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26-598
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 23:00:54 ID:???
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時は麻帆良14年3月14日、麻帆良城は松の廊下
和泉「長谷川どの〜。」
長谷川「何だ?和泉か、何のようだ?」
和泉「いつ見てもええチチしとんなぁ〜!たゆんたゆんや〜」(がばっ)
長谷川「うわ、止めぬか!」
和泉「いんや、止めへん!」
長谷川「ぬぅぅぅ、いい加減にしろ!」
長谷川内匠頭は和泉上野介を突き飛ばし腰に差した刀をスラリと
鞘から抜き、和泉に向い斬りかかった
長谷川「今度と言う今度は〜!!」
和泉「うわぁ、止めてぇな〜!斬ったら痛いやないか!」
長谷川「ええい!うるさい!これでも喰らえ!この間の遺恨っ!」
ズバッと長谷川は和泉の顔面を斬りつけ「止めじゃ!逝けぇ!」と
ザクリ逃げる和泉の背中に追い討ちをかける一撃を加えた
和泉「ギヤァー!」
雪広「長谷川殿、ここは殿中!おやめください!ここは殿中です!誰か〜!誰か居らぬか?!長谷川殿が乱心なされた!」
『刃傷〜!』『長谷川内匠頭殿が刃傷〜!』『和泉上野介殿が斬られたぞ!』
そばに居た雪広与惣兵衛らが長谷川内匠頭を取り押さえ、和泉上野介はすぐさま治療を受け軽症で済んだが額に傷が残る
刃傷事件が発生。事態を重く見、激怒した麻帆良幕府将軍の朝倉和美は
朝倉「不届き者の長谷川に即刻切腹だと申し付けて参れ!」
雪広「上様!ここは冷静に判断・・・」
朝倉「だまらっしゃい!申し付けに行かぬならお主も切腹じゃ!」
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26-599
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 23:01:42 ID:???
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雪広「上様、和泉上野介の方は・・・」
朝倉「和泉上野介は咎めなしとすると言っただろ!」
3月14日 申の下刻
麻帆良城渡り廊下、柿崎に連れられた長谷川は、庭に釘宮に制されている綾瀬惣源五右衛門の姿を見た。
長谷川(綾瀬惣源五右衛門・・・。)
綾瀬「〔うっ・・うぅぅ・・・殿。〕」
釘宮「〔控えられよ綾瀬殿、お声はかけぬ約束ですぞ。〕」
柿崎「(あら?クギミー。それに綾瀬殿・・・。)
・・・長谷川殿、何か言い残す事はございますか?」
長谷川「申し訳ない、それでは家臣の者に
この度の事、兼ねてより知らせておくべきだったと。」
柿崎「確かにお伝え申す。では・・・」
綾瀬(殿っ・・・。)
その後、将軍・朝倉和美は赤穂長谷川家と断絶を命じ、
この知らせが数日後に麻帆良赤穂城に届けられ、
筆頭御城代家老の大河内内蔵助は藩士の登城を命じ
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26-600
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/11(土) 23:02:41 ID:???
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=麻帆良赤穂城=
大河内「おのおの方よく聴かれよ、3月14日にわが主君の長谷川内匠頭様が麻帆良城松の廊下で
和泉上野介様に御刃傷・・・。そして・・・即日・・御切腹なされた・・・。」
『殿が!?』 『ざわざわ・・』
大河内「静かに!・・・主を失った我が藩はお取り潰し、城明け渡しとのお達しがあった。」
風香「馬鹿なっ!こうなったら篭城し、幕府軍と一戦交えようではないか!」
綾瀬「幕府はそもそもの原因を作った和泉上野介様に対してお咎めなしという不当な決定をだしたです。
今すぐにでも仇を、和泉上野介を討つべきです!」
『そうだ!そうだ!』『この裁定!納得いかぬ!』
宮崎「いや、殿への追い腹。殉死をいたそう。」
神楽坂「なにを申す!和泉上野介を討って、殿の御無念を晴らすべし!」
『殉死!』『討ち入り!』 『篭城!』
「おのおの方、静まれ!勝手な振る舞いを慎みなさい!」と大河内は一喝し、場はシーンと静まり返った。つづけて
大河内「殿野ご舎弟のザジ大学様は連座で閉門蟄居されいるが、この大学様をたて、御家再興の可能性がある。
そこで私は、幕府に和泉様の御処断と御家再興を願い出る。
この案に御賛同の方は、神文に署名血判を押してもらいたい。」
神楽坂「解り申した、私は御城代に従います」『私も!』『私も従います!』
その後、麻帆良赤穂城は幕府へ明け渡され、浪人の身となった義士たちは全国へ散っていった。
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26-637
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 18:58:38 ID:???
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一部の義士たちは麻帆良に潜伏し行動していたが
神楽坂「はぁ、浪人の身となり収入も無くなって金子(す)に困るとは・・・。」
長瀬「衣服は何とかなるが食料だけはどうにもならんでござる。」
早乙女「生活費の足しにと描いた絵を売ってもスズメの涙ほどの値しかつかぬし。」
風香「早く討ち入らなければこっちが死んでしまう。」
桜咲「今は、我慢の時です。」
風香「我慢我慢っていつまで我慢すればいいんだよぉ!」
宮崎「・・・。(何か自分が力になれる事はないものか)」
=翌日=
宮崎「みなさん、少しだけでありますが生活費の足しにしてください。」
桜咲「宮崎殿、少しだけといっても全部で三十五両もありますよ!」
風香「まさか、強盗してきたとか・・・」
宮崎「ち、違います!実家からの仕送りです!」
早乙女「一人頭五両ずつってところかな?」
神楽坂「五両あればしばらくは生活に困らないな。」
宮崎「はい、皆さんで分けてください。では、私はこれで・・・。」
神楽坂「さて、しばらく生活費に困る事はないだろうし、景気付けにパッと飲みにいくか?」
早乙女「いいねぇ〜。」
長瀬「待て!」
早乙女「なに?」
長瀬「宮崎殿がその金子をどう工面したか知らぬのか?」
早乙女「???」
長瀬「その金は・・・・」
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26-638
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/12(日) 19:00:13 ID:???
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=昨日=
城下町にある質屋の前
宮崎「それじゃ、失礼する。」
カモ「へい毎度!」
長瀬「ん?今のは宮崎殿。」
カモ「いらっしゃい!お侍さん、何か買って行ってよ!」
長瀬「おい質屋、今の客は何の用でここに来たんだ?」
カモ「今の客?今のお侍さんは、そこにつんである洋書を買ってくれって来たんだよ。」
長瀬「それで、いくらで買ったんだ?」
カモ「珍しい本だったから全部で三十五両で買ったんだ。お侍さん、安くするから何か買ってくれよぉ!」
長瀬「そうか・・・それじゃ、邪魔したな。」
カモ「おい、教えてやったんだから何か買って行ってくれたっていいだろぉ!お〜い!」
長瀬「って訳だ。」
神楽坂「なんと!」
早乙女「あの宮崎殿が本を、あの、命よりも本を大切にするといわれている宮崎殿が・・・。」
風香「そこまでして・・・」
桜咲「私たちの為に・・・」
長瀬「だから、この金子は大切に使わなければいかんでござるよ。」
桜咲「私たちも何か質にいれて、お互いの生活を助け合いましょう!」
神楽坂「うん!お互いに助け合おう!」
風香「おう!」
長瀬「(これでよいでござるかな?)」
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26-720
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/13(月) 19:17:21 ID:???
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年が明け麻帆良15年1月、和泉上野介は隠居の身となり
=和泉邸=
和泉「王様のウチが、3番をたゆんたゆんやぁ!」
『いや〜ん、御隠居様〜』
『御隠居様も好きやねぇ〜』
佐々木「御隠居様!御隠居様!ごいんきょさまぁ〜!」
和泉「何や?いま、ええとこなのに〜。」
佐々木「御隠居様、この屋敷は場内と違い警備が不十分でございます。
なので、麻帆良赤穂の浪士たちに討ち入られてはひとたまりもございません」
和泉「なんやて?!そら大変やないか!
・・・・親戚にあたる麻帆良米沢藩に、この屋敷の警護を頼めないか?」
佐々木「畏れながら、諸般の都合で断られました。」
和泉「というと、自分の身は自分で守らんといかん訳か。」
佐々木「ですので浪人共を雇って警護に当たらせそして、この
龍宮一学を常に御隠居様の警護につかせます。」
和泉「頼むぞ、龍宮。」
龍宮「はっ!」
和泉「所で龍宮、その方なかなかええチチしとるのぉ
ちょっともまs・・・」
龍宮「それ以上喋ると命がどうなってもしらんぞ。」
龍宮は目にも留まらぬ速さで和泉の後ろに回りこみ
後頭部に拳銃を無言で押し当てた
和泉「ははは・・・挨拶代わりの冗談なんやけど・・・。
それより、拳銃はもう少し後の時代では無いか?」
龍宮「そうだったかな?」
和泉「ささっ、物騒なものは収めて(拳銃をしまう隙にチチを・・・)」と手を伸ばすと
龍宮「それ以上動くと頭身が一つ減るぞ。」
和泉「いつの間に!」
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26-721
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/13(月) 19:18:10 ID:???
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=城下町・麻帆良米沢藩邸=
古「老中様、なぜ親戚である和泉様の警護を断ったアルか?」
超「それは、麻帆良赤穂の浪士たちに討ち入ってもらわないと困るからヨ。」
古「えっ!?それは・・・」
超「お前も知てるだロ。和泉様・・・いや、和泉は・・・」
=数年前=
超「なに?御当主様が急死なされタ?!」
古「はい、つい先日に流行り病で・・・。」
超「ううう、跡取りがまだ生まれていない麻帆良米沢藩はこのままでは取り潰しになるヨ。」
古「何か良い手はないアルカ・・・。」
超「そうダ!和泉上野介殿に嫁いだ御当主の妹が男子を産んだだはず、その子を跡継ぎにしてもらうヨ!」
古「なるほど、ではただちに書状を送るアル!」
=数日後=
古「和泉殿より急便!『跡継ぎの件、承知した』と書いてアルヨ!」
超「よかタ・・・。これで、麻帆良米沢藩は救われたネ。」
超「そこまでは、そこまでは良かたヨ。その後・・・」
=その数年後=
古「和泉様より書状が来たアル。」
超「なんと書いてるカ?」
古「ええと『たゆんしがいのある女郎を雇いました、その代金を超殿にツケたので払ってね。』と」
超「・・・いくらネ?」
古「ええと、請求書には『二百両』と書いてアルヨ。」
超「二百両?!一体何人雇ったヨ・・・。」
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26-722
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/13(月) 19:18:50 ID:???
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=数日後=
古「超様、またツケの書状が。」
超「・・・こんどはいくらネ?」
古「合計すると二百万両・・・」
超「二百万両!?・・・科目ハ?」
古「屋敷改装・飲食費・着物代・交遊費・たゆん料?などと・・・。」
超「ムムム、そのくらい自分で払ってくれと書状を出セ!」
古「解たアル・・・。」
=その数日後=
古「超様!超さまー!」
超「どうしタ?」
古「和泉上野介様から急便!その中に『ツケを払わないなら跡取りにやった子を返せ!』と書いてアルヨ!」
超「な、なな何?!そんなことしたらわが藩は・・・」
古「そのうえ『新たに四百万両ツケときました』と。」
超「もう、わが藩の貯えは当の昔に尽きたと申したのに和泉様は・・・。
うううう、くそっ!和泉めぇぇぇェ!!!!!!」
古「超様!刀など持たれてどうされるつもりアルか!」
超「和泉の畜生めを、たたっ、たった、叩き切ってや、やル!」
古「お止めくださいアル!そんな事をしたらわが藩は、麻帆良米沢藩は!!」
超「くっ、・・・くソー!!!!!」
=麻帆良米沢藩邸=
超「和泉はわが藩の弱みに付け込んで金を要求し、それを払うために税を上げて
麻帆良米沢は、麻帆良米沢の領民たちは飢えに苦しみ「この世の生き地獄」と逃げ出していっタ。
この連鎖を終わらせるには、麻帆良赤穂の浪士たちに是が非でも和泉の首を取って亡き者にしてもらうしかないヨ。」
古「その為に・・・あのような・・・」
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26-801
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/14(火) 21:14:46 ID:???
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=麻帆良14年3月14日 麻帆良城=
超「上様に置かれましてはご機嫌麗しゅう事と存じます。」
『上様!上様!一大事!』
雪広「上様!お取り込み中に失礼いたします!長谷川内匠頭殿が・・・刃傷されました!」
朝倉「な、なんと?!殿中で刀を抜くのはご法度と知っての事か!」
雪広「和泉殿は手向かいしなかった為、傷を負われましたが幸いにも軽症です。」
朝倉「あーもうっ!長谷川は気が短いな〜、なにやってんだよまったく!」
雪広「では、私は調べに戻ります故。」
朝倉「ああ、解った解った!」
超「あいヤ!しばらク!」
朝倉「どうしたのだ、超?」
超「神聖なる殿中で刀を抜くのはご法度でありまする!このような蛮行は断じて許されるものではございません!
この不始末、万死でも足らず!私はこの不届き、長谷川内匠頭様は即刻切腹させ、
手向かいしなかった和泉上野介様は、お咎め無しとするのが良いと思われます!」
朝倉「うむ、その通りだな。
雪広!不届き者の長谷川に即刻切腹だと申し付けて参れ!」
雪広「上様!ここは冷静に判断・・・」
朝倉「だまらっしゃい!申し付けに行かぬなら、お主も切腹じゃ!」
=再び、麻帆良米沢藩邸=
超「ワタシは、米沢の領民を救うためなら悪魔にも魂を売るヨ。長谷川殿には悪いが今回の騒ぎを利用させてもらうネ。
古菲!麻帆良赤穂の浪人たちが討ち入ったらその方も混乱に乗じ、和泉の屋敷から支払いの請求書を盗み、すぐに処分するのダ!
そうすれば余計な出費が無くなり赤字も解消され、逃げていった領民たちも必ず戻ってくるはずヨ!」
古「ははっ!」
超「麻帆良米沢の今後が懸かった策、絶対に成功させるのダ!」
古「ははっ!絶対に成功させるアル!」
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26-849
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/15(水) 20:11:54 ID:???
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麻帆良15年7月
大河内の下に一通の書状が届いた
書状を読み、大河内は京都・円山に同盟者たちを集め
=京都・円山=
大河内「殿の後舎弟、ザジ大学様が広島藩・長谷川御本家にお預けとなった。
これにより、念願であった長谷川家再興はすでに不可能である。
こうなれば残る道はただ一つ・・・麻帆良に向かい、和泉上野介様の御首を貰い受けるのみである!」
神楽坂「よくぞご決断なされました!必ずや本懐遂げましょう!」
『やるぞ!』『憎き上野介を討つぞ!』『おう!』
しかし、同盟者の中に討ち入りに反対する者もあり同盟を抜ける者が居た。
そこで大河内は思い切った策に出る
大河内「おお来たか、葉加瀬源五。」
葉加瀬「御城代、本日は何の御用でしょうか?」
大河内「うむ、今から同盟者一人ひとりに神文を返しに行き、
『討ち入りは取りやめになった』と伝えに行って欲しいのだ。」
葉加瀬「御城代!討ち入りを取りやめるのですか?!」
大河内「いや、本当に討ち入りする覚悟がある者は神文をつき返す。
覚悟がない者は、素直に受け取るだろう。」
葉加瀬「つまり、同士たちをふるいにかけるわけですね。」
大河内「そうだ。引き受けてくれるか?」
葉加瀬「かしこまりました。」
葉加瀬は全国の同盟者のもとを訪ね
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26-850
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/15(水) 20:12:38 ID:???
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葉加瀬「討ち入りは取りやめになりました、なのでこの神文はお返しいたします。」
風香「なにぃ!話が違うじゃないかぁ!神文は受け取らんでござる!」
葉加瀬(この者は大丈夫でしょう。)
葉加瀬「討ち入りは取りやめになりました、なのでこの神文はお返しいたします。」
四葉「そうですか。なら仕方がない、確かに受け取ったと御城代にお伝えください。」
葉加瀬(この者は脱落でしょうねぇ。)
〜京都・山科〜
葉加瀬「御城代の御指示通り神文を返してきました、つき返したのはこれだけです。」
大河内「ご苦労、・・・これはずいぶんと減ったな。
まあしょうがない、つき返した者達に麻帆良へ集結するよう伝えてくれ。」
2ヵ月後、大河内は山科から麻帆良へ発った。
麻帆良15年11月、麻帆良に集結したのは
大河内内蔵之助アキラ・明石主税裕奈・綾瀬惣源五右衛門夕映・桜咲安兵衛刹那
那波弥兵衛千鶴・神楽坂与五郎明日菜・椎名勘平桜子・絡繰藤左衛門茶々丸
村上小平太夏美・鳴滝助右衛門史伽・鳴滝伊助風香・春日新左衛門美空
早乙女十郎左衛門ハルナ・宮崎十平次のどか・長瀬唯七楓・葉加瀬源五聡美の16名であった。
大河内「討ち入りは一度きり、必ず成功させなければならない。
おのおの方、和泉の探索、抜かりのないように頼むぞ。」
『はっ!かしこまりました。』
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26-918
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/16(木) 21:28:41 ID:???
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村上「さて、変装はしたものの上手くいくのかなぁ。」
??「村上殿!ついに内部へ潜入するでござるか!?」
村上「ええと、鳴滝・・・」
風香「い・す・け!」
村上「ああ、伊助殿か。
ところで、こんな所で何をしているのですか?」
風香「和泉の屋敷の向かいに米屋を開いたでござる。
米屋なら和泉からの注文で届けに行くついでに中の様子が探れるでござる〜!」
村上「それはずい分と大胆な・・・」
風香「村上殿ほどではないでござる。」
村上「そうでござるな、御城代の命とはいえ内部に潜入して
使用人を演じるなんて、演劇より緊張するなぁ・・・」
風香「まっ、何とかなるでござるよ!じゃあ、頑張ってね〜!」
村上「気楽なものだなぁ。」
=和泉邸内=
村上「さて、内部に入ったもののどうやって探るか・・・」
和泉「あひゃひゃひゃ!たゆんたゆ・・・ん?」
村上(ゲッ!いきなり和泉に見つかった!)
和泉「ジ〜・・・」
村上(まさか、もう、ばれた?殺されるぅ?!)
和泉「ジ〜・・・」
村上「あの・・何か・・・」
和泉「貧乳・・・」
村上「は?」
和泉「貧乳やなぁ〜、揉んでもつまらなそうや。」
村上(ガーン。貧乳に貧乳って言われた。)
和泉「まったく、使用人はたゆんたゆんしがいのある奴を雇えと言ったのに佐々木は〜。
貧乳に選ばせるんやなかった。お仕置きに揉んでやる!」
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26-919
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/16(木) 21:29:24 ID:???
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和泉はそう言い残し去っていった
村上「ハァ・・助かったけど、なんか虚しい・・・。」
=大河内の屋敷=
村上「御城代、和泉邸の出入り口は表門と裏門の2ヶ所で
中には数十人の使用人たちが居ます。」
大河内「ご苦労。して、上野介が間違いなく屋敷に居る日は掴めたか?」
村上「隠居してからは他の屋敷に泊まる事が多く、確実に
和泉邸に居る日は掴めませぬ。」
大河内「屋敷の間取りは解ったか?」
村上「思いのほか広いうえ、使用人が屋敷内でうろついていると
怪しまれます故・・」
大河内「う〜む・・参ったなぁ・・・。」
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27-90
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/17(金) 19:23:07 ID:???
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ある日、城下町にある甘酒屋にすでに出来上がった綾瀬と素面の桜咲がいた
桜咲「綾瀬殿、飲みに誘っていただいたのはありがたいのですが、甘酒屋とは・・・」
綾瀬「ここなら侍も滅多に来にゃいれす(来ないです)、だからちょっろ(と)位、酔っても平気にゃ(な)のれ(で)す。」
桜咲「いやぁでも私たち未成年ですから、飲みすぎるのは・・・。」
綾瀬「うるひゃいれす(うるさいです)!桜咲どにょ(殿)も飲むれsじゅj(飲むです)」
桜咲「いえ、私は遠慮しときます。」
綾瀬「さっ桜咲どにょ(どの)はわらしの(わたしの)酒が飲めら(な)いれ(で)すか?!」
桜咲「いや、飲めますけど・・・。」
綾瀬「じゃぁ飲むです!もう、飲まなきゃやってけないです!」
桜咲「・・・。」
綾瀬「なに黙ってんれしゅか(ですか)?!そんなんじゃ和泉邸に討ちもごごご!」
桜咲「うわぁ!やめやめぇ!!」
綾瀬(む〜!む〜!)
桜咲「オヤジさん!勘定ココ置ときますから!」
綾瀬「い゛に゛ゃ〜引っ張るにゃです!」
『毎度! おい誰か、塩撒いとけ。』
桜咲は酔いつぶれた綾瀬をおぶって家に送る事にした
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27-91
名前:麻帆良義士[sage京都弁が分からないorz] 投稿日:2006/03/17(金) 19:23:57 ID:???
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桜咲「さて、綾瀬殿は寝かせたし、日も落ちたから帰るとするか。」
綾瀬の家を出てしばらくして、雲行きが怪しくなってきた。
桜咲「今にも雨が降りそうだ・・(ザアアアアアアアアア)
と言ってるそばから降るとは・・・周りに雨宿りできそうなとこは・・・。」
仕様がない、あの家の軒先を借りるか。」
ガラガラと戸が開き
??「だれぇ、そこにおるのは?」
桜咲「あっ、申し訳ありません。私、桜咲と申します、突然の雨で雨宿りにお宅の軒先を
借りてまして・・・」
木乃香「ウチは、木乃香や。」
桜咲「申し訳ありません、木乃香殿。すぐに立ち去りますので・・・。」
木乃香「あっ、この雨じゃ濡れるやろ。家に入ってええよ。」
桜咲「えっ、でも・・・。」
木乃香「ええから、えんりょせんで。」
桜咲「では、お言葉に甘えさてお邪魔します。」
木乃香「ささっ、どうぞお上がりやす。」
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27-92
名前:麻帆良義士[sageインスパイヤしてスマソ] 投稿日:2006/03/17(金) 19:25:15 ID:???
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桜咲「木乃香殿は、京のご出身ですか?」
木乃香「そうや〜。お侍さんは?」
桜咲「私も京都の生まれで。」
木乃香「まぁ!同郷の人に会えるなんて、うれしいわぁ〜。」
桜咲「失礼ですが、木乃香殿は何故江戸へ?」
木乃香「ウチの父上が大工で、近くのお屋敷の設計と監督をしに来たんや。父上様は○級建○士なんよ。」
桜咲「ほう、左様ですか。」
木乃香「じー」
桜咲「あの、何か?」
木乃香「お侍さん、めっちゃウチの好みやぁ〜!」
桜咲「うわっ!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
=翌朝=
桜咲「泊めていただきありがとうございました。それでは失礼いたします。」
木乃香「また来てなぁ。」
桜咲「汚れちゃった・・・。」
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27-186
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/18(土) 21:02:36 ID:???
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ある日の事
神楽坂「桜咲殿!例の物が届きましたぞ!」
桜咲「うむ、皆の者集まれ!」桜咲の号令に全員集まった
『ざわざわ・・・』『何だあの箱は?』
桜咲「皆の者、和泉邸に討ち入るための武器を入手した。
これより、武器・防具の取り扱いを説明します。
まず刀、これは皆さんお持ちですから説明は省きます。
次は弓矢、これは標的に向かって射る。そして防具の兜、鎖かたびらです。」
史加「おもいですぅ〜。」
風香「重くて着れないよ〜!」
桜咲「我慢してください、斬られたらそれだけ戦力が落ちる。
それより、和泉の首を取る前に死にたくないでしょ!」
風香・史伽「ううぅ、我慢する〜。」
桜咲「で、先ほどから気になるのですが、この大量のネギは・・・。」
那波「あら、それは私のですわ。」
桜咲「あの何に・・いえ、何も・・無いです。
えー、所で刀を使ったことがある人は?」
早乙女「この太平の世にそんな奴居ないでしょう。」
葉加瀬「私も研究ばかりで・・・。」
椎名「桜咲殿では無いから・・・。」
桜咲「はぁ、仕様が無い。私が剣術を教えて差し上げますから、明日から稽古をしましょう。」
翌日から探索と平行し剣術の稽古が始まった、その稽古は凄まじいものだった。
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27-187
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/18(土) 21:03:16 ID:???
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『バシーン!』
桜咲「どうした!雪広のヘタレ逆軟派の方がまだ気合が入っているぞ!」
葉加瀬「はう〜。」ドタッ
『スパーン!』
桜咲「和泉邸に討ち入りに行く前に人生が終わっちまうぞ阿呆!」
綾瀬「もるです・・・」バタン
『バチーン!』
村上「ひえー!」ドサッ
宮崎「まるで別人、怖いですぅ・・・。」
桜咲「誰だ!どこの誰だ!貴様か?!」
宮崎「ひゃい!ごめんなさい・・。」
桜咲「貴様か、正直なのが気に入った。特別に特訓してやろう。
じっくりかわいがってやる、泣いたり笑ったり出来なくしてやる!
さっさとこっちへ来い!! ・・・宮崎、何故同士になった?」
宮崎「殿の仇を討つためです。」
桜咲「仇を討つためぇ?だったら、仇を討つ顔をしろ!」
宮崎「えっ?」
桜咲「仇を討つ顔だ!これが仇を討つ時の顔だ!」
宮崎「えっ、ハッ、ハイ!!」
桜咲「ふざけるなッ!それで仇が討てるか!気合入れろ!」
宮崎「ハイッ!!」
桜咲「迫力が無い、練習しておけ。」
宮崎「はい、解りました・・・。」
特訓が終わり、刹那は全員集合させ
桜咲「良いか、我々同士たちは許可無く死ぬ事は許されないッ!」
『殿に対し生涯忠誠!闘魂!闘魂!闘魂!』
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27-366
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 22:17:25 ID:???
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麻帆良15年の11月下旬
=和泉邸近く=
神楽坂は和泉邸を探るため、屋敷の近くに屋台を開いていた。
『おい、熱燗くれ』
神楽坂「ヘイ、熱燗一丁ですね?少々お待ちください。」
小太郎「麻帆良赤穂の浪士たちの討ち入りに警戒して、和泉様は龍宮一学を雇ったそうだ。」
ネギ「龍宮殿は、相当剣術が立つそうだな。」
小太郎「龍宮殿にかかれば、麻帆良赤穂の桜咲もひとたまりも無いでござろうな!ハッハッハ!」
ネギ「ああ、龍宮殿なら安心できるね。」
神楽坂「(ムッ)ヘイ、熱燗一丁!おっと〜」
小太郎「あっちっち!なにすんでぇ!」
神楽坂「ごめんなさ〜い」
小太郎「ゴメンですんだらなぁ・・」
「なんか文句あるの?!」と神楽坂は屋台の柱をボキッと折って見せると
小太郎「うっ、うん。次から気をつけろよ。」
=麻帆良城下町・大河内の住む屋敷=
神楽坂「御城代、和泉は龍宮一学という剣が立つものを警護に付けたそうです。」
桜咲「龍宮一学!?」
大河内「桜咲、知っておるのか?」
桜咲「龍宮といえば剣も武道も何でもござれの超人でございます。
これは、かなり苦戦を強いられるでしょう。」
大河内「お主でも太刀打ちできぬのか?」
桜咲「良くて五分五分であるとは思いますが・・。」
大河内「解った、引き続き戦力を強化のために稽古を続けてくれ。」
桜咲「ははっ!」
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27-367
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 22:18:22 ID:???
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=翌日 稽古場=
早乙女「行くぞ〜!」
桜咲「おうっ!」
『バシーン!』
早乙女「ぐはっ。」ドサ
桜咲「ダメだダメだダメだっ!こんなものでは仇を討てぬぞ!」
稽古場は桜咲に倒された同士たちで埋め尽くされていた
桜咲「起きろ!起きろ!!起きろっ!!!休憩やめっ!!!!」
『ひ〜』 『ぎゃ〜!』
再び、稽古場は倒された同士で埋め尽くされ
桜咲「貴様ら、このままでは死ぬぞ!私のせいで死ぬつもりか?それなら、この場でさっさと死ね! 」
倒れた同士たちに屈辱的な言葉を浴びせたその時、
『桜咲ぃぃぃ!!』と桜咲に真剣を向けるものが・・・
桜咲「春日、私に真剣を向けるとは父上と母上の愛情が足りなかったのか貴様?」
春日「なめんなぁ!」
春日は桜咲に斬りかかるが、かすりもせず当然のように桜咲に倒された。
その様子を見て大河内が「いささかやり過ぎでは。」と尋ね
桜咲「御城代、生半可な腕で討ち入っても返り討ちにされます。
ここは、心を鬼にして稽古を付けなければなりませぬ。」
大河内「左様か・・で、どうだ?力はついているのか?」
桜咲「最初のころはチャンバラごっこ状態でしたが、今ではちゃんと形になっています。
それでは、私はこれで・・。」
大河内「うむ、ご苦労であった。」
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27-368
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 22:19:08 ID:???
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=城下町=
木乃香「せっちゃん、こっち!こっちや〜!」
桜咲「このちゃん、遅れてしまって申し訳ない。」
木乃香「気にせんでええよ。所で今日はどこに連れてってくれるの?」
桜咲と木乃香は『せっちゃん』『このちゃん』と呼び合う仲まで進展していたそうな
桜咲「そうですねぇ、どこでも良いですよ。」
木乃香「それなら、あそこにしよっ!」
桜咲「ちょ、そこは連れ込みやどわあああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
桜咲「また、汚れちゃった・・・」
木乃香「続きは家でや〜!」
桜咲「キャー!」
桜咲「またまた、汚れちゃった・・・」
ふと、桜咲が近くにあったちゃぶ台に目を向けると何かの図面があった。
桜咲(・・・これは和泉の屋敷の図面ではないか!・・・柱が明らかに少ない・・・流石、一○建○○)
『チラッ』
木乃香「Zzzzzz」
桜咲(このちゃんは寝ている、今のうちに盗めば・・・)
木乃香「せっちゃ〜ん」
桜咲(ドキ)
木乃香「アンタも好きやねぇ〜。むにゃむにゃ・・・」
桜咲(ホッ、寝言か。・・・それにしても一体、何の夢を見ているのだ?)
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27-370
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/20(月) 22:21:09 ID:???
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木乃香「それじゃ、またなぁ〜。」
桜咲「はい、また。」
木乃香「せっちゃん、なんか顔色わるぅないか?」
桜咲「ええ、いや、昨晩、その・・・」
木乃香「昨晩?・・・ああ、アレか!ややわぁ///」
桜咲「スミマセン、ハハハ。(御免、このちゃん。これも忠義のため。)」
=大河内の屋敷=
大河内「これが、和泉の屋敷の図面か!本物なのか?!」
桜咲「はい、本物でございます。」
大河内「でかした!しかし、どのようにして手に入れたのだ?」
桜咲「それは、その、あの・・・・」
大河内「どうした、言えぬのか?言えぬのならこの図面は信用できぬぞ。」
桜咲「ええ、和泉邸の設計に関わった大工の娘から入手いたしました。」
大河内「何だ、それならそうと申さぬか。和泉側に寝返って我らを陥れようとしたのか
と心配したぞ。」
桜咲「スミマセン。(このちゃん、御免、ごめんなぁ。)」
大河内「葉加瀬!早速だがこの図面を分析し、攻略方を考えてくれ。」
葉加瀬「解りました、すぐに取り掛かります!」
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27-417
名前:麻帆良義士 12月9日[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 20:24:31 ID:???
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古「ここか。」
古は桜咲の道場を訪れていた、ガラガラと扉を開け
古「おじゃまするアルヨ〜!」
早乙女「は〜い、何の用?」
古「麻帆良米沢藩御用達の肉饅頭はいらんアルカ?」
早乙女「御用達の割りには形が悪いなぁ。いらん、早く帰れ。」
古「あっ!ちょ、待って待つアル!」
早乙女「いらんと言ってるだろ!早く帰れ!」と、玄関先で押し問答をしていると
椎名「はにゃ〜、おいしそうな匂いだにゃ〜。」
古「お一ついかがアルカ?安くするアルヨ。」
椎名「一個ちょうだ〜い!」
古「まいど〜。」
椎名「どれどれ・・・・・おいし〜!形は悪いけどおいしいよ〜!」
古「形よりも味重視、米沢麻帆良藩御用達の肉饅頭はあの和泉上野介様もよくお食べになられているアルヨ。」
桜咲「和泉様が?」
古「ええ、こんどの12月14日の茶会にもこの肉饅頭を収めに行くアルヨ!」
神楽坂「おい、饅頭屋!その茶会はどこで開くのだ!?」
古「大声出さなくても聞こえるアル、和泉の屋敷で開かれるアルヨ。」
神楽坂「ああ、すまなかったな。」
古「それじゃほかも周るんで、バイバイアル〜。」
早乙女「帰ったか?」
神楽坂「12月14日に茶会を開くという事は・・・。」
葉加瀬「その日には絶対に屋敷にいる・・・。」
大河内「・・・おのおの方、討ち入りは12月14日とする。
葉加瀬、屋敷の見取り図の分析を急ぐのだ!」
葉加瀬「御意!」
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27-418
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 20:25:16 ID:???
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古「思たよりうまくいたアル。」
=数時間前の麻帆良米沢藩邸=
古「こんな形の悪いものなんか売れないアル。」
超「馬鹿者!わが領民が手塩にかけて育てた麦で作った肉饅頭に対しなんて事をいうカ!」
古「も、申し訳ありませぬアル!」
超「第一、売れなくてもいいから『12月14日の和泉邸で開かれる茶会に収める』と情報を流せばよいのだ!」
古「ははっ!」
超「その為に顔も見たくない和泉に屋敷で茶会を開くようお願いに行ったのダ!」
=数日前・和泉邸=
和泉「で、超殿。今日は何の用かな?」
超「御隠居様の新しい屋敷への引越しをお祝いがしたいとわが藩の者たちが申しておりましテ。」
和泉「でも〜、引っ越してから結構経ったし〜。」
超「ええ、いま、麻帆良米沢は財政が厳しく、なかなかご挨拶に伺う暇が無く・・・」
和泉「へ〜、なんで?」
超「てめぇのせいなんだヨ!死ねぇイ!」ズバッ!
和泉「ギャー!」
。゚
超「(いかんいかン)お恥ずかしながら、税を納められない領民が多くテ。」
和泉「へ〜、そら大変やねぇ。」
超「(誰のせいだと思ってるヨ)そこで、引っ越し祝いの茶会を開きたいのですが・・・」
和泉「ああ、いつでもええよ。もちろんそっちが準備しくれるんよな?せっかくのお祝いやから派手にしたいなぁ〜。」
超「あの、派手にですカ?」
和泉「お祝いなんやから派手にするに決まっとるやろ、金ならあるはずやろ?」
超「(これで最後なんだから我慢我慢ヨ。)・・・解りました、ド派手な茶会を開きましょウ。
日時は12月の14日でよろしいですカ?」
和泉「ええよ。」
超「では12月14日で。(長谷川殿の月命日がお前の命日ダw)」
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27-419
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 20:26:09 ID:???
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=米沢麻帆良藩邸=
超「うまくいたカ?」
古「うまくいたアル。」
超「後は14日を待つばかり・・・カ。」
古「では失礼致します。」
超「14日が楽しみだナ。14日、フフフ・・・長谷川殿の月命日に和泉は討ち入られ、首を取られるのだ・・・
フフ・・・・フハハハッ、ハッハッハッハ!!!」
藩邸の庭に超の笑い声が響き渡った
=大河内の屋敷=
葉加瀬「上野介の寝床はここで間違いありませんね?」
村上「うむ、ここで間違いない。」
葉加瀬「者たちの寝床はどこですか?」
村上「それはここと、ここです。」
風香「入り口は表門と裏門の2箇所だよ。」
大河内「はかどっているか?」
葉加瀬「順調でございます、御城代。」
大河内「そうか、それはよかった。おのおの方に良い知らせがある。
討ち入りの日が決まったぞ。」
『何?』 『それは本当でございますか?!』
大河内「本当だ。12月14日の夜半に和泉の屋敷に討ち入り、和泉の御首を頂戴する!」
『おー!』『ついに、ついに討ち入るのですね!』『殿の仇を討つぞ!』
大河内「おのおの方、よりいっそう稽古に励まれよ!」
『おうっ!』
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27-420
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/21(火) 20:26:44 ID:???
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12月13日、桜咲はいつもの様に稽古場へ向かう途中
桜咲「はぁぁぁぁ。忠義のためとはいえ、盗みは良くないよなぁ〜。」
あの日以来、すっと自己嫌悪に陥っていたそうな
『荷物はこれだけですか〜?』 『お〜い、しっかり縛れよ〜』
桜咲「ん?あれは、このちゃん?このちゃ〜ん!」
木乃香「あっ、せっちゃ〜ん!」
桜咲「このちゃん、どうしたん?この荷物は。」
木乃香「あんなぁウチ、京に帰るんよ。」
桜咲「何で急に?」
木乃香「建築中のお屋敷の図面を失くしてしもうてなぁ、施工主がそれに怒って
父上様をクビにしてなぁ〜。それで、京へ帰ることになんたんよ。」
桜咲「そうですか、それは残念です。(私の盗んだからか・・・)」
木乃香「でも、最後にせっちゃんに会えて嬉しいわぁ。
元気でな、せっちゃん。」
桜咲「このちゃんこそ、元気で・・・」
「篭が来ました」と呼ばれ木乃香は篭に乗った
木乃香「せっちゃん、せっちゃんが京に帰ってきたら
また遊ぼうなぁ。待っとるえ〜。」
桜咲「・・・はい、またお会いしましょう。お元気で!」
木乃香「京の実家で待っとるえ〜!」
桜咲は木乃香を見送ると「また・・・お会いしましょう・・・か・・・。」と俯いて呟いた。
からりと晴れた師走の空に桜咲の足元だけには雨が降った
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27-546
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/23(木) 17:36:32 ID:???
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夜も明けきらぬ12月14日早朝、春日新左衛門は桜咲の住む長屋に呼び出されていた。
春日「桜咲殿、こんな朝早く何の御用ですか?」
桜咲「春日殿に一つ頼みがある、今から京へ向かってくれないか?」
春日「えっ?!」
桜咲「そして、京に住む近衛木乃香という娘にこの書状を渡してくれないか?」
春日「何故・・・」
桜咲「恥を申すと、私は木乃香殿と二度と会えない事を知って『また会う』と約束してしまった。
木乃香殿は私との再会を楽しみに京へ帰って行った。
なので、その約束を果たせず申し訳ないと書いた手紙を届け、木乃香殿の面倒を
私に代わって見てやって欲しいのだ。」
春日「でも、今日は・・・・」
桜咲「もちろん同士を抜ければ世に汚名が残る、それを承知で頼むのだ。
ここに百両ある・・すまない、悪い同士だと思ってくれ。」
春日「・・・・申し訳ない、私には出来ませぬ。
桜咲殿、失礼ですがなぜ御自分で京へ行かないのですか?」
桜咲「・・・同士たちに稽古をつけたとは言え実戦経験があるのは私ただ一人、
その私が抜けてしまえば士気が低下し、戦力が落ちると思い」
春日「桜咲殿・・・それは私が戦力にならないとお思いなのですか?」
桜咲「いや、それは誤解だ。
私はこの書状を早く届けて欲しいと思い、赤穂一足が速い春日殿を見込んで頼むのだ。
頼む、この通りだ頼む!」
桜咲は土下座をし懇願した
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27-547
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/23(木) 17:37:09 ID:???
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春日「・・・・解り申した、この春日新左衛門。桜咲殿に代わり、木乃香様をお守りします」
桜咲「春日殿、もう一つ頼みがある」
短刀で、後ろに結んでいた髪を切り落とし
春日「あっ、あぁ!」
桜咲「私の代わりだと木乃香に渡してやってくれ。」
春日「解りました、必ずお渡しします。」
春日は書状と百両、そして桜咲の髪を持って京を目指し駆け出した
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27-653
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/24(金) 21:38:47 ID:???
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12月14日夜、麻帆良の町一体は雪に包まれていた
=鳴滝伊助の米屋=
大河内「おのおの方。今日、我らが主君長谷川内匠頭様の仇、和泉上野介を討つ!
和泉の屋敷の者全て容赦をせずに打ち捨てろ!」
『おうっ!』
大河内「配置等については、葉加瀬源五が説明する。」
葉加瀬「表門、大将・大河内内蔵之助。宮崎十平次のどか。早乙女十郎左衛門ハルナ。絡繰藤左衛門茶々丸。
綾瀬惣源五右衛門夕映。椎名勘平桜子。村上小平太夏美。長瀬唯七楓の8名。
裏門、大将・明石主税裕奈。神楽坂与五郎明日菜。桜咲安兵衛刹那。
葉加瀬源五聡美。那波弥兵衛千鶴。鳴滝助右衛門史伽。鳴滝伊助風香の7名。
春日新左衛門美空は脱盟。」
『ざわざわ』『春日が・・』『裏切り者め!臆したか!』
桜咲(済まぬ春日、許してくれ。)
葉加瀬「合図はこの呼子笛ですること。同士討ちを避けるため、
合言葉は『山』に対し『川』と答える事。以上。」
『おうっ!!』
大河内「出陣!」
いつの間にか雪は止み満月が顔を覗かせ、討ち入りへ向かう義士たちを照らし出していた
=和泉邸・表門=
大河内「明石、裏門大将を任せたぞ!」
明石「ハイッ!裏門、行くぞ!」
明石たちの隊は裏門へ向かっていった
=和泉邸・裏門=
明石「配置についたな?」
『ハイ!』
明石「では、吹くぞ」『ピィィィィイ!』
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27-654
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/24(金) 21:39:27 ID:???
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=和泉邸・表門=
『ピィィィィイ〜』
綾瀬「裏門、準備が完了したようです。」
大河内「よし、こちらも合図を送り、突入する。」
綾瀬「合図を送ります。」『ピィィィイ!』
大河内「門を破れ!」
バリバリと大きな木槌で門を破った
大河内「おのおの方、討ち入りでござる!」
『オオオオオオオオオ!』
=和泉邸・裏門=
『ピィィィイ〜』
明石「合図だ!門を破れ!」
・・・・・
明石「どうした!?早くしろ!」
史伽「道具を表門に忘れてきたですぅ〜」
明石「何だとぉ〜!」
葉加瀬「門を破らないと、中へ入れませんよ〜。」
明石「う〜む・・・・そうだ!神楽坂、お主の蹴りで門を蹴破れ!」
神楽坂「ちょっと、なによそれ!」
風香「なるほど、神楽坂殿の怪力なら門を破れる出ござる!」
明石「非常事態なんだ!早くしろ!」
神楽坂「しょうがないわねぇ〜。
うおりやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ド〜ン!『おおぉ〜』『ざわざわ』
明石「行くぞ!遅れを取り戻せ!」
『オオオオオオオ!』
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27-655
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/24(金) 21:40:01 ID:???
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=和泉邸内=
和泉の護衛、龍宮一学は異様な気配に目を覚ましていた。
龍宮「14日・・・今日は麻帆良赤穂の殿様の月命日だったな。」
『うおりやぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
龍宮「む!あれぞまさしく山鹿流。やはり今日か!」
『オオオォ!』 『ウオォォ!』
大河内「我ら元麻帆良赤穂藩、長谷川内匠頭の家臣である!」
亡きご主君のご無念晴らすため推参!」
明石「我こそはと思うものは出合え候らえっ!」
=和泉の寝床=
佐々木「御隠居様っ!御隠居様!一大事!」
和泉「チチが好きぃ?ハイハイ、たゆんたゆんと」
佐々木「あぁんもっと〜・・・って違います!い・ち・だ・い・じ!」
和泉「なんや一大事か、それでどうした?」
佐々木「麻帆良の浪人たちが討ち入りました!」
和泉「な、なんだってぇ〜!どういう事なんだササキー!
と慌てると思ったら大間違いや!」
佐々木「は?」
和泉「こんな時に備えて浪人を雇ったんやろ。お前たち、赤穂の浪人どもをやっつけろ!」
高音「はい。」
佐倉「は、はい!」
和泉「じゃっ、ウチは逃げるで〜。後はよろしく〜。」
佐々木「御隠居様、お待ちくだされ〜。」
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27-686
名前:麻帆良義士[sage] 投稿日:2006/03/25(土) 21:57:19 ID:???
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=和泉邸・屋敷の塀=
『ワアアアア!!』
古「始またアル!」
学園長「お気をつけて。」
古「行てくるアル。・・哈っ!」
古は屋敷の塀を飛び越えて潜入した、一方、近右衛門は突入の知らせを届けに
超の元へと走っていった
=数分後・麻帆良米沢藩邸=
学園長「始まりました。」
超「・・・そうカ。」
=和泉邸・庭(表門側)=
椎名「行っくよ〜!」
『ワァァァ!』
=和泉邸・侍長屋=
柿崎「何事だ?!」
釘宮「まさか、赤穂の浪人どもか?!」
『討ち入りだ〜!赤穂の浪人だぁ!うわぁー!』
柿崎「行くぞ!くぎみー!」
釘宮「くぎみーって言うなー!」
柿崎は戸を開け外に出た
最終更新:2007年07月29日 02:34