第29話 係争巡査長
基本情報
登場人物
あらすじ
ローボくんは珍宿西交番の脇に、可愛らしい子犬を見つけます。
捨て犬と考えた一本木は交番で飼おうと言い出します。
犬好きの超巡と一本木は争うように名前を考え、一本木が考えた「治五郎」に決まります。
二人は最初は仲良く子犬の世話を楽しみますが、徐々に子犬との時間を自分が独占しようとします。
二人は険悪になり、お互いの言い争いが最高潮までヒートアップしたところで、ローボくんに連絡が入り、子犬の飼い主が見つかったという報告を受けます。
子犬に未練のある超巡は、読心術で治五郎の気持ちを確認すると「最近二人がケンカばかりで心配。仲良しになって欲しい」と答えます。
超巡と一本木は仲直りし、治五郎に別れを告げます。
後日、二度と会えないと思った治五郎が西交番を訪ねてきます。
ローボくんは飼い主に頼んで「たまには治五郎を交番に見せてほしい」とお願いしたためです。
二人は争うように、治五郎のお世話をするのでした。
メモ
- 前回のデート&プロポーズから、結婚して子持ちと思ったら離婚調停が始まっている、というスピード感が高く評価されました
- 二人が子犬好きという設定は読み切り版の「【読切】超巡!超条先輩」以来の情報なので、本編のみで考えると初出となります
- 子犬「治五郎」の愛らしさがうまく表現されていると好意的な評価がいくつかありました
- 一本木が名付けた「治五郎」とは、柔道の父である「嘉納 治五郎(かのう じごろう)」のことです
- 彼は日本の柔道家であり、柔道の創始者として知られています
- そして柔道を単なる武術としてではなく、精神修養の一環として広めました
- 超巡と一本木が子犬に対して、異常な執着心を持っていることが明らかにされました
- 二人が子供授かったときに、どういった教育方針にするのかが明確になりました
- 超巡:過保護で甘やかす (慎重・優しい・繊細)
- 一本木:自立心と冒険心を育てる (大胆・社会性がある・包容力がある)
- どちらが正しいかは一概には言えませんが、超巡のように「過保護で甘やかす」と発達障害や学力低下、自己肯定感の欠如などの問題を生みやすいので、基本的には一本木の教育方針が正しいと言えます
- ただ、やんちゃに育てると社会のルールや他人への配慮が欠如する可能性があるため、各自の個性や成長度合いに応じて教育方針を柔軟に変更する必要があります
- この回は一見茶番のようですが、一本木が超巡を "異性として嫌悪" している理由が明らかにされています
- 超巡と生活をともにした場合に「価値観・性格の不一致」からすぐに破局を迎えるのが見えていたから、とも考えられます
- ただ、実際には "少しのきっかけ" があればすぐ仲直りできる関係でもあるので、本当にうまくいかないかどうかはわかりません
その他
項目 |
内容 |
柱コメント P1 |
「超巡!超条先輩」最新第2巻は大好評発売中!!第10話「思春期巡査長」の特別PVも公開!! |
次回予告 |
なし |
巻末コメント |
斎藤編集長とお会いする機会があり、面白いお話を沢山聞けて楽しかったです。 |
最終更新:2025年02月04日 07:18