつなを泣かせたな?」
マジです。本気と書いてマジというやつです。お父さん、さようなら
裕奈 「あ、アキラ、助けて!!!」
アキラ 「今、刹那さん、せつなちゃんになってるんだ・・」
裕奈 「あ・・」
精神だけ幼くなった刹那さん。それがせつなちゃん
噂には聞いていたけれど・・
真名 「とりあえず死ぬか?それとも・・」
だんだんと龍宮さんの雰囲気が怖くなっていきます。ですがそのとき助け船が入りました
千鶴 「ダメよ。ここは私に任せて」
龍宮さんの銃に那波さんの手が置かれました
真名 「・・・」
-
27-100
名前:裕奈 にゃんで?[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21:05:46 ID:???
-
3/3
千鶴 「ほーら、落ち着いてね」
その抱擁はいきなりでした。目の前に那波さんのきょぬーが迫ってきたかと思うと、いきなり私の顔を包んだのです
裕奈 「な、なに?にゃに?」
千鶴 「なーんにも考えなくていいから・・ね?」
那波さんの胸に抱かれながら、髪をゆっくりと撫でられました
そうっと、一回撫でられるごとに私の意識が崩れていきます
にゃに、これ・・とっても心地いいにゃ・・
千鶴 「かわいいわね・・仔猫ちゃん・・あなたはかわいい・・仔猫ちゃん」
にゃ?私、ねこ?ねこだっけ?
それ以降の記憶はありません
せつな 「ねこさん!!あそぼ!!」
裕奈 「うにゃ〜ごろごろごろ・・」
真名 「恐るべきかな・・」
アキラ 「裕奈・・可哀相だけど・・ちょっと私も裕奈と遊びたい」
千鶴 「良かった。裕奈さん、あんなに演技が上手なのね。ふふふ・・」
真名 「私は・・正常だよな。那波、何も私にはしてないよな」
アキラ 「たぶん・・私も大丈夫だよね・・」
裕奈 「うにゃ?」
完
27-102
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27-102
名前:3−Aとりえリレー 第16走[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21:28:28 ID:???
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??「…で、アタシか。」
新田「さて、次は誰なのか…。」
作者「乞うご期待っ!!」
和美「ってことでアタシなのね。
作者ったら、アタシの番のときになって、東京行ったりゲームにハマったりしてるし…。」
作者「こっちだって忙しいんだ。事実、コレ2週間ぶりくらいだからなぁ…。」
新田「まぁいいじゃん。それより早くクジひいてくんね?」
千雨(新田、軽っ!)
和美「はいはーい…って先生、胸見ないでくださいよ?」
新田「同じ手を二度使うものかっ!…って、みんなどうしt」
ぷすっ…
ぐちゃっ、ごきっ、ミニャァァァァァァァ……!!
千雨(新田……アンタホントネタに生きた男だな…)
和美「…で、引いちゃったわけなんだけど…。」
新田「…よし、見せろ。」
千雨(復活早っ!)
新田「…ふむ、そうか。次は『大河内アキラ』か。」
アキラ「あ、私なんだ…。」
新田「それじゃ、第2クール」行ってみようか!」
千雨(第2クールなのか…?)
3−Aとりえリレー
第15走『和美と 水着と 水泳と!!』
-
27-103
名前:3−Aとりえリレー 第16走[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 21:29:12 ID:???
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新田「ということでスレの諸君!待たせたなぁぁーっ!!
サービス・タイムの始まりだぁぁぁぁ!!」
千雨(ダメだ、コイツイってる…。)
新田「ルールは簡単。200mを先に泳ぎきった方の勝ちだ。
ハンディなしのガチ勝負だ!!」
朝倉「へぇ…面白そうね。…椎名ぁ!アタシに賭けてくれたら食券5枚あげるよー!」
桜子「ホントぉ!?賭ける賭ける!!」
千雨(いいのか椎名っ!?
っていうか朝倉、椎名の強運を頼みの綱にしやがったな…っ!)
アキラ「いいですかー?」
新田「ふっふっふ、わたしの肉体美を見ろ!
この日のために専属のトレーナーと最新鋭の理論を駆使しt」
パァン…ざばぁ
新田「ってそりゃないよぉぉ…」
ざばぁん…ぶくぶく…
新田「ぶっは!!足吊ったぁぁぁぁぁぁ」
千雨「ウルセェっ!!!!」
ごぃぃぃぃぃぃん…ぶくぶくぶく…
アキラ「あ、新田先生沈んだ…。」
千雨「ったく、レンガぶつけて沈むだけなんて、アイツもなかなか頑丈だな…。
これで勝負ついたろ。朝倉、上がれ!!勝負ついたぞ!」
朝倉「…ぶはぁ…あれ?新田先生は?」
千雨「プールのそこで戦線離脱。お前の勝ちだ。
…しかし、椎名の強運ってのはスゲェな。」
桜子「ちうちゃんの番でも賭けてあげるよぉ〜っ!!」
千雨「いや、遠慮しとく…。」
アキラ「って、もう私か。」
27-113
-
27-113
名前:むか〜し、むかし 分福茶釜[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 22:49:42 ID:???
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むか〜し、むかし 分福茶釜
むか〜し、むかし。あるところに貧乏寺の和尚さんがいました
ハルナ 「何とかして有名にならないと・・こんなに貧乏だと紙も買えないじゃない」
そんなある日のことでした。ちょっと悪徳な商人がこのお寺を訪れます
和美 「珍しい茶釜があるんだけど買わない?」
見ればそれは大変に大きな茶釜で、中に人が3人は入れるほどの大きさでした
ハルナ 「これは目立つけど・・ただ大きいだけじゃないの?」
和美 「ふふふ・・それは中を見てのお楽しみ」
商人がふたを開けるとそこには・・・
ハルナ 「なるほど・・これはいける!!!」
その日からです。和尚さんのお寺には夜な夜な怪しい風体のお客人が訪れるようになりました
ある日には、どこかの公家のお姫様です
木乃香 「うへへ・・・あんなになって・・また来るえ」
ある日には、たくましい狩人さんです
真名 「しっぽりと・・・中まで・・」
ある日には、お侍さんです
月詠 「いやがる様が・・たまりまへんなあ・・」
今夜も一杯お布施を稼いだ和尚さん。茶釜さんにねぎらいの言葉をかけます
和尚さんはふたを開けるとこういいました
ハルナ 「明日も頑張ってね、たぬきさん。逃げようなんて・・ダメよ?」
茶釜の中には一匹のたぬきさんがつながれていました。今日もお勤めを終えたたぬきさんは、泣きながら一言こうつぶやきました
刹那 「汚れちゃった・・・」
完
27-117
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27-117
名前:帰り道4『薫る思い』(1)[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 23:37:47 ID:???
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メガネの埃を拭き取って、蛍光灯に晒してみる。うん、キレイになった。メガネを掛け直し、椅子を傾け、教室の天井を仰ぐ。さて、これから何をしようか…。
「ハルナ…暇そうですね」
左傍らから、夕映の地味な声が響いた。紙パックに挿さったストローは、不機嫌そうに空気を吸い続けている。
「締め切りが近いというから図書館島の当番を代わったのですよ?余裕があるなら、ちゃんと務めて欲しいです」
「あ〜、ゴメンゴメン。暇なんてないんだけどね」
「なら、さっさと寮で作業するです。また手伝わされるのは御免です」
「大丈夫、あと数ページだし。疲れたときの気分転換は大切なの」
一瞬眉を曇らせた夕映は回れ右して外へと向かい、教室の出口手前で声を掛けられたのどかが後を追う。私はその姿をぼんやり見送った。
「さぁて、パル様も帰ろうかね」
独り言を発した私にも気付かず、目の前をこのかと桜咲さんが手を繋いで過ぎていく。もうラブ臭はぷんぷん。見てるこっちが恥ずかしい。
ん?そういえば、アスナの姿が見えないな…。あぁ、いたいた。一人で寂しそうにしてるよ。
そりゃそうだよね。修学旅行から、このかは桜咲さんに取られちゃってるもんね。やれやれ、お姉さんが声を掛けてあげますか。
「おーい、アスナ〜」
「何?」
アスナらしい、さっぱりした反応が返ってくる。
「桜咲さんに嫉妬とかしてる?」
「はぁ?急に声掛けてきたと思ったら、何言い出すのよ」
アスナは呆れ顔。おかしいな…微かに淡いラブ臭を感じたんだけど…。
「じゃっ、私、帰るね」
「あぁ…そう。じゃあね」
返事の半分も言い終わっていないうちに、アスナの背中は教室からも見えなくなっていた。
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27-118
名前:帰り道4『薫る思い』(2)[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 23:40:29 ID:???
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空は日光が痛いほどに澄み渡り、夕闇の気配を微塵も感じさせない。今日という日は長そうだ。
同性愛を描くとき、そこには"普通"と言われる愛とは違う愛を表すことになる。偏った愛情であったり、人目を避けた愛であったり、苦痛を伴った恋心であったりする。
でも、それが愛とか恋といったものの本当の姿に思えるのはどうしてか。
"普通"と呼び、社会が慣れてしまった恋愛とは、そもそも偏ったり公言できなかったり悩み苦しむものではないのか。
"普通"と見られなくなり、より高い障害を伴った恋愛にこそ、その本質が露なかたちで残ってはいないだろうか…。
宙に漂う数少ない雲を目で追いつつ、結末の知れないシナリオを考える。
性欲的な描写ばかりしてしまうと、そこに意味を探したくなる。羞いが自分にまだ残っていたことに気付く、珍しい瞬間だ。
爽やかな風が一吹きし、私の髪を揺らす。湿り気のない、さっぱりした風だ。そこに、恋の薫りを感取した。これは、紛れもなくアスナに感じたのと同じラブ臭。
締め切り前夜の徹夜作業で研かれた二本の寝癖は、触角のように恋の臭いを探し当てる。アンテナは、職員室の方を指し示した。恐らく、そこにアスナがいる。
アスナの恋を私の第六感が伝える。脆くか弱いラブ臭。間違いなく、恋に苦しんでいる。
友人の恋心を知るのは辛いこと。でも、それを思い出したときは、既に職員室のある校舎の前にいた。
そして、アスナの恋を私に教えたのは、第六感ではなく視覚だった。
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27-119
名前:帰り道4『薫る思い』(3)[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 23:42:03 ID:???
-
職員室の中を窓越しに見つめながら、廊下に佇むアスナ。その思いは他でもない高畑先生に向けられている。そういえば、アスナは高畑先生のことが好きだったんだっけ。
アスナは職員室のドアに手を掛けかけて、息を止めたまま固まると、しばらくして大きく唾を飲み込み、それから、静かにドアに背を向けた。
「あ…」
「…」
振り返り様に廊下のアスナと、その外の私と視線が擦れ違う。アスナは不自然に下を向いて、私を無視した。
「ちょっと待ってよ、アスナ」
「…」
ガラス窓をノックしながら声を掛けてはみたけれど、やっぱり一方的に無視される。アスナは私と平行線を描きながら廊下の端まで来ると、上履きのまま校舎の外に飛び出した。
「ねぇ、アスナ…大丈夫?」
立ち止まったアスナの震える背中からは、喉を詰めた声が絞り出されるように聴こえてきた。
「あんた…見てたの?」
「え…」
「私が高畑先生を好きだってこと、知ってるんでしょ?」
「いや…まぁ…ね」
「…」
黙るアスナに、私は慰めにもならない言葉を喋るしかなかった。
「恋愛って、やっぱり苦しいものだしさ」
「…」
「思い通りにならないのは、当然なんじゃないかな?」
「…」
「覗き見する気はなかったんだけど、元気無さそうなアスナが心配になってさ」
「…」
「…」
秒針も忘れた沈黙を絶ったのは、アスナの方だった。
「ごめん。私…なんて答えていいか、わからない」
アスナは腕で涙を拭うと、ゆっくりと言葉を選びながら続けた。
-
27-120
名前:帰り道4『薫る思い』(4)[sageラスト] 投稿日:2006/03/17(金) 23:43:25 ID:???
-
「教師と…教え子で両想いになるなんて叶わないことくらい、馬鹿な私だって分かってる。でも、それでも高畑先生のこと、好きだから」
私は、恋に苦しむ女の子を後ろから抱きしめた。
「アスナ、あんた格好良いよ」
アスナの肩を掴んで優しく振り向かせる。赤く腫れた白眼に浮かぶ瞳が、水溜りに沈んだ小石のように揺らいでいた。
「私は応援してるよ」
「…」
「だから、元気出して。下ばかり向いてるアスナなんて、アスナらしくないよ」
「…ありがとう」
部屋でペンを走らせながら、帰り道の出来事を思い出す。アスナは見た目よりも繊細で臆病なのかもしれない。
「のどかと、まるで逆だね」
虚しい独り言に感慨を込めて、それでもペンは濡れ場をひたすら描く。私が何を描いても、何を思っても、読者が求めているのは"これ"だけだと知っているから。
「ただいまです」
ドアが静かに開き、夕映が顔を出した。
「あぁ、夕映。おかえり〜」
「まだ終わってないですか?」
「うん」
「何ページ、残っているですか?」
「たったの10ページ」
「明日までに終りそうですか?」
「一人じゃ厳しいかな…」
耳に掛る夕映の温かい溜め息。
「またですか…まったく、しっかりして欲しいです」
「夕映〜…」
「何ですか?」
「…ありがと」
27-125
-
27-125
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/18(土) 00:00:55 ID:???
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ちょっと>>27-67の純愛Verみたいなのを
亜子「コリアンには制裁やで〜!」
古「また…やられる…」
「たゆたゆたゆたゆ…」
古「・・・・・・」
亜子「なんや?反応無いとつまら、んぐ!?」
古がいきなりアスナ級のキスを亜子にかました
古「ん…ちゅ…そんな驚いた顔しなくてもいいじゃないアルか」
亜子「い、いきなりなにすんねん!うちの唇は裕奈だけのもんやで!」
古「今まであんなことしてきてなに言ってるアル?私は遊びアルか?」
亜子「え…それは…その…」
古「私はもう今までのことで亜子が忘れられないアル…」
亜子「古ちゃん…」
古「亜子はどういう気持ちアルか?私はもう亜子しか見えないアル」
亜子「でも私には裕奈が…」
古「2番目でもいいアル。もう私の体は亜子以外は受け付けないアル!」
亜子「2番目なんかでええんか…?」
古「いつか1番になるアルよ」
27-127
-
27-127
名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/18(土) 00:13:34 ID:???
-
「ちうー」
すっかり慣れた同居人の呼びかけに、私はPCの画面から目を離さずに返事だけする。"何をしていても返事だけはして欲しい" 以前そう言って泣き付かれてしまったコトがあったのを今でも忘れられない。彼女が初めて私の前で、感情を剥き出しにして泣いた時だった。
「んー?」
返事はするものの、目先の忙しさに上の空であることは明らかだ。
「あーんして」
気付けば後ろから聞こえていた声が真横に来ていた。このセリフももう慣れてしまっている。首を横に向け、口を開けてはいるものの、やはり目はPCから離さずにいる。彼女は私が横を向くだけで充分満足らしい。
彼女の細く冷たい指が微かに私の唇に触れ、次の瞬間舌先に甘い香りが漂い始めた。
「ん・・・?イチゴ?」
口の中にあるのはイチゴ味の飴らしい。いつもと違うその味を疑問に思い、私はようやく視線を彼女へ移した。
「ウン。」
こくんと彼女が頷いた。
「ザジが好きなのはイチゴミルクだろう?」
彼女が好きなイチゴミルク味の飴は、いつも大量にストックされていて、私の口に入れられるコトもかなり多い。メーカーが違って、若干味が変わったりはするものの、他の味の飴を食べているのも、食べさせられるのも初めてのコトなのだが・・・。
首を傾げて見つめる私の首に彼女はそっと腕を回した。
「ちょ・・・ザジ・・・!?・・・!待って・・・んっ・・・」
焦る私のコトなどお構いナシに唇を塞がれた。躊躇いもなく入り込んでくる細い舌を半ば諦め気味で受け入れる。
「ん・・・んんっ!?・・・」
いつもと違うその動きに、戸惑いながらも舌を絡ませる。二人の体温ですっかり飴が溶け終わる頃、ようやく彼女は唇を離してくれた。
「ちうのチュウ、ザジの好きなイチゴミルク味」
二人の中はすっかりイチゴミルクの香り。
「ザジの飴はミルク味だったのか・・・」
「ウン。」
ニコと笑みを浮かべ、彼女は唇を舌で拭う。
私の頭の中に、赤いパッケージの極甘ミルク味の飴が浮かんだのは言うまでも無い。
〜END〜
最終更新:2007年10月17日 14:46