8-132

8-132 名前:序章「なすべきこと1」[] 投稿日:2005/08/24(水) 22:23:49 ID:3kuZ1SCfO

関西呪術協会支部の一つ、天ヶ崎千草の所属している場所
その地下に一つの部屋があった
日も当たらず薄暗い、まるで牢獄のような空気を含んだ場所

「もうちょっと活躍してくれると思うてたんやけどな」
「すいません‥‥」
その一室に、子供を叱りつけるような口調で文句を言う女性と
子犬のようにうなだれたまま立ち竦む少女がいた
少女は両手を縄できつく縛られ、愛用の二本の刀は自分とは離れた壁に立掛けられている
「まあ、力量を見抜けなかったウチも悪いんやけど」
「あはは?、そうですね」
「そこは笑う所違いますえ」
ぎりぎりと頬をつねられる少女、痛そうに顔を歪めているものの笑顔は消えないまま
「まったく、月詠はんには失敗したという意識が足りないようやな」
そう言い千草は眼鏡が触れ合いそうな所まで顔を近付けると
「おしおきが必要なのかもしれへんなぁ」
妖しげな笑みを浮かべ、一つの札を取り出した
8-135 名前:「なすべきこと2・千草」[] 投稿日:2005/08/24(水) 22:47:21 ID:3kuZ1SCfO

「ひっ‥‥」
流石にこの子も驚いたようや、加虐心を満たしてくれそうな表情を浮かべて
「ほな、いきますえ」
ウチの言葉にぎゅっ、と何かに堪えるように目を閉じる
「ラン!」
ウチは札を炎に変え、月詠はんの腕を縛っていた縄を燃やした
「えっ?」
「ウチかて目的無しに他人を傷つけたりしまへんえ」
ただの脅しにここまで驚いてくれたなら上出来、反省してもらえたならそれで構いまへん
「おしおきは嘘やと言ったんや、その無駄に大きく開けた口を閉じなはれ」
「そうなんですか?、少し驚いてしまいましたわ?」
‥‥ほんまにこの子は驚いていたんやろか?

「月詠はんは何故裏の仕事をしてはるん?」
「強い人と戦えるからですわ?」
ああ‥‥、確かバトルマニアとか聞きましたな
しかしこの年頃ならもう少し楽しみというものが‥‥
「友達とかおらへんの?」
「友達なんかいませんよー」
少し、ほんの少しだけいつもの笑顔が陰ったように見えた
ウチの考えが正しければ‥‥
「そうやな、それじゃ追加で仕事を頼んでもええな」
「なんですか?」
「この前のガキ達と仲良くなってくるんや」
8-136 名前:「なすべきこと3・千草」[] 投稿日:2005/08/24(水) 22:59:37 ID:3kuZ1SCfO

「‥‥はぁ?」
気の抜けた返事を返してくれはる、ウチもいまいち自分の言ったことの意味が掴めていない
「仲良くなれば不意もつきやすくなるはずや」
けれどこの子の表情を見ていると、ウチは何かかわいそうな気がしてならへん
心の片隅に寂しいという感情を持ったこの子を‥‥
「そういうことでよろしく頼みますえ」
「わかりました、やらせていただきますわ」


あのガキ達ならなんとかしてくれそうな気がするんや、‥‥いけすかないガキ達ではあるけれど
「しかし、ウチは何を考えてるんやろうなぁ」
他人のことに興味を持つなんて‥‥、いつの日以来やろ
まあ、ええか
8-949 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/31(水) 20:03:35 ID:AWLmOUiuO

‥‥気になる

月詠はんを送り出したまではよかった
でも今度は、今どうなっているかが気になって頭から離れない
あの子の性格やといきなり戦い挑んでもおかしくはないし‥‥
気にしてるだけじゃ何も変わらへん、か

私は調査も兼ねて麻帆良学園に向かうことにした
もちろんこのままの姿で行けばただの怪しい人
私は持ち歩いている札の一つを取り出し、呪を唱えた‥‥‥‥‥

8-199

8-199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 10:55:25 ID:i7uRoFOw0

「うーん……」
モニターの前で千雨は唸っていた。
ネットアイドルランキングは常に1位圏内だし、学祭のコスプレコンテストでも優勝した。
「でもな……」
何かが満たされない。どうも、最近マンネリだ。
HPの更新もコスプレも、惰性でやってしまってる様な気がしてならない。
初めてPCに触れた日。初めてコスプレした日。初めてHPを立ち上げた日。
あの頃のような、ワクワクとした気持ちが薄れているのが自分でわかる。
「さすがの私にもスランプってヤツが来たか……」
「何してるの‥‥?」
気がつくと、いつの間にか後ろにザジがいる。
「いや、実はさ……」
千雨は少し考えたが、ザジにスランプであることは打ち明けた。
そして、スランプを打開する新境地を求めていることを。
千雨の悩みに真摯に耳を貸すザジ。そして、話を聞き、一頻り思案した後。
「はい‥‥」
「……? これは?」
ザジは自分のカバンの中から、メイク道具を取り出し千雨に差し出した。

「新たなる世界に向かう、魔法のアイテム‥‥」
そう言ってザジは、自分の顔を指差す。
「ペイントか……。それはいいかもな」
ザジの提案に乗り気になる千雨。
今まで色々なコスプレはしたが、ほとんどは化粧する程度に止め、ペイントはまだなかった。
「それじゃあ、ちょっと探してみるか!」
気分的に元気が出て来た千雨は、モニターに向かいコスプレするキャラクターを探し始める。
その様子を嬉しそうに、温かい目でも守っている。
8-200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 10:56:17 ID:i7uRoFOw0

5分後。
「これ‥‥。これにしよう」
千雨の後で一緒にモニターを見てたザジが指差した。
「えっ! ちょ、ちょっと待て。こ、これは流石にできねーだろ…」
ザジの提案に慌てる千雨。
「でも、これ二人組だし‥‥」
「いや、二人組とかじゃなくて、これは絶対やべーって!」
ザジの提案に頑なに拒否する千雨。
「私、ちうと一緒にやりたい。初めてのコスプレはふたりでやりたい」
「う……」
ザジが子猫のような甘えた瞳で見つめる。この顔をされるともう勝てない。
「わ…、わかったよ。ザジがどうしてもって言うなら……」
ザジの提案を受け入れる千雨。ザジの顔にパァっと笑顔が広がる。
「嬉しい‥、ちう大好き‥‥!」
「うわっ! ちょ、イキナリそんな……あっ……」
ザジは千雨に飛びついて、キスをするとそのまま押し倒した。

――ちうのホームページ
> ちうたん。新作コスプレキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
> 顔にペイントしてるちうタン、イイ!
> でも、これ。元ネタわからない…。
> うはwwロード・ウォーリアーズwwwwテラナツカシスwwwww
> 隣の女の子もかわいい! でも、僕はちうタン一筋!
> やばい。隣のコに浮気しそう。ちうたん、ゴメン!

数日後。HP上に、ロード・ウォーリアーズのコスプレをした二人の写真がアップされた。
8-201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2005/08/25(木) 10:58:04 ID:i7uRoFOw0

ゴメンネ。
プヲタが思いつきと勢いだけで書いてゴメンネ(´・ω・`)

ロード・ウォーリアーズとは↓
http://www.wwe.com/superstars/smackdown/roadwarrioranimal/

8-216

8-216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage 風がやばい] 投稿日:2005/08/25(木) 15:03:25 ID:ck7Ls+sn0

ちう「うへーすごい風だな」
ザジ「……」
ちう「ん?こんな日に学校行くやつもいるのか、ごくろーなこった」
ザジ「(コクコク)」
ちう「こんな風じゃ歩けないわスカートめくれるわで大変だろうなぁ」
ザジ「!………」
ちう「…なんで着替えてんだお前わ」
ザジ「…」クイクイ
ちう「いや、私は学校いかないぞ。用事もないし」
ザジ「………」
ちう「ほっぺた膨らましてもダメ
   あほな事考えてないでおとなしく部屋にいろ、危ないから」
ザジ「…(´・ω・`)ノ」

8-247

8-247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 20:44:00 ID:ck7Ls+sn0

アキラ「あ、いらっしゃいませ…」
ちう「たこ焼き一つ、でいいんだよな?」
ザジ「(コクコク)」
アキラ「一つね。もうすぐ出来上がるからちょっと待ってて」
ジュー…クルンックルンッ
ザジ「……」じー…
アキラ「…?やってみる?」
ザジ「!(コクコクコクコク)」
ちう「え!?お、おいいいのかよ?」
アキラ「…いいんじゃないかな?はい、どうぞ」
ちう「ふぅ…失敗すんなよ」
ザジ「…」
ポーンポンポンポンポン
ちう「うお!?」
アキラ「う、上手い…!」
ちう「こ、こらザジ!お手玉じゃないんだから!食べ物で遊ぶんじゃない!」
「うわぁーすごぉーい!」
アキラ・ちう「へ?」
「お姉ちゃん今のもっとみせてー!」
ザジ「……」
ちう「…」
アキラ「…(コク)」
ザジ「…(コクコク)」
8-248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 20:45:07 ID:ck7Ls+sn0

アキラ「ありがとうございました…」
ちう「や、やっと終わった……」
アキラ「一時間で材料切れになるなんて…」
ザジ「……」
アキラ「手伝ってくれてありがとう」
ちう「まったくバイト代だせっつーの……あ」
ザジ「?」
ちう「私達の分のたこ焼きがない…」
ザジ「!?……(´・ω・`)」
アキラ「…クス…はいこれ」
ザジ「?……!!」
ちう「ん?…あ、たこ焼き…二つ」
アキラ「お礼…まだ温かいから早めに食べて」
ちう「…(あんだけ働いてたこ焼き二つかよ)」
ザジ「?♪」パクパクパク
ちう「あー!こら、一人でバクバク食べるな!!」
アキラ「ふふ…それじゃ私片付けあるから…」
ちう「はいはい、おつかれさ」
ザジ「??♪」
ちう「え、ちょっとザジ?手伝うっておま…」
ザジ「……」
ちう「…だぁー!わかったよ!手伝えばいいんだろもぉ!!」
アキラ「クスクス…」

8-254

8-254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 22:06:41 ID:wjawwa450

「・・・・・」
ザジが何か物いいたげにこっちをみている。
手にもっているのは栗色の表紙をしたハードカバー。
「ん?なんだその本」
「( ・ω・)つ 」
こちらに向かって渡しているところを見ると、読めといいたいらしい。
「読んでみろってか?」
こくん、とうなずくザジ。
「・・・・それ読めるの、ちうだけ」
バカな事を。私だけが読める本ってどういうことだ。
たとえば英語で書かれているとか、それなら先生だって読める。
・・・・理解できない。
「はぁ?普通の本なら誰だってよめ・・・・なんだこれ」
差し出された本は記号だらけ。これをどうやって読めと。
「あのね・・・・・」
8-255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/25(木) 22:10:33 ID:wjawwa450

ザジいわく、これを読めるのは一人だけで、
自分は魔界から来たなんとやら、だと。
・・・それでこの本が読める奴と組んで戦う、らしい。・・・・・・阿呆か?
「はぁ?お前なんの影響だ?漫画か?アニメか?」
「(´・ω・`)」
「・・・・・そんな目で見るな。わかった、読むから。読むから」
「(・∀・)」
本を見てみる。なんだ、読めるじゃないか。
「       」
読んだ瞬間、ザジが飛び掛ってきた。
「ちょっ」
「ザジ、うれしい。ザジ、うれしい。ちう、ちう」
・・・・・・はめられた
そうかそういうことか。ザジはずるい。すべてわかってたのだ。私がザジのためならなんでもするってことを。
本に書いてある言葉を読むのに抵抗があったのはすべてこいつが仕組んだからか。ふと見れば本は手作りだった。
「・・・・ザジ」
「( ・ω・) ?」
「愛してるっていってほしかったんなら最初からいえよな・・・」
「Σ(´д`ノ)ノ 」
おわり

8-285

8-285 名前:メガネ大使[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 02:46:26 ID:9rkAN/ih0

???「すまんが、たこ焼きひとつ。」
アキラ「あ、はい。いらっしゃ…あ。」
???「やぁ、大河内さん。…どうした?私の顔に何かついてるか?」
アキラ「あ、ゴメン。あなたがここに来るなんて思っても見なかったし。」
???「…そうか。」
アキラ「たこ焼きひとつね。ちょっと待って。」

アキラ「はい、お待たせ。」
???「…大河内さんは、」
アキラ「…え?」
???「…ここで、いろんなものを見ていたのだな…。」
アキラ「さほど多くは見てませんけど、ね…。」
???「…私も、大河内さんのようになったら…変われていたのだろうか…。」
アキラ「…わかりません。でも…」
???「…でも?」
アキラ「…それは今からでも間に合うと思いますよ?」
???「……そうか。邪魔したな。たこ焼き、ありがとう。」
アキラ「あ、はい。ありがとうございましたー。」
???「……あ、あと…」
アキラ「…?」
???「…たまに手伝いにきていいか?」
アキラ「……刹那さんだったら、歓迎ですよ。」
せつな「…フッ。ありがとう、大河内さん。」


…たこ焼き食いたいなぁ…。

8-317

8-317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 15:13:56 ID:Z13Q3Hom0

じゃあここで亜子×アキラ風

「ふぅ……」
「あれ、アキラ今帰りなん?」
「ん、亜子……」
「一緒に帰らへん?」
「うん」

「で、試合は結局負けてしもたんやけど」
「うん……」
「ウチが負けても何か得る物がある筈やって言うたら」
「うん……」
「……アキラ、何かあったん?」
「え?」
「何や元気ないやん」
「そんな事……」
「誤魔化したってちゃんと分かるんよ」
「…………」
「ウチでよかったら相談乗るで?」
「……試合に負けちゃって。このままじゃ次の大会も……」
8-318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 15:14:29 ID:Z13Q3Hom0

「うーん、ほならウチが元気の出るおまじないしてあげる!」
「おまじない?」
「木乃香から習ったんよ。目、閉じてー」
チュッ
「な、亜子!?」
「へへー、元気出た?」
「え、あ、うん……」
「よかった、次の大会も頑張ってな!」
「あ、ありがと……」
寮の部屋に行く亜子を見送ってアキラは思った。
――なるほど、亜子の言う通りだ。試合に負けても得る物はある。
8-322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 15:43:08 ID:c6gJJkLF0

318
「さすが亜子!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
そこにシビれる!あこがれるゥ!」

>木乃香から習ったんよ。
ってことは亜子もコノカに……ヽ(゚∀。)ノヽ(゚∀。)ノ

8-324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 15:46:15 ID:Z13Q3Hom0

322
誰か言うと思ってたぜ!
1・木乃香はせっちゃんに試し、それを亜子に話した。
2・単純に占い=木乃香という考え
3・>>322説

どれが本設定かは自分で決めよう!

8-332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2005/08/26(金) 16:09:07 ID:c6gJJkLF0

324
いっそここは全部で、とかいってみる。


木乃香「なんかいい占いネタあらへんかなぁ?……ん?今おまじないって……」

前の席

ちう「なに?良いおまじないがあるって?どんなんだよ」
ザジ「コクコク……め、とじて」
ちう「あ、ああ……わかった」
チュッ
ちう「な?!お前っこんなところでっ」

木乃香「……ソレダ!!」

?????

木乃香「せっちゃんせっちゃーん」
刹那「はい、なんでしょう?」
木乃香「良いおまじないが?以下略」

?????

亜子「はぁ……」
木乃香「あ、亜子今帰りなん?」
以下略。

で本編wにwwwwwオレアタマバロスwwwwwwつってくるwww

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年10月15日 22:20